引用ここから
福島第一原発の男性作業員 体調不良で死亡
3月1日 0時24分
東京電力福島第一原子力発電所の復旧作業に当たっていた50代の男性作業員が、体調不良を訴えて病院に運ばれ、27日夜、死亡しました。
東京電力は、「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。
東京電力によりますと、今月25日の午前9時すぎ、福島第一原発3号機の原子炉建屋で、カバーを設置する準備作業を行っていた50代の男性作業員が、福島県広野町にある会社の資材置き場で体調不良を訴えて一時心肺停止状態となり、いわき市の病院に運ばれました。
その後、27日午後11時半すぎに、男性が亡くなったと会社から東京電力に連絡があったということです。
この男性は、おととし6月から福島第一原発の復旧作業に当たっていて、これまでの被ばく量は、作業員の通常時の年間限度となっている50ミリシーベルトより低い、25ミリシーベルト余りだということです。
東京電力は、「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。
福島第一原発では事故のあと、これまでに男性作業員5人が心筋梗塞などで亡くなっています。
引用ここまで
原文は、NHK ニュースサイトの中の
【福島第一原発の男性作業員 体調不良で死亡】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130301/k10015868951000.html
http://www.nhk.or.jp/kabun-blog/200/147990.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の「常に生まれている被曝者」の参考にさせていただきました。
2013年3月3日日曜日
2011年10月29日土曜日
放射線による発がんリスク 女性は男性の1・5倍…米団体が提言
引用ここから
放射線による発がんリスク 女性は男性の1・5倍…米団体が提言
原子力や放射線に関する情報を提供している市民団体「原子力資料情報サービス」(本部・米メリーランド州)は28日までに、放射線による発がんリスクは男性よりも女性が50%高いとして、各国に女性への対策強化を求める提言をまとめた。
提言によると、根拠にしているのは米科学アカデミーが2006年に低線量被ばくの影響についてまとめた報告書。この中で、一般人の許容被ばく限度の年間1ミリシーベルトのケースや、あるいはその10倍の年間10ミリシーベルト程度でも放射線を数十年から一生浴び続けたと仮定すると、女性の発がんリスクは男性より40〜60%高くなり、がんで死亡する危険性も40〜50%高くなるとの指摘がある。
子どもが放射線の悪影響を受けやすいことは理解が進んでいるが、男女間の差について各国はほとんど問題にしておらず、対策も取っていないのが実情としている。
同サービスの生物学者メアリー・オルソンさんは「男女の発がん率に偏りがあるのは驚くべきことだ。危険にさらされやすい人を守るためにさらに調査と行動が必要だ」と話している。(共同)
引用ここまで
原文は、スポニチ ニュースサイトの中の
【放射線による発がんリスク 女性は男性の1・5倍…米団体が提言】
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/29/kiji/K20111029001916630.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「---」の参考記事にさせていただきました。
放射線による発がんリスク 女性は男性の1・5倍…米団体が提言
原子力や放射線に関する情報を提供している市民団体「原子力資料情報サービス」(本部・米メリーランド州)は28日までに、放射線による発がんリスクは男性よりも女性が50%高いとして、各国に女性への対策強化を求める提言をまとめた。
提言によると、根拠にしているのは米科学アカデミーが2006年に低線量被ばくの影響についてまとめた報告書。この中で、一般人の許容被ばく限度の年間1ミリシーベルトのケースや、あるいはその10倍の年間10ミリシーベルト程度でも放射線を数十年から一生浴び続けたと仮定すると、女性の発がんリスクは男性より40〜60%高くなり、がんで死亡する危険性も40〜50%高くなるとの指摘がある。
子どもが放射線の悪影響を受けやすいことは理解が進んでいるが、男女間の差について各国はほとんど問題にしておらず、対策も取っていないのが実情としている。
同サービスの生物学者メアリー・オルソンさんは「男女の発がん率に偏りがあるのは驚くべきことだ。危険にさらされやすい人を守るためにさらに調査と行動が必要だ」と話している。(共同)
[ 2011年10月29日 10:22 ]
引用ここまで
原文は、スポニチ ニュースサイトの中の
【放射線による発がんリスク 女性は男性の1・5倍…米団体が提言】
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/29/kiji/K20111029001916630.html
です。
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『ひなげし陽気』の中の
「---」の
2011年7月23日土曜日
引用ここから
萩原栄幸が斬る! IT時事刻々:
もう1つの放射能汚染、「劣化ウラン弾」の事実
原発事故で深刻な放射能汚染が広がりつつあるが、世界にはその他にも深刻な放射能汚染の問題が存在する。人類がそれを「武器」として利用した劣化ウラン弾である。
原発事故の報道を見るたびに思い出されるのが、今も戦争で使われている「劣化ウラン弾」だ。日本ではあまり取り上げられることがないものの、本当は恐ろしい放射能汚染の可能性を伴う存在である。しかも事故ではなく、人間が好んで選択した「武器」である分、非常に怖いものだ。
最近になって東日本大震災以降の原発事故の対応の遅れから、「放射能汚染された“わら”を食べた牛」が市場に出回っていた問題が取り上げられた。専門家であれば、当然ながらこういう事態は想定していたに違いないのだが、筆者はどうにも納得がいかない。これもまた「想定外」と片付けてしまうのだろうか。
地震、津波、原発など二重苦、三重苦の被害を受けた人々に、さらなる苦悩を押しつける結果になってしまったことが、残念でならない。そもそも牛だけでなく、その近辺にいる人間はどうなのか。「半径○キロ」といったものではなく、より広範囲の全ての住民に内部被ばくの検査を行うべきではないのか。実はもっと恐ろしい事実が浮かび上がる可能性があるので、当局は少しでも先送りしたいのだろうか——そう考えると切りがない。そして、20年近く前から筆者が聞き及んでいる「劣化ウラン弾」のことを思い出さずにはいられない。
筆者がこの事実を知ったのは、世界的に有名な報道機関に勤務していた友人からこの武器の事実を聞いたのが最初である。もう20年近くも前のことだ。本コラムを書く際に、ある程度の事実は確認できたが完全ではない。事実と推測の部分を極力書き分けるようにしたが、混在している可能性があることは事前にお断りしておく。
■劣化ウランとは?
通常、「劣化ウラン」とは天然ウラン鉱石などから、核燃料や核兵器などに必要なウラン235を取り除いたウラン238を主成分とする副産物であり、廃棄物となる。要するに“ゴミ”といっても過言ではないものだ。その処分に困り、世界中で劣化ウランの取り扱いが課題になっている。高速増殖炉はその “ゴミ”であるウラン238を燃料にする施設であるが、まだ途上にあり、商業稼働に成功したところはない。
劣化ウラン弾は、その“ゴミ”を武器として有効利用しようとするものである。劣化ウランは比重が19であり、500ミリリットルのペットボトルの体積で約10キログラムに相当する。小さなコップ(180ミリリットル)でも約3.5キログラムもの重量だ。この重さを利用して、主に戦車の装甲を貫いて破壊する「装甲弾」として、1991年の湾岸戦争以降に大量に使われるようになった。
それまでは、戦車の装甲貫通弾としてタングステンが利用されていた。そして、“ゴミ”としてしかも捨て場のない劣化ウランは価格が安く、タングステンより貫通能力に優れ、1200度で燃焼し大きな焼夷効果を出すとして注目されるようになった。貫通後に戦車内部で激しく燃焼し、戦車内部の電子機器を破壊して、兵員を確実に死亡させる。しかも劣化ウランは燃焼の際に粉じんやガスとなるので、人体や生物の中に取り込む危険が高い。
その特性は、
1. 重金属なので毒性を持つ
2. 放射性物質であり、内部被ばくの危険(兵士など)を伴う
標準的な劣化ウランの成分比は、WikiPediaの「劣化ウラン」によれば、ウラン238が99.8%、ウラン235が0.2%、ウラン234が0.001%である。通常は弾丸として素手で取り扱われる。
劣化ウラン弾は、湾岸戦争やイラク戦争などで大量に使用された。装甲弾としては何万、何十万発以上といわれ、ある情報によれば、米軍は湾岸戦争で 300〜400トン、アフガニスタンで500〜1000トン、イラク戦争で800〜2000トンの劣化ウラン弾を使用したとされている。
これ以外にボスニアやコソボの紛争でも使用され、現在の劣化ウラン配備国は米国、英国、フランス、ロシア、中国、カナダ、スウェーデン、ギリシャ、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、ヨルダン、バーレーン、エジプト、クウェート、パキスタン、タイ、台湾、韓国に上る。ドイツは国策として使用しておらず、英国も将来的には使用しない方向に動いている。
■問題点
当初は、人口密集地である都市部などでは劣化ウラン弾の使用が避けられてきたが、現状では都市内部でも大量の劣化ウラン弾が使用されている。そのため、兵士を含めた一般の住民や特に子どもへの影響が大きいとされている。しかし、米国やWHOなどは「影響は未確認」とし、湾岸戦争症候群などの「奇形児の問題が化学兵器などによるものだ」と否定的な立場をとっている。
だが現実は、劣化ウラン弾頭が着弾して劣化ウランが燃焼すると、酸化ウランの微粒子が発生して周囲に飛散する。これが体内に取り込まれた場合、内部被ばくや化学的毒性による健康被害を引き起こすことは間違いない。WHOなどはその被害をせいぜい数十メートルとしているが、現実にはこの種の情報を知らない現地の子どもたちが、鉄くずになった戦車の残骸を格好の遊び場として毎日のように触れている。奇形児の発生率がそれぞれの戦争場所で極めて高いという事実も、単に化学兵器の影響と決めつけるのは時期尚早ではないだろうか。
また米国兵士の間でも奇形児発生率が高く、劣化ウランの影響ではないかと提起されているが、その因果関係が特定されていない。ただ、例えば2003年に劣化ウラン弾による被ばくと思われる異常値の検出が兵士の9割に上ったという事実が存在する。
イラクの都市部では劣化ウランのために土壌や地下水が汚染されているという事実が公表されている。これも、「その調査は不完全だ」と否定されており、事実はうやむやとなったままだ。実際にはウラン鉱山にあったウランが大気中に拡散し、土壌の中に入り込み、地下水の中に入り込んでいく。これは事実なのである。
戦車などの装甲を貫く弾丸や「バンカーバスター(地中貫通爆弾)」は、核兵器が事実上使えない状況下では大きな戦力となった。その弾芯にタングステンが使われているが、その主要産地が中国なので、多くの国が政情や経済状況になるべく左右されることなく自国を含めた複数のルートから安価で安定的に入手できる代替品を探していた。特に武器の製造や供給が政治や経済いかんでできなくなるのは防衛上極めて不利になるからである。こういう状況下で年々高騰しているタングステンの代替として、世界中の厄介者である低レベルの放射性廃棄物の利用を考えたのである。そして、あまり考えたくないが「敵国に多少の放射性物質をばらまいたところで何が悪いのだ」という感情から罪悪感が薄くなっていったのではないだろうか。劣化ウラン弾は、こういう複雑かつさまざまな局面から作成された「負の生産物」と言えるのかもしれない。
日本ではいつものことながら、この劣化ウラン弾問題の取り扱いは極めて薄く、世間の誰でもが認知しているとは到底言えない状況である。一部のジャーナリストやマスコミが取り上げてはいるが、その「事実」を広く国民に認識してもらうほどに重要な問題だと筆者は考えている。
ただ、権威のあるさまざまな機関が「検証は不充分」「奇形児問題は化学兵器の可能性方が高い」という公式見解であるならば、速やかに米国政府など劣化ウラン弾保持国が本格的な調査をすべきだろう。劣化ウラン弾を使用した地域の住民や帰還兵の健康、そして環境への影響を徹底的に調べて公表すべきだ。
劣化ウラン弾は、本来は厳重管理すべき低レベル放射性廃棄物をこれでもかと思うくらいに大気、土壌、地下水などに拡散させた。どうみても内部被ばくなどの影響が起こり得るとしか思えない。戦場では、もしかすると取り返しがつかないほど危険なこの「武器」を1発や2発というレベルではなく、少なく見ても何百万発以上も使用してきた。劣化ウラン弾を使用した国は、その責任をとるべきではないだろうか。
筆者は放射線について、まだ人類がその制御を完全にできているわけではないと感じる。かつて、「原子力発電」は夢のエネルギーと言われた。だが筆者が40年ほど前の高校時代に驚いたのは、結局そのエネルギーで水を水蒸気にしてその力でタービンを回すだけのこと——なんだ! 蒸気機関と同じじゃん! ——だった。しかも、その制御はまだ完璧ではなく、放射線を完全にカットできるものすらないので常に危険がつきまとう。制御棒でいかにもコントロールしたように見えるが非常に原始的な手段だ。たぶん、100年後の人類が現在の状況を見たら「なんて非科学的な方法でしょう。放射線自体を制御しないとまずいでしょうに……」と話しているかもしれない。以前からそうした原子力のあやうさを感じたものだった。
研究段階のものを商用に使うのはいかがなことか。もっと政府が基礎レベルからの研究に資金を投じ、最低でも「万が一の場合にはこのボタンさえ押せば全てが完全停止(発熱も、核反応も、放射線放出も全て止まる)するので、安全です!」という技術レベルにまで、研究者が競いながら向上させていくべきだ。原子力は現状ではリスクが大き過ぎる。
半減期が46億年の放射性物質もこうすれば放射線が全く出なくなる……そんな技術が実現していれば、劣化ウラン弾のような問題も起きなかったのかもしれない。そんなことを夢に思う今日このごろである。
引用ここまで
原文は、ITmediaエンタープライズ サイトの中の
【もう1つの放射能汚染、「劣化ウラン弾」の事実】
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1107/23/news001.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「---」の参考記事にさせていただきました。
萩原栄幸が斬る! IT時事刻々:
もう1つの放射能汚染、「劣化ウラン弾」の事実
原発事故で深刻な放射能汚染が広がりつつあるが、世界にはその他にも深刻な放射能汚染の問題が存在する。人類がそれを「武器」として利用した劣化ウラン弾である。
[萩原栄幸,ITmedia]
2011年07月23日 08時00分 更新本コラムは、情報セキュリティの専門家・萩原栄幸氏がITとビジネスの世界で見落とされがちな、“目からウロコ”のポイントに鋭く切り込みます。 |
原発事故の報道を見るたびに思い出されるのが、今も戦争で使われている「劣化ウラン弾」だ。日本ではあまり取り上げられることがないものの、本当は恐ろしい放射能汚染の可能性を伴う存在である。しかも事故ではなく、人間が好んで選択した「武器」である分、非常に怖いものだ。
最近になって東日本大震災以降の原発事故の対応の遅れから、「放射能汚染された“わら”を食べた牛」が市場に出回っていた問題が取り上げられた。専門家であれば、当然ながらこういう事態は想定していたに違いないのだが、筆者はどうにも納得がいかない。これもまた「想定外」と片付けてしまうのだろうか。
地震、津波、原発など二重苦、三重苦の被害を受けた人々に、さらなる苦悩を押しつける結果になってしまったことが、残念でならない。そもそも牛だけでなく、その近辺にいる人間はどうなのか。「半径○キロ」といったものではなく、より広範囲の全ての住民に内部被ばくの検査を行うべきではないのか。実はもっと恐ろしい事実が浮かび上がる可能性があるので、当局は少しでも先送りしたいのだろうか——そう考えると切りがない。そして、20年近く前から筆者が聞き及んでいる「劣化ウラン弾」のことを思い出さずにはいられない。
筆者がこの事実を知ったのは、世界的に有名な報道機関に勤務していた友人からこの武器の事実を聞いたのが最初である。もう20年近くも前のことだ。本コラムを書く際に、ある程度の事実は確認できたが完全ではない。事実と推測の部分を極力書き分けるようにしたが、混在している可能性があることは事前にお断りしておく。
■劣化ウランとは?
通常、「劣化ウラン」とは天然ウラン鉱石などから、核燃料や核兵器などに必要なウラン235を取り除いたウラン238を主成分とする副産物であり、廃棄物となる。要するに“ゴミ”といっても過言ではないものだ。その処分に困り、世界中で劣化ウランの取り扱いが課題になっている。高速増殖炉はその “ゴミ”であるウラン238を燃料にする施設であるが、まだ途上にあり、商業稼働に成功したところはない。
劣化ウラン弾は、その“ゴミ”を武器として有効利用しようとするものである。劣化ウランは比重が19であり、500ミリリットルのペットボトルの体積で約10キログラムに相当する。小さなコップ(180ミリリットル)でも約3.5キログラムもの重量だ。この重さを利用して、主に戦車の装甲を貫いて破壊する「装甲弾」として、1991年の湾岸戦争以降に大量に使われるようになった。
それまでは、戦車の装甲貫通弾としてタングステンが利用されていた。そして、“ゴミ”としてしかも捨て場のない劣化ウランは価格が安く、タングステンより貫通能力に優れ、1200度で燃焼し大きな焼夷効果を出すとして注目されるようになった。貫通後に戦車内部で激しく燃焼し、戦車内部の電子機器を破壊して、兵員を確実に死亡させる。しかも劣化ウランは燃焼の際に粉じんやガスとなるので、人体や生物の中に取り込む危険が高い。
その特性は、
1. 重金属なので毒性を持つ
2. 放射性物質であり、内部被ばくの危険(兵士など)を伴う
標準的な劣化ウランの成分比は、WikiPediaの「劣化ウラン」によれば、ウラン238が99.8%、ウラン235が0.2%、ウラン234が0.001%である。通常は弾丸として素手で取り扱われる。
劣化ウラン弾は、湾岸戦争やイラク戦争などで大量に使用された。装甲弾としては何万、何十万発以上といわれ、ある情報によれば、米軍は湾岸戦争で 300〜400トン、アフガニスタンで500〜1000トン、イラク戦争で800〜2000トンの劣化ウラン弾を使用したとされている。
これ以外にボスニアやコソボの紛争でも使用され、現在の劣化ウラン配備国は米国、英国、フランス、ロシア、中国、カナダ、スウェーデン、ギリシャ、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、ヨルダン、バーレーン、エジプト、クウェート、パキスタン、タイ、台湾、韓国に上る。ドイツは国策として使用しておらず、英国も将来的には使用しない方向に動いている。
■問題点
当初は、人口密集地である都市部などでは劣化ウラン弾の使用が避けられてきたが、現状では都市内部でも大量の劣化ウラン弾が使用されている。そのため、兵士を含めた一般の住民や特に子どもへの影響が大きいとされている。しかし、米国やWHOなどは「影響は未確認」とし、湾岸戦争症候群などの「奇形児の問題が化学兵器などによるものだ」と否定的な立場をとっている。
だが現実は、劣化ウラン弾頭が着弾して劣化ウランが燃焼すると、酸化ウランの微粒子が発生して周囲に飛散する。これが体内に取り込まれた場合、内部被ばくや化学的毒性による健康被害を引き起こすことは間違いない。WHOなどはその被害をせいぜい数十メートルとしているが、現実にはこの種の情報を知らない現地の子どもたちが、鉄くずになった戦車の残骸を格好の遊び場として毎日のように触れている。奇形児の発生率がそれぞれの戦争場所で極めて高いという事実も、単に化学兵器の影響と決めつけるのは時期尚早ではないだろうか。
また米国兵士の間でも奇形児発生率が高く、劣化ウランの影響ではないかと提起されているが、その因果関係が特定されていない。ただ、例えば2003年に劣化ウラン弾による被ばくと思われる異常値の検出が兵士の9割に上ったという事実が存在する。
イラクの都市部では劣化ウランのために土壌や地下水が汚染されているという事実が公表されている。これも、「その調査は不完全だ」と否定されており、事実はうやむやとなったままだ。実際にはウラン鉱山にあったウランが大気中に拡散し、土壌の中に入り込み、地下水の中に入り込んでいく。これは事実なのである。
戦車などの装甲を貫く弾丸や「バンカーバスター(地中貫通爆弾)」は、核兵器が事実上使えない状況下では大きな戦力となった。その弾芯にタングステンが使われているが、その主要産地が中国なので、多くの国が政情や経済状況になるべく左右されることなく自国を含めた複数のルートから安価で安定的に入手できる代替品を探していた。特に武器の製造や供給が政治や経済いかんでできなくなるのは防衛上極めて不利になるからである。こういう状況下で年々高騰しているタングステンの代替として、世界中の厄介者である低レベルの放射性廃棄物の利用を考えたのである。そして、あまり考えたくないが「敵国に多少の放射性物質をばらまいたところで何が悪いのだ」という感情から罪悪感が薄くなっていったのではないだろうか。劣化ウラン弾は、こういう複雑かつさまざまな局面から作成された「負の生産物」と言えるのかもしれない。
日本ではいつものことながら、この劣化ウラン弾問題の取り扱いは極めて薄く、世間の誰でもが認知しているとは到底言えない状況である。一部のジャーナリストやマスコミが取り上げてはいるが、その「事実」を広く国民に認識してもらうほどに重要な問題だと筆者は考えている。
ただ、権威のあるさまざまな機関が「検証は不充分」「奇形児問題は化学兵器の可能性方が高い」という公式見解であるならば、速やかに米国政府など劣化ウラン弾保持国が本格的な調査をすべきだろう。劣化ウラン弾を使用した地域の住民や帰還兵の健康、そして環境への影響を徹底的に調べて公表すべきだ。
劣化ウラン弾は、本来は厳重管理すべき低レベル放射性廃棄物をこれでもかと思うくらいに大気、土壌、地下水などに拡散させた。どうみても内部被ばくなどの影響が起こり得るとしか思えない。戦場では、もしかすると取り返しがつかないほど危険なこの「武器」を1発や2発というレベルではなく、少なく見ても何百万発以上も使用してきた。劣化ウラン弾を使用した国は、その責任をとるべきではないだろうか。
筆者は放射線について、まだ人類がその制御を完全にできているわけではないと感じる。かつて、「原子力発電」は夢のエネルギーと言われた。だが筆者が40年ほど前の高校時代に驚いたのは、結局そのエネルギーで水を水蒸気にしてその力でタービンを回すだけのこと——なんだ! 蒸気機関と同じじゃん! ——だった。しかも、その制御はまだ完璧ではなく、放射線を完全にカットできるものすらないので常に危険がつきまとう。制御棒でいかにもコントロールしたように見えるが非常に原始的な手段だ。たぶん、100年後の人類が現在の状況を見たら「なんて非科学的な方法でしょう。放射線自体を制御しないとまずいでしょうに……」と話しているかもしれない。以前からそうした原子力のあやうさを感じたものだった。
研究段階のものを商用に使うのはいかがなことか。もっと政府が基礎レベルからの研究に資金を投じ、最低でも「万が一の場合にはこのボタンさえ押せば全てが完全停止(発熱も、核反応も、放射線放出も全て止まる)するので、安全です!」という技術レベルにまで、研究者が競いながら向上させていくべきだ。原子力は現状ではリスクが大き過ぎる。
半減期が46億年の放射性物質もこうすれば放射線が全く出なくなる……そんな技術が実現していれば、劣化ウラン弾のような問題も起きなかったのかもしれない。そんなことを夢に思う今日このごろである。
萩原栄幸 |
一般社団法人「情報セキュリティ相談センター」事務局長、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会技術顧問、ネット情報セキュリティ研究会相談役、CFE 公認不正検査士。旧通産省の情報処理技術者試験の最難関である「特種」に最年少(当時)で合格した実績も持つ。 情報セキュリティに関する講演や執筆を精力的にこなし、一般企業へも顧問やコンサルタント(システムエンジニアおよび情報セキュリティ一般など多岐に渡る実践的指導で有名)として活躍中。「個人情報はこうして盗まれる」(KK ベストセラーズ)や「デジタル・フォレンジック辞典」(日科技連出版)など著書多数。 |
引用ここまで
原文は、ITmediaエンタープライズ サイトの中の
【もう1つの放射能汚染、「劣化ウラン弾」の事実】
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1107/23/news001.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
2011年6月6日月曜日
★「捨てられた日本国民」政府は本当のことは教えない。国民がパニックになるから、だって
引用ここから
写真
子供の放射線に対する感受性は大人よりはるかに高いのに、国は無視〔PHOTO〕gettyimages
政府は知っている。「3月15日に東京でチェルノブイリの時の何百倍もの放射性物質が検出されたこと」「年間20ミリシーベルトでなく、10ミリシーベルトでガンが増加すること」「子供には内部被曝が外部被曝の数万倍の影響があること」「実際にはプルトニウムやストロンチウムが放出されていること」。
実は福島の子供は今すぐ疎開すべきなのだ。しかし、政府は今が安全だと思わせられれば、それでいい。将来のことは知ったことではない。枝野官房長官はオフレコでこう話す。「班目さんはいい人。吉田所長(福島第一原発)は勲一等か国民栄誉賞もの。子供に関しては少しくらい被害が出ると思っていたけど、出ていないんだ」。この程度の認識。まさに国民を下に見た「棄民国家だ」
■隠しきれるものではないのに
「3月15日、東京ではヨウ素やセシウム、テルルといった放射性物質が、1立方メートルあたり数百ベクレル(Bq)検出されていました。これは'86年のチェルノブイリ原発の事故時、日本に降った量の何百倍、何千倍という濃度です。
しかし、このデータを公表しようとしたところ、上司から『パニックを煽る』と言われました。行政も数値は把握していたと思いますが、おそらくそうした『パニックを止めよう』という力がいろいろと働いたのだろうと思います。名前は明かせませんが、私の同僚でも、検出したデータを公表しないよう言われた人たちが何人もいます」
これは5月23日に参議院の行政監視委員会において、参考人として招致された小出裕章・京都大学原子炉実験所助教の発言である。
この日、同委員会には小出氏の他、地震学者の石橋克彦・神戸大名誉教授、後藤政志氏(元東芝の原子炉設計者)、孫正義・ソフトバンク社長ら、4人の「脱原発派」の識者が参考人として招致されていた。
ところが、この注目すべき委員会の様子は、テレビ等では一切、放送されなかった。NHKも、中継したのは「原子炉への注水を止めたのは誰なのか」との議論が続いていた衆院復興特別委員会で、この「脱原発」委員会は完全に無視した。マスコミでは、翌日の朝刊で一部の新聞が短い概要を取り上げたくらいだ。
これこそが、現在の「政府」「東電」「テレビ・新聞」の本質である。福島第一原発における最悪の事故を、一貫して過小評価して印象操作をしてきた人々は、都合の悪いモノは決して、国民に見せようとしない。
実際には23日の委員会では4人の論客によって、原発事故に対する政府や東電の対応、これまでの原子力政策に対して厳しい批判が繰り返された。
「今回の事故では人為的ミスが重なっている。シビアアクシデント(過酷な事故)が起きる可能性を『小さい』と言って無視してきた、原子力安全・保安院の責任は大きい。もし次に原発事故が起きれば日本は壊滅する。安全が確信できない限り、原発は段階的に止めていくしかない」(後藤氏)
「日本は、ヨーロッパであれば絶対に原発を作らないような場所(地震多発地帯)に原発を作っている。日本の原発は、すべて〝地震付き〟の原発であることを忘れてはならない」(石橋氏)
「政府の放射線量の公表数値は、γ線の数値だけになっている。私は、α線とβ線も計れるガイガーカウンターを持っているが、それで東京都内を計ると、公表数値の2倍くらいの数値になる。政府はウソをついていないが、本当のことも言っていない」(孫氏)
どの参考人の意見も、〝原発漬け〟の日本の状況に対し、大いに疑問を持たせる内容だ。そして、福島の事故の深刻さを十二分に窺わせるものだった。
しかし繰り返すように、この貴重な委員会での証言は、この国の中枢にいる人々にほとんど無視された。国民には、余計な情報は見せない、聞かせない---。
それが事故発生以来、一貫している政府・東電、及び一部の御用学者・御用マスコミの姿勢である。
東京電力は事故発生から2ヵ月以上も過ぎた5月15日、福島第一原発の1号機がメルトダウンしていたと公式に認めた。すると、続いて24日には「2号機、3号機もメルトダウンしている」と公表。さらに25日になると、「1、2号機では原子炉格納容器に7~10cmの穴が空いている」と、驚愕すべき情報をさらりと〝後出し〟した。
参院行政監視委員会に参加した前出・後藤氏は、東電に対する怒りを露にする。
「原子炉がメルトダウンしているか、それに近い状態だというのは、最初から明らかだったんです。いまさら何を言っているのか。東電はどういう判断をしていたのか。当初言っていたように『燃料棒の一部損傷』だと本当に信じていたのか。それともメルトダウンの可能性を発表せず、事故をできるだけ軽く見せたいとでも思っていたのか」
後藤氏によれば、3月12日前後の段階で原子炉のメルトダウンが始まっていたとしたら、溶融物に水をかけることで大規模な水蒸気爆発が起こり、まさに〝壊滅的〟な被害が出る可能性があったという。
「そんな危機的な時に、東電は『これはチェルノブイリとは違います』などと言っていました。とんでもない話で、実は極めてギリギリな状態だったんです。重大な情報を伏せた上で壊滅的な爆発が起き、急性被曝で多くの人が避難できずに死んでいたら、まさしく犯罪です。殺人行為です。東電はそれほど恐ろしい危機的な状況下で、情報を隠していたのです」(後藤氏)
多くの専門家が指摘していたメルトダウンの可能性を、当然、政府も知らなかったはずがない。しかし、政府は東電の説明を鵜呑みにする形で、同調して「危険はない」と言い続けた。
だがそうしているうちに、最初「国際基準でレベル4か5」と政府が主張していた規模は、なし崩しに「レベル7」(チェルノブイリ級)に押し上げられた。一般市民の被曝許容量の「年間1mSv以内」は、いつの間にか「20mSv」に引き上げられ、水道水や野菜の基準値も引き上げられた。
一方で、東京都内や関東近郊では、大気中の放射線量を「18~20m」などという〝鳥の目線〟で計測し、実は数値が地表より低く出ていることを説明しなかった。汚染の可能性がある魚の調査では、頭や内臓を抜き取って測定をし、〝安全〟をアピールした。
政府・東電のやることなすこと、すべてがウソとゴマカシで塗り固められていると言っても過言ではない。小出助教が国会で指摘した通り、彼らは「パニック」を怖れたのか。だが、その国民を見下した情報隠蔽・印象操作により、現実にはどんどんと放射能汚染が広がっている。
■賠償額が拡大するのが怖い
政府がまだ、以下のような「重大情報」を隠しているのをご存知だろうか。
●食道ガン、肺ガン、肝臓ガン、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫は、放射線の累積線量とともに有意に増加する傾向が認められ、その増加は累積10~20mSvから現れている。
●全悪性新生物(ガン)の死亡率は、累積線量とともに有意に増加する傾向を示し、死亡率の増加は累積10mSvから認められ、累積20mSvからは、さらに高まっている。
これは、医師と弁護士双方の資格を持つ自民党の古川俊治参院議員が、『原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査』と題する研究報告書の内容をまとめたものだ。
この報告書は文科省が管轄下の財団法人・放射線影響協会に調査を委託し、原発作業員らの健康状況や死亡要因を追跡調査し、昨年3月にまとめていたもの。簡単に言えば、「累積の被曝線量が10mSvを超えるとガンになる人が増える」ことを示している。
つまり文科省は、こうしたデータがあるのを知りながら、大人も子供も区別なく、「年間の被曝許容量20mSv」に引き上げてしまったということだ。
「政府や文科省が決めた、『年間20mSvまで』という被曝の許容量は、何の科学的根拠もない異常な数値だということです。特に、成長期にある子どもたちの放射線感受性は成人の2~3倍になります。一刻も早く、許容量を年間1mSv以下に戻さねばなりません」(古川参院議員)
他にもこんなデータがある。放射線医学総合研究所が、原発事故後の3月25日に出していた、「甲状腺等価線量評価のための参考資料」と題するペーパーだ。
これは、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り込んでおきる「内部被曝」についての資料で、「3月12日から23日までの12日間、甲状腺に0・2μSv(マイクロ=1000分の1ミリ)/時の内部被曝をした場合」(甲状腺等価線量)、どうなるかを示している。
そのデータは、恐るべきものだった。
「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」
「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」
「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」
なんと、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv超に相当する、大量被曝をしたことになるという。
「このデータは3月25日には報告されていたものですが、何度も強く要請することで、最近になってようやく政府機関が出してきた。1~3歳児にとって、甲状腺への内部被曝は外部被曝の数万倍以上の影響があると考えなければならない。とんでもない数字ですよ」(民主党衆院科学技術特別委員長・川内博史氏)
冒頭の小出氏の国会証言を思い出して欲しい。3月15日は福島第一の3号機が大規模な爆発を起こした翌日で、この日、東京の一部では、20の内部被曝に相当する放射性物質が降り注いでいたという。
とすれば、もしその日、屋外で放射性物質を吸い込んでしまった子供がいたら、「基準は1mSvか20mSvか」などという議論がまったくムダなほど、取り返しのつかない大量被曝をしてしまった可能性を否定できないではないか。政府や関係機関がその可能性をきちんと公表していれば、いくらでも避ける方法があったというのに。
これは紛れもなく、日本政府による大規模な「棄民」に他ならない。大津波で家族や友人を喪いながらも、理性は失わなかった東北の被災者。交通網のマヒや停電に遭遇しても、冷静沈着に黙々と長い家路を歩き通した関東・都内の住民。そして不平も言わず、むしろ積極的に節電に協力した日本国民・・・。
政府はそんな健気な日本人を、「パニックになる」など見下して情報を隠し、放射能汚染から身を守るチャンスを奪ったのだ。
世界有数の民主主義国家だと思っていた日本は、実は戦前・戦中の「大本営」時代と何ら変わっていなかったのかもしれない。前出の川内氏は、政府の態度にこう疑問を呈する。
「大人も子供も関係なしに年間20mSvという基準を決めたのも、東電の賠償問題を気にしてのことではないかと言われています。被曝量の限度を年間 1mSvのままにしておくと、賠償範囲が膨大なものになり、とても対応できないからだと。でも今守るべきは、第一に国民の健康、そして子供たちを助けることではないのでしょうか」
現実には今この時点においても、放射能汚染はどんどん拡大している。もともと〝ダダ漏れ〟だと言われてはきたが、原子炉が3つもメルトダウンし、容器に穴が空いていることが確定した以上、これまでの汚染、そしてこれからも続く汚染は、まさに〝チェルノブイリ超え〟になるであろう最悪のシナリオを考えなければならない。
■一刻も早く内部被曝の調査を
これから怖いのは、「内部被曝」だ。放射線障害に詳しい琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏はこう語る。
「チェルノブイリを例に取れば、原発から半径300kmの地域では、事故の約5年後から子供の甲状腺障害が急増しました。そして10年後にはおよそ 10人に一人の割合で病気に罹ってしまった。さらに、そのうちの1割以上がガンを発症しています。割合で言えば1000人のうち、15人くらいの子供が甲状腺ガンになってしまったのです」
このチェルノブイリの「半径300km」を日本に当てはめれば、東京もスッポリと範囲内に収まってしまう。政府は「チェルノブイリとは違う」と言い続けているが、それは、いつもの「今が安全だと思わせられればそれでいい」という、無責任な見方に過ぎない。
「政府の発表する放射線量からして、果たして正しいのかどうか疑わしい。欧米の科学者の中には『福島はチェルノブイリの5倍くらいの放射性物質を出している』という見解もあるのです」(前出・矢ヶ崎氏)
また北海道がんセンターの西尾正道院長も、こう警告する。
「チェルノブイリでは、10代で放射線を浴びた人が30代で子供を産んだら、奇形児や知的障害を抱えた子供が生まれた、という例が多数報告されています。医療従事者の中で、被曝する職場環境にいる人は個人線量計を付けていますが、それらの人達でも年間平均被曝量は0・21mSv。文科省の年間 20mSvという基準はその100倍です。個人線量計も配布せずに職業被曝の限度と同じにするとは恐ろしい。しかもこれは外部被曝だけの話。内部被曝も通常より大幅に増えているので、合算した評価で対応する必要があります」
西尾氏は政府が公表している放射性物質の数値が、セシウムとヨウ素が中心であるのも疑問だという。実際には放出されているはずのプルトニウムやストロンチウムなどの数値は、ほとんど公表されていない。
「プルトニウムは政府が公表しているγ線の20倍の悪影響があるし、ストロンチウムは新陳代謝が活発な子供が骨に取り込むと、骨の成長の妨げになる。子供たちを、いま原発周辺の地域にいさせては絶対にダメなんです。安全性を確保できる場所へ脱出させるべきだと思います」(西尾氏)
しかし、政府には「福島の子供を疎開させる」というような発想は、まったくない。この2ヵ月、放射能漏れについて「ただちに健康に影響はない」と言い続けてきた枝野幸男官房長官が、能天気かつ誇らしげに、オフレコで語った内容がすべてを象徴している。
「班目(春樹・原子力安全委員長)さんはいい人。発言はブレるがウソは言っていない。あの人が委員長でよかった。(福島第一原発の)吉田昌郎所長は、秋まで政権が続いていれば勲一等か国民栄誉賞ものだ」
「甲状腺の被害は、まったく出ていない。子供に関しては少しくらい被害が出ると思っていたけど、全然出ていないんだ。いずれ政府の判断が正しかったかどうか、結果が出ると思う」
枝野長官が気楽に言うように、政府にとっては「ただちに」被害が出ていなければ問題ない・・・というのが共通認識なのだろう。したがって、「一刻も早く内部被曝の調査をすべき」という声が上がっても、一向に動こうとはしない。そして放射性物質の半減期により、時間経過につれ測定できる線量は低くなる---。
一方、菅首相や原子力安全委員長の班目春樹氏、原子力安全・保安院の寺坂信昭氏、そして東京電力は、事故対応の初動の不手際を巡り、延々と責任の擦り付け合いをしている。
だが原発事故は「進行中」だ。3つの原子炉が同時にメルトダウンして、いまだ空気中や大地、そして海へと莫大な量の放射性物質が垂れ流されており、それを止める術も見出せない。
なのに、彼らの中では危機から国民の命を守ることより、保身をかけた罵り合いが最優先なのだ。まさしく「棄民国家」である。
前出・小出氏は、参院の委員会での証言の最後に、ガンジーが言い遺した「社会的な罪」に言及した。
「理念なき政治」
「人格なき学識」
「道徳なき商業」
「人間性なき科学」
すべて、政府・東電、そして原子力ムラの関係者に当てはまる言葉だ。しかし、国民の命を守ることを放棄してしまった彼らに、そんな真っ当な意見は届きそうにない。自分の身は自分で守る。国民にはそれしか選択肢はない。
引用ここまで
原文は、現代ビジネス 経済の資格 ニュースサイトの中の
【「捨てられた日本国民」政府は本当のことは教えない。国民がパニックになるから、だって】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 4」
などの参考記事にさせていただきました。
2011年06月06日(月) 週刊現代
「捨てられた日本国民」
政府は本当のことは教えない。
国民がパニックになるから、だって
政府は本当のことは教えない。
国民がパニックになるから、だって
写真
子供の放射線に対する感受性は大人よりはるかに高いのに、国は無視〔PHOTO〕gettyimages
政府は知っている。「3月15日に東京でチェルノブイリの時の何百倍もの放射性物質が検出されたこと」「年間20ミリシーベルトでなく、10ミリシーベルトでガンが増加すること」「子供には内部被曝が外部被曝の数万倍の影響があること」「実際にはプルトニウムやストロンチウムが放出されていること」。
実は福島の子供は今すぐ疎開すべきなのだ。しかし、政府は今が安全だと思わせられれば、それでいい。将来のことは知ったことではない。枝野官房長官はオフレコでこう話す。「班目さんはいい人。吉田所長(福島第一原発)は勲一等か国民栄誉賞もの。子供に関しては少しくらい被害が出ると思っていたけど、出ていないんだ」。この程度の認識。まさに国民を下に見た「棄民国家だ」
■隠しきれるものではないのに
「3月15日、東京ではヨウ素やセシウム、テルルといった放射性物質が、1立方メートルあたり数百ベクレル(Bq)検出されていました。これは'86年のチェルノブイリ原発の事故時、日本に降った量の何百倍、何千倍という濃度です。
しかし、このデータを公表しようとしたところ、上司から『パニックを煽る』と言われました。行政も数値は把握していたと思いますが、おそらくそうした『パニックを止めよう』という力がいろいろと働いたのだろうと思います。名前は明かせませんが、私の同僚でも、検出したデータを公表しないよう言われた人たちが何人もいます」
これは5月23日に参議院の行政監視委員会において、参考人として招致された小出裕章・京都大学原子炉実験所助教の発言である。
この日、同委員会には小出氏の他、地震学者の石橋克彦・神戸大名誉教授、後藤政志氏(元東芝の原子炉設計者)、孫正義・ソフトバンク社長ら、4人の「脱原発派」の識者が参考人として招致されていた。
ところが、この注目すべき委員会の様子は、テレビ等では一切、放送されなかった。NHKも、中継したのは「原子炉への注水を止めたのは誰なのか」との議論が続いていた衆院復興特別委員会で、この「脱原発」委員会は完全に無視した。マスコミでは、翌日の朝刊で一部の新聞が短い概要を取り上げたくらいだ。
これこそが、現在の「政府」「東電」「テレビ・新聞」の本質である。福島第一原発における最悪の事故を、一貫して過小評価して印象操作をしてきた人々は、都合の悪いモノは決して、国民に見せようとしない。
実際には23日の委員会では4人の論客によって、原発事故に対する政府や東電の対応、これまでの原子力政策に対して厳しい批判が繰り返された。
「今回の事故では人為的ミスが重なっている。シビアアクシデント(過酷な事故)が起きる可能性を『小さい』と言って無視してきた、原子力安全・保安院の責任は大きい。もし次に原発事故が起きれば日本は壊滅する。安全が確信できない限り、原発は段階的に止めていくしかない」(後藤氏)
「日本は、ヨーロッパであれば絶対に原発を作らないような場所(地震多発地帯)に原発を作っている。日本の原発は、すべて〝地震付き〟の原発であることを忘れてはならない」(石橋氏)
「政府の放射線量の公表数値は、γ線の数値だけになっている。私は、α線とβ線も計れるガイガーカウンターを持っているが、それで東京都内を計ると、公表数値の2倍くらいの数値になる。政府はウソをついていないが、本当のことも言っていない」(孫氏)
どの参考人の意見も、〝原発漬け〟の日本の状況に対し、大いに疑問を持たせる内容だ。そして、福島の事故の深刻さを十二分に窺わせるものだった。
しかし繰り返すように、この貴重な委員会での証言は、この国の中枢にいる人々にほとんど無視された。国民には、余計な情報は見せない、聞かせない---。
それが事故発生以来、一貫している政府・東電、及び一部の御用学者・御用マスコミの姿勢である。
東京電力は事故発生から2ヵ月以上も過ぎた5月15日、福島第一原発の1号機がメルトダウンしていたと公式に認めた。すると、続いて24日には「2号機、3号機もメルトダウンしている」と公表。さらに25日になると、「1、2号機では原子炉格納容器に7~10cmの穴が空いている」と、驚愕すべき情報をさらりと〝後出し〟した。
参院行政監視委員会に参加した前出・後藤氏は、東電に対する怒りを露にする。
「原子炉がメルトダウンしているか、それに近い状態だというのは、最初から明らかだったんです。いまさら何を言っているのか。東電はどういう判断をしていたのか。当初言っていたように『燃料棒の一部損傷』だと本当に信じていたのか。それともメルトダウンの可能性を発表せず、事故をできるだけ軽く見せたいとでも思っていたのか」
後藤氏によれば、3月12日前後の段階で原子炉のメルトダウンが始まっていたとしたら、溶融物に水をかけることで大規模な水蒸気爆発が起こり、まさに〝壊滅的〟な被害が出る可能性があったという。
「そんな危機的な時に、東電は『これはチェルノブイリとは違います』などと言っていました。とんでもない話で、実は極めてギリギリな状態だったんです。重大な情報を伏せた上で壊滅的な爆発が起き、急性被曝で多くの人が避難できずに死んでいたら、まさしく犯罪です。殺人行為です。東電はそれほど恐ろしい危機的な状況下で、情報を隠していたのです」(後藤氏)
多くの専門家が指摘していたメルトダウンの可能性を、当然、政府も知らなかったはずがない。しかし、政府は東電の説明を鵜呑みにする形で、同調して「危険はない」と言い続けた。
だがそうしているうちに、最初「国際基準でレベル4か5」と政府が主張していた規模は、なし崩しに「レベル7」(チェルノブイリ級)に押し上げられた。一般市民の被曝許容量の「年間1mSv以内」は、いつの間にか「20mSv」に引き上げられ、水道水や野菜の基準値も引き上げられた。
一方で、東京都内や関東近郊では、大気中の放射線量を「18~20m」などという〝鳥の目線〟で計測し、実は数値が地表より低く出ていることを説明しなかった。汚染の可能性がある魚の調査では、頭や内臓を抜き取って測定をし、〝安全〟をアピールした。
政府・東電のやることなすこと、すべてがウソとゴマカシで塗り固められていると言っても過言ではない。小出助教が国会で指摘した通り、彼らは「パニック」を怖れたのか。だが、その国民を見下した情報隠蔽・印象操作により、現実にはどんどんと放射能汚染が広がっている。
■賠償額が拡大するのが怖い
政府がまだ、以下のような「重大情報」を隠しているのをご存知だろうか。
●食道ガン、肺ガン、肝臓ガン、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫は、放射線の累積線量とともに有意に増加する傾向が認められ、その増加は累積10~20mSvから現れている。
●全悪性新生物(ガン)の死亡率は、累積線量とともに有意に増加する傾向を示し、死亡率の増加は累積10mSvから認められ、累積20mSvからは、さらに高まっている。
これは、医師と弁護士双方の資格を持つ自民党の古川俊治参院議員が、『原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査』と題する研究報告書の内容をまとめたものだ。
この報告書は文科省が管轄下の財団法人・放射線影響協会に調査を委託し、原発作業員らの健康状況や死亡要因を追跡調査し、昨年3月にまとめていたもの。簡単に言えば、「累積の被曝線量が10mSvを超えるとガンになる人が増える」ことを示している。
つまり文科省は、こうしたデータがあるのを知りながら、大人も子供も区別なく、「年間の被曝許容量20mSv」に引き上げてしまったということだ。
「政府や文科省が決めた、『年間20mSvまで』という被曝の許容量は、何の科学的根拠もない異常な数値だということです。特に、成長期にある子どもたちの放射線感受性は成人の2~3倍になります。一刻も早く、許容量を年間1mSv以下に戻さねばなりません」(古川参院議員)
他にもこんなデータがある。放射線医学総合研究所が、原発事故後の3月25日に出していた、「甲状腺等価線量評価のための参考資料」と題するペーパーだ。
これは、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り込んでおきる「内部被曝」についての資料で、「3月12日から23日までの12日間、甲状腺に0・2μSv(マイクロ=1000分の1ミリ)/時の内部被曝をした場合」(甲状腺等価線量)、どうなるかを示している。
そのデータは、恐るべきものだった。
「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」
「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」
「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」
なんと、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv超に相当する、大量被曝をしたことになるという。
「このデータは3月25日には報告されていたものですが、何度も強く要請することで、最近になってようやく政府機関が出してきた。1~3歳児にとって、甲状腺への内部被曝は外部被曝の数万倍以上の影響があると考えなければならない。とんでもない数字ですよ」(民主党衆院科学技術特別委員長・川内博史氏)
冒頭の小出氏の国会証言を思い出して欲しい。3月15日は福島第一の3号機が大規模な爆発を起こした翌日で、この日、東京の一部では、20の内部被曝に相当する放射性物質が降り注いでいたという。
とすれば、もしその日、屋外で放射性物質を吸い込んでしまった子供がいたら、「基準は1mSvか20mSvか」などという議論がまったくムダなほど、取り返しのつかない大量被曝をしてしまった可能性を否定できないではないか。政府や関係機関がその可能性をきちんと公表していれば、いくらでも避ける方法があったというのに。
これは紛れもなく、日本政府による大規模な「棄民」に他ならない。大津波で家族や友人を喪いながらも、理性は失わなかった東北の被災者。交通網のマヒや停電に遭遇しても、冷静沈着に黙々と長い家路を歩き通した関東・都内の住民。そして不平も言わず、むしろ積極的に節電に協力した日本国民・・・。
政府はそんな健気な日本人を、「パニックになる」など見下して情報を隠し、放射能汚染から身を守るチャンスを奪ったのだ。
世界有数の民主主義国家だと思っていた日本は、実は戦前・戦中の「大本営」時代と何ら変わっていなかったのかもしれない。前出の川内氏は、政府の態度にこう疑問を呈する。
「大人も子供も関係なしに年間20mSvという基準を決めたのも、東電の賠償問題を気にしてのことではないかと言われています。被曝量の限度を年間 1mSvのままにしておくと、賠償範囲が膨大なものになり、とても対応できないからだと。でも今守るべきは、第一に国民の健康、そして子供たちを助けることではないのでしょうか」
現実には今この時点においても、放射能汚染はどんどん拡大している。もともと〝ダダ漏れ〟だと言われてはきたが、原子炉が3つもメルトダウンし、容器に穴が空いていることが確定した以上、これまでの汚染、そしてこれからも続く汚染は、まさに〝チェルノブイリ超え〟になるであろう最悪のシナリオを考えなければならない。
■一刻も早く内部被曝の調査を
これから怖いのは、「内部被曝」だ。放射線障害に詳しい琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏はこう語る。
「チェルノブイリを例に取れば、原発から半径300kmの地域では、事故の約5年後から子供の甲状腺障害が急増しました。そして10年後にはおよそ 10人に一人の割合で病気に罹ってしまった。さらに、そのうちの1割以上がガンを発症しています。割合で言えば1000人のうち、15人くらいの子供が甲状腺ガンになってしまったのです」
このチェルノブイリの「半径300km」を日本に当てはめれば、東京もスッポリと範囲内に収まってしまう。政府は「チェルノブイリとは違う」と言い続けているが、それは、いつもの「今が安全だと思わせられればそれでいい」という、無責任な見方に過ぎない。
「政府の発表する放射線量からして、果たして正しいのかどうか疑わしい。欧米の科学者の中には『福島はチェルノブイリの5倍くらいの放射性物質を出している』という見解もあるのです」(前出・矢ヶ崎氏)
また北海道がんセンターの西尾正道院長も、こう警告する。
「チェルノブイリでは、10代で放射線を浴びた人が30代で子供を産んだら、奇形児や知的障害を抱えた子供が生まれた、という例が多数報告されています。医療従事者の中で、被曝する職場環境にいる人は個人線量計を付けていますが、それらの人達でも年間平均被曝量は0・21mSv。文科省の年間 20mSvという基準はその100倍です。個人線量計も配布せずに職業被曝の限度と同じにするとは恐ろしい。しかもこれは外部被曝だけの話。内部被曝も通常より大幅に増えているので、合算した評価で対応する必要があります」
西尾氏は政府が公表している放射性物質の数値が、セシウムとヨウ素が中心であるのも疑問だという。実際には放出されているはずのプルトニウムやストロンチウムなどの数値は、ほとんど公表されていない。
「プルトニウムは政府が公表しているγ線の20倍の悪影響があるし、ストロンチウムは新陳代謝が活発な子供が骨に取り込むと、骨の成長の妨げになる。子供たちを、いま原発周辺の地域にいさせては絶対にダメなんです。安全性を確保できる場所へ脱出させるべきだと思います」(西尾氏)
しかし、政府には「福島の子供を疎開させる」というような発想は、まったくない。この2ヵ月、放射能漏れについて「ただちに健康に影響はない」と言い続けてきた枝野幸男官房長官が、能天気かつ誇らしげに、オフレコで語った内容がすべてを象徴している。
「班目(春樹・原子力安全委員長)さんはいい人。発言はブレるがウソは言っていない。あの人が委員長でよかった。(福島第一原発の)吉田昌郎所長は、秋まで政権が続いていれば勲一等か国民栄誉賞ものだ」
「甲状腺の被害は、まったく出ていない。子供に関しては少しくらい被害が出ると思っていたけど、全然出ていないんだ。いずれ政府の判断が正しかったかどうか、結果が出ると思う」
枝野長官が気楽に言うように、政府にとっては「ただちに」被害が出ていなければ問題ない・・・というのが共通認識なのだろう。したがって、「一刻も早く内部被曝の調査をすべき」という声が上がっても、一向に動こうとはしない。そして放射性物質の半減期により、時間経過につれ測定できる線量は低くなる---。
一方、菅首相や原子力安全委員長の班目春樹氏、原子力安全・保安院の寺坂信昭氏、そして東京電力は、事故対応の初動の不手際を巡り、延々と責任の擦り付け合いをしている。
だが原発事故は「進行中」だ。3つの原子炉が同時にメルトダウンして、いまだ空気中や大地、そして海へと莫大な量の放射性物質が垂れ流されており、それを止める術も見出せない。
なのに、彼らの中では危機から国民の命を守ることより、保身をかけた罵り合いが最優先なのだ。まさしく「棄民国家」である。
前出・小出氏は、参院の委員会での証言の最後に、ガンジーが言い遺した「社会的な罪」に言及した。
「理念なき政治」
「人格なき学識」
「道徳なき商業」
「人間性なき科学」
すべて、政府・東電、そして原子力ムラの関係者に当てはまる言葉だ。しかし、国民の命を守ることを放棄してしまった彼らに、そんな真っ当な意見は届きそうにない。自分の身は自分で守る。国民にはそれしか選択肢はない。
引用ここまで
原文は、現代ビジネス 経済の資格 ニュースサイトの中の
【「捨てられた日本国民」政府は本当のことは教えない。国民がパニックになるから、だって】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 4」
などの参考記事にさせていただきました。
2011年5月29日日曜日
隠された被曝労働
引用ここから
樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(6)隠された被曝労働
2009年7月 6日 12:38
さて、もう少し具体的に話をさせてください。
まず、被曝の原点はなんと言っても岩佐嘉寿幸さんです。1974年のことですから、もう30年も前にさかのぼります。被曝の事実を知って私は岩佐さんのところに行きました。彼は怒ってました。私以上に怒ってました。最初はうちの中に入れてくれませんでした。
「なんだ、オメーは! アサヒと同じか!」って言うもんだから、ぜんぜん分からない。それから「オメーは東京か」っていうから、「東京です」って答えると、「何やってんだ!」って言うんです。
「実は四日市公害の取材を7年やって本を出したんです。こういう問題を実はやらないでどっかに逃げようかと思ったんですが、岩佐さんの裁判に一度は触れておかなくてはならんと、それから考えようと思って」って言うと「そうか、じゃあ上がれ」って言ったんです。それで怒ってる意味が分かったんです。
ここに朝日新聞があります。1974年4月18日木曜日付け、「みんなの科学」欄。これ、何て書いてあったと思います? 「初の原子力炉被曝訴訟 謎だらけの皮膚炎」なんて書いてあるんですよ! まず、これを書いた記者を紹介しなきゃね。マスコミには、いろんなのがいるので。
朝日新聞科学部に、東大哲学科を出た大熊由紀子って、後に論説委員にまでなった人がいるんです。その後どこに行ったかと思って尋ねたら朝日新聞にいないって言うから、テレビ朝日の連中に調べてもらったら、大阪大学の教授になってるの。その女性が書いた記事です。
この記事で岩佐さん怒っちゃたんだよね。岩佐さんに取材なんかしてないんだよね。国側だけを取材したんだよ。こんな記者ありますか? いくら俺だってちゃんとしますよ。でもこの大先生、記者なのに一方通行。
これで私も狂っちゃたんですよね。東大の哲学科まで出た、朝日新聞の科学部の記者がこんな記事書いて、これで真実なんか報道できるわけないじゃないかって。実はここで腹が決まったんですよ。「よーし、俺がやってやろうじゃないか」って。なんの力も金も頭もないけどさ、やれるところまでやってみようと。
それから悪戦苦闘です。だって何にも知らないんだから。岩佐さんにだってバカにされましたよ。「俺、100ミリレムしか浴びてねぇ。おい、お前分かるか?」って言うから「わかりません」って言うと、「お前、阪大の岡村日出夫って助手のところ行って勉強してこい」って言われたんですよ。
「はい、わかりました」って、大阪に来て阪大に行ったんですよ。で先生に会って、「先生、放射科学について教えてください」って言ったら無料で教えてくれました。これが原点だったんです。岩佐さんに会わなかったら今、こんなことやってませんよ。
それと、ジャーナリズムです。大の朝日ですよ。国民のほとんどは朝日新聞をとってます。信用してます。それがこんなことやってたんだから、最初から。これは面白くなると思いましたね。そしたら面白くなっちゃった。それで、このあと、この女、逃げ回ってたんです。
岩佐さんとテレビ朝日に呼ばれたことがあったんですけど、その時、テレビ朝日に、「この記者出せよ、お前たちのとこのもんだろう」って言ったんですけど、結局逃げちゃったんですよね。樋口と岩佐に噛みつかれたら損だと思ったんでしょう、頭のいい人だから。
さて、岩佐さんはそれから11年間闘いました。知らなかったでしょ? 1974年4月15日に大阪地裁に提訴して、それから、最初の判決は1980年3月30日、全面棄却。
当たり前じゃないですか。これを支援した人はどれくらいだったと思います? 全国ネットで138人しかいない。僕も含めて。これじゃあ裁判は勝てませんよね。それから高裁、最高裁に行って全部棄却でした。
時代が悪かったね、70年代だもの。高度経済成長の時代、「何を言ってるんだ」ってもんでしょう。それでも、これを見続けよう、伝え続けようと決心しました。もう、売れる写真家になろうなんて考えなかったね。これが俺の生き方まで決めてくれました。
そして、岩佐さんの後を引き取ったのが、西淀川に住んでる、長尾光明さんです。78歳。この人が今、東京電力を相手に提訴しています。何かの時には、署名してください、お願いしますよ。
そいうことで、岩佐さんと出会って次に言われたことは、「おい、樋口さん、お前知ってるか? 金の出る裁判があるんだ」って。まさか原発会社がそんな汚いもんだとは思ってもみなかった。クリーン、安全、現代科学の粋を集めたって言ってるでしょ、一方では。だから金で裁判するなんて思ってもみなかった。俺も能天気だったね、当時は。
僕だって最初は国が言うとおり信じてたんですから。クリーンで安全で、わずかな恨みを生んでも、何十万キロワット発電できたらいいじゃないかって思うくらいのレベルだったんですから。それが原点ですよ、言ってみれば。ここで懺悔しなきゃいけないと思います。たまたま岩佐さんに会わなかったらその程度で終わってたんですからね。
で、岩佐さんから、「おい、樋口さん知ってるか? 琵琶湖の近くで、どのくらいの金かわからんけど、俺と裁判を共闘しようとしたら、奥さんが丸めこまれたかなんかで裁判をつぶされた奴がいるんだって。知ってるか?」って言われて、「知るわけないじゃないか! 岩佐さんは知ってるのか?」って聞いたら、「いや、岡村日出夫さんが言ってるんだ」って。
岡村日出夫さんって人は今はもう事故で亡くなったんですが、この先生のところに行って聞けって、相手の住所も分かってるはずだからって言われて。岡村さんから住所を聞いて、その人のところに行ったんです。夜の7時くらいにやっと捜し当ててたんです。
大阪の岡村先生と岩佐さんから紹介されて来ましたって言ったら、「はぁ?」なんて言ってね。そりゃあ「はぁ?」って言いますよね。変なのが来たって思ったでしょうね。
「実は私、こういう者で、取材をさせていただきたいと思って来たのですが」って言うと、最初は迷惑って顔してましたよ。でもね、「岩佐さんが一生懸命裁判やっているのをご存知ですね」って言うと、「じゃあ、まあ入りなさい」と入れてくれました。
すでに生活が破壊されてて、自分のわずかな田畑と家を手放して、借家に奥さんと女の子の子供3人と住んでました。子供はまだ小さくて、「一番下の子は俺が被曝してからできた子なんだよ。この子がいちばん気がかりだ」って言うんですよ。重い十字架を背負って生まれたんですよ。
最初はお金の話は一度も出ませんでした。ところが、2度3度と行ったら、押入れの上から書類を持って見せてくれました。これが示談書だって。この書類を廃棄しろって言われてたんだけど、残してたんだって。600万円もらってもう終わったんだから書類を廃棄しろって言われてたけど、何かの役に立つかもしれんと残しておいたんだそうです。
そしたらそこに部落解放同盟の名前が入ってたんです。ここが仲立ちしたんです。これはおそらく、村居さんが部落民だから、彼のために会社から金をとってやろうという思いで、金をとったんだと思いますよ。それで600万円を受け取ったんだろうね。1回の振り込み額はそれぞれ違いましたが、銀行振り込みで3回にわたって振り込んでありました。「村居さん、これを使ってもいいか」って言ったら、「これは真実だから使っていい」って言いました。勇気のある男がいたもんだね。感動しましたね。
でもここで、なんてことだろう、なんでこの人たちもお金なんて受け取ったんだろうって思いましたね。このときは俺も泣いたよ。この社会って腐りきってるんじゃないかって。でも、そのあと部落解放同盟は被曝問題には絶対に手を出さなかった。
これを知った大阪にある部落解放同盟の本部が、僕に村居さんについての原稿を書いてくださいっていってきました。二度とこういうことがあってはいけないからって。で、被曝労働について書きました。これで全国の解放同盟の人は僕の記事を読んだんでしょう。
九州で講演したときに、解放同盟の青年が来て、「樋口さん、樋口さんの話は本当ですか?」って聞くんです。「嘘を言ったら一発でクビが飛ぶんだよ、俺らの世界は」って言いました。そしたら「間違いありませんか。そうですか、非常に残念です」っていうまじめな青年がいるもんです。これを契機にして、部落解放同盟は手を染めなかったんだよね。でも、よかったね。偉い人たちだと思います。もし、あれを隠蔽してたらもっといろんな問題が出たと思います。
裁判を起こそうとして、村居さんの奥さんは丸めこまれちゃったんだよね。生活は逼迫してどん底にいたんですから。それで電力会社はね、奥さんに、「今、大阪で裁判を起こしてる人がいるけど、この裁判は長くなるよ」って、「あんたら裁判起こしたらどうなんの? お金のほうがいいだろう」ってまず奥さんを説得したわけです。本人よりも。本人が外出してる間に。本人はおそらく、先ほど話した岡村さんと裁判について話してたんでしょう。
奥さんも生活に疲れきってね、本当にぼろぼろになって。そこを突かれたんですね。それでも村居さんは、いつも会えば「いや、女房が可愛そうだ」と、そうやって俺に言うわけですよ。奥さんを庇ってね。
この裁判を潰す犯罪を担った一人が重松教授。「異常無し」とカルテに書いてしまった。この人は後にね、この問題が吹き出してきたから首つり自殺をしてます。いたたまれなくなったんだろうね。追求もされたんでしょう。「異常無し」カルテの裏は金。教授もたった百万円しかもらってないのにそんなカルテを書いちゃった。これは村井さんが職員から聞いてんだよ、駄目だな。
もうひとつ、金で裁判潰されたケースは北九州の親方だよ。
この人ですよ! 「俺らがいい加減な検査や提携やってるから・・・ 3か月やそこらで点検なんか終わるかよ。きちんとやったら6か月や1年はかかるぞ、樋口さん」って言ってたのは。
だから、去年の美浜原発の事故が起きたときは、「親方言った通りじゃねえか、肝心な所やってねえんだ」と僕は言いました。すげえね、これから一杯起きる可能性があるって事だ。
この親方は、自分が入らなきゃ良かったのに真面目な男だったから。普通は労働者連れてくりゃ、その数だけピンハネする訳で。
俺言ったの。「労働者は皆ピンハネしたんですか?」ってね。そしたら怒ってさ、「いや樋口さん、そう言うけどウチみたいな7人ぐらいの会社じゃ、こうしないと盆と暮れのボーナスも出せない。それはきちんとさせてもらってますよ」って。自分も働けばもっと金が入る訳でしょ。「ああ、すいません」って謝りましたよ。でもピンハネには違いないんだけどね。
この人も裁判起こそうとしたんだけど、この人の時はすごかったね。暴力団が毎日、脅迫電話をかけて生活を脅かしたんですよ。それで奥さんがノイローゼになっちゃってね。
最後は日立プラントがわざわざ行ってるんですよ。課長が本社から。親方に直接仕事を回していた、井上工業って下関のひ孫請け会社の社長といっしょに、親方の家に行って、強引に連れ出して。九州大学連れ込んで、ここで異常無しカルテまた書いた。
わずか106万円で裁判潰しやがった。ひでえ事やってやがんな、この奴らは。その時の資料はちゃんと持ってますよ。まさに闇の世界。原発ってとんでもない事やってるんですよ。皆さん考えてるようなもんじゃないよ。
俺は村居さんの所に最後に行ったのは95年だったけど、「樋口さん、俺もあれから周りの話を色々と聞いてる。3000万円もらった、4000万円もらった・・・ それで皆黙らされた。自分はわずか600万円だったから悲しみを表に出せる」って言ってました。
こういう風に、現実に人を潰していく時に、必ず裏に医師達がいたんですよ。裏は取ってあるんだよね。先ほどの高校生のアルバイト、これは氷山の一角でしょう。労災認定はわずか6例だけど、岩佐訴訟が11年間闘ったおかげで、あの暗黒労働が引き出された訳ですよ。これで国の連中も、労働省も含めて、やっと6例を認定するようになったんだよね。でなきゃ労災認定なんか出来ません、しなかったと思います。岩佐さんが、そういう意味で先駆者なんだよ。
でもこの数にJCOと去年の美浜は入ってませんよ。「原発被曝」じゃないから。それを入れると、3人と5人だから8人プラスだけどね。今までの被曝労災認定は、唯一長尾さんを除いて、全部白血病です。他のガンは全部不認定。
他のガンを認めたら、「俺も助けろー、俺も助けろー」って、この国つぶれるでしょう。労災認定って、一人認定するといくら払うかご存じですか。1千万? 違う、3千万払うのよ、皆さん。もしこれをバカバカ認定してごらんなさい、国がつぶれちゃうよ。えらい事になってるんだよ。だから隠せるだけ隠そうとしてるんだって。それでバレたらバレたでしょうがないや、と。皆で責任とろうやって言ってるんじゃないんです。
すべてが明らかになるのは、僕が死んだ後だ。その時に「樋口ってのが言ってたね?」ってなるんだ。コレ本当になるよ、なるに決まってるんだから。
もっと知りたかったら俺の本の『闇に消された原発被曝者』、これを読んでいただきたい。たくさんの被曝者の証言が一杯入ってるから。色んな形で潰れていった連中、これはまた読んでいただきたい。俺ここで全部喋ると本が売れなくなるから止めた(笑)。冗談抜きで読んで下さい。
(2005年7月2日 大阪市立生涯学習センターにて)
引用ここまで
原文は、ブログ『Liberal Utopia 持続可能な世界へ』の
「樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(6)隠された被曝労働」
http://ihope.jp/2009/07/06123825.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「経済界も変わっていく」
「孫さんに期待」
「常に生まれている被曝者」
「原発マネーの幻想」
などの参考記事にさせていただきました。
樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(6)隠された被曝労働
2009年7月 6日 12:38
さて、もう少し具体的に話をさせてください。
まず、被曝の原点はなんと言っても岩佐嘉寿幸さんです。1974年のことですから、もう30年も前にさかのぼります。被曝の事実を知って私は岩佐さんのところに行きました。彼は怒ってました。私以上に怒ってました。最初はうちの中に入れてくれませんでした。
「なんだ、オメーは! アサヒと同じか!」って言うもんだから、ぜんぜん分からない。それから「オメーは東京か」っていうから、「東京です」って答えると、「何やってんだ!」って言うんです。
「実は四日市公害の取材を7年やって本を出したんです。こういう問題を実はやらないでどっかに逃げようかと思ったんですが、岩佐さんの裁判に一度は触れておかなくてはならんと、それから考えようと思って」って言うと「そうか、じゃあ上がれ」って言ったんです。それで怒ってる意味が分かったんです。
ここに朝日新聞があります。1974年4月18日木曜日付け、「みんなの科学」欄。これ、何て書いてあったと思います? 「初の原子力炉被曝訴訟 謎だらけの皮膚炎」なんて書いてあるんですよ! まず、これを書いた記者を紹介しなきゃね。マスコミには、いろんなのがいるので。
朝日新聞科学部に、東大哲学科を出た大熊由紀子って、後に論説委員にまでなった人がいるんです。その後どこに行ったかと思って尋ねたら朝日新聞にいないって言うから、テレビ朝日の連中に調べてもらったら、大阪大学の教授になってるの。その女性が書いた記事です。
この記事で岩佐さん怒っちゃたんだよね。岩佐さんに取材なんかしてないんだよね。国側だけを取材したんだよ。こんな記者ありますか? いくら俺だってちゃんとしますよ。でもこの大先生、記者なのに一方通行。
これで私も狂っちゃたんですよね。東大の哲学科まで出た、朝日新聞の科学部の記者がこんな記事書いて、これで真実なんか報道できるわけないじゃないかって。実はここで腹が決まったんですよ。「よーし、俺がやってやろうじゃないか」って。なんの力も金も頭もないけどさ、やれるところまでやってみようと。
それから悪戦苦闘です。だって何にも知らないんだから。岩佐さんにだってバカにされましたよ。「俺、100ミリレムしか浴びてねぇ。おい、お前分かるか?」って言うから「わかりません」って言うと、「お前、阪大の岡村日出夫って助手のところ行って勉強してこい」って言われたんですよ。
「はい、わかりました」って、大阪に来て阪大に行ったんですよ。で先生に会って、「先生、放射科学について教えてください」って言ったら無料で教えてくれました。これが原点だったんです。岩佐さんに会わなかったら今、こんなことやってませんよ。
それと、ジャーナリズムです。大の朝日ですよ。国民のほとんどは朝日新聞をとってます。信用してます。それがこんなことやってたんだから、最初から。これは面白くなると思いましたね。そしたら面白くなっちゃった。それで、このあと、この女、逃げ回ってたんです。
岩佐さんとテレビ朝日に呼ばれたことがあったんですけど、その時、テレビ朝日に、「この記者出せよ、お前たちのとこのもんだろう」って言ったんですけど、結局逃げちゃったんですよね。樋口と岩佐に噛みつかれたら損だと思ったんでしょう、頭のいい人だから。
さて、岩佐さんはそれから11年間闘いました。知らなかったでしょ? 1974年4月15日に大阪地裁に提訴して、それから、最初の判決は1980年3月30日、全面棄却。
当たり前じゃないですか。これを支援した人はどれくらいだったと思います? 全国ネットで138人しかいない。僕も含めて。これじゃあ裁判は勝てませんよね。それから高裁、最高裁に行って全部棄却でした。
時代が悪かったね、70年代だもの。高度経済成長の時代、「何を言ってるんだ」ってもんでしょう。それでも、これを見続けよう、伝え続けようと決心しました。もう、売れる写真家になろうなんて考えなかったね。これが俺の生き方まで決めてくれました。
そして、岩佐さんの後を引き取ったのが、西淀川に住んでる、長尾光明さんです。78歳。この人が今、東京電力を相手に提訴しています。何かの時には、署名してください、お願いしますよ。
そいうことで、岩佐さんと出会って次に言われたことは、「おい、樋口さん、お前知ってるか? 金の出る裁判があるんだ」って。まさか原発会社がそんな汚いもんだとは思ってもみなかった。クリーン、安全、現代科学の粋を集めたって言ってるでしょ、一方では。だから金で裁判するなんて思ってもみなかった。俺も能天気だったね、当時は。
僕だって最初は国が言うとおり信じてたんですから。クリーンで安全で、わずかな恨みを生んでも、何十万キロワット発電できたらいいじゃないかって思うくらいのレベルだったんですから。それが原点ですよ、言ってみれば。ここで懺悔しなきゃいけないと思います。たまたま岩佐さんに会わなかったらその程度で終わってたんですからね。
で、岩佐さんから、「おい、樋口さん知ってるか? 琵琶湖の近くで、どのくらいの金かわからんけど、俺と裁判を共闘しようとしたら、奥さんが丸めこまれたかなんかで裁判をつぶされた奴がいるんだって。知ってるか?」って言われて、「知るわけないじゃないか! 岩佐さんは知ってるのか?」って聞いたら、「いや、岡村日出夫さんが言ってるんだ」って。
岡村日出夫さんって人は今はもう事故で亡くなったんですが、この先生のところに行って聞けって、相手の住所も分かってるはずだからって言われて。岡村さんから住所を聞いて、その人のところに行ったんです。夜の7時くらいにやっと捜し当ててたんです。
大阪の岡村先生と岩佐さんから紹介されて来ましたって言ったら、「はぁ?」なんて言ってね。そりゃあ「はぁ?」って言いますよね。変なのが来たって思ったでしょうね。
「実は私、こういう者で、取材をさせていただきたいと思って来たのですが」って言うと、最初は迷惑って顔してましたよ。でもね、「岩佐さんが一生懸命裁判やっているのをご存知ですね」って言うと、「じゃあ、まあ入りなさい」と入れてくれました。
すでに生活が破壊されてて、自分のわずかな田畑と家を手放して、借家に奥さんと女の子の子供3人と住んでました。子供はまだ小さくて、「一番下の子は俺が被曝してからできた子なんだよ。この子がいちばん気がかりだ」って言うんですよ。重い十字架を背負って生まれたんですよ。
最初はお金の話は一度も出ませんでした。ところが、2度3度と行ったら、押入れの上から書類を持って見せてくれました。これが示談書だって。この書類を廃棄しろって言われてたんだけど、残してたんだって。600万円もらってもう終わったんだから書類を廃棄しろって言われてたけど、何かの役に立つかもしれんと残しておいたんだそうです。
そしたらそこに部落解放同盟の名前が入ってたんです。ここが仲立ちしたんです。これはおそらく、村居さんが部落民だから、彼のために会社から金をとってやろうという思いで、金をとったんだと思いますよ。それで600万円を受け取ったんだろうね。1回の振り込み額はそれぞれ違いましたが、銀行振り込みで3回にわたって振り込んでありました。「村居さん、これを使ってもいいか」って言ったら、「これは真実だから使っていい」って言いました。勇気のある男がいたもんだね。感動しましたね。
でもここで、なんてことだろう、なんでこの人たちもお金なんて受け取ったんだろうって思いましたね。このときは俺も泣いたよ。この社会って腐りきってるんじゃないかって。でも、そのあと部落解放同盟は被曝問題には絶対に手を出さなかった。
これを知った大阪にある部落解放同盟の本部が、僕に村居さんについての原稿を書いてくださいっていってきました。二度とこういうことがあってはいけないからって。で、被曝労働について書きました。これで全国の解放同盟の人は僕の記事を読んだんでしょう。
九州で講演したときに、解放同盟の青年が来て、「樋口さん、樋口さんの話は本当ですか?」って聞くんです。「嘘を言ったら一発でクビが飛ぶんだよ、俺らの世界は」って言いました。そしたら「間違いありませんか。そうですか、非常に残念です」っていうまじめな青年がいるもんです。これを契機にして、部落解放同盟は手を染めなかったんだよね。でも、よかったね。偉い人たちだと思います。もし、あれを隠蔽してたらもっといろんな問題が出たと思います。
裁判を起こそうとして、村居さんの奥さんは丸めこまれちゃったんだよね。生活は逼迫してどん底にいたんですから。それで電力会社はね、奥さんに、「今、大阪で裁判を起こしてる人がいるけど、この裁判は長くなるよ」って、「あんたら裁判起こしたらどうなんの? お金のほうがいいだろう」ってまず奥さんを説得したわけです。本人よりも。本人が外出してる間に。本人はおそらく、先ほど話した岡村さんと裁判について話してたんでしょう。
奥さんも生活に疲れきってね、本当にぼろぼろになって。そこを突かれたんですね。それでも村居さんは、いつも会えば「いや、女房が可愛そうだ」と、そうやって俺に言うわけですよ。奥さんを庇ってね。
この裁判を潰す犯罪を担った一人が重松教授。「異常無し」とカルテに書いてしまった。この人は後にね、この問題が吹き出してきたから首つり自殺をしてます。いたたまれなくなったんだろうね。追求もされたんでしょう。「異常無し」カルテの裏は金。教授もたった百万円しかもらってないのにそんなカルテを書いちゃった。これは村井さんが職員から聞いてんだよ、駄目だな。
もうひとつ、金で裁判潰されたケースは北九州の親方だよ。
この人ですよ! 「俺らがいい加減な検査や提携やってるから・・・ 3か月やそこらで点検なんか終わるかよ。きちんとやったら6か月や1年はかかるぞ、樋口さん」って言ってたのは。
だから、去年の美浜原発の事故が起きたときは、「親方言った通りじゃねえか、肝心な所やってねえんだ」と僕は言いました。すげえね、これから一杯起きる可能性があるって事だ。
この親方は、自分が入らなきゃ良かったのに真面目な男だったから。普通は労働者連れてくりゃ、その数だけピンハネする訳で。
俺言ったの。「労働者は皆ピンハネしたんですか?」ってね。そしたら怒ってさ、「いや樋口さん、そう言うけどウチみたいな7人ぐらいの会社じゃ、こうしないと盆と暮れのボーナスも出せない。それはきちんとさせてもらってますよ」って。自分も働けばもっと金が入る訳でしょ。「ああ、すいません」って謝りましたよ。でもピンハネには違いないんだけどね。
この人も裁判起こそうとしたんだけど、この人の時はすごかったね。暴力団が毎日、脅迫電話をかけて生活を脅かしたんですよ。それで奥さんがノイローゼになっちゃってね。
最後は日立プラントがわざわざ行ってるんですよ。課長が本社から。親方に直接仕事を回していた、井上工業って下関のひ孫請け会社の社長といっしょに、親方の家に行って、強引に連れ出して。九州大学連れ込んで、ここで異常無しカルテまた書いた。
わずか106万円で裁判潰しやがった。ひでえ事やってやがんな、この奴らは。その時の資料はちゃんと持ってますよ。まさに闇の世界。原発ってとんでもない事やってるんですよ。皆さん考えてるようなもんじゃないよ。
俺は村居さんの所に最後に行ったのは95年だったけど、「樋口さん、俺もあれから周りの話を色々と聞いてる。3000万円もらった、4000万円もらった・・・ それで皆黙らされた。自分はわずか600万円だったから悲しみを表に出せる」って言ってました。
こういう風に、現実に人を潰していく時に、必ず裏に医師達がいたんですよ。裏は取ってあるんだよね。先ほどの高校生のアルバイト、これは氷山の一角でしょう。労災認定はわずか6例だけど、岩佐訴訟が11年間闘ったおかげで、あの暗黒労働が引き出された訳ですよ。これで国の連中も、労働省も含めて、やっと6例を認定するようになったんだよね。でなきゃ労災認定なんか出来ません、しなかったと思います。岩佐さんが、そういう意味で先駆者なんだよ。
でもこの数にJCOと去年の美浜は入ってませんよ。「原発被曝」じゃないから。それを入れると、3人と5人だから8人プラスだけどね。今までの被曝労災認定は、唯一長尾さんを除いて、全部白血病です。他のガンは全部不認定。
他のガンを認めたら、「俺も助けろー、俺も助けろー」って、この国つぶれるでしょう。労災認定って、一人認定するといくら払うかご存じですか。1千万? 違う、3千万払うのよ、皆さん。もしこれをバカバカ認定してごらんなさい、国がつぶれちゃうよ。えらい事になってるんだよ。だから隠せるだけ隠そうとしてるんだって。それでバレたらバレたでしょうがないや、と。皆で責任とろうやって言ってるんじゃないんです。
すべてが明らかになるのは、僕が死んだ後だ。その時に「樋口ってのが言ってたね?」ってなるんだ。コレ本当になるよ、なるに決まってるんだから。
もっと知りたかったら俺の本の『闇に消された原発被曝者』、これを読んでいただきたい。たくさんの被曝者の証言が一杯入ってるから。色んな形で潰れていった連中、これはまた読んでいただきたい。俺ここで全部喋ると本が売れなくなるから止めた(笑)。冗談抜きで読んで下さい。
(2005年7月2日 大阪市立生涯学習センターにて)
引用ここまで
原文は、ブログ『Liberal Utopia 持続可能な世界へ』の
「樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(6)隠された被曝労働」
http://ihope.jp/2009/07/06123825.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「経済界も変わっていく」
「孫さんに期待」
「常に生まれている被曝者」
「原発マネーの幻想」
などの参考記事にさせていただきました。
がん、救済基準なし
引用ここから
■「健康手帳」求める声
原子力発電所での被曝(ばく)と息子の白血病死には因果関係があるとして、嶋橋伸之さん=当時(29)=の両親が労災申請をしたのは一九九三年五月だった。両親も弁護士も、初のケースだと思っていた。
ところが、申請直前、福島県の原発で働いた元作業員が九一年末、既に認定されていた、とのニュースが流れた。母美智子さん(62)は言う。「認定されたのは氷山の一角。あの子と同じように被ばくして発病した原発労働者が、まだ埋もれているって思いました」
原発作業員の放射線障害に関する労災申請は、七五年以降十件あり、嶋橋さんも含めて四件が認定された。認定の病名はいずれも白血病である。
嶋橋さんの労災申請に携わった海渡雄一弁護士は、認定を得た後、数人の原発作業員から、労災に関する相談を受けた。だが、申請にまでは至っていない。
「白血病については、労災認定の基準となる被ばくの相当量が決められ、救済の手はある。だが、がんの場合、具体的な認定基準がなく申請すら難しい。白血病もがんもさまざまな原因が考えられるが、被ばく作業に従事する以上、明確な基準を定めるべきだ」
海渡弁護士は、被ばく作業員の健康管理についても問題がある、と指摘する。原発の定期検査時に短期で雇われた下請け作業員は、離職したら健康診断を自費で受けなければならない。彼らに健康管理手帳を交付すべきだ、と提案する。
労働安全衛生法は「がんその他の重度の健康障害を生ずるおそれのある業務」に従事した人に離職後、健康管理手帳を交付すると定めている。その対象は、ベンゼンなどの有機化合物や粉じんなどを取り扱う仕事。手帳を持っていれば、国費で健康診断を受けられる。
写真
中部電力浜岡原子力発電所。嶋橋さんは約8年10カ月、原子炉の計測機器の保守点検を中心に、この原発で作業した(静岡県浜岡町)
「交付対象に放射線業務が入っていないのは、放射線に接することが危険な仕事ではない、という認識があるから。原発内の仕事は階層的で、被ばく量が多いのは下請け作業員。各地の原発を渡り歩く人もいる。彼らが離職後に体調を崩した時、何の保護もない」
こうした主張に、中部電力浜岡原子力総合事務所の村本卓広報グループ部長は、放射線影響協会が実施した疫学調査では、放射線業務に従事していても、がんや白血病による死亡率に有意な差はなかった、と説明する。
「われわれは法定基準を信じ、その枠の中できちんと仕事をしている。これまでも作業員の被ばく線量を軽減するよう努めてきたが、一層努力したい」
嶋橋さんの労災認定には、労組員や平和運動団体のメンバーをはじめ、全国から約四十万人の支援署名が寄せられた。
美智子さんは昨年、一冊の本を書いた。タイトルは「息子はなぜ白血病で死んだのか」と付けた。
「原発で働く若い人たちにこれ以上、あの子と同じ目に遭わせたくなくて…。被ばく労働の実態を伝えてくれる人が後に続いてくれると思っていたけど、まだその気配はありません」
白血病と原子力施設での被ばくとの因果関係の有無をはっきりさせるには、低線量被ばくという、未解明の問題が横たわる。放射線管理手帳が発行された人数は二十九万二千四百三十四人(九九年三月末現在)。被ばくと隣り合わせにある作業員は、増え続けている。
(第3部おわり)
引用ここまで
原文は、中國新聞サイト コラム『被曝と人間 第3部 ある原発作業員の死』の中の
【がん、救済基準なし】です。
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/00abom/ningen/000327.html
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「---」などの参考記事にさせていただきました。
がん、救済基準なし
■「健康手帳」求める声
原子力発電所での被曝(ばく)と息子の白血病死には因果関係があるとして、嶋橋伸之さん=当時(29)=の両親が労災申請をしたのは一九九三年五月だった。両親も弁護士も、初のケースだと思っていた。
ところが、申請直前、福島県の原発で働いた元作業員が九一年末、既に認定されていた、とのニュースが流れた。母美智子さん(62)は言う。「認定されたのは氷山の一角。あの子と同じように被ばくして発病した原発労働者が、まだ埋もれているって思いました」
◆
原発作業員の放射線障害に関する労災申請は、七五年以降十件あり、嶋橋さんも含めて四件が認定された。認定の病名はいずれも白血病である。
◆
嶋橋さんの労災申請に携わった海渡雄一弁護士は、認定を得た後、数人の原発作業員から、労災に関する相談を受けた。だが、申請にまでは至っていない。
「白血病については、労災認定の基準となる被ばくの相当量が決められ、救済の手はある。だが、がんの場合、具体的な認定基準がなく申請すら難しい。白血病もがんもさまざまな原因が考えられるが、被ばく作業に従事する以上、明確な基準を定めるべきだ」
海渡弁護士は、被ばく作業員の健康管理についても問題がある、と指摘する。原発の定期検査時に短期で雇われた下請け作業員は、離職したら健康診断を自費で受けなければならない。彼らに健康管理手帳を交付すべきだ、と提案する。
◆
労働安全衛生法は「がんその他の重度の健康障害を生ずるおそれのある業務」に従事した人に離職後、健康管理手帳を交付すると定めている。その対象は、ベンゼンなどの有機化合物や粉じんなどを取り扱う仕事。手帳を持っていれば、国費で健康診断を受けられる。
◆
写真
中部電力浜岡原子力発電所。嶋橋さんは約8年10カ月、原子炉の計測機器の保守点検を中心に、この原発で作業した(静岡県浜岡町)
「交付対象に放射線業務が入っていないのは、放射線に接することが危険な仕事ではない、という認識があるから。原発内の仕事は階層的で、被ばく量が多いのは下請け作業員。各地の原発を渡り歩く人もいる。彼らが離職後に体調を崩した時、何の保護もない」
こうした主張に、中部電力浜岡原子力総合事務所の村本卓広報グループ部長は、放射線影響協会が実施した疫学調査では、放射線業務に従事していても、がんや白血病による死亡率に有意な差はなかった、と説明する。
「われわれは法定基準を信じ、その枠の中できちんと仕事をしている。これまでも作業員の被ばく線量を軽減するよう努めてきたが、一層努力したい」
◆
嶋橋さんの労災認定には、労組員や平和運動団体のメンバーをはじめ、全国から約四十万人の支援署名が寄せられた。
◆
美智子さんは昨年、一冊の本を書いた。タイトルは「息子はなぜ白血病で死んだのか」と付けた。
「原発で働く若い人たちにこれ以上、あの子と同じ目に遭わせたくなくて…。被ばく労働の実態を伝えてくれる人が後に続いてくれると思っていたけど、まだその気配はありません」
白血病と原子力施設での被ばくとの因果関係の有無をはっきりさせるには、低線量被ばくという、未解明の問題が横たわる。放射線管理手帳が発行された人数は二十九万二千四百三十四人(九九年三月末現在)。被ばくと隣り合わせにある作業員は、増え続けている。
(第3部おわり)
引用ここまで
原文は、中國新聞サイト コラム『被曝と人間 第3部 ある原発作業員の死』の中の
【がん、救済基準なし】です。
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/00abom/ningen/000327.html
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
2011年5月24日火曜日
「原発作業60歳以上で」 165人応募、議論呼ぶ
引用ここから
「原発作業60歳以上で」 165人応募、議論呼ぶ
2011年5月23日15時0分
復旧作業が難航している東京電力の福島第一原発をめぐり、東京都内の元技術者が独自に「暴発阻止行動隊」として高齢者に作業への参加を呼びかけたところ、現在までに165人の応募があり、論議を呼んでいる。行動隊が実際に作業できるかどうかは未知数だが、原発では長期化する作業の人員確保が難しくなっている現状がある。
呼びかけているのは、都内に住む山田恭暉(やすてる)さん(72)。住友金属工業やその関連会社などで技術者として働き、廃棄物処理やプラント建設に携わってきた。
条件は60歳以上で、原発での現場作業ができる体力・意思がある人。4月上旬から知人らにメール、手紙で呼びかけを始めた。次第に輪が広がり、行動隊の参加希望者は23日現在で165人に達した。東電側や国会議員らにも接触しており、さらに人数を増やしたうえで「政府と東電を動かしたい」としている。
原発の暴発を防ぐためには、恒久的に原子炉や使用済み燃料プールを冷却するためのシステムを構築し、保守も続けなければならない。その作業を完遂するためには、高濃度の放射能で汚染された場所で働くことが必要だ。山田さんは「数分ごとに交代するのでは、作業にも限界がある。ロボットによる作業でも、本格的な対応は無理。年齢的に放射能の影響が小さくて済み、これまで現場で技術や能力を蓄積してきた自分たちが働くべきだ」と話す。「決死隊」という見方は否定。被曝(ひばく)を最小限に抑えて作業したい、という。
山田さんは、4年前に悪性の腫瘍(しゅよう)が見つかった。抗がん剤治療が効き、現在の健康状態は良好だが、再発の可能性もある。「次の世代に負の遺産を残さないために働きたい」という。
今回、「暴発阻止隊」の呼びかけについて、政府・東電統合対策室事務局長の細野豪志首相補佐官はこれまでの会見で「非常にありがたい、献身的な行動で、気持ちは受け止めたい」と述べ、「シニアの皆さんの活躍の方法はないか」ということを東京電力に投げかけていることを明らかにした。ただ、「原発の中の経験があって、すぐに働ける人でないと難しい」とも発言。さらに、「1人の人に大量の放射能が蓄積しないような作業工程を考えていて、徐々にできるようになっている。大原則は、そのような『決死隊』を作らない工程の構築だと思う」と述べ、現段階では必要性を否定した。
福島第一原発に作業員を派遣している企業幹部らによると、長期化に伴い、作業員の人繰りがつかず、苦慮しているという。3月11日の事故直後に入った作業員の中には「劣悪な作業環境で、二度と行きたくない」と拒否する人も出ている。第一原発では22日現在で1148人が働いているが、60歳以上の作業員もいるという。
暴発阻止隊の詳細や呼びかけについてはホームページ(http://bouhatsusoshi.jp/)で。(中井大助)
引用ここまで
原文は、朝日新聞ニュースサイトの
【「原発作業60歳以上で」 165人応募、議論呼ぶ】
http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY201105230230.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「---」の参考記事にさせていただきました。
「原発作業60歳以上で」 165人応募、議論呼ぶ
2011年5月23日15時0分
復旧作業が難航している東京電力の福島第一原発をめぐり、東京都内の元技術者が独自に「暴発阻止行動隊」として高齢者に作業への参加を呼びかけたところ、現在までに165人の応募があり、論議を呼んでいる。行動隊が実際に作業できるかどうかは未知数だが、原発では長期化する作業の人員確保が難しくなっている現状がある。
呼びかけているのは、都内に住む山田恭暉(やすてる)さん(72)。住友金属工業やその関連会社などで技術者として働き、廃棄物処理やプラント建設に携わってきた。
条件は60歳以上で、原発での現場作業ができる体力・意思がある人。4月上旬から知人らにメール、手紙で呼びかけを始めた。次第に輪が広がり、行動隊の参加希望者は23日現在で165人に達した。東電側や国会議員らにも接触しており、さらに人数を増やしたうえで「政府と東電を動かしたい」としている。
原発の暴発を防ぐためには、恒久的に原子炉や使用済み燃料プールを冷却するためのシステムを構築し、保守も続けなければならない。その作業を完遂するためには、高濃度の放射能で汚染された場所で働くことが必要だ。山田さんは「数分ごとに交代するのでは、作業にも限界がある。ロボットによる作業でも、本格的な対応は無理。年齢的に放射能の影響が小さくて済み、これまで現場で技術や能力を蓄積してきた自分たちが働くべきだ」と話す。「決死隊」という見方は否定。被曝(ひばく)を最小限に抑えて作業したい、という。
山田さんは、4年前に悪性の腫瘍(しゅよう)が見つかった。抗がん剤治療が効き、現在の健康状態は良好だが、再発の可能性もある。「次の世代に負の遺産を残さないために働きたい」という。
今回、「暴発阻止隊」の呼びかけについて、政府・東電統合対策室事務局長の細野豪志首相補佐官はこれまでの会見で「非常にありがたい、献身的な行動で、気持ちは受け止めたい」と述べ、「シニアの皆さんの活躍の方法はないか」ということを東京電力に投げかけていることを明らかにした。ただ、「原発の中の経験があって、すぐに働ける人でないと難しい」とも発言。さらに、「1人の人に大量の放射能が蓄積しないような作業工程を考えていて、徐々にできるようになっている。大原則は、そのような『決死隊』を作らない工程の構築だと思う」と述べ、現段階では必要性を否定した。
福島第一原発に作業員を派遣している企業幹部らによると、長期化に伴い、作業員の人繰りがつかず、苦慮しているという。3月11日の事故直後に入った作業員の中には「劣悪な作業環境で、二度と行きたくない」と拒否する人も出ている。第一原発では22日現在で1148人が働いているが、60歳以上の作業員もいるという。
暴発阻止隊の詳細や呼びかけについてはホームページ(http://bouhatsusoshi.jp/)で。(中井大助)
引用ここまで
原文は、朝日新聞ニュースサイトの
【「原発作業60歳以上で」 165人応募、議論呼ぶ】
http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY201105230230.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
2011年5月10日火曜日
女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明
引用ここから
【東日本大震災】
女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明
2011.5.10 09:53
大阪市西成区のあいりん地区で宮城県女川町での仕事に応募した60代の男性が、東京電力福島第1原発で働かされていた問題で、男性を雇用した業者が9日、産経新聞の取材に対し、「混乱の中で作業場所が女川町と思いこんでしまった」と釈明した。求人の際に労働条件を明示するよう定めた職業安定法に違反する可能性があり、大阪労働局は事実確認を始めた。
雇用したのは岐阜県大垣市の土木建築業者「北陸工機」。同社などによると、愛知県の元請け業者から要請があり、3月17日に財団法人「西成労働福祉センター」に募集を出し、運転手として働く条件で男性を雇用した。しかし、男性は同月19日から約2週間、同原発の5、6号機の外で、給水タンクから散水車に水を移す作業に従事していた。
北陸工機の男性社長は、実際の作業場所が求人と異なったことについて、「元請け業者から原発の近くで作業するとの説明を聞いた気もするが、同時期に複数の業者から求人依頼があり、混乱しているうちに女川町で作業するものだと思いこんでしまった」と釈明。「勤務内容をきちんと把握しないまま募集してしまい、申し訳ない」としている。
引用ここまで
原文は、MSN産経ニュースサイトの中の
「女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110510/osk11051010510005-n1.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
【東日本大震災】
女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明
2011.5.10 09:53
大阪市西成区のあいりん地区で宮城県女川町での仕事に応募した60代の男性が、東京電力福島第1原発で働かされていた問題で、男性を雇用した業者が9日、産経新聞の取材に対し、「混乱の中で作業場所が女川町と思いこんでしまった」と釈明した。求人の際に労働条件を明示するよう定めた職業安定法に違反する可能性があり、大阪労働局は事実確認を始めた。
雇用したのは岐阜県大垣市の土木建築業者「北陸工機」。同社などによると、愛知県の元請け業者から要請があり、3月17日に財団法人「西成労働福祉センター」に募集を出し、運転手として働く条件で男性を雇用した。しかし、男性は同月19日から約2週間、同原発の5、6号機の外で、給水タンクから散水車に水を移す作業に従事していた。
北陸工機の男性社長は、実際の作業場所が求人と異なったことについて、「元請け業者から原発の近くで作業するとの説明を聞いた気もするが、同時期に複数の業者から求人依頼があり、混乱しているうちに女川町で作業するものだと思いこんでしまった」と釈明。「勤務内容をきちんと把握しないまま募集してしまい、申し訳ない」としている。
引用ここまで
原文は、MSN産経ニュースサイトの中の
「女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110510/osk11051010510005-n1.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
ウソ求人で原発派遣の労働者、3日間線量計なしで活動
引用ここから
ウソ求人で原発派遣の労働者、3日間線量計なしで活動
大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県女川町での運転手の仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされていた問題で、西成労働福祉センターは9日、男性と業者に聞き取り調査し、男性が原発敷地内で約2週間、防護服を着用して給水作業に従事していたと明らかにした。男性は「4日目にやっと線量計が配られた」などと話している。一方、募集した業者は、混乱の中で誤った仕事内容を伝えたと釈明している。
「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」―。この求人情報に応募した男性は、防護服と防じんマスクを着用させられ、福島第1原発の敷地内へと放り込まれていた。
同センターによると、男性は3月19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、特に説明がないまま原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着。この時点で初めて、原発敷地内で作業することに気付いたという。
同20日からの作業は1日約6時間。原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替える内容だった。男性によると「4日目にやっと線量計が配られた」。放射線の情報や健康被害に関する説明は乏しく「精神的ストレスで心臓がパクパクする感じ。長生きなどいろんなことを諦めた」と振り返った。その後計測した被ばく線量は基準値以下だった。
男性を雇った業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)は東京電力の3次下請け。当初、「元請けの建設業者から『現場は女川』と言われ、大阪で募集した」と主張したが、9日になって「(元請けから依頼があったのは福島第1原発での作業だったが)混乱の中で(誤って)女川町の現場を伝えてしまった」と釈明した。一方、愛知県の元請け業者は「“福島第1原発付近で散水車の運転手”と業務内容を伝えたが、原発敷地内の作業とは言っていなかった」と話している。うその労働条件を提示して労働者を集めたり契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
原発の現場では4月中旬ごろから「原発建屋内なら(募集時の賃金の)3倍」「退避区域なら1・5倍」など、“危険手当”ともいえる作業員の賃金体系を業者ごとに設定。男性も最大で募集時の条件の倍に当たる日当約2万4000円を受け取ったが「おかしいと思ったが物を言える雰囲気ではなかった。賃金も仕事に見合っていない」と話した。
【関連ニュース】
* 敷地内で約2週間給水作業…大阪あいりん地区でウソの求人
* ダンプ運転手募集→原発で労働…大阪あいりん地区でウソの求人
* 求人と違い「原発で作業」…あいりん地区の労働者
* 日体大が裏口入学 1人100〜300万円で野球部に 写真付き
* 大学側、調査委設置も…日体大裏口入学
(2011年5月10日06時02分 スポーツ報知)
引用ここまで
原文は、スポーツ報知さんのニュースサイトの中の
「ウソ求人で原発派遣の労働者、3日間線量計なしで活動」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110510-OHT1T00007.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
ウソ求人で原発派遣の労働者、3日間線量計なしで活動
大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県女川町での運転手の仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされていた問題で、西成労働福祉センターは9日、男性と業者に聞き取り調査し、男性が原発敷地内で約2週間、防護服を着用して給水作業に従事していたと明らかにした。男性は「4日目にやっと線量計が配られた」などと話している。一方、募集した業者は、混乱の中で誤った仕事内容を伝えたと釈明している。
「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」―。この求人情報に応募した男性は、防護服と防じんマスクを着用させられ、福島第1原発の敷地内へと放り込まれていた。
同センターによると、男性は3月19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、特に説明がないまま原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着。この時点で初めて、原発敷地内で作業することに気付いたという。
同20日からの作業は1日約6時間。原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替える内容だった。男性によると「4日目にやっと線量計が配られた」。放射線の情報や健康被害に関する説明は乏しく「精神的ストレスで心臓がパクパクする感じ。長生きなどいろんなことを諦めた」と振り返った。その後計測した被ばく線量は基準値以下だった。
男性を雇った業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)は東京電力の3次下請け。当初、「元請けの建設業者から『現場は女川』と言われ、大阪で募集した」と主張したが、9日になって「(元請けから依頼があったのは福島第1原発での作業だったが)混乱の中で(誤って)女川町の現場を伝えてしまった」と釈明した。一方、愛知県の元請け業者は「“福島第1原発付近で散水車の運転手”と業務内容を伝えたが、原発敷地内の作業とは言っていなかった」と話している。うその労働条件を提示して労働者を集めたり契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
原発の現場では4月中旬ごろから「原発建屋内なら(募集時の賃金の)3倍」「退避区域なら1・5倍」など、“危険手当”ともいえる作業員の賃金体系を業者ごとに設定。男性も最大で募集時の条件の倍に当たる日当約2万4000円を受け取ったが「おかしいと思ったが物を言える雰囲気ではなかった。賃金も仕事に見合っていない」と話した。
【関連ニュース】
* 敷地内で約2週間給水作業…大阪あいりん地区でウソの求人
* ダンプ運転手募集→原発で労働…大阪あいりん地区でウソの求人
* 求人と違い「原発で作業」…あいりん地区の労働者
* 日体大が裏口入学 1人100〜300万円で野球部に 写真付き
* 大学側、調査委設置も…日体大裏口入学
(2011年5月10日06時02分 スポーツ報知)
引用ここまで
原文は、スポーツ報知さんのニュースサイトの中の
「ウソ求人で原発派遣の労働者、3日間線量計なしで活動」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110510-OHT1T00007.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」
引用ここから
“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」
宮城県での仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされた問題で、西成労働福祉センター(同市)は9日、男性が第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。被ばく量を測る放射線量計が配られたのは4日目。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが「仕事と見合っていない」と話している。
西成労働福祉センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募し、同19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。
作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替えるものだった。
センターが業者からの依頼をもとに掲示した求人情報は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」という内容。男性はセンターの聞き取り調査に「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった」と話した。
5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが、「4日目にやっと線量計が配られた。賃金も仕事と見合っていない」と話している。
募集した業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)の男性社長は「(元請けから依頼があったのは原発での作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。
同社は当初、「元請けから“現場は女川”と言われた」と主張したが、愛知県の元請け業者は「“福島第1原発で散水車の運転手”と下請けに業務内容を伝えた」と反論していた。うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
引用ここまで
原文は、スポーツニッポンさんのニュースサイトの中の
【“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」】
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/10/kiji/K20110510000790490.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」
宮城県での仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされた問題で、西成労働福祉センター(同市)は9日、男性が第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。被ばく量を測る放射線量計が配られたのは4日目。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが「仕事と見合っていない」と話している。
西成労働福祉センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募し、同19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。
作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替えるものだった。
センターが業者からの依頼をもとに掲示した求人情報は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」という内容。男性はセンターの聞き取り調査に「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった」と話した。
5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが、「4日目にやっと線量計が配られた。賃金も仕事と見合っていない」と話している。
募集した業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)の男性社長は「(元請けから依頼があったのは原発での作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。
同社は当初、「元請けから“現場は女川”と言われた」と主張したが、愛知県の元請け業者は「“福島第1原発で散水車の運転手”と下請けに業務内容を伝えた」と反論していた。うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
[ 2011年5月10日 06:00 ]
引用ここまで
原文は、スポーツニッポンさんのニュースサイトの中の
【“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」】
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/10/kiji/K20110510000790490.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
話が違う!運転手に応募したら原発で作業
引用ここから
話が違う!運転手に応募したら原発で作業
2011.5.10 05:01
西成労働福祉センターが明らかにしたところによると、同センターは 岐阜県大垣市の建設業者「北陸工機」の依頼で、3月17日に「宮城県女川町 10トンダンプ運転手 日当1万2000円 30日間」との求人表を張り出した。60代男性は同19日に応募し採用され、大阪を出発した。
男性からセンターに電話があったのは24日。 「福島第1原発付近で防護服を身につけ、がれきの撤去作業をしている。求人は宮城だったのに、どうなっているんだ」。
このため、雇用終了後に大阪に戻った男性と業者からセンターが話を聴いたところ、驚きの“実態”が判明した。
男性は途中で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、福島第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替える内容だった。北陸工機は、原発敷地外での作業も含めた約1カ月間の雇用期間終了後、男性に手当を割り増しして支給。1日当たりでは最大約2万4000円だった。
男性は「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった。4日目にやっと線量計が配られた」と話した。この男性と同時に採用された60代男性は、現在も原発近くで給水車の運転をしているという。
北陸工機は今回の作業では東京電力の3次下請け。当初「元請けから『現場は女川』と言われた」と説明していたが、その後「(元請けからの依頼は原発関係の作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。愛知県の元請け業者は「『福島第1原発付近で散水車の運転手』と業務内容を伝えたが、原発敷地内の作業とは言っていなかった」と話している。
うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
(紙面から)
引用ここまで
原文は、サンケイスポーツさんのニュース記事の
「話が違う!運転手に応募したら原発で作業」
http://www.sanspo.com/shakai/news/110510/sha1105100502004-n2.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
話が違う!運転手に応募したら原発で作業
2011.5.10 05:01
西成労働福祉センターが明らかにしたところによると、同センターは 岐阜県大垣市の建設業者「北陸工機」の依頼で、3月17日に「宮城県女川町 10トンダンプ運転手 日当1万2000円 30日間」との求人表を張り出した。60代男性は同19日に応募し採用され、大阪を出発した。
男性からセンターに電話があったのは24日。 「福島第1原発付近で防護服を身につけ、がれきの撤去作業をしている。求人は宮城だったのに、どうなっているんだ」。
このため、雇用終了後に大阪に戻った男性と業者からセンターが話を聴いたところ、驚きの“実態”が判明した。
男性は途中で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、福島第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替える内容だった。北陸工機は、原発敷地外での作業も含めた約1カ月間の雇用期間終了後、男性に手当を割り増しして支給。1日当たりでは最大約2万4000円だった。
男性は「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった。4日目にやっと線量計が配られた」と話した。この男性と同時に採用された60代男性は、現在も原発近くで給水車の運転をしているという。
北陸工機は今回の作業では東京電力の3次下請け。当初「元請けから『現場は女川』と言われた」と説明していたが、その後「(元請けからの依頼は原発関係の作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。愛知県の元請け業者は「『福島第1原発付近で散水車の運転手』と業務内容を伝えたが、原発敷地内の作業とは言っていなかった」と話している。
うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
(紙面から)
引用ここまで
原文は、サンケイスポーツさんのニュース記事の
「話が違う!運転手に応募したら原発で作業」
http://www.sanspo.com/shakai/news/110510/sha1105100502004-n2.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
2011年5月9日月曜日
求人は「宮城で運転手」実は福島第一原発で作業
引用ここから
求人は「宮城で運転手」実は福島第一原発で作業(05/09 14:57)
http://www.youtube.com/watch?v=PAA0V_IDZgs
大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性が福島第一原発での作業に従事していたことが分かりました。
西成労働福祉センターによると、宮城県女川町でのトラック運転手の求人に応募した60代の男性から、3月24日に「仕事の現場が募集の条件とは違い、福島原発の近くだ」とセンターに電話で相談がありました。
西成労働福祉センター・星野智紹介課長:「(作業)現場が福島第一原発の敷地の中だった。冷却するための給水作業を行っていた」
求人を出した岐阜県大垣市の土木関連会社によると、男性とは現場で話し合い、日当を上げるなどの条件で男性はその後の作業も受け入れたということです。センターは業者や本人から聞き取り調査をし、求人内容と実際の作業が違った経緯を調べています。
引用ここまで
原文は、テレビ朝日さんのニュースサイトの中の
【求人は「宮城で運転手」実は福島第一原発で作業】
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210509021.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
求人は「宮城で運転手」実は福島第一原発で作業(05/09 14:57)
http://www.youtube.com/watch?v=PAA0V_IDZgs
大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性が福島第一原発での作業に従事していたことが分かりました。
西成労働福祉センターによると、宮城県女川町でのトラック運転手の求人に応募した60代の男性から、3月24日に「仕事の現場が募集の条件とは違い、福島原発の近くだ」とセンターに電話で相談がありました。
西成労働福祉センター・星野智紹介課長:「(作業)現場が福島第一原発の敷地の中だった。冷却するための給水作業を行っていた」
求人を出した岐阜県大垣市の土木関連会社によると、男性とは現場で話し合い、日当を上げるなどの条件で男性はその後の作業も受け入れたということです。センターは業者や本人から聞き取り調査をし、求人内容と実際の作業が違った経緯を調べています。
引用ここまで
原文は、テレビ朝日さんのニュースサイトの中の
【求人は「宮城で運転手」実は福島第一原発で作業】
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210509021.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
日雇い労働者:宮城の運転手募集で福島原発に 大阪・西成
引用ここから
日雇い労働者:宮城の運転手募集で福島原発に 大阪・西成
日雇い労働者が多く集まる大阪市西成区のあいりん地区で、東日本大震災後、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性労働者から「福島第1原発で働かされた。話が違う」と財団法人・西成労働福祉センターに相談が寄せられていたことが、関係者への取材で分かった。
センターは求人を出した業者側の調査に乗り出し、大阪労働局も事実関係の確認を始めた。支援団体は「立場の弱い日雇い労働者をだまして危険な場所に送り込む行為で、許されない」と反発している。
同センターは9日、男性と業者から聞き取り調査し、男性が福島第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。
同センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募したが、当初から福島第1原発で1日6時間、防護服と防じんマスクを着用して作業した。業者の説明では、5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプなどを設置して給水車に水を移し替える作業だったという。
男性は募集時の条件の倍に当たる2万4000円の日当を受け取ったが「4日目にやっと配られた線量計は調子が悪かった。賃金も仕事と見合っていない」と話しているという。業者は岐阜県内の下請け業者だった。
5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。
【関連記事】
* 福島第1原発:被災のがれき 放射線量調査を開始
* 福島第1原発:原子炉建屋に作業員 放射線量測定
* 福島第1原発:「サテライト校」で授業 8県立高の生徒ら
* 福島第1原発:作業員に安らぎの場 いわき・湯本温泉
* 福島第1原発:1号機建屋に作業員ら入る…放射線量測定
毎日新聞 2011年5月9日 15時00分
引用ここまで
原文は、毎日新聞ニュースサイトの中の
「日雇い労働者:宮城の運転手募集で福島原発に 大阪・西成」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110509k0000e040072000c.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
日雇い労働者:宮城の運転手募集で福島原発に 大阪・西成
日雇い労働者が多く集まる大阪市西成区のあいりん地区で、東日本大震災後、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性労働者から「福島第1原発で働かされた。話が違う」と財団法人・西成労働福祉センターに相談が寄せられていたことが、関係者への取材で分かった。
センターは求人を出した業者側の調査に乗り出し、大阪労働局も事実関係の確認を始めた。支援団体は「立場の弱い日雇い労働者をだまして危険な場所に送り込む行為で、許されない」と反発している。
同センターは9日、男性と業者から聞き取り調査し、男性が福島第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。
同センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募したが、当初から福島第1原発で1日6時間、防護服と防じんマスクを着用して作業した。業者の説明では、5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプなどを設置して給水車に水を移し替える作業だったという。
男性は募集時の条件の倍に当たる2万4000円の日当を受け取ったが「4日目にやっと配られた線量計は調子が悪かった。賃金も仕事と見合っていない」と話しているという。業者は岐阜県内の下請け業者だった。
5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。
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* 福島第1原発:原子炉建屋に作業員 放射線量測定
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* 福島第1原発:作業員に安らぎの場 いわき・湯本温泉
* 福島第1原発:1号機建屋に作業員ら入る…放射線量測定
毎日新聞 2011年5月9日 15時00分
引用ここまで
原文は、毎日新聞ニュースサイトの中の
「日雇い労働者:宮城の運転手募集で福島原発に 大阪・西成」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110509k0000e040072000c.html
です。
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『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
求人と相違、福島原発で作業=大阪・西成の男性労働者−「元請けが管理」と業者
引用ここから
求人と相違、福島原発で作業=大阪・西成の男性労働者−「元請けが管理」と業者
日雇い労働者が集まる大阪市西成区のあいりん地区で、無料の職業紹介をしている財団法人「西成労働福祉センター」を通じ、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した60代の男性から、「福島第1原発で働かされた」との相談が同センターに寄せられたことが9日、分かった。
センターによると、岐阜県大垣市の建設業者から3月17日に受け付けた求人は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手」との内容で、男性は同19日に応募、採用された。しかし実際には、タンクローリーで福島第1原発へ水を運んだり、敷地内で防護服を着て5、6号機への注水関連作業に従事したりしていた。
センターに対し、業者は事実関係を認め「現場は元請けが管理しており、経緯は分からない」と説明。同じ求人では、ほかに1人の応募があり、福島原発近くで作業したという。(2011/05/09-13:00)
引用ここまで
原文は、時事通信ニュースサイトの中の
【求人と相違、福島原発で作業=大阪・西成の男性労働者−「元請けが管理」と業者】
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011050900315
です。
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『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
求人と相違、福島原発で作業=大阪・西成の男性労働者−「元請けが管理」と業者
日雇い労働者が集まる大阪市西成区のあいりん地区で、無料の職業紹介をしている財団法人「西成労働福祉センター」を通じ、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した60代の男性から、「福島第1原発で働かされた」との相談が同センターに寄せられたことが9日、分かった。
センターによると、岐阜県大垣市の建設業者から3月17日に受け付けた求人は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手」との内容で、男性は同19日に応募、採用された。しかし実際には、タンクローリーで福島第1原発へ水を運んだり、敷地内で防護服を着て5、6号機への注水関連作業に従事したりしていた。
センターに対し、業者は事実関係を認め「現場は元請けが管理しており、経緯は分からない」と説明。同じ求人では、ほかに1人の応募があり、福島原発近くで作業したという。(2011/05/09-13:00)
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原文は、時事通信ニュースサイトの中の
【求人と相違、福島原発で作業=大阪・西成の男性労働者−「元請けが管理」と業者】
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011050900315
です。
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『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
運転手のはずが原発敷地内作業…あいりんで紹介
引用ここから
運転手のはずが原発敷地内作業…あいりんで紹介
大阪市西成区・あいりん地区の60歳代の男性労働者2人が、宮城県でダンプカー運転手として働くとの求人に応募したところ、実際には福島県の東京電力福島第一原子力発電所敷地内などで働かされていたことが9日分かった。
求人の際に労働条件を明示するよう定めた職業安定法に違反している疑いがあり、大阪労働局が調査に乗り出した。
仕事を紹介した財団法人「西成労働福祉センター」によると、岐阜県大垣市の建設業者から3月17日に「宮城県女川町で10トンダンプの運転手、日当1万2000円で30日間」と求人があり、2人に紹介した。2人は採用されたが、同月24日、1人から同センターに「原発が見える場所で作業をしている。求人と条件が違う」と苦情の電話があったという。1人は5、6号機の外で防護服を着てタンクから水を運ぶ仕事に4月21日まで従事。求人条件の2倍ほどの約60万円の報酬を得たという。もう1人は原発敷地外でタンクローリーで水を運ぶ作業をしていた。
(2011年5月9日12時44分 読売新聞)
引用ここまで
原文は、読売ニュースサイトの中の
「運転手のはずが原発敷地内作業…あいりんで紹介」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110509-OYT1T00595.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
運転手のはずが原発敷地内作業…あいりんで紹介
大阪市西成区・あいりん地区の60歳代の男性労働者2人が、宮城県でダンプカー運転手として働くとの求人に応募したところ、実際には福島県の東京電力福島第一原子力発電所敷地内などで働かされていたことが9日分かった。
求人の際に労働条件を明示するよう定めた職業安定法に違反している疑いがあり、大阪労働局が調査に乗り出した。
仕事を紹介した財団法人「西成労働福祉センター」によると、岐阜県大垣市の建設業者から3月17日に「宮城県女川町で10トンダンプの運転手、日当1万2000円で30日間」と求人があり、2人に紹介した。2人は採用されたが、同月24日、1人から同センターに「原発が見える場所で作業をしている。求人と条件が違う」と苦情の電話があったという。1人は5、6号機の外で防護服を着てタンクから水を運ぶ仕事に4月21日まで従事。求人条件の2倍ほどの約60万円の報酬を得たという。もう1人は原発敷地外でタンクローリーで水を運ぶ作業をしていた。
(2011年5月9日12時44分 読売新聞)
引用ここまで
原文は、読売ニュースサイトの中の
「運転手のはずが原発敷地内作業…あいりんで紹介」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110509-OYT1T00595.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
「宮城で運転手」応じたら、実は福島原発 西成で求人
引用ここから
「宮城で運転手」応じたら、実は福島原発 西成で求人
2011年5月9日12時41分
大阪・西成のあいりん地区(釜ケ崎)で求職した60代の男性労働者が、求人内容とは異なる東京電力福島第一原子力発電所敷地内での作業に従事させられていたことがわかった。求人情報を掲示した財団法人「西成労働福祉センター」が9日、明らかにした。職業安定法違反の可能性もあり、大阪労働局は事実関係の確認を進めている。
同センターによると、岐阜県内の土木工事会社の依頼を受け、3月中旬に「宮城県女川町 10トンダンプカー運転手 日当1万2千円 30日間」とした求人情報をセンター内に掲示。60代の男性2人が採用された。うち1人が同月下旬ごろにセンターに電話で「話が違う」と訴え、その後に詳しい事情を聴いたところ、原発敷地内で原子炉を冷やすための水を積んだ車の運転などをしたことが確認されたという。
男性は30日間の仕事を終えた後、センターに「5号機と6号機から数十メートル離れた敷地内で作業した。安全教育はなく、当初は線量計もなかった。(約2倍の)計60万円受け取った」と説明。もう1人の労働者は原発の敷地の近くで水を積んだ車を運転したという。
一方、同社側はセンターに「元請けの要請で労働者を集め、被災地に向かわせた。細かい作業内容は掌握できていなかった」と話したという。職業安定法は、うその条件や内容を示して労働者を募集することを禁じている。
あいりん地区は、各地から日雇い労働者が多く集まる国内最大の「寄せ場」。同センターは1962年に設立され、大阪府出資の財団法人が運営。あいりん地区の日雇い労働者に無料で仕事をあっせんするほか、労働条件や医療、福祉などの相談を受け付けている。(京谷奈帆子、石原孝)
◇
男性労働者を雇った土木工事会社が9日、朝日新聞の取材に応じた。同社幹部は「元請け会社に『女川町に運転手が必要だ』と言われて求人を出し、(男性を含め)3、4人を雇い入れた。原発で働くことになった理由は分からないが、現場に行った際に男性らが原発敷地内にいることを確認した。男性にはその後も働いてもらったため、おわびの気持ちも込めて日当を多めに支払った」と話した。
これに対し、元請け会社の関係者は「土木工事会社には原発の警戒区域内で作業することを伝えていた。土木工事会社が西成の福祉センターに求人を出した段階で、業務内容が正確に伝わらなかったのではないか」と説明している。
◇
〈職業安定法〉仕事を紹介する事業などについての適正な運営を確保し、職業の安定を図ることを目的としている。事業者側に対して、求人票に正確な労働条件を記載することを義務付けており、うその条件や内容を示して労働者を募集することを禁じている。
引用ここまで
原文は、朝日新聞ニュースサイトの中の
【「宮城で運転手」応じたら、実は福島原発 西成で求人】
http://www.asahi.com/national/update/0509/OSK201105090026.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
「宮城で運転手」応じたら、実は福島原発 西成で求人
2011年5月9日12時41分
大阪・西成のあいりん地区(釜ケ崎)で求職した60代の男性労働者が、求人内容とは異なる東京電力福島第一原子力発電所敷地内での作業に従事させられていたことがわかった。求人情報を掲示した財団法人「西成労働福祉センター」が9日、明らかにした。職業安定法違反の可能性もあり、大阪労働局は事実関係の確認を進めている。
同センターによると、岐阜県内の土木工事会社の依頼を受け、3月中旬に「宮城県女川町 10トンダンプカー運転手 日当1万2千円 30日間」とした求人情報をセンター内に掲示。60代の男性2人が採用された。うち1人が同月下旬ごろにセンターに電話で「話が違う」と訴え、その後に詳しい事情を聴いたところ、原発敷地内で原子炉を冷やすための水を積んだ車の運転などをしたことが確認されたという。
男性は30日間の仕事を終えた後、センターに「5号機と6号機から数十メートル離れた敷地内で作業した。安全教育はなく、当初は線量計もなかった。(約2倍の)計60万円受け取った」と説明。もう1人の労働者は原発の敷地の近くで水を積んだ車を運転したという。
一方、同社側はセンターに「元請けの要請で労働者を集め、被災地に向かわせた。細かい作業内容は掌握できていなかった」と話したという。職業安定法は、うその条件や内容を示して労働者を募集することを禁じている。
あいりん地区は、各地から日雇い労働者が多く集まる国内最大の「寄せ場」。同センターは1962年に設立され、大阪府出資の財団法人が運営。あいりん地区の日雇い労働者に無料で仕事をあっせんするほか、労働条件や医療、福祉などの相談を受け付けている。(京谷奈帆子、石原孝)
◇
男性労働者を雇った土木工事会社が9日、朝日新聞の取材に応じた。同社幹部は「元請け会社に『女川町に運転手が必要だ』と言われて求人を出し、(男性を含め)3、4人を雇い入れた。原発で働くことになった理由は分からないが、現場に行った際に男性らが原発敷地内にいることを確認した。男性にはその後も働いてもらったため、おわびの気持ちも込めて日当を多めに支払った」と話した。
これに対し、元請け会社の関係者は「土木工事会社には原発の警戒区域内で作業することを伝えていた。土木工事会社が西成の福祉センターに求人を出した段階で、業務内容が正確に伝わらなかったのではないか」と説明している。
◇
〈職業安定法〉仕事を紹介する事業などについての適正な運営を確保し、職業の安定を図ることを目的としている。事業者側に対して、求人票に正確な労働条件を記載することを義務付けており、うその条件や内容を示して労働者を募集することを禁じている。
引用ここまで
原文は、朝日新聞ニュースサイトの中の
【「宮城で運転手」応じたら、実は福島原発 西成で求人】
http://www.asahi.com/national/update/0509/OSK201105090026.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
求人情報と異なり がれき撤去
引用ここから
求人情報と異なり がれき撤去
5月9日 4時28分
日雇い労働者の街、大阪・西成区の「あいりん地区」で、宮城県内での運転手の求人に応募した男性が、東京電力福島第一原子力発電所の近くでがれきの撤去作業に携わっていたことが西成労働福祉センターの調査で分かり、センターで詳しいいきさつを調べています。
あいりん地区の労働者に仕事を紹介している西成労働福祉センターによりますと、3月中旬、宮城県女川町でダンプカーの運転手を求めているという求人情報を紹介したところ、男性が応募し、採用されました。ところが3月下旬になって、この男性から「福島第一原発の近くで、がれきの撤去をしている。宮城県での仕事ではなかったのか」という電話があったということです。このためセンターが、求人を出した業者などに聞き取りを行ったところ、男性が防護服を着て、福島第一原発から数百メートルの場所で、がれきの撤去作業をしていたことが確認されたということです。センターは、男性がなぜ福島第一原発の近くで働くことになったのか、業者からさらに詳しく聞き取り調査を行うとともに、再発防止に努めたいとしています。
引用ここまで
原文は、NHKニュースサイトの中の
「求人情報と異なり がれき撤去」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110509/t10015760681000.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
求人情報と異なり がれき撤去
5月9日 4時28分
日雇い労働者の街、大阪・西成区の「あいりん地区」で、宮城県内での運転手の求人に応募した男性が、東京電力福島第一原子力発電所の近くでがれきの撤去作業に携わっていたことが西成労働福祉センターの調査で分かり、センターで詳しいいきさつを調べています。
あいりん地区の労働者に仕事を紹介している西成労働福祉センターによりますと、3月中旬、宮城県女川町でダンプカーの運転手を求めているという求人情報を紹介したところ、男性が応募し、採用されました。ところが3月下旬になって、この男性から「福島第一原発の近くで、がれきの撤去をしている。宮城県での仕事ではなかったのか」という電話があったということです。このためセンターが、求人を出した業者などに聞き取りを行ったところ、男性が防護服を着て、福島第一原発から数百メートルの場所で、がれきの撤去作業をしていたことが確認されたということです。センターは、男性がなぜ福島第一原発の近くで働くことになったのか、業者からさらに詳しく聞き取り調査を行うとともに、再発防止に努めたいとしています。
引用ここまで
原文は、NHKニュースサイトの中の
「求人情報と異なり がれき撤去」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110509/t10015760681000.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「常に生まれている被曝者」の参考記事にさせていただきました。
2011年4月21日木曜日
『原発労働者40万人が被ばくの実態』ジャーナリスト樋口健二氏の2005年講演、文字おこし記事まとめ
引用ここから
『原発労働者40万人が被ばくの実態』ジャーナリスト樋口健二氏の2005年講演、文字おこし記事まとめ

左の写真は原発の内部で働いている労働者。何もこぼれていない床を雑巾がけしています。なぜか……それは、床に付着した放射性物質を拭う必要があるからです。
撮影した写真家の樋口健二氏は、以下のように語っています。
樋口氏の講演は、今回の原発事故より前から、原発内で作業する多くの労働者が被ばくしていることを伝えている。その人数はなんと……40万人……。樋口氏の講演から、鋭い言葉を紹介いたします。
樋口氏は、30数年、原発のみを取材してきたジャーナリスト・写真家だ。(参考:wikipedia「樋口健二」)今はもうずいぶんお年をめしているようだ。福島原発事故が関心を集める今、表に出てこないのは、体調がわるいからか。はたまた他の理由があるのか。
以下、2005年7月2日 大阪市立生涯学習センターにて樋口氏が行った講演の文字おこししたブログのリンクと、印象的なフレーズを引用します。
【1】みんな原発はコンピューターで動いていると思ってしまった
【2】マスコミは、40年以上前、原発が安全クリーンだと大合唱
【3】原発の数は25基? いえ53基。ドイツはあっさり全部やめた
【4】原発は、財閥と大企業と暴力団が支えている
【5】ボロ雑巾で床を乾拭きする、それが放射能の除洗作業
【6】
この章は、心がえぐられる。引用するところがない。引用しようとすると、全文引用しなくてはいけない。だからリンク先をじっくり読むことをおすすめします。
■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(6)隠された被曝労働 - Liberal Utopia 持続可能な世界
【7】皆頭がパー。労働者を殺して平和を買い、何も考えず生きている。
【8】オレが死んでも、写真と文章が残る。これからも貫いていきたい。
■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(8)質疑応答よりとっておきの裏話を - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
※この事実を多くの人に伝えたいと願う。この記事をあなたのブログやTwitterで紹介していただければ幸いです。
引用ここまで
原文は、zamamiyagareiさんのブログ『ざまあみやがれい!』の中の
『原発労働者40万人が被ばくの実態』ジャーナリスト樋口健二氏の2005年講演、文字おこし記事まとめ です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「孫さんに期待」
「常に生まれている被曝者」
「経済界も変わっていく」
「変わりつつあるメディアの原発報道 2」
などの参考記事にさせていただきました。
『原発労働者40万人が被ばくの実態』ジャーナリスト樋口健二氏の2005年講演、文字おこし記事まとめ

左の写真は原発の内部で働いている労働者。何もこぼれていない床を雑巾がけしています。なぜか……それは、床に付着した放射性物質を拭う必要があるからです。
撮影した写真家の樋口健二氏は、以下のように語っています。
『僕のこの写真がスクープになったんですよね。撮っちゃいけないところで撮ったんですよ。誓約書を破って撮った写真です。そうしなきゃね、マスコミなんてみんな記者クラブで、「はい、ここ撮ってください」って言われたところを一人が行って代表撮影するだけ。これじゃあね、何も写せるわけないじゃないですか。』
樋口氏の講演は、今回の原発事故より前から、原発内で作業する多くの労働者が被ばくしていることを伝えている。その人数はなんと……40万人……。樋口氏の講演から、鋭い言葉を紹介いたします。
樋口氏は、30数年、原発のみを取材してきたジャーナリスト・写真家だ。(参考:wikipedia「樋口健二」)今はもうずいぶんお年をめしているようだ。福島原発事故が関心を集める今、表に出てこないのは、体調がわるいからか。はたまた他の理由があるのか。
以下、2005年7月2日 大阪市立生涯学習センターにて樋口氏が行った講演の文字おこししたブログのリンクと、印象的なフレーズを引用します。
【1】みんな原発はコンピューターで動いていると思ってしまった
『原発は全国の労働者を必要としていますから。何百万という人間が原発には必要なんですから。この話をしないから、みんな原発はコンピュータで動いているという認識を持ってしまったんですよ。』
『僕に言わせると、いちばん悪かったのはジャーナリズムです。』■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(1)巨大原子力産業がマスコミをコントロールしている - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
【2】マスコミは、40年以上前、原発が安全クリーンだと大合唱
『1966年7月25日のことです、東海原発第一号炉に火が入ったのが。』
『このときのマスコミは恥ずかしいよね、私もマスコミの一員として。新聞はどんなことを書いてると思います? 次代を担うとかね、安全でクリーンだとか、みんな書きまくってたんだよね。その裏で被曝はすぐに始まってるんですよね。』
『今、40万人の人が、被曝してるんですよ。これをほったらかしにしている国民も含めて、この国は何だろう? これで文明国家と言えるのかと、』■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(2)40万人もの労働者が被曝した - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
【3】原発の数は25基? いえ53基。ドイツはあっさり全部やめた
『今、原発は53基あります。1995年時点で53基です。…(略)…学生に原発はいくつあるかときくと、大概は15基か、多くて25基くらいかなと返事が返ってくる』
『ドイツなんかすごいですよ、あっさり原発をやめたんですから。そのドイツの人たちが私に賞をくれた』
『電力会社が原発を動かしてるわけじゃない。どこの国でも財閥がやってるんですよ。』
『そのいちばんの問題が第5福竜丸ですよ。報道されたのはあの一隻だけだったでしょ。ところが、実際は1000隻近くの被曝船があった』
『被曝マグロは日本に持ってきて全部埋めたんですよ。知らなかったでしょう。みんなアメリカの力で抑えた』
『僕なんかなんと言われてたか。「異端なカメラマン」なんて言われてたんですよ。異端だって。真実を追究してたのに。』■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(3)第5福竜丸以外にも1000隻近く被曝 - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
【4】原発は、財閥と大企業と暴力団が支えている
『原発というのは電力会社、その下に元請けがあって、これが日本の経済を根底から支えている東芝であり、日立であり、三菱重工、住友です。』
『 原発労働者の日当も言っておきますね。約7万円です。今でも。7万円というのは原発が労働者一人当たりに払う額です。それをピンはねしてみんなで食い物にしてるんです。』
『 下請けがあり、孫請けがあり、ひ孫請けがあり、人出し業がある。この大阪にも人出し業の親方がたくさんいます。親方が原発に労働者を送れば、労働者一人につき3万円が下りてきます。これを親方が2万円ピンはねするんです。労働者には1万円しか渡してないんです。』
『この親方連中の中に、暴力団がだいぶ入り込んでますね。』
『かつて、京都府の綾部市で暴力団が高校生のアルバイトを原発労働に使ってたってたんです。』
『一人は16歳、あとの二人は17歳。なんで入れたと思いますか?』■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(4)16歳の少年も原発で働いていた - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
【5】ボロ雑巾で床を乾拭きする、それが放射能の除洗作業
『下請け労働者の作業内容も言って、本題に入っておしまいとします。それは、放射能の除洗作業です。ボロ雑巾で何もない床を拭くだけなんですよ。』
『放射能の除洗、パイプの補修、パイプの掃除をやるとき、この作業服を毎日捨てたら何万円もするから、毎日、大型洗濯機で洗うんですって。』
『この原発のヘドロは放射能ヘドロですよ。これをかい出しては核廃棄物処理運搬です。』
『2003年までの資料しか国は出してきませんが、総労働者数が156万人を突破しました。原発に関わった労働者が四分の一、五分の一と見積もっても、40万人からの被曝者がいるんだって、この国には。』■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(5)労働者が手作業で放射能を拭き取る - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
【6】
この章は、心がえぐられる。引用するところがない。引用しようとすると、全文引用しなくてはいけない。だからリンク先をじっくり読むことをおすすめします。
■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(6)隠された被曝労働 - Liberal Utopia 持続可能な世界
【7】皆頭がパー。労働者を殺して平和を買い、何も考えず生きている。
『被曝の暗黒部分ってのは皆さんの想像以上。何も考えなかったら、この国は良い国だね。社会問題考えなかったら、僕は良い国だと思うよ。頭パーで生きてたら。だってニートとかいって、働かないで85万人生きてるんだよ。』
『被曝を本当に問題にしたら青くなるよ。「人を殺すのだけは止めましょう」って。それでもエネルギーが欲しいんですかって。自分達だけ平和を買って、労働者を潰して、殺して、今だってそうして動いてるんですよ、実際は。』■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(7)田中角栄と柏崎刈羽原発 - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
【8】オレが死んでも、写真と文章が残る。これからも貫いていきたい。
『今、どこも閉塞してるでしょう。これを打開するにはどうしたらいいですか? 今の価値観全部捨てましょうよ。そこから立ち直ってくるんだよ。』
『俺は死んだって何も残らないけど、写真と文章は残るから。それしかないんだよね、後は何もないよ。死ぬまでのたうち回っていこう。そういう生き方を、これからも貫いていきたいとつくづく思っています。』
■樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(8)質疑応答よりとっておきの裏話を - Liberal Utopia 持続可能な世界へ
※この事実を多くの人に伝えたいと願う。この記事をあなたのブログやTwitterで紹介していただければ幸いです。
引用ここまで
原文は、zamamiyagareiさんのブログ『ざまあみやがれい!』の中の
『原発労働者40万人が被ばくの実態』ジャーナリスト樋口健二氏の2005年講演、文字おこし記事まとめ です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「孫さんに期待」
「常に生まれている被曝者」
「経済界も変わっていく」
「変わりつつあるメディアの原発報道 2」
などの参考記事にさせていただきました。
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