2012年5月23日水曜日
[北九州]瓦礫を積んだトラックの前で0.612μSvに上昇
[北九州]瓦礫を積んだトラックの前で0.612μSvに上昇
Home > 土壌・瓦礫 >
Posted May 22nd 2012
宮城県石巻市の瓦礫を積んだトラックの前で線量が上昇したという報告が動画投稿サイトにアップロードされています。ある程度離れた位置で、ここまであがるというのは、にわかには信じられないが…
動画のキャプチャ画像(カウンタ0.06)
[当初は0.06]
当初は0.06μSv/h(マイクロシーベルト毎時)だったが、瓦礫を積んだトラックが近づくにつれて、徐々に線量が上昇した。
宮城県石巻市の瓦礫を積んだトラック
動画のキャプチャ画像(トラックと警官)
その後、線量がドンドン上昇。0.103→0.149→0.302→0.460となり車両が線量計保持者の前を通った際に、最大で0.612を記録した。
動画のキャプチャ画像(カウンタ0.460)
[0.460に上昇]
動画のキャプチャ画像(カウンタ0.612)
[0.612を記録]
その後、トラックが離れるにつれて線量計の数値が下がった。
埋め込み動画
[twitcasting.tv:asat8]
引用ここまで
原文は、Merx ニュースサイトの中の
【[北九州]瓦礫を積んだトラックの前で0.612μSvに上昇】
http://merx.me/archives/25121
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ
【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ
2012-05-22 19:10:53
テーマ:測定・調査
伊太小学校
島田市の焼却場から近い伊太小学校の土壌汚染データです。
株式会社八進にて検査して頂きました。
Cs134 Cs137合算 729.20bq/kg
画像
放射能測定結果報告書(株式会社八進)
子どもたちの安全の為、専門家と共に校内の空間線量をくまなく調べました。
そして、かなり高低があることを知り、どんなところがどのくらい危険か、
まずは高いところを土壌測定しました。
画像
伊太小学校放射能汚染調査表 大石自然史研究室 (最高値0.167μSv・932.9Bq/kg 側溝)
*******************************************************************
大津小学校
3 の土をたんぽぽ社に検査に出しています。
その結果を電話で連絡頂きました。
Cs134 Cs137合算 1970bq/kg
画像
大津小学校関係(大石自然史研究室の調査表? 「3の地表面」=0.143μSv)
***********************************************************************
今回、測定結果が出てから発表まで大変時間がかかってしまいました。
それには理由があります。
実は島田市では、焼却場周辺の小学校は教育委員会ではなく、
環境課の管轄となっていました。
その為、土壌の採取の許可を校長先生に取るだけでは済まなかったのです。
そういった事情から、他の小学校、教育委員会に働きかけて、
島田市内の小学校の放射線量の計測への協力をさせていただくことにし、
そういったことに時間がかかってしまいました。
「子どもたちの為に、事実を公開してください。」
と島田市の教育委員会と校長先生たちから言っていただきました。
そして、明日の本焼却を前に記者会見を行い、
市に要望書を出すことができました。
画像
要望書(島田市長宛)
ですが、記者会見のTVニュースでは、
小学校の汚染データが公開されることはなかったようです。
みなさん、拡散協力をお願いします。
さて。
ここで知りたくなるのが、試験焼却の前と後で変わったかと言うことです。
その為には、同じ場所の試験焼却の前と後のデータが必要と考える方が多いと思います。
実際、それがあればそれに越したことはないと思います。
しかし、土壌検査は高額で、市民の自主的調査には限界があります。
そのように都合よくデータは揃っていません。
でも、データの数が増えていけば、他に見えてくることがあります。
時間的な差だけではなく、面的な広がりでどのように汚染されているかと言うことです。
焼却場周辺の汚染度とそれ以外の汚染度に明確な差があれば、
焼却場の煙突から出ている煙により汚染されたのではないかと考えるのが自然です。
環境省の言うようにバグフィルターで99.9%取れてはいないということではないでしょうか。
試験焼却前にあんくら島田からの呼びかけで、たくさんの人が自主調査に参加しました。
以下がその時のデータです。
画像
島田市志太榛原地域の土壌調査結果 2012年1月-2月15日 (最高値141.79Bq/kg)
この時の側溝のデータは少ないです。
ですが、1000bq/kgを越えるような汚染はありません。
今回、高い汚染が確認された2つの小学校の類似点は、焼却場からの距離です。
2校とも、3km圏内です。
今回調査が間に合いませんでしたが、もう一校あります。
私たちも今後、調査を継続していきますが、市にも詳細な調査を求めます。
また、下の図は伊太小学校周辺の汚染データですが、(上にある図の下部です)
市道路側溝(農協側)932.9bq/kgは、昨年側溝を掃除していることが確認取れています。
なのにこんなに高いということは、焼却炉の影響である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
画像
伊太小学校放射能汚染調査表 大石自然史研究室 (最高値0.167μSv・932.9Bq/kg 側溝)
福島第一原発の事故後、私たちの環境は変わってしまいました。
そして、たった10トンのがれきでここまで汚染されたと考えるのは無理があります。
事故後の一般ごみの焼却でも蓄積されていったと考える方が自然です。
焼却を通じて特定の場所に濃縮されていく。
それが分かっているのに、更にそれを増やすような広域処理には反対です。
島田市は年間5000トンをも追加しようとしているのです。
子どもたちを守るため、命を守るため、
どのようなことに気をつけなければならないのか、
どのような場所が危ないのか、そういったことに真正面に向き合えば、
放射性物質の移動など、もっと慎重であるべきだと思います。
行政と住民が一体になってこの問題に向き合っていけることを切に願います。
引用ここまで
原文は、『安心して暮らせる島田をつくる市民の会のブログ』の中の
「【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ」
http://ameblo.jp/ankurashimada/entry-11248993810.html
です。
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ペレット灰からセシウム検出
現在位置:朝日新聞デジタル> マイタウン> 宮崎> 記事
ペレット灰からセシウム検出
2012年05月22日
県は21日、ビニールハウスの暖房に使う燃料「木質ペレット」の燃焼灰から1キロあたり最大で1641ベクレルの放射性セシウムを検出した、と発表した。この燃料をJA宮崎経済連から購入している農家は6戸。国が示す産業廃棄物の埋め立て基準値の8千ベクレル未満で、農作物からは検出されておらず、空間放射線量の値も県内の定期観測場所と変わらないため、県は「安全性に問題はない」としている。
ペレットは岡山県真庭市の銘建工業が製造・販売。JA宮崎経済連を経由し、県内のピーマン、ミニトマト、メロンの計6戸の農家が購入した。昨年度は計238トンが農家に渡っていた。今月18日、同社から経済連に、ペレット燃焼灰からセシウムが検出されたと報告があり、経済連と県が調査。6戸の灰のセシウム値は、1キロあたり713〜1641ベクレルだった。
未使用のペレットや灰は経済連などが回収する。農家以外に、同社製のペレットが自宅などの暖房燃料に使われている可能性もあるとして、県が調べている。
欧州のアカマツなどが原料。同社は県に対し、「チェルノブイリ原発事故の影響の可能性もある」と話しているという。(北村有樹子)
引用ここまで
原文は、朝日新聞 ニュースサイトの中の
【ペレット灰からセシウム検出】
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001205210002
です。
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「セシウム牛肉騒動」
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2012年5月18日金曜日
木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出について
トップページ > 組織でさがす > 林業振興・環境部 > 木材産業課 > 木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出について
木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出について
木質ペレット燃焼灰から放射性セシウムが検出されたという情報が県内取扱業者からあり、本日(5月16日)、県として安全性の確認を実施している中、銘建工業株式会社から「自社でヨーロッパ材を使用して製造した木質ペレットの燃焼灰について自主検査を行った結果、高知県で使用した木質ペレットの燃焼灰からも放射性セシウムが検出(3,890Bq/kg)された。」という連絡がありました。
1 県内での流通状況等
平成23年度の入荷は、約3,000t(見込み)、県内のバイオマスボイラー144台で使用しています。流通経路については把握可能であり、個別の追跡調査は可能です。
2 人体や周辺への影響
・今回放射性セシウムが検出された燃焼灰は、ビニールハウス内などの空気を暖めるため、ボイラーで銘建工業が生産した木質ペレットを燃焼したものです。
・木質バイオマスボイラーは、燃焼灰と仕切られた別の部屋の空気又は水を温めて施設内を加温しているので、放射性セシウムを含んだ空気が施設内に放出されることはなく、農作物への影響はありません。
・燃焼灰周辺への影響については、本日サンプル調査を行った結果、安全性には問題ないレベルとなっています。
・なお、燃焼灰そのものやハウス内の農作物についても念のため放射性セシウムの検査を行っています。
3 検査の状況等
(1)検査の方法
ア) サーベイメーターによる空間線量の計測
イ) ゲルマニウム半導体検出器による食品及び燃焼灰の検査
(2)検査対象等
ア) 銘建工業木質ペレットを使用しているハウス(1ハウス4点検査)ハウス外、ハウス内のボイラーの横、2m程度離れた場所、燃焼灰の保管場所地上1mの計測高さ
イ) 銘建工業木質ペレットを使用しているハウスで栽培されたナス、ピーマン及び燃焼灰
4 検査結果
空間線量(芸西村10件、香南市1件) 通常レベル
ピーマン(1検体) セシウム検出されず
ナス (1検体) セシウム検出されず
燃焼灰 (1検体) 2,240Bq/kg が検出
空間放射線量調査結果 [PDFファイル/18KB]http://www.pref.kochi.lg.jp/uploaded/attachment/72833.pdf
5 今後の対応
(1)納入ハウスの悉皆調査
(2)灰の処理状況についての現状把握
(3)灰の処分方法の検討
6 問い合わせ先
高知県林業振興・環境部
木材産業課 谷脇(電話088−821−4591)
環境対策課 野村(電話088−821−4522)
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高知県 林業振興・環境部 木材産業課
住所
〒780-8570
高知市丸ノ内1丁目7-52(高知県庁 西庁舎 4F)
電話
木材利用促進担当 088-821-4592
木材販売促進担当 088-821-4858
木材加工推進室 088-821-4591
ファックス
088-821-4594
メール
030501@ken.pref.kochi.lg.jp
引用ここまで
原文は、高知県ホームページの中の
【木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出について】
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030501/nensyoubai-housyaseibussitu.html
です。
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『ひなげし陽気』の中の
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」
「セシウム牛肉騒動」
などの参考記事にさせていただきました。
2012年5月7日月曜日
郡山の学校に「ホットスポット」 情報公開で判明
郡山の学校に「ホットスポット」 情報公開で判明
福島県郡山市の市民団体「安全・安心・アクションin郡山」などは6日、郡山市教育委員会への情報開示請求などの結果、市内の少なくとも14小学校と7中学校、5保育所で、年間被ばく線量で20ミリシーベルトに相当する毎時3・8マイクロシーベルトを超える「ホットスポット」があったと発表した。
開示資料によると市教委が1月、市内の小中学校に対し、定期的に測定している校庭や教室を除く、側溝や生け垣、雨水の排水口など敷地内8カ所の空間放射線量の測定を依頼。4月の測定結果では、地上1センチの高さで、中学校では側溝で毎時20・4マイクロシーベルトなどを計測した。
引用ここまで
原文は、47NEWSニュースサイトの中の
(共同通信)【郡山の学校に「ホットスポット」 情報公開で判明】
http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012050601001633.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
2012年4月25日水曜日
福島の渓流で雪解け水調査 森林から汚染拡散を懸念
■地方
【放射能漏れ】
福島の渓流で雪解け水調査 森林から汚染拡散を懸念
2012.4.25 09:55
写真
渓流で雪解け水の放射性物質の汚染調査をする調査員=3月上旬、福島県広野町(森林総合研究所提供)
東京電力福島第1原発事故で飛散した放射性物質が森林から流れ出ているかどうかを調べるため、森林総合研究所(茨城県つくば市)が福島県内外の渓流7地点で雪解け水の汚染調査を行っている。
福島県では生活圏の除染が進む一方で「除染してもいずれ山から放射性物質が流れてきて元に戻る」といった悲観論が根強い。調査は実態を把握して対策に生かす狙いで、結果は農林水産省から公表される見通しだ。
福島県の山間部では3~4月に雪解け水が増加するため、同研究所では4月中には主な調査を完了する予定。
研究所によると、雪解けによる増水で周囲の土壌が削れたり、表土に染み込んだ水が流出したりして、森林内の放射性物質が下流の農地に流れ込む可能性があるという。
引用ここまで
原文は、MSN産経 ニュースサイトの
【福島の渓流で雪解け水調査 森林から汚染拡散を懸念】
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120425/fks12042510470001-n1.htm
です。
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『ひなげし陽気』の中の「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 6 」の参考記事にさせていただきました。
2011年12月17日土曜日
掃除機のちりからもセシウム検出 岩手、千葉にも拡散
掃除機のちりからもセシウム検出 岩手、千葉にも拡散
東電福島第1原発事故の影響を調査している市民団体「福島老朽原発を考える会」は16日、岩手、福島、千葉県などで住宅の掃除機のごみに含まれるハウスダスト中の放射性セシウムを分析したところ、原発から離れた岩手県一関市や千葉県柏市で、ちり1キログラムに換算して6千ベクレル弱を検出したと発表した。
福島市では最大で同1万9500ベクレルを検出。同会は「ちりから出る放射線量は微量だが、身近な汚染が広がっていることが判明した。こまめな室内清掃が必要だ」としている。
また岩手、福島県で3〜22歳の男女20人の尿検査をしたところ、12人から微量のセシウムを検出。
引用ここまで
原文は、『さきがけ on The Web』の中の
【掃除機のちりからもセシウム検出 岩手、千葉にも拡散】
http://www.sakigake.jp/p/special/11/eastjapan_earthquake/npp.jsp?nid=2011121601002147
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
2011年12月14日水曜日
東京電力、放射能被害めぐり「無主物」主張 あくまで「個別の案件」と回答を拒否
東京電力、放射能被害めぐり「無主物」主張 あくまで「個別の案件」と回答を拒否
フジテレビ系(FNN) 12月13日(火)18時7分配信
福島第1原発事故の放射能被害をめぐる東京電力の「無主物」という主張に、疑問の声が上がっている。除染などを求める声に対するその主張について、椿原慶子キャスターが東京電力を直撃した。
土はめくれ上がり、雑草は伸び放題。
緑の芝生が見る影もなくなってしまったのは、荒れ果てたゴルフ場。
ゴルフ場の支配人は「汚したんだから直せよと。たぶん普通のことだと思うんですよね。あきれ返って、コメントのしようがないですよね」と話した。
福島県内のゴルフ場が怒り心頭となった、放射能被害に対する東京電力の驚きの主張。
原子力発電所から35km、福島・いわき市にある「いわきプレステージカントリー倶楽部」。
このゴルフ場では、福島第1原発事故の影響で、東日本大震災直後から休業、20人いた従業員は現在4人になり、コースの手入れもできない状態だという。
目を疑う、コースの惨状。
フェアウエーを覆う雑草や、砂が固まってしまったバンカーと、いったいどこがコースなのかもわからない。
いわきプレステージカントリー倶楽部の合津 純一郎支配人は「11月の中旬に、民間の機関にセシウム量の検査をお願いしたんですけど。4万4,000ベクレル(Bq)、セシウムがこのグリーンからは出ていますので」と話した。
原発事故から9カ月、現在もコース上では、いたるところで高い放射線量が計測されている。
合津支配人は「ちょうど、ここが9番ホールなんですけど。海から風の通り道みたいで、空間線量がいつも高くて...」と話した。
計測してみると、あっという間に3マイクロシーベルト(μSv)/hを超えた。
依然、高い数値が計測されるゴルフ場。
東京電力に対し、損害賠償と除染費用、およそ110億円の請求をしていたが、合津支配人は「加害者として、ゴルフ場に見に来いという手紙を送ったんですけれども、そのまま、なしのつぶてになっておりまして。はっきりした回答は、まだ東電からはないんですけれども。汚したんだから直せよと。たぶん普通のことだと思うんですよね」と話した。
東京電力に対し、わき上がる怒り。
しかし、12月2日に行われた初めての調停では、驚きの返答があったという。
東京電力の答弁書は、「福島県二本松市の株式会社サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部のゴルフ場について、仮処分申請が却下された事例があるので、参考までに提出する」などというものだった。
実は、同じ福島県のゴルフ場が2011年8月、東京電力に対し、汚染の除去や経営維持費を求める仮処分を申し立てていたが、東京地裁は「除染は国が責任を持って推進すると示されていて、線量も営業に支障はない」とし、申請を却下した。
これに対し、二本松市のゴルフ場側は、即時抗告し、現在も係争中となっている。
合津支配人は「『お前らもこれに従え』みたいな感じで、高圧的に書いてきたのかなと思うんですけれど。あの判決は、もう『廃業しなさい』と言っているようなものなのかなと。あまりにも、被害者をばかにしているような言い方で」と話した。
さらに東京電力は、二本松のゴルフ場との裁判の中で、放射性物質に対し、「無主物」という主張をしていた。
合津支配人は「『ついたものは、お宅のものでしょ』というこの論理がね、本当にこの日本で、今後通用していくのかなと」と話した。
無主物とは、つまり「所有者のない物」ということ。
東京電力の主張では、原発から放出された放射性物質には所有権がなく、付着した土地の持ち主に所有権があるという。
賠償問題などにくわしい紀藤正樹弁護士は「東電から出てきた物質によって、その地域が被害を受けているということであれば、除染をする義務は出てくる。一般の社会から見ると、そういう主張は非常識」と話した。
東京電力はどのように考えているのか、椿原キャスターが直撃した。
椿原「東電が、原発由来の放射能を『無主物である』と主張したことに対して、国民から非難の声が上がっていますが、それについてどのように考えるか?」
東電「はい。あの〜、個別の法係争中の案件につきましては、私どもからコメントすることはございません」
椿原「別の場所でも、それはあてはまることだと思うんですが、そういう場所に関するものも、無主物ということになる?」
東電「はい。あの〜、私どもといたしましては、私どもの見解は、裁判の中で申し上げている通りでございます」
椿原「裁判の中では無主物と言っていたが、そういう認識でいいのか?」
東電「二本松のゴルフ場の係争中の案件でございますけれども、そちらに関しましては、裁判の中で申し上げている通りでございます」
椿原「東京都内でも、ホットスポットなどが発見されたときには、それは無主物?」
東電「あの、個別の裁判に関わる案件につきましては、私どもからコメントすることはございません」
あくまでも「個別の案件」とし、回答を拒否する東京電力。
責任について、東京電力は、「事故の当事者といたしましての責任は、あるというふうに思っておりますし、事故の収束に向けて、全力で取り組んでいるということもございます。また、除染活動につきましても、私どもができるかぎりのご協力等はさせていただいておりますけれども」と述べた。
最終更新:12月13日(火)18時47分
引用ここまで
原文は、Yahoo! Japan ニュースサイトの中の
フジテレビ系(FNN)【東京電力、放射能被害めぐり「無主物」主張 あくまで「個別の案件」と回答を拒否】
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20111213-00000451-fnn-bus_all
です。
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1コース当たり200億円?東京電力がゴルフ場への損害賠償を恐れるワケ
1コース当たり200億円?東京電力がゴルフ場への損害賠償を恐れるワケ
週プレNEWS 12月2日(金)12時57分配信
原発事故による放射能汚染で休業中のゴルフ場「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」(福島県二本松市)などが、東京電力に除染完了までの維持費用など約8700万円を求めていた仮処分申請で、東京地裁が却下の判断を下したのは10月31日のこと。
理由は、「除染は国の責任との指針が示されている。ゴルフ場の線量も毎時3.8マイクロシーベルトを下回り、営業に支障はない」(福島政幸裁判長)というもの。
だが、この判決にはさまざまな異論が。福島県内のゴルフ場関係者が皮肉る。
「3.8マイクロシーベルトという数字は、原子力安全委員会が学校の校庭を利用する暫定的な安全基準として打ち出したもの。しかし、活動は一日1時間以内にとどめるという制限も付けられている。仮に1ラウンド(18ホール)を1時間で回るとすると、1ホールに要する時間は3分強。そんなゴルフをするのは不可能。『営業に支障がない』と言う裁判官は東電をかばっているとしか思えません」
「原発事故被災者支援弁護団」の高梨滋雄弁護士もこう怒る。
「(除染は責任を持って行なうという)国の方針を盾に、東電は自らの除染責任を逃れようとしている。その証拠に東電が被災者に送った損害賠償請求書に『除染費用の補償』という項目はない。東京地裁の決定はその東電の責任逃れを助けるもの。納得できません」
とはいえ、司法の判断は重い。賠償せずに済んだ東電はさぞかしニンマリしていると思っていたら、アレレ、顔色が悪い? それもそのはず。この裁判は序の口、これから福島県下のゴルフ場による巨額の賠償請求が目白押しなのだ。そのひとつ、「いわきプレステージカントリー倶楽部」(いわき市・休業中)の合津純一郎総支配人が不満をぶつける。
「11月20日にコースを測定したら、地上高1mで毎時7マイクロシーベルトもありました。これでは営業再開のメドが立ちません。東電には何度も除染費用を賠償してとお願いしたのですが、なしのつぶて。250万円の仮払金があったきりです。おかげで20人いた社員も今は4人だけ。ラチが明かないので、原子力損害賠償紛争解決センターに調停を申し立てました。調停日は12月2日。請求額? 114億9000万円です」
「鹿島カントリー倶楽部」(南相馬市)の福躍好勝支配人も言う。
「地域復興の一助となればと思い、6月4日に一部コースを開放して仮営業していますが、コースの線量は毎時2.5〜8マイクロシーベルト。芝に付着したセシウムも高く、1万900ベクレル/kgもある。東電への請求額は除染費用、芝の張り替え費用、休業補償などを合わせて110億円前後になります」
両ゴルフ場に対し、東電は屋内退避命令が出されていた4月22日以前の損害については賠償するが、その解除後の4月23日以降については「営業は可能だったはず」の一点張りで、補償に応じる気配はない。ところが……。
「東電は当ゴルフ場内にある別経営のゴルフショップには8月31日までの休業補償に応じている。同じ住所、番地にあるのに、どうしてゴルフショップは補償され、ウチ(ゴルフ場)は補償されないのか? 明らかな二重基準です」(前出・合津総支配人)
なぜ東電はゴルフ場に対してここまで不誠実なのか? 経産省のあるキャリア官僚が言う。
「東電は原子力損害賠償法によって、11月21日に国から1200億円の支払いを受けたばかり。しかし、福島第一原発事故で休業に追い込まれたゴルフ場は12ヵ所もある。不動産価格の下落分も含めた賠償額はおそらく1ゴルフ場当たり200億円近くになるはず。つまり、ゴルフ場への賠償だけで、国からもらった虎の子の1200億円がふいになりかねない。賠償額をできるだけ切り詰めたいというのが東電の本音でしょう」
延命のために賠償を渋りまくる東電。被害者を救済するには、やはり国の管理下に置くしかない?
(取材・文/姜 誠)
引用ここまで
原文は、Yahoo! Japan ニュースサイトの中の
週プレNEWS【1コース当たり200億円?東京電力がゴルフ場への損害賠償を恐れるワケ】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111202-00000303-playboyz-soci
です。
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いわきプレステージカントリー倶楽部 44,000ベクレル/kg
荒れ果てたゴルフ場 11月
写真
11月19日に 久しぶりにゴルフ場にいきました。
放射能アドバイザーの先生を引き連れて!!まあ 変わり果てた姿 申しわけなくなるくらい悲しいことです。
セシウムを計測しに 9番ホール グリーンを掘り起こしました。
なんとまあ 44000ベクレル/Kgあり 少し驚きです。
もっと 低いところは NO10 11あたりか
どんだけあるのだか・・・ 検査費用もバカになりません。
ところで、サンフィールド二本松CCが東電相手に 仮処分の申請をだし、却下されました。
東電の言い訳は、AERAによると
お宅の土地のセシウムはお宅のものと答えたそうで おいおいおいという感じです。
なにぶん 被害者は線引きされ、泣き寝入りなのでしょうか??
仮処分却下でゴルフ場も困りますが、そこで働いていた社員に皆様は退職され、一番弱いところに
しわ寄せがきてます。社員の皆様は被害者なのに。。。弁護士さんがんばってくださいよ。
支配人
引用ここまで
原文は、いわきプレステージカントリー倶楽部 ブログの中の
【荒れ果てたゴルフ場 11月】
http://iwakiprestige.blog67.fc2.com/blog-entry-120.html
です。
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2011年11月29日火曜日
千葉・柏の市有地、地層で45万ベクレル検出
千葉・柏の市有地、地層で45万ベクレル検出
千葉県柏市の市有地で局所的に高い放射線量が検出された問題で、環境省は28日、地表から深さ5〜10センチの地層で1キロ・グラムあたり最高約45万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
調査は今月1、2日に実施された。同省は「東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質が蓄積している可能性が高い」と指摘。セシウムを含む雨水が側溝側面の破損した部分から浸透し、放射性物質の濃度が増したとみている。同省は追加調査を行い、汚染範囲などを推定する。
柏市が10月に発表したこの地層近くの調査結果では、最高で同約27万ベクレルの放射性セシウムが検出されている。
(2011年11月28日22時02分 読売新聞)
引用ここまで
原文は、読売新聞 ニュースサイトの中の
【千葉・柏の市有地、地層で45万ベクレル検出】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111128-OYT1T01070.htm
です。
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『ひなげし陽気』の中の
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2011年11月17日木曜日
肥料の基準値400ベクレル 腐葉土含め使用制限 農水省
■[事件]ニュース
【セシウム汚染牛】
肥料の基準値400ベクレル 腐葉土含め使用制限 農水省
2011.8.2 13:12
農林水産省は2日、牛の糞(ふん)尿(にょう)を原料とした堆肥や、落ち葉で作った腐葉土などの農作物の肥料に含まれる放射線セシウムの基準値を、1キロ当たり400ベクレルと定め各都道府県に通知したと発表した。通知は1日付。
高濃度の放射性セシウムで汚染された稲わらが各地に出回り、それを食べた牛の糞尿を使った堆肥も汚染の恐れがあるほか、落ち葉やもみがらなどの肥料原料も汚染された可能性があるため。基準値は、標準的な使い方で40年以上農地に使っても原発事故以前の農地の放射性セシウム濃度を超えないように設定された。
畜産農家以外の稲作、畑作、果樹の各農家や肥料の製造業者などにも業界団体などを通して通知し、汚染が疑われる原料を使わないことや、検査の実施などを徹底する。
基準値を超えた場合、農水省と都道府県で出荷しないよう指導する。農水省は7月25日から東北関東の17都県で生産された牛の糞尿などを原料とした堆肥、腐葉土の利用や生産、流通を自粛要請していたが、1日付で解除した。
また、通知ではこれまで基準のなかった米ぬかやふすまなどを原料とする配合飼料については1キロ当たり300ベクレル、養殖魚用飼料については同100ベクレルとする放射性セシウムの基準値も新たに定めた。
引用ここまで
原文は、MSN産経 ニュースサイトの中の
【肥料の基準値400ベクレル 腐葉土含め使用制限 農水省】
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110802/dst11080213130021-n1.htm
です。
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農林水産省 汚泥肥料に関する基礎知識とQ&A(一般向け)
汚泥肥料に関する基礎知識とQ&A(一般向け)
7月14日更新
肥料について 肥料は、植物を育てる際に土壌中に不足しがちな栄養成分や花・果実など特に発達させたい部分に必要な栄養成分を、植物に吸収されやすいようにして、土に施用したり、葉に散布したりするものです。 そのため、肥料は以下の条件を満たす必要があります。 (1) 植物の成長、開花、結実などに効果があること 肥料には窒素、リン、カリウムのような植物の主要栄養成分やその他の微量栄養成分が含まれていますが、肥料の種類によっては重金属(カドミウム、水銀等)などの有害成分が含まれていることもあります。 したがって、肥料製品は、その銘柄ごとに有効性や安全性を評価し、有効かつ安全であるもののみ生産・販売を許可しています。 汚泥について 生活雑排水やし尿、食品工場排水には有機物や重金属など様々な物質が含まれており、そのまま河川等に放流すると水質の悪化や汚染を引き起こす可能性があります。 そのため、下水処理場や工場内の処理施設等で、排水中に含まれる環境汚染の原因となる様々な物質を、微生物により分解・吸着し、水を浄化します。この水を放流することにより、河川等の水質汚染を防止しています。 浄化の過程で微生物の死骸は集まって沈殿し、汚泥となります。汚泥は、植物の栄養となる窒素やリ ンとともに重金属などの有害物質を含みます。下水処理場から定期的に運び出される汚泥中のこれらの成分の濃度は、処理する排水の量や排水中に含まれる汚染 物質の濃度によって変化します。 発生した汚泥は廃棄物として処理されます。その一部はセメントの原料や汚泥肥料の原料として利用されています。 汚泥肥料について 汚泥肥料とは、汚泥を乾燥や粉砕、発酵させることにより肥料としてリサイクルするものです。近年、肥料原料価格の高騰により、汚泥の肥料原料としての利用が増えています。 汚泥肥料は、植物に有益な窒素、リン酸などの栄養分を豊富に含みますが、排水に含まれていたカドミウムや水銀などの有害な重金属が汚泥による処理や肥料製造工程によって濃縮し、高濃度になっている可能性があります。 そこで農林水産省は、汚泥肥料中の有害重金属の基準を設定し、これを超える濃度の有害重金属を含む製品の生産・販売を規制するとともに、肥料の製造者がこれらの基準に従って適切に管理することを義務付ています。 汚泥肥料は、一般消費者向けとしてはほとんど流通しておらず、主に農家に直接販売される肥料です。また、重量の割には価格が低く、使用量がトン単位であるため、あまり広域流通していません。
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Q1:なぜ、今回、汚泥に含まれる放射性セシウム濃度の基準を設定したのですか。 |
A1:東京電力福島第一原子力発電所の事故により、首都圏等の下水処理場等の汚泥 から高濃度の放射性セシウムが検出されました。放射性セシウム濃度の高い汚泥を原料とする汚泥肥料を農地に施用すれば、農地土壌が放射性セシウムにより汚 染されてしまいます。そこで、非汚染農地への放射性セシウムの拡散を防ぐとともに、放射性セシウムの自然低減を遅らせることのないよう、肥料原料となる汚 泥に基準を設定しました。この基準が守られるよう、適切な管理が行われているか監視していきます。
Q2:なぜ、肥料として利用できる汚泥の放射性セシウム濃度が200 Bq/kg以下となったのですか。 |
A2:独立行政法人農業環境技術研究所が核実験や他国での原発事故の影響等を調査 するために、1959年から約50年間農地土壌での放射性セシウム濃度を測定した結果によると、東京電力福島第一原子力発電所の事故以前における全国の農 地土壌の放射性セシウム濃度の平均は約20 Bq/kg、最大値は約140 Bq/kgでした。
今回、(1)非汚染農地土壌10アール(土壌量約150トン)当たり4トンの放射性セシウムを含む汚泥を毎年施用、(2) すべて半減期の長い放射性セシウム137(半減期:約30年)と仮定し、さらに土壌中及び汚泥中の放射性セシウムは、自然減少しかしないとした場合の農地 土壌の放射性セシウム濃度の変化を試算しました。
汚泥中の放射性セシウム濃度が200 Bq/kgであれば、施用を40年程度続けても土壌中の放射性セシウムの濃度が100 Bq/kg(事故前の最大値を切り下げた値)を超えないという結果が得られました。しかし、汚泥は約2週間ごとに更新されるため、実際の農地土壌中の放射 性セシウム濃度は、これほど高くはならないと考えています。
すなわち、排水処理場の汚泥が200 Bq/kgという基準を満たせば、その汚泥を肥料として利用し続けた場合でも、過去の農地土壌の放射性セシウム濃度の範囲に収まります。
基準の設定に当たっては、汚泥を原料とした肥料を農地に散布する作業者の安全が十分確保できるかについても検討しており、今回設定した基準は原子力安全員会が示した基準(PDF:114KB http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110616006/20110616006-3.pdf)(外部リンク)を満たしています。
Q3:汚泥の基準設定について、評価が甘いのではないですか。 |
A3:今回、環境に放出された放射性セシウムには、放射性セシウム134(半減 期:約2年)と放射性セシウム137(半減期:約30年)がほぼ同量の割合で含まれています。しかしながら、汚泥の基準設定の際には、全てが半減期の長い 放射性セシウム137として評価をしています。
放射性セシウム134と放射性セシウム137の濃度がほぼ同量である現状において、Q2と同じ条件で施用すると、非汚染農地の放射性セシウム濃度の最大値は50 Bq/kg程度です。
さらに、下水処理場において汚泥は約2週間ごとに更新されます。原発から放射性物質が新たに放出・降下することがなければ、汚泥中の実際の放射性セシウム濃度は、より速く低下し、農地土壌中の放射性セシウム濃度の増加量は、試算より著しく少なくなると考えられます。
Q4:なぜ、特例措置として、1)農地土壌の放射性セシウム濃度より低く、かつ、2)1000 Bq/kg以下となったのですか。 |
A4:下水道汚泥には、主に公共下水施設から発生する汚泥と集落排水施設などから発生する汚泥があります。
東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、原発から比較的近い地域では、下水処理施設周辺の農地土壌中の放射性セシウム濃 度と比較して、公共下水汚泥中に含まれる放射性セシウム濃度は数倍程度と高く、集落排水汚泥中に含まれる放射性セシウム濃度は低くなる傾向にあります。
今回、特例が適用されるのは、放射性セシウム濃度が周辺の土壌に比べて低い汚泥(主に集落排水汚泥)です。
特例措置の各々の根拠は以下のとおりです。
1)の根拠:
今回、(1)農地土壌10アール(土壌量約150トン)当たり4トンの放射性セシウムを含む汚泥を2年間施用、(2)すべ て半減期の長い放射性セシウム137(半減期:約30年)と仮定し、さらに土壌中及び汚泥中の放射性セシウムは、自然減少しかしないとした場合の農地土壌 の放射性セシウム濃度の変化を試算しました。
その結果、汚泥中の放射性セシウム濃度が、施用する前の農地土壌の放射性セシウム濃度より低ければ、施用しても土壌中の放射性セシウムの濃度はほぼ変わら ず、放射性セシウムの自然減少を大きく遅らせることがないことがわかりました。しかし、Q3と同様、放射性セシウム134(半減期:約2年)の減少や汚泥 の更新に伴い、実際の農地土壌中の放射性セシウム濃度は、著しく低くなると考えられます。
2)の根拠
6月3日、原子力安全委員会より、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の影響を受けて廃棄物の処理処分等に関する 安全確保の当面の考え方について」が示されました。この中で、放射性物質を含む廃棄物を再利用する際は、市場に流通する前に10 µSv/年以下(クリアランスレベル)を満たす必要があるとされました。
これに基づき、今回、(1)施肥作業(散布機への肥料の積込み、散布作業)時を評価対象、(2)年間作業時間を15時間 (農地面積1.5 ha。10 a当たり汚泥4 t施肥するのに必要な作業を1時間と設定)、(3)汚泥中の放射性物質は全てセシウム134と仮定した場合の外部被ばく量を試算しました。
その結果、汚泥中の放射性セシウム濃度が1000 Bq/kgであれば、外部被ばくが10 µSv/年を超えないことがわかりました。
Q5:なぜ、特例措置は2年間なのですか。 |
A5:Q3にあるように、汚泥中の放射性セシウム濃度は、放射性セシウム134(半減期:約2年)の減少や汚泥の更新に伴い、急激な低下が見込まれます(原発からの新たな放射性物質の放出がない場合)。
そこで農地土壌への放射性物質の負荷をできる限り抑えるためにも、2年後を目途として、基準の引き下げ(より厳しい基準の設定)も含めて検討します。
Q6:なぜ、放射性物質を含む汚泥を肥料利用することを認めたのですか。 |
A6:東京電力福島第一原子力発電所の事故により、首都圏等の下水処理場等の汚泥から高濃度の放射性セシウムが検出されました。他方、農村地域では、地域内の資源リサイクル推進の観点から、集落排水等の汚泥が肥料原料として利用されています。
肥料利用できない汚泥の基準を明確にしないと、公共事業体である排水処理事業者から、高濃度の放射性セシウムを含む汚泥が不透明な形で肥料生産業者に渡ってしまい、その汚泥肥料の施用によって、農地土壌の汚染を招く恐れがあります。
そこで、肥料原料として搬出できない汚泥の基準を示すとともに、排出事業者が基準を遵守しているか、国が適切に監視を行うこととしました。
Q7:汚泥肥料を施用した農地で栽培された作物を食べても大丈夫ですか。 |
A7:基準濃度の汚泥を利用した汚泥肥料を土壌に施用した場合、玄米中の放射性セシウム濃度は、食品の暫定基準値(500 Bq/kg以下)より低い値です(玄米における放射性セシウム濃度の試算は以下のとおり)。
試算の前提条件:
- 耕作する土壌の深さを15 cm、(1)土壌の比重を1.0とすると、10 aの土の量は150トン、(2)土壌の比重を1.3とすると、10 aの土の量は195トン
- 放射性セシウムの玄米への移行係数の幾何平均値(データがn個あるとき、データ値の積のn累乗根。データの数値範囲が広い場合の中央値を示す。)は0.012
※公表されている移行の指標0.1は、米の安全を確保するため、移行係数の上限値に近い数値を指定したもの
試算の式:((1) Bq/kg + (2) Bq/kg × 4 t ÷((3) t + 4t ))× (4)
(1):農地土壌の放射性セシウム濃度(20 Bq/kg又は1000 Bq/kg)
(2):汚泥中の放射性セシウム濃度(200 Bq/kg又は1000 Bq/kg)
(3):農地土壌の量(150 t又は195 t)
(4):放射性セシウムの玄米への移行の係数(指標)
(1)放射性セシウムの玄米への移行係数の幾何平均値(0.012)を用いた場合
施用前の農地土壌の放射性セシウム濃度 | 汚泥の放射性セシウム濃度 | 玄米中の放射性セシウム濃度 | 汚泥肥料由来の増加分 | |
---|---|---|---|---|
土壌の比重=1.0 (土壌量150トン) | 20 | 200 | 0.3 | 0.1 |
1000 | 1000 | 12 | 0.3 | |
土壌の比重=1.3 (土壌量195 トン) | 20 | 200 | 0.3 | 0.05 |
1000 | 1000 | 12 | 0.2 |
(2)放射性セシウムの玄米への移行の指標(0.1)を用いた場合
施用前の農地土壌の放射性セシウム濃度 | 汚泥の放射性セシウム濃度 | 玄米中の放射性セシウム濃度 | 汚泥肥料由来の増加分 | |
---|---|---|---|---|
土壌の比重=1.0 (土壌量150トン) | 20 | 200 | 3 | 0.5 |
1000 | 1000 | 103 | 3 | |
土壌の比重=1.3 (土壌量195 トン) | 20 | 200 | 2 | 0.4 |
1000 | 1000 | 102 | 2 |
なお、移行の指標からみて米の作付が可能な農地であっても、玄米中の放射性セシウム濃度が高くなりそうな地域では、収穫後に玄米中の放射性セシウム濃度の調査を行います。
Q8:東京電力福島第一原発周辺の汚泥を利用した汚泥肥料が全国に拡散するのでないですか。 |
A8:東京電力福島第一原発周辺の公共下水汚泥の放射性セシウム濃度については、そのほとんどが基準の200 Bq/kgを超過しており、肥料原料として利用することができません。
Q9:東京電力福島第一原子力発電所事故以前の農地土壌の放射性物質セシウム濃度は何ベクレルですか。 |
A9:東京電力福島第一原子力発電所事故以前の全国の農地土壌の放射性セシウムの濃度の範囲は0.5 Bq/kg~140 Bq/kg程度です。
農業環境技術研究所のHP内(http://psv92.niaes3.affrc.go.jp/vgai_agrip/soil_samples)にデータが掲載されています。
Q10:焼成した汚泥にも同じ基準が適用されるのですか。 |
A10:汚泥を焼成する過程で汚泥中の水分が蒸発し、放射性物質が10倍程度に濃縮される場合があります。
焼成汚泥を原料とした肥料は窒素分が少なく、過剰に施用しても作物に障害が出にくいので、多量に使われる場合もあります。
このため、肥料の原料とする焼成汚泥については、焼成後の放射性セシウム濃度を200 Bq/kg以下との基準を定めました。
Q11:ストロンチウムなど、放射性セシウム以外の基準は必要ないのですか。 |
A11:事故後の東京電力福島第一原子力発電所の周辺における放射性物質の測定結果(文部科学省)から、ストロンチウムの濃度は放射性セシウムに比べ相当低く(400分の1程度)、そのほとんどは原発事故以前のストロンチウム濃度の範囲に収まっています。
また、放射性セシウムの濃度を測定する場合、結果が出るまでに1日程度ですが、ストロンチウムではその結果が出るまでに長い時間(1ヶ月程度)が必要となります。
したがって、放射性物質を含む汚泥の管理のため、実効性のある基準として、放射性セシウムを対象として設定しました。
今後、もしストロンチウムの濃度が高くなるようなことがあれば、その時点で基準が必要であるかどうか検討します。
Q12:汚泥について、放射性物質以外の基準はないのですか。 |
A12:汚泥肥料は、植物に有益な窒素、リン酸などの栄養分が豊富である一方で、排水に含まれていたカドミウムや水銀などの有害な重金属が汚泥による処理や肥料製造工程によって濃縮し、高濃度になる可能性があります。
このため、汚泥肥料には以下の表のとおり有害な重金属に対する規制があります。
有害成分の種類 | 肥料中の有害成分の規制値 |
---|---|
ひ素 | 50 |
カドミウム | 5 |
水銀 | 2 |
ニッケル | 300 |
クロム | 500 |
鉛 | 100 |
なお、汚泥中の放射性セシウム濃度の基準200 Bq/kgは約0.0000001 mg/kgに相当します。
Q13:今後、基準の見直しは行わないのですか。 |
A13:今後、原発事故の推移や原発から放出される物質に変化がある場合には、必要に応じて基準等を見直します。
Q14:汚泥を肥料利用する際の放射性物質に関する国際的な基準はありますか。 |
A14:国際的な基準はありません。
Q15:汚泥肥料に「放射性物質を含んでいる」との表示はされるのでしょうか。 |
A15:今回の東京電力福島原発の事故以前でも、全国の農地土壌から放射性セシウムが検出されています。
このため、全国の下水道汚泥等は、濃度に差はあるものの、放射性セシウムを含んでいると考えられます。したがって、全ての汚泥肥料に「放射性物質を含んでいる」と表示する必要があることになります。
むしろ重金属などの有害物質と同様に放射性物質の基準値を定め、これを上回った下水処理場の汚泥が肥料の原料として利用されないよう監視していくことが重要です。
なお、肥料取締法により、汚泥を原料としているものには「汚泥肥料」である旨の表示が義務付けられています。
Q16:汚泥肥料以外にも肥料には放射性物質が含まれているのですか。 |
A16:天然の鉱物中にも微量ではありますが放射性物質が存在しています。例え ば、肥料の原料となるカリウム鉱石中にも天然に存在する放射性カリウム40(半減期:約12億年)が含まれており、カリウムを含んだ肥料は放射性カリウム を含有することになります(天然のカリウム中に含まれる放射性カリウムの割合は約0.01 %)。
平常時でも「15-15-15肥料」(窒素、リン、カリウムを各々15 %以上含有することを保証する肥料)の放射性カリウム濃度は約3000 Bq/kgです。
ただし、放射性カリウムによるヒトへの影響は低いため、放射性セシウムと放射性カリウムを単純に比較することはできません。
Q17:基準を超える汚泥はどうなるのでしょうか。 |
A17:基準を超える汚泥を肥料利用することはできませんので、「放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取扱いに関する考え方」(平成23年6月16日、原子力災害対策本部)に基づき埋立・保管等をを行うことになります。
詳しくは、各々の事業を所管する省庁にお問い合わせください。
- 公共下水:国土交通省 水管理・国土保全局下水道部下水道企画課
電話:03-5253-8111(代表)、内線:34164
- 集落排水:農林水産省 農村振興局整備部農村整備官付
電話:03-3502-8111(代表)、内線:5512
- し尿施設:環境省 大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
電話:03-3581-3351 (代表)、内線:6857
Q18:基準を上回る汚泥肥料が流通しないよう監視はしないのですか。 |
A18:今回の通知は、汚泥を排出する事業者に、放射性セシウム濃度や誰に対してどの程度の量を引渡したかなどを記録し、それを国に報告することを義務付けています。また、国が行う肥料生産業者への立入検査などにより、汚泥等の放射性セシウム濃度を監視します。
これらを通じて、基準を超える汚泥が肥料利用されないよう監視を行います。
消費・安全局農産安全管理課
担当者:肥料企画班 田村、瀧山
代表:03-3502-8111(内線4508)
ダイヤルイン:03-3502-5968
引用ここまで
原文は、農林水産省ホームページ
2011-09-29【汚泥肥料に関する基礎知識とQ&A(一般向け)】
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/odei_qa.html
です。
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『ひなげし陽気』の中の「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
次々と引き上げられる汚染焼却灰埋立基準値
6月から文字通り毎月、放射性物質を含んだ汚染焼却灰の埋立基準が引き上げられていることがわかりました。
6月20日
福島のがれき、「8000ベクレル以下は埋め立て可」 環境省通知へ
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110620/mca1106200955011-n1.htm
7月14日
10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011071400930
8月27日
10万ベクレル以下は埋め立て=放射能汚染のごみ焼却灰-環境省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011082700333
8月31日
8,000Bq/kg を超え100,000Bq/kg 以下の焼却灰等の処分方法に関する方針について
http://www.env.go.jp/jishin/attach/no110831001.pdf
9月25日
10万ベクレル超も管理処分場に 埋め立て容認へ、環境省
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092501000717.html
具体的には、以下のように基準が変更されています。
6月:
警戒区域と計画的避難区域を除く県沿岸部や中央部では、排ガス処理用のフィルターのある処理施設での焼却を認める。
放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8千ベクレル以下の場合は、最終処分場での埋め立てが可能とした。8千ベクレルを超える場合は、放射線が遮蔽できる場所で保管する。
7月:
一般の最終処分場での埋め立てを認める放射性セシウム濃度の基準を、現在の1キロ当たり8000ベクレル以下から10万ベクレル以下まで引き上げる検討を始める。
8月:
一時保管するよう求めていた放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレルを超えるものについて、10万ベクレル以下の場合は一般の最終処分場での埋め立てを容認する方針を決める。
10万ベクレルを超える灰の扱いは、周囲をコンクリート壁で覆った産業廃棄物用の「遮断型最終処分場」への埋め立てを軸に検討する。
引用ここまで
原文は、ブログ『sorakumaそらくま。』の
2011-09-29【次々と引き上げられる汚染焼却灰埋立基準値】
http://sorakuma.com/2011/09/29/4261
です。
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2011年10月26日水曜日
放射能下水汚泥、行き場なし 業者引き取らず、保管限界
放射能下水汚泥、行き場なし 業者引き取らず、保管限界
2011年6月6日14時20分
写真
処分先がなく、通路の壁際に積まれたままの焼却灰
=川崎市川崎区塩浜3丁目の入江崎総合スラッジセンター、
鹿野幹男撮影
下水汚泥から放射性物質が検出されるまで |
|
福島県に続き、東日本各地の下水処理施設の汚泥から相次いで放射性物質が検出され、影響が広がっている。国は処分できる明確な基準を示せず、行き場のない汚泥や焼却灰はたまる一方。セメントの原料などとして再利用できるはずが、受け取りを拒否する業者が相次いでいる。
■「6月中しかもたない」
「あと数日で置き場所がなくなる。いったいどうすればいいのか」
川崎市の下水処理場4カ所からの下水や雨水を処理する入江崎総合スラッジセンター(川崎区)の大河内孝所長はため息をつく。
5月13日の調査で、汚泥から放射性セシウムが1キロあたり470ベクレル、焼却灰から1万3200ベクレル検出された。焼却灰は市内の業者がセメントに再利用してきたが、「安全が確認されるまでは」と搬入を拒否。炉内では保管しきれず、二重の袋に入れ、通路の壁際に高さ約2メートルまで積み上げる。これまでに約550袋、計220トンに達した。
東京都立川市の下水処理場では、地下1階倉庫の半分を焼却灰を詰めた袋が占める。セメント業者は5月上旬から受け取りを拒否。汚泥と焼却灰からはセシウムやヨウ素が検出された。服部敏之・市下水処理場長は「6月いっぱいしかもたない」。
管理する8カ所の処理場いずれからも検出された茨城県も汚泥の搬出を停止。穴を掘ってゴム製シートを敷き、ブルーシートを重ねて汚泥を流し込む。焼却灰は二重の袋に入れ、鉄板の上に置いている。農業集落排水処理施設でも、82カ所のうち78カ所で汚泥からセシウムが検出された。
セメントの原料として受け入れてきた業者は「自治体が搬出を再開したら受け入れる。ただ、製品が1キロあたり100ベクレルを超えていないか検査する」と話す。
作業員の不安も大きい。立川市では作業員はゴーグルにマスク、防塵(ぼうじん)服の完全装備だ。埼玉県秩父市は急きょ、防護服を発注。3日には同市など地域の1市3町が、具体的な処理方法や基準を国に求める緊急要望書を知事あてに提出した。
住民への不安も広がる。さいたま市は処理施設で継続検査をし、結果をホームページに掲載する。埼玉県も施設に線量計を置くことにしている。
■国、近く基準決定
福島県が汚泥からセシウムが検出されたと発表したのは5月1日。放射性物質に汚染された雨水が下水道管に流れ込み、下水処理の過程で濃縮されたとみられ、福島から離れた地域でも放射性物質が見つかるようになった。それまで国に指針はなく、11日後に当面の考え方を発表した。
汚泥1キロあたり10万ベクレルを超えるかどうかで対策を分け、飛散防止策をとり、監視できる状態で保管できるなどとした。しかし、最終処分できる基準はなかった。近く、新たな基準や対策を決める方針だ。
下水道法は自治体に汚泥の再利用を求め、8割はセメントや肥料に使われている。国はセメントとして利用して1キロあたり100ベクレル以下になれば問題ないとしているが、実際は再利用は滞っている状態だ。
■1キロ17万ベクレル
水道水から放射性ヨウ素が検出され、東京都が乳児への摂取を制限していた3月下旬。東京都江東区の下水処理施設で汚泥の焼却灰から1キロあたり17万ベクレルの放射性物質が検出された。他の施設でも確認されたが、都は「国の基準がなく、問題視しなかった」とそのまま再利用に回したという。
国が5月に基準を示したため、23区の焼却灰は処分場に保管することに。放射性物質の数値は4月より下がっていたが、セメントと混ぜて固め、東京湾の埋め立て地の処分場に埋めて土で覆った。それでも5月25日の埋めた場所の放射線量は、同日の新宿区と比べると、3〜8倍ほどの数値だったという。
「売れないと収益が減ってしまう。これまで通り売りたいのだが……」。そう心配するのは長野県だ。
諏訪市にある終末処理場は灰などに高濃度の金が含まれることで有名だ。金鉱脈が温泉に溶け出し、下水に流れているなど理由は諸説ある。県は3年前から灰の売却をはじめ、年間数千万円の利益がある。しかしこの灰などからセシウムを検出、留め置いた状態だ。
引用ここまで
原文は、朝日新聞 ニュースサイトの中の
【放射能下水汚泥、行き場なし 業者引き取らず、保管限界】
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201106060254.html
です。
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の参考記事にさせていただきました。
茨城県「本県の流域下水道事業における放射性物質の測定結果」
本県の流域下水道事業における放射性物質の測定結果
下水処理場 | 採取日 | 試料名 | 放射能濃度(Bq/kg) | |
---|---|---|---|---|
放射性ヨウ素 | 放射性セシウム | |||
那珂久慈浄化センター | 5月3日 | 脱水汚泥 | 290 | 493 |
5月3日 | 焼却灰 | 120 | 17,020 | |
霞ヶ浦浄化センター | 5月4日 | 脱水汚泥 | 300 | 716 |
5月4日 | 焼却灰 | 検出せず | 7,545 | |
さしまアクアステーション | 5月4日 | 脱水汚泥 | 100 | 252 |
放射性セシウム:Cs-134、Cs-136、Cs-137の合計
引用ここまで
原文は、茨城県 公式サイトの中の
【本県の流域下水道事業における放射性物質の測定結果 】
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110509_04/
です。
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郡山市の下水処理場の汚泥から高濃度セシウム
■事件
【放射能漏れ】
郡山市の下水処理場の汚泥から高濃度セシウム
2011.5.1 18:53
福島県は1日、同県郡山市の下水処理場「県中浄化センター」で、汚泥と汚泥を焼却処理した溶融スラグから高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。県は、降雨により地表の放射性物質が混入したとみている。
県によると、汚泥からセシウムを1キログラム当たり2万6400ベクレル、溶融スラグから同じく33万4千ベクレルを検出した。原発事故前の溶融スラグは同246ベクレルだった。
1日に80トン出る汚泥のうち、70トンは溶融炉で処理し、10トンは県外のセメント会社が再利用している。溶融スラグは1日に2トン発生する。
県は1日からセメント会社への搬出を停止したが、事故以降に500トンが運び出された。溶融スラグも道路の砂利などとして利用しているが、同センターは事故以来出荷していなかった。県の担当者は「溶融スラグの濃度が高いのは、焼却などの下水処理の過程で濃縮されたためとみられる」と話した。
引用ここまで
原文は、MSN産経 ニュースサイトの中の
【郡山市の下水処理場の汚泥から高濃度セシウム】
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110501/dst11050118550020-n1.htm
です。
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2011年10月4日火曜日
ヤブロコフ・ネステレンコ報告
シリアル番号 | 1083 |
書名 | Chernobyl:Consequences of the Catastrophe for People and the Environment |
著者 | Alexey V.YABLOKOV, Vassily B. NESTERENKO, Alexey V. NESTERENKO |
出版社 | ANNALS OF THE NEW YORK ACADEMIY OF SCIENCES |
ジャンル | サイエンス |
発行日 | 2009 |
購入日 | 2011/06/12 |
評価 | 優 |
ロシア科学アカデミー会員ヤブロフ博士と白ロシア放射線安全研究所の2名のネステレンコ博士が膨大なスラブ語の文献を整理して 「チェルノブイリ事故が住民にと環境に与えた結果」というタイトルの報告書を書いた。この報告書を英訳し、編集したconsulting editor: Janette D. Sherman-Nevingerをニューヨーク州立大学のジャーナリズム科教授Karl Grossmanがインタビューしてビデオを製作し、自ら経営するenvirovideo.comで公開している。友人のNHKのディレクターであった小笠原君がこれみたかと聞いてきた。
早速編集者へのグロスマンのインタビュービデオを観て、目の前でいままで積み上げた積み木がガラガラと崩れ落ちるような気持ちになった。福島関連の情報を集めて、データもそろい、作表、作図もでき、一気に原発本「原子力村が発明した10のウソを越えて」を書き下ろそうと思っていたのに。これでは完全に前提がくずれてしまった。いままでチェルノブイリの実態がこれほどまでに ひどいとは知られていなかった、あるいは故意に秘匿されていたとはどういうことなのか。
私のシナリオは既設原発は今世紀かけて徐々にゆっくり停止するというものであったが、これでは世界中の原発は全ての国で一斉に出来るだけ速やかに(といっても代替エネルギーシステム構築に20年くらい必要だろうけれど)全て停止しなければならないということになる。したがって私の作成したエネルギー転換シナリオももっと前倒しにして計算しなおさねばならない。ドイツと同じペースにしなければならないということになる。世界中がそうするとこれは石油やガスは天井に張りつく。経済はスローダウン。温暖化問題など吹っ飛んでしまうのではないかとも思う。中国やインドは当然反発して原発を強行、世界が迷惑だと圧力をかけるようになるかも。いずれにせよとんでもないこと。
たしかにチェルノブイリの写真家広河隆一が著した1995年刊岩波ジュニア新書251『チェルノブイリから広島へ』で放射線影響研究所長重松逸造の加害者寄りの判定をしたのはけしからんと沢山の証拠写真を見せて告発している。この重松逸造が1990年から91年にかけて、国連のIAEA(国際原子力機関)が国際諮問委員会(IAC)に委託したチェルノブイリ事故の被害の調査委員長をつとめ、その結果を91年5月に発表した。この発表はチェルノブイリ事故の後遺症は終わったのだという印象を世界に与えたがじつは都合の悪いところは故意に調査していないというものであった。
早速、全文報告書と要旨をダウンロードした。全ページを速読したが、ロシア語の膨大な文献をまとめて、統計図表が明晰に事実を証明している。一旦これをよめばだれでも完全に納得するだろう。この本は2009年にニューヨークの科学アカデミーの紀要として発刊されたものだ。だからいわゆる政治的意図を含む文書ではないと明記してある。あくまでもまじめな学術書なのである。日本の学者も当局も何も勉強していない。重松逸造の政府に都合の良い政治的目的をもった報告書を引用しているだけだ。
いずれにせよすごい情報。感謝!!!
以下超概略で紹介しよう。詳細は原典をよんでください。
ヤブロコフ・ネステレンコ報告
汚染強度
4,000Bq/m2 (0.11Ci/km2)以上の汚染地域に4ヶ月住んでいた人数は4億人。いまだに1,500万人がセシウム137汚染が40,000Bq/m2(1.08Ci/km2)以上の地域に住んでいる。
チェルノブイリ | Ci/km2 | Bq/m2 | mSv/y | microSv/h |
強制避難区域 直ちに強制避難、立ち入り禁止 | 40.0 | 1,480,000 | 134.9 | 15.40 |
一時移住区域 義務的移住区域 | 15.0 | 555,000 | 50.6 | 5.78 |
希望移住区域 移住の権利が認められる | 5.0 | 185,000 | 16.9 | 1.93 |
放射線管理区域(15,000,000人居住) | 1.0 | 37,000 | 3.4 | 0.39 |
ヨーロッパ(4億人居住) | 0.1 | 4,070 | 0.4 | 0.04 |
疾病率(morbility)、障害(impairment and disability)
白ロシアでは1985年には健康な子供は90%であったが、2000年には20%に低下
白ロシアでは1986ー1994年の時期に新生児の死亡率は9.5%が205%に上昇。白ロシアでは1986ー1994年の時期に新生児の死亡率は9.5%に上昇。ゴメル地方で死亡率最大205%という数値は早産が増えたためと1996年にジーコビッチによって報告されている。注)死亡率が100%を超える理由はその定義が((早産の死体数)+(生きて生まれたが、その後放射線障害で死亡した数)) / (生きて生まれたが、その後放射線障害で死亡した数)のため ←元サイトの追記を発見したので追加しました。(『ひなげしアーカイブ』管理人Coco 2011/11/08)
事故の後始末に働いた若者は5年後に30%は病気になった。10年後には健康な若者は9%以下
ウェールズのホットスポットでは1986-1987年の新生児の体重が1.5kg以下に低下した
加齢の加速
白ロシアでは幼児の消化管上皮の老化
ウクライナ寿命が7-9年短くなる
事故の後始末に働いた若者は同年より10-15年早く病気になり寿命は5-15年短くなる
事故の後始末に働いた男子の81%、女子の77%は心臓病になった
循環器系の疾病
白ロシアでは避難者の血液とリンパ系疾病は事故後9年ではその前より3.8倍増えた。汚染地域に住民は他の地域の住民に比べ2.4倍になった
ウクライナでは事故後12年間は循環器系の病気が11-15倍に増えた
ロシアのブリヤンスク県では事故後10年間に渡り、子供の白血球数が極端に低くなった
白ロシアの新生児の赤斑が事故後2倍になった
事故処理労働者の致命的心筋疾患が一般人の平均の2.5%から22.1%に増加
遺伝子損傷
電離性放射線は遺伝子を損傷する。この損傷遺伝子は数世代に渡って残るであろう。汚染地帯では染色体異常が沢山観察された
チェルノブイリの遺伝子に与えた影響は放射線強が広島や長崎の数1,000倍以上であったのでこれを多量にあびた第一世代への影響が大きかった
事故直後の半減期の短い放射性物質にさらされた人、バックグランドと同じレベルに下がるのに300年を要するストロンチウム90、セシウム137と共存して生きる人、プルトニウム、アメリシウム汚染地域に住む人、およびその子供達は7世代にわたって影響が残るであろう
ノルウェーでは染色体異常10倍になっているのが56人の成人で観察された
スコットランドで21番染色体が1本余分に存在するトリソミー症(ダウン症)が2倍
セシウム137が3Ci/km2(111,000Bq/m2)のロシアのチェルノブイリ近辺で染色体異常が2-4倍になった
オーストリアで17名の成人の染色体異常が4-6倍になった
白ロシアで1987-1988年にかけてダウン症が49%増え、その他の国でも1987-1994年にかけ17%増
放射線をあびた両親の子や白ロシア、ウクライナに住んでいた子供のサテライトDNAの突然変異が2倍
白ロシアで事故後6年時点でウクライナにおいて放射線を浴びた父をもつ子の先天性発達異常は他の地区の1万人当たり960-1200人に比し、1,135-1,376人と増え た。脾臓、副甲状腺、甲状腺、副腎皮質、卵巣、睾丸などの内分泌線の疾病は3倍になった
内分泌系
ウクライナでは1988-1999年にかけ、内分泌線の疾病が8倍になった
白ロシアで1987年、事故の後始末に働いた人の子の免疫細胞に重大な変化が見られた
ウクライナの汚染地域では免疫細胞と体液が大きく損なわれた
ロシアの汚染地域に住む子供達に抗酸化と交感神経系の機能不全が見られた
呼吸器系
一般人、事故の後始末に働いた人の区別無く、10-15年後に免疫力の低下にとともに鼻咽頭および気管支疾患が増える。汚染が15-40Ci/km2に居住していた子供は3年後に3.5倍。汚染地帯に住んだ女性から生まれた新生児の非感染性の呼吸器系障害は9.6倍。事故の後始末に働いた人の慢性肺疾患は事故後15年間に10倍になった
泌尿器系
放射線はホルモンのバランスが崩れるために腎臓、膀胱、尿路、卵巣、精巣が影響を受ける。2000年までのデータでは生殖器の不全は女子で5倍、男子で3 倍になる。1981-1995年間に白ロシアでは子宮内膜症が2.5倍になった。不妊症は1986年に比べ1991年には5.5倍。このうち精子異常は 6.6倍であった。1988-1999年に泌尿器生殖器疾患は2倍となった。54.1%の妊婦に癇前症、貧血、胎盤の破壊と多量失血が見られた。事故の後始末に働いた人は1988-2003年の間、泌尿器生殖器疾患が10倍となった。
骨格・筋肉系
ホルモンバランスのずれ、または破骨細胞と造骨細胞が放射線で死ぬことにより骨粗鬆が増える。歯がだめになることにより健康障害が発生する。慢性の筋肉痛は正常な生活を阻害する。骨筋系の欠陥は特に子供の発育と活動の障害となる。ウクライナの事故の後始末に働いた人の筋肉と腱の障害は1991-2001年にかけ2.3倍となった。ウクライナでは胎盤のセシウム137が0.9-3.25Bq/kgだった子供に中空骨や脊椎軟骨の損傷がみられた。ロシアでは事故の後始末に働いた人の30-88%に骨粗鬆
神経系
低放射線レベルでも神経系への影響は大きい。高度神経系においても視覚神経系においても神経精神病理学的不調においても同様である。脳は放射線に対し敏感であることの証拠が増えている。中央ならびに自律神経系を変えて脳障害を引き起こす。高度汚染地域では低度汚染地域に比べ幻覚・幻聴がより頻繁に経験される:白内障、ガラス体の変質、焦点調整不能、紫外線脆弱性、結膜炎
消化系
事故の後始末に働いた人には消化器官の疾病が増え、汚染地域で生まれた赤ん坊の先天的消化システムの機能不全が見られた。低放射線の影響は変わっていて胃腸器官上皮の機能は子宮内にいる期間だけでなく影響を受ける。事故の後始末に働いたロシア人の消化器官疾病は9年間に渡り7.4倍になった。白ロシアでセシウム135が検出された若い避難者の40%は胃腸器官疾病患者であった。ウクライナの5-15kBq/m2レベルの汚染地域の人々と、管理グループを比較すると、胃の粘膜の退化が5倍、腸の変質が2倍であった
皮膚
汚染地帯では事故直後、皮膚と皮下組織の病気が増えた。原因としては外部からの放射線に加え、内蔵疾患の影響が考えられる。1988-1990年において皮膚疾患は4倍になった。ロシアの汚染地域の子供とティーンエイジ世代の60%で皮膚疾患がみられた。事故の後始末に働いた人で乾癬を発症した人の97% は神経系と胃腸に問題を抱えていた
感染症
放射線は寄生虫など我々の共生生物たる微生物相、動物相に働きかけて生物共同体を変えてしまう。汚染地域では食中毒、胃腸炎、敗血症、ビールス性肝炎、呼吸器系ビールスが増える証拠がある。
病原菌が強くなったのか人間が弱くなったのか、両方なのかはいまだ不明である
先天性奇形(CM)
汚染地帯では子供の遺伝的異常、先天性奇形が増える。手足、頭、身体の損傷を含む。先天性奇形はいまだ増えつつあり、その程度は汚染度に比例することは仮説ではなく、事実である
腫瘍
1986-2056年のガン患者は9,000-28,000人とするWHO予測は過小評価である。I-131とCs137だけでもヨーロッパで 212,000-245,000人、その他世界で19,000人であろう。高濃度Te-13、Ru-103、Ru-106、Cs-134と長期にわたる Cs137、Sr-90、Pu、Amは数百年の影響をのこすであろう
死亡率
1990-2004年のウクライナ、ロシア、白ロシアの死亡者21.2万はチェルノブイリ事故が原因で全死者の4%
事故の後始末に働いた若者の総数83万人の15%の11.2-12.5万人は2005年を迎えることなく死亡
ヨーロッパの数億人の住民のうち、数十万人がチェルノブイリが原因ですでに死亡し、これからも増え続ける
ドイツのババリア州では1987年の死産率は45%増えた
デンマーク、ドイツ、ハンガリー、ノルウェー、ポーランド、ラトビア、スエーデン男女比逆転、死産が増えた
英国では事故後10ヶ月間は妊娠後期の胎児死亡率が増えた
スエーデンでは事故直後と1989-1992年の幼児死亡率が増加
ロシアの事故の後始末に働いた若者で事故後12年以内に死亡した人の87%は30-39才であった
セシウム137の汚染強度が555kBq/m2(15Ci/km2)以上の地域住民の平均寿命は8年短縮された
1999年のウクライナの汚染地域の死亡率は1,000人当たり18.3人で他の地域の14.8人より28%高くなる
1994-2004年のロシアの汚染地域のブリヤンスク県の死亡率は22.5%増えた。特に45-49才でみると87%増
地域 | 1990-2004年の死者数 |
ヨーロッパロシア | 67,000 |
白ロシア | 59,000 |
ウクライナ | 86,000 |
小計 | 212,000 |
>15Ci/km2(40Bq/m2) or 50mSv/yで転居して統計外 | 25,500 |
統計外合計 | 237,500 |
ソビエト外ヨーロッパ>1.08Ci/km2(40Bq/m2) or 3.4mSv/y | 170,000 |
ソビエト外ヨーロッパ<1.08Ci/km2(40Bq/m2) or 3.4mSv/y | 255,000 |
ヨーロッパ外全世界 | 323,000 |
全世界合計 | 985,000 |
環境への影響
影響は人間だけでない。哺乳類、渡鳥、昆虫、森林、農作物がダメージを受けている
放射線は植物の形態異常、腫瘍を生じる
動物相も放射線で影響を受ける。これは人間と大差ない
ミツバチは完全に居なくなった
微生物相はあまり研究されていないが放射線を受けての変化は急速である
食料の汚染が最大の問題
引用ここまで
原文は、Seven Mile Beach File 読書録 の中の
1083【Chernobyl:Consequences of the Catastrophe for People and the Environment】
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/core/indexj.html
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/core/bookdata/1000/b1083.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 2」
「ホットスポット 」
などの参考記事にさせていただきました。
福島第1原発:作業員の被ばく線量 管理手帳に記載せず
福島第1原発:作業員の被ばく線量 管理手帳に記載せず
東京電力福島第1原発の復旧を巡り、作業員の被ばく線量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた特例措置が現場であいまいに運用され、作業員の放射線管理手帳に線量が記載されていないケースがあることが分かった。関係法を所管する厚生労働省は通常規則に基づき「100ミリシーベルトを超えると5年間は放射線業務に就けない」とする一方、作業員の被ばく線量を一括管理する文部科学省所管の財団法人は「通常規則とは全く別扱いとする」と違う見解を示し、手帳への記載法も決まっていないためだ。
図
被ばく線量と健康への影響の目安
◇上限あいまい運用 補償不利益も
運用があいまいだと作業員の安全管理上問題がある上、将来がんなどを発症した際の補償で不利益になる可能性もあり、早急な改善が求められそうだ。
作業員の被ばく線量は、原子炉等規制法に基づく告示や労働安全衛生法の電離放射線障害防止規則で、5年間で100ミリシーベルト、1年間では50ミリシーベルトに抑えるよう定めている(通常規則)。ただ、緊急時には別途100ミリシーベルトを上限に放射線を受けることができるとの条文があり、国は福島第1原発の復旧に限り、250ミリシーベルトに引き上げる特例措置をとった。国際放射線防護委員会の勧告では、緊急時は500ミリシーベルトが上限だ。
問題となっているのは特例措置と通常規則との兼ね合い。厚労省は「通常規則は有効で、今回の作業で100ミリシーベルトを超えた場合、5年間は放射線業務をさせないという方向で指導する」とし、細川律夫厚労相も3月25日の参院厚労委の答弁で全く同じ認識を示した。
◇「労災申請時などに困らないよう記載方法検討」
一方、作業員の被ばく線量を一括管理する財団法人・放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターは「250ミリシーベルト浴びた労働者に通常規則を当てはめてしまうと、相当年数、就業の機会を奪うことになる。全く別扱いで管理する」と説明。さらに「労災申請時などに困らないよう、手帳に記載する方法を検討している」とし、放射線管理手帳への記載方法が決まっていないことを明らかにした。
復旧作業にあたる2次下請け会社の男性作業員(30)は3月下旬、現場で元請け会社の社員から「今回浴びた線量は手帳に載らない」と説明された。「250ミリシーベルト浴びて、新潟県の東電柏崎刈羽原発で働くことになっても250ミリシーベルトは免除される」と言われたという。
作業員が所持する線量計のデータは通常、原発から同センターのオンラインシステムに送られ一括管理されるが、福島第1原発では事故後、オンラインシステムが使用できないという。また、作業員の被ばく線量の登録管理を巡るルールは、同協会と電力会社、プラント会社など関係約70社で話し合われるが、事故後は会議を開けない状態が続いているとされる。【市川明代、袴田貴行、森禎行】
【ことば】放射線管理手帳
作業員一人一人の被ばく線量や健康診断結果などを記載する手帳で、これがないと放射線管理区域には入れないことになっている。ただし法的根拠はなく、財団法人・放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターと電力各社、元請け会社、主な下請け会社などで自主的に運用している。作業中は本人たちの手元にはなく、会社側が預かっているケースが多いとされる。
【関連記事】
* <図でみる>福島第1原発周辺の累積線量結果
毎日新聞 2011年4月21日 2時36分(最終更新 4月21日 7時28分)
引用ここまで
原文は、毎日新聞 ニュースサイトの中の
【福島第1原発:作業員の被ばく線量 管理手帳に記載せず】
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/archive/news/2011/04/21/20110421k0000m040166000c.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 2」
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」
などの参考記事にさせていただきました。