引用ここから
2012/06/06
東京都内停電発生 東電原因究明中 亀有中心で北千住駅なども
東京都内で停電が発生したようです。東電原因究明中とのことですが、TVやニュースで速報をだすべきではないでしょうか。場所は、亀有中心で北千住駅なども停電のようです。
つぶやきによっては、北千住駅だけとのものもありますが、他の施設の記載もあります。
東京で停電
写真
薄暗い、地下鉄用地下通路
ななし (@kenkyoro)
2012/06/06 21:43:07 from web
東電に連絡。葛飾区等含む地域で、電力が急に低下して、停電との事。原因は究明中。特に亀有の地域で停電が見られ、調査をしているとのこと。ブレーカーは、火器類等に電源をつないでいなければ、あげっぱなしで大丈夫との事。ホームページにはまだ情報無だが、今後挙げていくとのこと。
http://twittaku.info/view.php?id=210351112241414144
くらしー (@o_mori_shu_hey)
2012/06/06 21:30:33 from Twitter for iPhone
停電で北千住駅構内が幻想的 pic.twitter.com/acGo5pv7
写真■薄暗い、地下鉄用地下通路
g008c1088 (@g008c1088)
2012/06/06 21:55:12 from web
現在、松本梨香の地元路線を全て抑えたブラックの地元 東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線は、21時47分頃 東京メトロ半蔵門線内 押上<スカイツリー前>駅で発生した瞬間停電の影響 ならびに、東急田園都市線内 二子玉川駅で発生した急病人対応の影響で、下り線のダイヤが乱れています。
sumdai (@sumdai)
2012/06/06 21:55:10 from web
停電で北千住が停電だと?自宅も一瞬停電したけど、PCは無事、モニタとルータだけ電源切れた。PCって電力のバッファーとかあるのか?
fsachiko__ (@fsachiko__)
2012/06/06 21:54:55 from Twitter for iPhone
停電で研究室から絶叫www
arikopi2 (@arikopi2)
2012/06/06 21:54:53 from Twitter for Android
@SACHIKO105 停電したよー!外真っ暗になった!
erinanako (@erinanako)
2012/06/06 21:54:49 from Echofon
駅は停電したらしいっすよ!RT @chihayaca: 北千住で遊んでる世帯主達のところは停電したんかな~?
shirokuma_san_ (@shirokuma_san_)
2012/06/06 21:54:35 from Keitai Web
一瞬停電したの学校だけじゃ無かったんだ(´゚ω゚`)
myrmecoleon (@myrmecoleon)
2012/06/06 21:54:29 from Tween
なんかあちこち停電してるのか。
canyuki (@canyuki)
2012/06/06 21:54:26 from web
さっき一瞬停電したの、落雷だったのか!!
yumikomizu (@yumikomizu)
2012/06/06 21:54:15 from Twitter for Android
停電(笑)
kstyan_dx (@kstyan_dx)
2012/06/06 21:54:10 from twicca
街頭が全部消えたのは停電だったらしい
05takoyaki (@05takoyaki)
2012/06/06 21:54:08 from Tweet Button
雷で北千住駅が停電してたみたいです。すごい人でびっくりしたです。
zaklab (@zaklab)
2012/06/06 21:54:01 from Mobile Web
RT@k2g2_ishikawa: 亀有アリオも停電したらしい。今は復電。だけど映画は影響で10分遅れ
ducaazu (@ducaazu)
2012/06/06 21:54:00 from Keitai Web
北千住駅停電とか(゚ω゚;)
erinanako (@erinanako)
2012/06/06 21:53:57 from Echofon
こんなんあるですね! 知らなかった……やっぱり陰謀説が…(笑)RT@ucchiyan2005:@chihayaca@erinanako TEPCOの停電情報はなぁ~んもでてないよ… http://t.co/ynmkmthB
yoshitsugu1990 (@yoshitsugu1990)
2012/06/06 21:53:54 from Twitter for Android
@yumikomizu サプライズの計画停電か
kawasachi0 (@kawasachi0)
2012/06/06 21:53:51 from web
KSJ駅構内停電してたけど!なにごと!?電車は動いてた。
guren_typ2nd (@guren_typ2nd)
2012/06/06 21:53:33 from mixi ボイス
おい東電!瞬間停電とかふざけるな!そんな調子で電気代値上げすんなよ
gja0d (@gja0d)
2012/06/06 21:53:29 from Twitter for Android
亀有停電してる笑うける笑
KAZUKI0627_ (@KAZUKI0627_)
2012/06/06 21:53:25 from twicca
そういえば葛飾区の一瞬停電はなんだったんだろ。塾で中学生と心霊とか話してたなー。
41874132 (@41874132)
2012/06/06 21:53:19 from Twitter for Android
@moppyy1215 北千住が停電らしいよ!
katakarix (@katakarix)
2012/06/06 21:53:18 from Twitter for iPhone
RT@o_mori_shu_hey: 停電で北千住駅構内が幻想的 http://t.co/acGo5pv7
popona (@popona)
2012/06/06 21:53:10 from YoruFukurou
あと、スカイツリー停電っていう情報はなさそう。どこが止まったんだ?
markingpointer (@markingpointer)
2012/06/06 21:53:09 from Twitter for iPhone
@chihayaca 多分もう復旧してますよね。駅が停電しちゃうと大変なんですよね、私も一度あたった事があります(T_T)
chantomo (@chantomo)
2012/06/06 21:53:08 from Twitter for iPhone
え?北千住停電なん?
tacanon_9588 (@tacanon_9588)
2012/06/06 21:53:04 from Tweet Button
#nhk24 20:00過ぎの下町の停電情報が欲しい。
sh90210 (@sh90210)
2012/06/06 21:53:00 from モバツイ / www.movatwi.jp
停電治った!
popona (@popona)
2012/06/06 21:52:57 from YoruFukurou
「停電」で再検索かけてるけれど、地名を書いてる人ほとんどが北千住、一部が亀有(亀有駅ではなさそう)とかそのくらいで、局所的なのかなぁ
chantomo (@chantomo)
2012/06/06 21:52:47 from Twitter for iPhone
RT@o_mori_shu_hey: 停電で北千住駅構内が幻想的 http://t.co/acGo5pv7
hiroco88 (@hiroco88)
2012/06/06 21:52:46 from Twitter for iPhone
なんでーたしかに一瞬消えたけど。 “@moakame: 亀有地区部分的に停電中。現在原因調査と復旧作業中だとか。東電カスタマーセンター http://t.co/LuPiDbob”
ucchiyan2005 (@ucchiyan2005)
2012/06/06 21:52:40 from SOICHA
@chihayaca@erinanako TEPCOの停電情報はなぁ~んもでてないよ…http://t.co/sm8UdJiJ
jony_nrg (@jony_nrg)
2012/06/06 21:52:33 from web
RT@kenkyoro: 東電に連絡。葛飾区等含む地域で、電力が急に低下して、停電との事。原因は究明中。特に亀有の地域で停電が見られ、調査をしているとのこと。ブレーカーは、火器類等に電源をつないでいなければ、あげっぱなしで大丈夫との事。ホームページにはまだ情報無だが、今後挙げていくとのこと。
ant0ota (@ant0ota)
2012/06/06 21:52:32 from Janetter
RT@gloomynews: 日刊ゲンダイ◆重大疑惑 なぜ消えた「原発なしでも電力確保」の関電文書 http://t.co/QnDwZb99 「しかし、再稼働させないと本当に電力が足りないのか疑問だらけだ。ほんの2週間前、関西電力自身が「再稼働させなくても停電しない」と認めていたからだ」
Bodewig0001 (@Bodewig0001)
2012/06/06 21:52:30 from Twitter for iPhone
RT@o_mori_shu_hey: 停電で北千住駅構内が幻想的 http://t.co/acGo5pv7
m0ti_hada (@m0ti_hada)
2012/06/06 21:52:27 from Twitter for Android
瞬間停電ってなんや(餅ーωー)?
manyamin_36 (@manyamin_36)
2012/06/06 21:52:23 from Echofon
停電しましたね (΄✹ਊ✹‵)
sennatsucobu (@sennatsucobu)
2012/06/06 21:52:21 from web
@masarin44 拍手ありがとうございます。ipadも停電は関係なさそうでよかったですね。
HibernationMac (@HibernationMac)
2012/06/06 21:52:15 from Echofon
計画停電始まるらしいので、ウチの会社も発電機の準備で大変です()
1977_MASUMI (@1977_MASUMI)
2012/06/06 21:52:06 from HootSuite
RT@moakame: 亀有地区部分的に停電中。現在原因調査と復旧作業中だとか。東電カスタマーセンター http://t.co/l620VjSO
ichigo15go (@ichigo15go)
2012/06/06 21:52:01 from Janetter
RT@PowerPlantMania: 足立区あたりで #停電 が発生したようです。落雷があったそうですので、送電鉄塔にでも落雷したのではないでしょうか。送電線に落雷があった場合、送電線を保護するため自動的にスイッチを切って再投入する設備になってます。これがダメなら電力会社の人が設備を点検して問題なければ停電復旧です
B4Himagine (@B4Himagine)
2012/06/06 21:51:59 from Twipple for Android
@lilyxxxlily 何故か停電。 他の人のTwitterを見たら北千住駅は一瞬じゃ済まなかったらしいよ。
aoi_kaori (@aoi_kaori)
2012/06/06 21:51:57 from ついっぷる for iPhone
復活~。50分位の停電でした。 何だったんだろ?
memolastu (@memolastu)
2012/06/06 21:51:42 from Twitter for iAppli
亀有の停電、復旧〜! こうでなくちゃ(^_^)/ 町が暗いと、怖いね。 電気って、ありがたい。
tmt529 (@tmt529)
2012/06/06 21:51:41 from Twitter for iPhone
@tkmtxxx 私の家もさっしーの時一瞬停電した~!高砂の友達の家もしたって~!!
infomation_bot (@infomation_bot)
2012/06/06 21:51:41 from twittbot.net
東京電力 電気情報 最大電力3307万kw 供給可能最大電力4260 供給率77.6% 計画停電:実施なし
51068f (@51068f)
2012/06/06 21:51:25 from web
東武北千住駅は、落雷による停電説が多いけど落雷情報を調べてみても、東京都に落雷一発も起きてないし、東電のHP見ても停電情報に掲載されてないし、どういうことなんだよww
neko_masa (@neko_masa)
2012/06/06 21:51:24 from Twitter for iAppli
RT@memolastu: 本当だ。亀有一部まだ停電。アリオ前交差点がいつもより暗い。駅がわに渡った先のマンションの人達が非常階段で昇降・・・カワイソウ。コインパーキングはどうなってるんだろwここから見るとほんの一部ね。
kwge81115_9599 (@kwge81115_9599)
2012/06/06 21:51:19 from web
@Tojo_8181F ちなみに、瞬間停電とかありました?((
shanmayu0709 (@shanmayu0709)
2012/06/06 21:51:18 from Twitter for Android
えっなに足立区らへんしか停電してないぢゃんか。さすがぢゃんか
41874132 (@41874132)
2012/06/06 21:51:18 from Twitter for Android
@moppyy1215 いやちげーよw 最近は停電してもすぐ復旧するみたいだよ
vidaes (@vidaes)
2012/06/06 21:51:16 from Tween
電力不足で北千住駅が停電したのかw
tmh_red (@tmh_red)
2012/06/06 21:51:06 from ジョルダンライブ!
RT@JorudanLive: 【ジョルダンライブ!】 [06/06 21:47]《東急田園都市線》溝の口〜長津田 遅れ小/圧迫感が強い 押上での瞬間停電および二子玉川での急病人対応で5分遅れ http://t.co/f8KnjUBN#JorudanTokyudenentoshi
airbe (@airbe)
2012/06/06 21:51:02 from Twitter for iPhone
RT@o_mori_shu_hey: 停電で北千住駅構内が幻想的 http://t.co/acGo5pv7
erinanako (@erinanako)
2012/06/06 21:50:58 from Echofon
はい!そう!みたいです(笑)RT@chihayaca: 落雷の影響らしいですw RT@erinanako: だから…東京電力の陰謀(笑)ってしつこいね……wRT yaca: あちこちで停電してるけど、何事?
41874132 (@41874132)
2012/06/06 21:50:55 from Twitter for Android
北千住が停電みたいだねー
ryuukata44 (@ryuukata44)
2012/06/06 21:50:54 from Twitter for Android
調べてみたら北千住東武の駅部分だけ停電だったみたい 止まってるエスカレーター歩いて降りちゃったよwww
cococalacoco (@cococalacoco)
2012/06/06 21:50:53 from SOICHA
原発事故で、電気が足りないと言い計画停電までしたのに、義援金は家電製品へ変換。どんな茶番だよ。
ichigo15go (@ichigo15go)
2012/06/06 21:50:52 from instagram
RT@papabird_ryu: なんか都内東部で停電になってないか?街頭が消えてたり、電車止まったり…なにごと? #停電 http://t.co/64M4OmwW
写真■夜の交差点
wish_hyvim (@wish_hyvim)
2012/06/06 21:50:52 from ついっぷる/twipple
停電なにがあるんだろー
yuzutz (@yuzutz)
2012/06/06 21:50:46 from Twitter for iPhone
RT@o_mori_shu_hey: 停電で北千住駅構内が幻想的 http://t.co/acGo5pv7
to_tom3 (@to_tom3)
2012/06/06 21:50:46 from Keitai Web
亀有の停電、復旧した模様。 http://t.co/IHXzHMTk
写真■夜の団地と車通り
asahi_sakurano (@asahi_sakurano)
2012/06/06 21:50:44 from Tween
一瞬の停電シャットダウンでタブペン含め色々と周辺機器がイカれてた。
mazelnakiken (@mazelnakiken)
2012/06/06 21:50:38 from Twitter for Android
RT@00yukke00: 選挙で興奮しちゃったけど青砥一瞬停電になったんだよねwww
NNNannnsaw (@NNNannnsaw)
2012/06/06 21:50:34 from Keitai Web
さっきの停電 大学だけじゃなくて駅も止まってた 何があったのか
funny4431 (@funny4431)
2012/06/06 21:50:34 from ついっぷる for iPhone
停電直った!良かった!
追記
いたざわしじま (@shijimaita)
2012/06/06 20:52:25 from ついっぷる/twipple
一瞬停電した。江戸川区。
びらぴ6 (@B_Rapid)
2012/06/06 20:55:45 from jigtwi
葛飾区と足立区で停電した模様。青戸車庫もざわついてる
引用ここまで
原文は、ブログ『portirland』の中の
【東京都内停電発生 東電原因究明中 亀有中心で北千住駅なども】
http://portirland.blogspot.jp/2012/06/blog-post_1124.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「停電の怖さ」
の参考記事にさせていただきました。
2012年6月8日金曜日
2012年6月2日土曜日
古賀茂明が“あの発言”の真意を語る。「停電を演出しているとしか思えない政府と関電の“不作為の作為”」
引用ここから
古賀茂明が“あの発言”の真意を語る。「停電を演出しているとしか思えない政府と関電の“不作為の作為”」
写真
関電にやってほしいことは「停電だ!と脅すことではなく、供給責任を果たすために会長、社長が土下座してでも電力を買い集め、節電をお願いするということ」と語る古賀茂明氏
「停電テロ」――元経済産業省官僚の古賀茂明氏がテレビ番組で放ったこの言葉が、ネットを中心に批判されている。確かに、そのまま聞けば不穏当な言葉ではある。だが、そこにはこんな真意があった。
***
政府が昨年7月に発表した「2012年夏の電力需給見通し」。原発が稼働しなければ、関西電力管内では19%の電力不足になるというもの。当時、「根拠薄弱な数字でいたずらに不安を煽(あお)るな!」と強く批判された。
そして、今年4月、関西電力と政府は、この夏の電力不足は16%になるとの見通しを出して、これまでの9ヵ月でほとんど状況が改善していないことを示した。しかもその後、不足の数字は日を追うごとに縮小、本当のことを言っているのかと疑う声が上がった。
一方、昨年に計画停電、電力使用制限令を出すなど極めて厳しい状況だった東電管内。今年の夏の見通しは、なんと原発なしでも4.5%の余剰が生じるという。東と西でなぜこんな違いが生じるのか。
もともと、経済産業省の原発推進官僚も電力会社も一貫して全原発を再稼働させたいと考えていた。天下りや巨額の予算などの原発利権を守るためだ。これまで“原子力村”は、政治家も学会もマスコミもカネや脅しでねじ伏せるということを続けてきた。今回も彼らはそのやり方で乗り切れると考えていたのだろう。
現に、今年1月、2月に経産省周辺から聞こえてきたのは、3月11日が過ぎれば「喪が明ける」という声だった。3月中の大飯(おおい)の再稼働決定に疑いを持つ者はほとんどいなかったようだ。だからこそ、関電はこの夏の対策など真面目に考えてこなかった。
ところが、政府・関電の目算はまったく狂ってしまった。橋下徹大阪市長らの反対で世論が完全に再稼働反対で固まってしまったのだ。
仙谷由人(せんごく・よしと)と政調会長代行の「(原発再稼働がなければ)日本人は集団自殺だ」という発言に始まり、あらゆる手段で「電力不足の危機」を煽ったのだが、その間も関電の危機感はゼロ。需給対策は進んでいなかった。
それを示す典型例が「はぴeポイントクラブ」だ。
これは、電気の使用量に応じてポイントがたまり、ホテルの宿泊券などの景品と交換できるというもの。節電とは真逆の、電力使用を促進するキャンペーンだ。電力危機だ!と叫ぶのなら、直ちにこのサービスは廃止だろうと思って、関電に聞いてみると「廃止も含めて検討します」。決してやめると言わない。関電としては、大飯が動けば廃止なんて必要ないということなのだ。
東電との比較で問題にされたのは、緊急電源の設置努力だ。東電は火力発電の上積みのため必死に小型の発電機を調達した。ちりも積もれば山となる。これまでに200万kWを超える電力を確保した。
一方、関電が調達したのはたったの2万kW。ふた桁違うのだ。東電は余裕が出てきたので3月末でリースを受けていた25万kWの発電設備をアメリカの「ゼネラル・エレクトリック(GE)」に返したそうだが、それを関電が借り受けることにすればいいのに、今頃交渉中という。もし、去年から本気でGEにお願いに行っていればとっくに契約が成立していただろう。
さらに、経産官僚をはじめとする政府も関電のこうした不作為を放置してきた。政府としても電力不足の脅しで大飯を動かしたいのだから、電力が足りるなどということになったら困るのである。
ところが、大阪府市のエネルギー戦略会議の議論でどうも電力は足りるのではないかという疑いが深まった。すると政府は、電力料金が上がるぞ!という脅しを始めた。
そもそも、電力不足の根拠の基礎となる数字にまやかしがある。「2012年夏の電力需給見通し」は今年の夏が2010年並みの猛暑になることを前提としており、「西日本(*1)の電力需要のピーク」はそれを元に計算されている。
しかし、政府の計算は各電力会社のピークを単純に足し合わせた数字にすぎない。福井と鹿児島では天気や気温が違うことからもわかるように各社の電力需給のピークが同じ日の同じ時間に重なるワケではないのだ。
時間ごとの西日本の需要を見ていき、その夏の“本当の”ピークを出すと、政府の数字よりも150万kWも低いことがわかった。つまり、実際の需給は政府が出した数字よりも150万kW余裕があることになる。これを関電に融通すれば、大飯原発3・4号機の発電量234万kWの過半を補うことができる。いよいよ政府と関電は行き詰まった。
これまでの経緯を見れば、結果として、政府や関電はやるべきことを怠り、あるいは遅らせてしまうことで電力不足の危機を招いた責任があることは明らかだ。しかも、その原因が、原発を再稼働したいという願望にあるので、今後もこうした事態が急速に改善する見通しは低い。
私は、5月17日放送の『モーニングバード!』(テレビ朝日系)に出演し、この一連の不作為による危機的状況を「停電テロと呼んでもいい事態だ」と言った(*2)。仮に火力発電所で事故が起きたら、それをきっかけに原発再稼働につなげようとしているのではないかという話が出るほど、政府や関電は不信感を持たれている――あの発言はそういう趣旨だ。
ところが、関電は「停電テロ」の言葉尻をとらえて「そんなこと検討していません」という趣旨の声明を出した。電力会社が真面目な顔で「テロなんかしません」と言うとは。図星だったのか、という冗談さえ聞こえてきた。
こんなつまらない言葉の遊びをする前に、まずやってもらいたいこと。それは、停電だ!と脅すことではなく、供給責任を果たすために会長、社長が土下座してでも電力を買い集め、節電をお願いするということだ。そういう地道な努力が見えれば、誰も停電テロなんて言葉を思いつくことはなくなるだろう。
(*1)電力会社6社:中部、北陸、関西、中国、四国、九州
(*2)http://www.youtube.com/watch?v=VCU5MJwxafUで視聴可能
●古賀茂明(こが・しげあき)
1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。民主党政権と霞が関を批判した著書『日本中枢の崩壊』(講談社)がベストセラーに。現在、大阪府市統合本部特別顧問
(撮影/山形健司)
【関連記事】
1. 元官僚・古賀茂明「2012年の希望を見出すなら、改革派第3勢力の結集だ」
2. 野田改造内閣が推し進める財政改革には「ウソが交じっている」と古賀茂明氏
3. 年収200万円以下の若者世代へ「脱ニッポン」のススメ
4. 改革派官僚・古賀茂明氏が警告する、2013年「政府閉鎖」危機
5. 橋下府知事がブチギレ!関西電力の15%節電要請はデタラメだった?
引用ここまで
原文は、週刊プレイボーイ ニュースサイトの中の
【古賀茂明が“あの発言”の真意を語る。「停電を演出しているとしか思えない政府と関電の“不作為の作為”」】
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/06/01/11769/
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「「電力不足」は誇大広告?(2012年度版)」
の参考記事にさせていただきました。
古賀茂明が“あの発言”の真意を語る。「停電を演出しているとしか思えない政府と関電の“不作為の作為”」
[2012年06月01日]
写真
関電にやってほしいことは「停電だ!と脅すことではなく、供給責任を果たすために会長、社長が土下座してでも電力を買い集め、節電をお願いするということ」と語る古賀茂明氏
「停電テロ」――元経済産業省官僚の古賀茂明氏がテレビ番組で放ったこの言葉が、ネットを中心に批判されている。確かに、そのまま聞けば不穏当な言葉ではある。だが、そこにはこんな真意があった。
***
政府が昨年7月に発表した「2012年夏の電力需給見通し」。原発が稼働しなければ、関西電力管内では19%の電力不足になるというもの。当時、「根拠薄弱な数字でいたずらに不安を煽(あお)るな!」と強く批判された。
そして、今年4月、関西電力と政府は、この夏の電力不足は16%になるとの見通しを出して、これまでの9ヵ月でほとんど状況が改善していないことを示した。しかもその後、不足の数字は日を追うごとに縮小、本当のことを言っているのかと疑う声が上がった。
一方、昨年に計画停電、電力使用制限令を出すなど極めて厳しい状況だった東電管内。今年の夏の見通しは、なんと原発なしでも4.5%の余剰が生じるという。東と西でなぜこんな違いが生じるのか。
もともと、経済産業省の原発推進官僚も電力会社も一貫して全原発を再稼働させたいと考えていた。天下りや巨額の予算などの原発利権を守るためだ。これまで“原子力村”は、政治家も学会もマスコミもカネや脅しでねじ伏せるということを続けてきた。今回も彼らはそのやり方で乗り切れると考えていたのだろう。
現に、今年1月、2月に経産省周辺から聞こえてきたのは、3月11日が過ぎれば「喪が明ける」という声だった。3月中の大飯(おおい)の再稼働決定に疑いを持つ者はほとんどいなかったようだ。だからこそ、関電はこの夏の対策など真面目に考えてこなかった。
ところが、政府・関電の目算はまったく狂ってしまった。橋下徹大阪市長らの反対で世論が完全に再稼働反対で固まってしまったのだ。
仙谷由人(せんごく・よしと)と政調会長代行の「(原発再稼働がなければ)日本人は集団自殺だ」という発言に始まり、あらゆる手段で「電力不足の危機」を煽ったのだが、その間も関電の危機感はゼロ。需給対策は進んでいなかった。
それを示す典型例が「はぴeポイントクラブ」だ。
これは、電気の使用量に応じてポイントがたまり、ホテルの宿泊券などの景品と交換できるというもの。節電とは真逆の、電力使用を促進するキャンペーンだ。電力危機だ!と叫ぶのなら、直ちにこのサービスは廃止だろうと思って、関電に聞いてみると「廃止も含めて検討します」。決してやめると言わない。関電としては、大飯が動けば廃止なんて必要ないということなのだ。
東電との比較で問題にされたのは、緊急電源の設置努力だ。東電は火力発電の上積みのため必死に小型の発電機を調達した。ちりも積もれば山となる。これまでに200万kWを超える電力を確保した。
一方、関電が調達したのはたったの2万kW。ふた桁違うのだ。東電は余裕が出てきたので3月末でリースを受けていた25万kWの発電設備をアメリカの「ゼネラル・エレクトリック(GE)」に返したそうだが、それを関電が借り受けることにすればいいのに、今頃交渉中という。もし、去年から本気でGEにお願いに行っていればとっくに契約が成立していただろう。
さらに、経産官僚をはじめとする政府も関電のこうした不作為を放置してきた。政府としても電力不足の脅しで大飯を動かしたいのだから、電力が足りるなどということになったら困るのである。
ところが、大阪府市のエネルギー戦略会議の議論でどうも電力は足りるのではないかという疑いが深まった。すると政府は、電力料金が上がるぞ!という脅しを始めた。
そもそも、電力不足の根拠の基礎となる数字にまやかしがある。「2012年夏の電力需給見通し」は今年の夏が2010年並みの猛暑になることを前提としており、「西日本(*1)の電力需要のピーク」はそれを元に計算されている。
しかし、政府の計算は各電力会社のピークを単純に足し合わせた数字にすぎない。福井と鹿児島では天気や気温が違うことからもわかるように各社の電力需給のピークが同じ日の同じ時間に重なるワケではないのだ。
時間ごとの西日本の需要を見ていき、その夏の“本当の”ピークを出すと、政府の数字よりも150万kWも低いことがわかった。つまり、実際の需給は政府が出した数字よりも150万kW余裕があることになる。これを関電に融通すれば、大飯原発3・4号機の発電量234万kWの過半を補うことができる。いよいよ政府と関電は行き詰まった。
これまでの経緯を見れば、結果として、政府や関電はやるべきことを怠り、あるいは遅らせてしまうことで電力不足の危機を招いた責任があることは明らかだ。しかも、その原因が、原発を再稼働したいという願望にあるので、今後もこうした事態が急速に改善する見通しは低い。
私は、5月17日放送の『モーニングバード!』(テレビ朝日系)に出演し、この一連の不作為による危機的状況を「停電テロと呼んでもいい事態だ」と言った(*2)。仮に火力発電所で事故が起きたら、それをきっかけに原発再稼働につなげようとしているのではないかという話が出るほど、政府や関電は不信感を持たれている――あの発言はそういう趣旨だ。
ところが、関電は「停電テロ」の言葉尻をとらえて「そんなこと検討していません」という趣旨の声明を出した。電力会社が真面目な顔で「テロなんかしません」と言うとは。図星だったのか、という冗談さえ聞こえてきた。
こんなつまらない言葉の遊びをする前に、まずやってもらいたいこと。それは、停電だ!と脅すことではなく、供給責任を果たすために会長、社長が土下座してでも電力を買い集め、節電をお願いするということだ。そういう地道な努力が見えれば、誰も停電テロなんて言葉を思いつくことはなくなるだろう。
(*1)電力会社6社:中部、北陸、関西、中国、四国、九州
(*2)http://www.youtube.com/watch?v=VCU5MJwxafUで視聴可能
●古賀茂明(こが・しげあき)
1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。民主党政権と霞が関を批判した著書『日本中枢の崩壊』(講談社)がベストセラーに。現在、大阪府市統合本部特別顧問
(撮影/山形健司)
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5. 橋下府知事がブチギレ!関西電力の15%節電要請はデタラメだった?
引用ここまで
原文は、週刊プレイボーイ ニュースサイトの中の
【古賀茂明が“あの発言”の真意を語る。「停電を演出しているとしか思えない政府と関電の“不作為の作為”」】
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/06/01/11769/
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「「電力不足」は誇大広告?(2012年度版)」
の参考記事にさせていただきました。
関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議。
引用ここから
2012/05/18
(動画)関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議。あの東電並みの努力をすれば、「計画停電や節電が不用」と検証した番組。
関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議しています。その動画が気になったので、見てみました。
古賀さん、確かにその趣旨の発言をしています。
その発言の前に注目すると、関西電力が東京電力と同じくらい普通にやってみれば、節電が必要ないことを、検証した動画でした。
▲政府が、関西電力管内で大口需要家の電力使用制限令(罰金あり)を見送り←でも、4電力会社に計画停電を要請!
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_7777.html
▲(速報・メモ)枝野経産相。関西電力の福井県大飯原発、3・4号機は、安全対策実施済みと確認。
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_7777.html
(追記)言ってたね。
▲(速報・メモ)枝野経産相。関西電力の福井県大飯原発、3・4号機は、安全対策実施済みと確認。
http://portirland.blogspot.jp/2012/04/blog-post_832.html
写真/新聞記事
(1)大手メーカーの製造能力。回答があった日立製作所だけでもかなりの量です。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(2)でも、やる気がなかったのでやってませんでした。
動画『モーニングバード そもそも総研たまペディア』
(3)東京電力は221万KW増やしたけど、関西電力は2万KWが精一杯でした、と。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(4)東京電力がリースしていた約25万KWもあって、これも期間が終わってそのまんま借りれました、と。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(5)原発を稼動する必要があるって言ってたけど、原発の出力は236万KW
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(6)真面目にやれば、原発なしでも足りてたじゃんという内容。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
上記の通り、関西電力を理詰めで、数字を積み上げて批判した内容でした。
画像
関西電力ホームページ
動画『モーニングバード そもそも総研たまペディア』
モーニングバード「そもそも総研」より。
そもそも原発事故のあった東京電力で夏の電気は足りるのに、事故のなかった関西電力で足りないのか。
関西電力は原発への依存度が高いからだと思ってる人も多いだろうが、2010年の夏のピーク時の原発依存度は、東京電力が16.7%で関西電力が25.6%と、思ったほど違わない。
では暑かった2010年と今年ではどこがちがうのか。
東電では去年から緊急設置電源を準備していたが、関西電力はほとんど作らなかった。
もし用意していたら、関西の電気も足りていたかも。
ではなぜ関西電力は努力しなかったのか。
古賀茂明氏は、今は「電力が足りない」という脅しを続けて再稼動に向かおうとしている、という。
経産省と関西電力が一体となって進めている話として、当初はプランAというものがあった。
それは311から1年たったら、喪が明けたということで早々に原発再稼動を決めてしまおうと。
決めても、国民は一年たったら忘れているよと。
ところが実際には国民はそんなに甘くなかった。そんなにバカじゃないです。
そこで、このままじゃいけないということで、プランBに移った。
これは無理やり政府が強行するのではなく、わざと時間をかけて電気が足りないんじゃないかとPRしていく。
政府の需給検証委員会もそうです。
するとそのうち、中小企業や自治体の中に、もう我慢できない、心配だから動かしてくれという声が出てくるだろう。
それを受けて、わかりました、そこまで言うなら動かしましょうという作戦がプランB。
ところがそれをやっていくうちに、大阪の戦略会議などから、もっと数字が出せるんじゃないか、ひょっとすると足りるんじゃないかという話になってきた。
それで計画停電とか電力使用制限令など、新しい脅しを出してきてますが、それで再稼動までいけるか不安が残る状況だと思います。
でもこれで終わらないんじゃないか。プランCがあるかもしれない。
それは最悪のシナリオだが、何がなんでも原発を動かしたいということになると、ある意味で停電テロみたいなものだが、そこまでいくんじゃないか、と古賀氏は言う。
要するに去年から準備をしてれば電気は足りるのに、今までのばしている。
これはなんとかして停電にもっていきたいと思ってやってきたとしか思えないんです。
需給検証委員会をなんで4月にやるのかと。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
引用ここまで
原文は、ブログ『portirland』の中の
【(動画)関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議。あの東電並みの努力をすれば、「計画停電や節電が不用」と検証した番組。 】
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_18.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「「電力不足」は誇大広告?(2012年度版)」
の参考記事にさせていただきました。
2012/05/18
(動画)関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議。あの東電並みの努力をすれば、「計画停電や節電が不用」と検証した番組。
関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議しています。その動画が気になったので、見てみました。
古賀さん、確かにその趣旨の発言をしています。
その発言の前に注目すると、関西電力が東京電力と同じくらい普通にやってみれば、節電が必要ないことを、検証した動画でした。
▲政府が、関西電力管内で大口需要家の電力使用制限令(罰金あり)を見送り←でも、4電力会社に計画停電を要請!
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_7777.html
▲(速報・メモ)枝野経産相。関西電力の福井県大飯原発、3・4号機は、安全対策実施済みと確認。
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_7777.html
(追記)言ってたね。
▲(速報・メモ)枝野経産相。関西電力の福井県大飯原発、3・4号機は、安全対策実施済みと確認。
http://portirland.blogspot.jp/2012/04/blog-post_832.html
写真/新聞記事
…橋下氏は安全基準には「納得できない」。再稼動に踏み切れば「もう政権は持たない」と敵対姿勢を一層強めてきた。ちょうど、上記のように計画停電の発表があったので気になってました。
こうした姿勢に、藤村氏も「地元の同意は法律上義務づけられたものではない」と軌道を修正。閣内からは「大阪を広域停電させるしかない」との強硬論まで飛び出すが、再稼動を強行すれば世論の反発を招くのは確実だ。再稼動の最終決定は政権にとって重い政治判断となる。
(1)大手メーカーの製造能力。回答があった日立製作所だけでもかなりの量です。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(2)でも、やる気がなかったのでやってませんでした。
動画『モーニングバード そもそも総研たまペディア』
(3)東京電力は221万KW増やしたけど、関西電力は2万KWが精一杯でした、と。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(4)東京電力がリースしていた約25万KWもあって、これも期間が終わってそのまんま借りれました、と。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(5)原発を稼動する必要があるって言ってたけど、原発の出力は236万KW
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
(6)真面目にやれば、原発なしでも足りてたじゃんという内容。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
上記の通り、関西電力を理詰めで、数字を積み上げて批判した内容でした。
画像
関西電力ホームページ
関西電力HP 2012年5月17日
本日のテレビ朝日「モーニングバード」での、今夏の電力需給に関する報道内容についての当社からのお知らせ
本日(平成24 年5月17日)、テレビ朝日「モーニングバード」の番組内で、大阪府市統合本部特別顧問・古賀茂明氏の「火力発電所でわざと事故を起こす、あるいは事故が起きたときにしばらく動かさないようにして、電力が大幅に足りないという状況を作り出してパニックをおこすことにより、原子力を再稼動させるしかないという、いわば停電テロという状態にもっていこうとしているとしか思えない」というインタビューが紹介されましたが、当社として、そのような事を検討している事実は一切ありません。
当社は、引き続き、追加供給力の確保に最大限努め、電力の需給安定に向けた取り組みに全力を尽くしてまいります。
関西電力株式会社
動画『モーニングバード そもそも総研たまペディア』
モーニングバード「そもそも総研」より。
そもそも原発事故のあった東京電力で夏の電気は足りるのに、事故のなかった関西電力で足りないのか。
関西電力は原発への依存度が高いからだと思ってる人も多いだろうが、2010年の夏のピーク時の原発依存度は、東京電力が16.7%で関西電力が25.6%と、思ったほど違わない。
では暑かった2010年と今年ではどこがちがうのか。
東電では去年から緊急設置電源を準備していたが、関西電力はほとんど作らなかった。
もし用意していたら、関西の電気も足りていたかも。
ではなぜ関西電力は努力しなかったのか。
古賀茂明氏は、今は「電力が足りない」という脅しを続けて再稼動に向かおうとしている、という。
経産省と関西電力が一体となって進めている話として、当初はプランAというものがあった。
それは311から1年たったら、喪が明けたということで早々に原発再稼動を決めてしまおうと。
決めても、国民は一年たったら忘れているよと。
ところが実際には国民はそんなに甘くなかった。そんなにバカじゃないです。
そこで、このままじゃいけないということで、プランBに移った。
これは無理やり政府が強行するのではなく、わざと時間をかけて電気が足りないんじゃないかとPRしていく。
政府の需給検証委員会もそうです。
するとそのうち、中小企業や自治体の中に、もう我慢できない、心配だから動かしてくれという声が出てくるだろう。
それを受けて、わかりました、そこまで言うなら動かしましょうという作戦がプランB。
ところがそれをやっていくうちに、大阪の戦略会議などから、もっと数字が出せるんじゃないか、ひょっとすると足りるんじゃないかという話になってきた。
それで計画停電とか電力使用制限令など、新しい脅しを出してきてますが、それで再稼動までいけるか不安が残る状況だと思います。
でもこれで終わらないんじゃないか。プランCがあるかもしれない。
それは最悪のシナリオだが、何がなんでも原発を動かしたいということになると、ある意味で停電テロみたいなものだが、そこまでいくんじゃないか、と古賀氏は言う。
要するに去年から準備をしてれば電気は足りるのに、今までのばしている。
これはなんとかして停電にもっていきたいと思ってやってきたとしか思えないんです。
需給検証委員会をなんで4月にやるのかと。
写真『モーニングバード そもそも総研たまペディア』パネル解説
引用ここまで
原文は、ブログ『portirland』の中の
【(動画)関西電力がHPで、テレビ朝日「モーニングバード」での古賀茂明氏の発言に抗議。あの東電並みの努力をすれば、「計画停電や節電が不用」と検証した番組。 】
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_18.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「「電力不足」は誇大広告?(2012年度版)」
の参考記事にさせていただきました。
2012年5月24日木曜日
関東のホルムアルデヒド発生は、やはり放射能が原因か?
引用ここから
関東のホルムアルデヒド発生は、やはり放射能が原因か?
5月 21st, 2012 | Posted by nanohana
利根川・江戸川水系の浄水場の水道水から水質基準を超えるホルムアルデヒドが検出された事件について、インターネット、とくにtwitterを中心に放射能との関係が囁かれている。
→ ホルムアルデヒド検出:千葉・柏、野田で断水
http://mainichi.jp/select/news/20120519k0000e040202000c.html
nanohanaでは、その根拠になり得る資料をまとめてみた。
放射能が原因だとする前提
疑うべきは、ホルムアルデヒドが発生したのが放射能汚染が酷いとされる利根川系と、江戸川系だという点である。
ちなみに利根川にある矢木沢ダムはこのあたり。
地図画像
群馬大の早川教授作成のいわゆる早川マップに当てはめるとこうなる。
画像
早川マップ
江戸川系については、気立場浄水場は千葉県流山にあり、5月20日になって報道された三郷浄水場については、ホットスポットとして有名な埼玉県三郷市にある。
→ 柏、松戸、流山、三郷のホットスポット
http://takedanet.com/2011/05/post_5c55.html
→ 三郷浄水場でも基準値超え 群馬は水質調査を継続
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220520033.html
そして、高濃度の放射能とホルムアルデヒド発生の因果関係については以下の調査結果がある。
参考資料(1)
食品に放射線を照射すると道の化学物質が生成され、その中にホルムアルデヒドも含まれる
食品照射に用いられる放射線はγ(ガンマ)線、X線、電子線です。放射線による殺菌作用はDNAの切断によるものであり、主に細胞分裂膜が失われます。照射食品は化学的に変化し、「放射性分解生成物」(特異的放射線分解生成物)が生成されます。この生成物には、ブドウ糖、ギ酸、アセトアルデヒド、二酸化炭素、発がん性のあるホルムアルデヒド、ペロキサイド(消毒剤や漂白剤の成分)、そして「未知の化学物質」があると言われています。米国食品医薬品局(FDA)は、食品1キログラムに放射線を1キログレイ照射すると、未知の放射性分解生成物が3ミリグラム未満できると推定しています。
参照先 → 身近にひそむ有害物質
http://toxic.o-oi.net/Entry/16/
そして、はなゆー氏の提供した情報によると5月18日には利根川系の矢木沢ダムで放流が行われている。
→ ホルモアルデヒドが発生した原因は矢木沢ダム(ホットスポット)放流か?
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2012/05/blog-post_7297.html
さらにはなゆー氏のブログに掲載された情報で気になるのが、アメリカのハンフォード放射性廃棄物処理場でリソチノルホルムアルデヒドリジンを使ってセシウム除去を行ったとする論文である。
この中に、「0.5 M HNOとレゾルシノール-ホルムアルデヒド樹脂の溶出」とあるが、仮にではあるが、利根川系や江戸川系の水を浄化するために同様の処理がなされたと推測するのは単純すぎるのだろうか。
引き続き経過を見守る必要がある事件である。
引用ここまで
原文は、nanohana サイトの中の
【関東のホルムアルデヒド発生は、やはり放射能が原因か?】
http://nanohana.me/?p=13428
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ホルムアルデヒドの水道混入事件」
の参考記事にさせていただきました。
関東のホルムアルデヒド発生は、やはり放射能が原因か?
5月 21st, 2012 | Posted by nanohana
利根川・江戸川水系の浄水場の水道水から水質基準を超えるホルムアルデヒドが検出された事件について、インターネット、とくにtwitterを中心に放射能との関係が囁かれている。
→ ホルムアルデヒド検出:千葉・柏、野田で断水
http://mainichi.jp/select/news/20120519k0000e040202000c.html
nanohanaでは、その根拠になり得る資料をまとめてみた。
放射能が原因だとする前提
疑うべきは、ホルムアルデヒドが発生したのが放射能汚染が酷いとされる利根川系と、江戸川系だという点である。
ちなみに利根川にある矢木沢ダムはこのあたり。
地図画像
群馬大の早川教授作成のいわゆる早川マップに当てはめるとこうなる。
画像
早川マップ
江戸川系については、気立場浄水場は千葉県流山にあり、5月20日になって報道された三郷浄水場については、ホットスポットとして有名な埼玉県三郷市にある。
→ 柏、松戸、流山、三郷のホットスポット
http://takedanet.com/2011/05/post_5c55.html
→ 三郷浄水場でも基準値超え 群馬は水質調査を継続
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220520033.html
そして、高濃度の放射能とホルムアルデヒド発生の因果関係については以下の調査結果がある。
参考資料(1)
食品に放射線を照射すると道の化学物質が生成され、その中にホルムアルデヒドも含まれる
食品照射に用いられる放射線はγ(ガンマ)線、X線、電子線です。放射線による殺菌作用はDNAの切断によるものであり、主に細胞分裂膜が失われます。照射食品は化学的に変化し、「放射性分解生成物」(特異的放射線分解生成物)が生成されます。この生成物には、ブドウ糖、ギ酸、アセトアルデヒド、二酸化炭素、発がん性のあるホルムアルデヒド、ペロキサイド(消毒剤や漂白剤の成分)、そして「未知の化学物質」があると言われています。米国食品医薬品局(FDA)は、食品1キログラムに放射線を1キログレイ照射すると、未知の放射性分解生成物が3ミリグラム未満できると推定しています。
参照先 → 身近にひそむ有害物質
http://toxic.o-oi.net/Entry/16/
そして、はなゆー氏の提供した情報によると5月18日には利根川系の矢木沢ダムで放流が行われている。
→ ホルモアルデヒドが発生した原因は矢木沢ダム(ホットスポット)放流か?
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2012/05/blog-post_7297.html
さらにはなゆー氏のブログに掲載された情報で気になるのが、アメリカのハンフォード放射性廃棄物処理場でリソチノルホルムアルデヒドリジンを使ってセシウム除去を行ったとする論文である。
この中に、「0.5 M HNOとレゾルシノール-ホルムアルデヒド樹脂の溶出」とあるが、仮にではあるが、利根川系や江戸川系の水を浄化するために同様の処理がなされたと推測するのは単純すぎるのだろうか。
引き続き経過を見守る必要がある事件である。
引用ここまで
原文は、nanohana サイトの中の
【関東のホルムアルデヒド発生は、やはり放射能が原因か?】
http://nanohana.me/?p=13428
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ホルムアルデヒドの水道混入事件」
の参考記事にさせていただきました。
2012年5月23日水曜日
【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ
引用ここから
【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ
2012-05-22 19:10:53
テーマ:測定・調査
伊太小学校
島田市の焼却場から近い伊太小学校の土壌汚染データです。
株式会社八進にて検査して頂きました。
Cs134 Cs137合算 729.20bq/kg
画像
放射能測定結果報告書(株式会社八進)
子どもたちの安全の為、専門家と共に校内の空間線量をくまなく調べました。
そして、かなり高低があることを知り、どんなところがどのくらい危険か、
まずは高いところを土壌測定しました。
画像
伊太小学校放射能汚染調査表 大石自然史研究室 (最高値0.167μSv・932.9Bq/kg 側溝)
*******************************************************************
大津小学校
3 の土をたんぽぽ社に検査に出しています。
その結果を電話で連絡頂きました。
Cs134 Cs137合算 1970bq/kg
画像
大津小学校関係(大石自然史研究室の調査表? 「3の地表面」=0.143μSv)
***********************************************************************
今回、測定結果が出てから発表まで大変時間がかかってしまいました。
それには理由があります。
実は島田市では、焼却場周辺の小学校は教育委員会ではなく、
環境課の管轄となっていました。
その為、土壌の採取の許可を校長先生に取るだけでは済まなかったのです。
そういった事情から、他の小学校、教育委員会に働きかけて、
島田市内の小学校の放射線量の計測への協力をさせていただくことにし、
そういったことに時間がかかってしまいました。
「子どもたちの為に、事実を公開してください。」
と島田市の教育委員会と校長先生たちから言っていただきました。
そして、明日の本焼却を前に記者会見を行い、
市に要望書を出すことができました。
画像
要望書(島田市長宛)
ですが、記者会見のTVニュースでは、
小学校の汚染データが公開されることはなかったようです。
みなさん、拡散協力をお願いします。
さて。
ここで知りたくなるのが、試験焼却の前と後で変わったかと言うことです。
その為には、同じ場所の試験焼却の前と後のデータが必要と考える方が多いと思います。
実際、それがあればそれに越したことはないと思います。
しかし、土壌検査は高額で、市民の自主的調査には限界があります。
そのように都合よくデータは揃っていません。
でも、データの数が増えていけば、他に見えてくることがあります。
時間的な差だけではなく、面的な広がりでどのように汚染されているかと言うことです。
焼却場周辺の汚染度とそれ以外の汚染度に明確な差があれば、
焼却場の煙突から出ている煙により汚染されたのではないかと考えるのが自然です。
環境省の言うようにバグフィルターで99.9%取れてはいないということではないでしょうか。
試験焼却前にあんくら島田からの呼びかけで、たくさんの人が自主調査に参加しました。
以下がその時のデータです。
画像
島田市志太榛原地域の土壌調査結果 2012年1月-2月15日 (最高値141.79Bq/kg)
この時の側溝のデータは少ないです。
ですが、1000bq/kgを越えるような汚染はありません。
今回、高い汚染が確認された2つの小学校の類似点は、焼却場からの距離です。
2校とも、3km圏内です。
今回調査が間に合いませんでしたが、もう一校あります。
私たちも今後、調査を継続していきますが、市にも詳細な調査を求めます。
また、下の図は伊太小学校周辺の汚染データですが、(上にある図の下部です)
市道路側溝(農協側)932.9bq/kgは、昨年側溝を掃除していることが確認取れています。
なのにこんなに高いということは、焼却炉の影響である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
画像
伊太小学校放射能汚染調査表 大石自然史研究室 (最高値0.167μSv・932.9Bq/kg 側溝)
福島第一原発の事故後、私たちの環境は変わってしまいました。
そして、たった10トンのがれきでここまで汚染されたと考えるのは無理があります。
事故後の一般ごみの焼却でも蓄積されていったと考える方が自然です。
焼却を通じて特定の場所に濃縮されていく。
それが分かっているのに、更にそれを増やすような広域処理には反対です。
島田市は年間5000トンをも追加しようとしているのです。
子どもたちを守るため、命を守るため、
どのようなことに気をつけなければならないのか、
どのような場所が危ないのか、そういったことに真正面に向き合えば、
放射性物質の移動など、もっと慎重であるべきだと思います。
行政と住民が一体になってこの問題に向き合っていけることを切に願います。
引用ここまで
原文は、『安心して暮らせる島田をつくる市民の会のブログ』の中の
「【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ」
http://ameblo.jp/ankurashimada/entry-11248993810.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ
2012-05-22 19:10:53
テーマ:測定・調査
伊太小学校
島田市の焼却場から近い伊太小学校の土壌汚染データです。
株式会社八進にて検査して頂きました。
Cs134 Cs137合算 729.20bq/kg
画像
放射能測定結果報告書(株式会社八進)
子どもたちの安全の為、専門家と共に校内の空間線量をくまなく調べました。
そして、かなり高低があることを知り、どんなところがどのくらい危険か、
まずは高いところを土壌測定しました。
画像
伊太小学校放射能汚染調査表 大石自然史研究室 (最高値0.167μSv・932.9Bq/kg 側溝)
*******************************************************************
大津小学校
3 の土をたんぽぽ社に検査に出しています。
その結果を電話で連絡頂きました。
Cs134 Cs137合算 1970bq/kg
画像
大津小学校関係(大石自然史研究室の調査表? 「3の地表面」=0.143μSv)
***********************************************************************
今回、測定結果が出てから発表まで大変時間がかかってしまいました。
それには理由があります。
実は島田市では、焼却場周辺の小学校は教育委員会ではなく、
環境課の管轄となっていました。
その為、土壌の採取の許可を校長先生に取るだけでは済まなかったのです。
そういった事情から、他の小学校、教育委員会に働きかけて、
島田市内の小学校の放射線量の計測への協力をさせていただくことにし、
そういったことに時間がかかってしまいました。
「子どもたちの為に、事実を公開してください。」
と島田市の教育委員会と校長先生たちから言っていただきました。
そして、明日の本焼却を前に記者会見を行い、
市に要望書を出すことができました。
画像
要望書(島田市長宛)
ですが、記者会見のTVニュースでは、
小学校の汚染データが公開されることはなかったようです。
みなさん、拡散協力をお願いします。
さて。
ここで知りたくなるのが、試験焼却の前と後で変わったかと言うことです。
その為には、同じ場所の試験焼却の前と後のデータが必要と考える方が多いと思います。
実際、それがあればそれに越したことはないと思います。
しかし、土壌検査は高額で、市民の自主的調査には限界があります。
そのように都合よくデータは揃っていません。
でも、データの数が増えていけば、他に見えてくることがあります。
時間的な差だけではなく、面的な広がりでどのように汚染されているかと言うことです。
焼却場周辺の汚染度とそれ以外の汚染度に明確な差があれば、
焼却場の煙突から出ている煙により汚染されたのではないかと考えるのが自然です。
環境省の言うようにバグフィルターで99.9%取れてはいないということではないでしょうか。
試験焼却前にあんくら島田からの呼びかけで、たくさんの人が自主調査に参加しました。
以下がその時のデータです。
画像
島田市志太榛原地域の土壌調査結果 2012年1月-2月15日 (最高値141.79Bq/kg)
この時の側溝のデータは少ないです。
ですが、1000bq/kgを越えるような汚染はありません。
今回、高い汚染が確認された2つの小学校の類似点は、焼却場からの距離です。
2校とも、3km圏内です。
今回調査が間に合いませんでしたが、もう一校あります。
私たちも今後、調査を継続していきますが、市にも詳細な調査を求めます。
また、下の図は伊太小学校周辺の汚染データですが、(上にある図の下部です)
市道路側溝(農協側)932.9bq/kgは、昨年側溝を掃除していることが確認取れています。
なのにこんなに高いということは、焼却炉の影響である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
画像
伊太小学校放射能汚染調査表 大石自然史研究室 (最高値0.167μSv・932.9Bq/kg 側溝)
福島第一原発の事故後、私たちの環境は変わってしまいました。
そして、たった10トンのがれきでここまで汚染されたと考えるのは無理があります。
事故後の一般ごみの焼却でも蓄積されていったと考える方が自然です。
焼却を通じて特定の場所に濃縮されていく。
それが分かっているのに、更にそれを増やすような広域処理には反対です。
島田市は年間5000トンをも追加しようとしているのです。
子どもたちを守るため、命を守るため、
どのようなことに気をつけなければならないのか、
どのような場所が危ないのか、そういったことに真正面に向き合えば、
放射性物質の移動など、もっと慎重であるべきだと思います。
行政と住民が一体になってこの問題に向き合っていけることを切に願います。
引用ここまで
原文は、『安心して暮らせる島田をつくる市民の会のブログ』の中の
「【速報】島田市伊太小学校と大津小学校の放射能汚染データ」
http://ameblo.jp/ankurashimada/entry-11248993810.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
2012年2月5日日曜日
学校給食の放射能汚染 18都府県46市区町村433校26園、食べた可能性のある児童18万人に 最高は宮城県の1293ベクレル
引用ここから
学校給食の放射能汚染 18都府県46市区町村433校26園、食べた可能性のある児童18万人に 最高は宮城県の1293ベクレル
2月 5th, 2012 | Posted by nanohana in 1 子供たちを守ろう
共産党の宮本たけしさんが自身のブログで学校給食の検査体制への疑問を打ち出しています。
ブログの中で
《12月1日現在で放射性セシウムが入った可能性のある給食を出した学校は18都府県46市区町村433校26園。食べた可能性のある子どもの数は驚くべきことに18万人に上っています。
このうち暫定基準値をこえた学校が2校。宮城県では1キログラムあたり1293ベクレルという恐るべき数値が出ました。》
と、寒気のする現状を述べています。
また、文部科学省が昨年4月には「食物や水については、暫定規制値が定められており、それを上回る食品等に対しては出荷制限等の措置が講じられるため、流通している食品等については、内部被ばくに有意な影響を与えることはない」といっていたことを指摘、鹿野農水大臣が今になって調査体制が不十分だったことを認めたことや、
現在、国の予算で動いている給食専門の測定装置が一台もない事も指摘し、
全国の給食の検査体制を国の責任で早急に確立するようにとしています。
宮本さんのブログ http://www.miyamoto-net.net/column2/diary/1328155865.html 2012.2.2
引用ここまで
原文は、nanohana サイトの中の
【学校給食の放射能汚染 18都府県46市区町村433校26園、食べた可能性のある児童18万人に 最高は宮城県の1293ベクレル】
http://nanohana.me/?p=12286
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「セシウム牛肉騒動」
の参考記事にさせていただきました。
学校給食の放射能汚染 18都府県46市区町村433校26園、食べた可能性のある児童18万人に 最高は宮城県の1293ベクレル
2月 5th, 2012 | Posted by nanohana in 1 子供たちを守ろう
共産党の宮本たけしさんが自身のブログで学校給食の検査体制への疑問を打ち出しています。
ブログの中で
《12月1日現在で放射性セシウムが入った可能性のある給食を出した学校は18都府県46市区町村433校26園。食べた可能性のある子どもの数は驚くべきことに18万人に上っています。
このうち暫定基準値をこえた学校が2校。宮城県では1キログラムあたり1293ベクレルという恐るべき数値が出ました。》
と、寒気のする現状を述べています。
また、文部科学省が昨年4月には「食物や水については、暫定規制値が定められており、それを上回る食品等に対しては出荷制限等の措置が講じられるため、流通している食品等については、内部被ばくに有意な影響を与えることはない」といっていたことを指摘、鹿野農水大臣が今になって調査体制が不十分だったことを認めたことや、
現在、国の予算で動いている給食専門の測定装置が一台もない事も指摘し、
全国の給食の検査体制を国の責任で早急に確立するようにとしています。
宮本さんのブログ http://www.miyamoto-net.net/column2/diary/1328155865.html 2012.2.2
引用ここまで
原文は、nanohana サイトの中の
【学校給食の放射能汚染 18都府県46市区町村433校26園、食べた可能性のある児童18万人に 最高は宮城県の1293ベクレル】
http://nanohana.me/?p=12286
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「セシウム牛肉騒動」
の参考記事にさせていただきました。
2011年12月15日木曜日
「粉ミルクから30ベクレル」後日譚 NPOが発見 最初明治は無視 【NBO】
引用ここから
「粉ミルクから30ベクレル」後日譚 NPOが発見 最初明治は無視 【NBO】
2011年12月14日(水)
明治の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムが
【30Bq/kg】 検出された『事件』では、『明治に罪はない、下手人は東京電力』
という論調が多く、当ブログでも、そのような論調で書いてきた・・・
しかし、今日の 【日経ビジネスオンライン】 (NBO)によると、
NPO 【TEAM二本松】 が11月はじめに検出して明治に連絡した時点では、
しばらく放置され(実際にはNPOのデータなど信用できないと放置した?)、
NPO 【TEAM二本松】 から外部の専門検査機関に依頼して、その取材に来た
共同通信の記者に、明治に直接現物を持って行ってもらい、再測定を依頼。
すると間もなく「明治ステップで放射性セシウムを検出」が公表されたという。
そういう意味ではマスコミの影響力は、今なお大きいといえるようだ。
もちろん、NPO 【TEAM二本松】 は、明治の粉ミルクだけを抜き打ちで
検査した訳ではなく、主なものは全て測定した結果、発見したものである。
****************
「NHKや日赤などに募金しても、迅速性が無いし、誰に亘ってどのように
使われたか解らないから不安だ!」 という方々は、
このような NPO に寄付されては如何だろうか?
粉ミルクなどの検査で、NPO 【TEAM二本松】 がどんな活動をしたかは、
この記事を御覧ください。
「粉ミルクから30ベクレル」の波紋
できたばかり、二本松市のNPOが最初に検出
日経ビジネスオンライン − 2011年12月14日(水)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111212/225113/?mlh1
「粉ミルクから30ベクレル」の波紋
できたばかり、二本松市のNPOが最初に検出
藍原 寛子
【日経ビジネスオンライン】 − 2011年12月14日(水)
乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から、1キログラム当たり最高で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出され、メーカーの明治(東京都)が、対象の40万缶の無償交換を始めたというニュース。福島県内にも衝撃が走った。
粉ミルクの検査は、厚労省が7月から8月にかけて、市販品25種類を対象に実施済みで、その検査では放射性セシウムは検出されなかったからだ。さらに今回、セシウムを最初に検出したのは、明治でもなく、国県など公的に検査を行っている行政側でもなく、震災以降活動を開始した、できたてほやほやの NPO(非営利団体)である「TEAM二本松」(佐々木道範理事長、福島県二本松市)だったからだ。福島県内をはじめ、全国各地で次々に市民放射能測定所が開所しており、市民の活動が注目を集めることになった。
明治が発表した翌日、TEAM二本松のメンバーや佐々木さんを訪ね、話を聞いた。
佐々木さんは二本松市の真行寺副住職で、1歳から大学生まで5人の子どもの父親だ。「測定を始めたきっかけは、本当に個人的なこと。子どもたちが食べているものが本当に安全なのか、それが知りたいと思って始めた。それに寺で幼稚園を経営しているので、安全なものを提供したいということだった」。
保護者の間で広がった不安
佐々木さんとともに、子どもの安全や内部被ばく予防に関心を持つ二本松市の30代から40代を中心とした保護者の有志によりグループが結成されたのが今年7月。
以後、放射性物質について理解を深め、取り組んでいこうと、地域の除染活動や放射線の測定、勉強会などの活動を開始した。やがて、仏教関係の友人らから支援金が寄せられ、それを活用して食品などの放射線が測定できる500万円相当のヨウ化ナトリウムシンチレーション測定器を注文。9月下旬には測定器が到着した。同市内では最も線量の低い岳(だけ)温泉地区を選び、空き店舗を借りて測定室を開設。会員や知人、地域の人たちが持ち込む食品、農作物の測定を始めた。
「とにかく最初は、子どもが食べるもの、飲むものを測ろうということになった」と佐々木さん。子どもが普段飲んでいる牛乳、乳児が毎日飲む粉ミルクから開始。粉ミルクは測った8検体のうち、「明治ステップ」からのみ、1キログラムあたり40ベクレル近い超える放射性セシウムが検出された。
「粉ミルクは大丈夫かと思ったけれど、数値が出ましたね」と、TEAM二本松で測定を担当し、一番最初に明治ステップの放射性セシウムが検出された際に立ち会った福田恒輝さんは話す。
TEAM二本松で行われている食品測定
「食品や野菜から放射性セシウムが出るのは、福島に住んでいない人からすればビックリするようなことかもしれない。でもこれまでの測定では、野菜やキノコ類でも放射性セシウムが出ているので、驚かなかった」。
今回の測定では、1キログラムあたり約30ベクレルと、国の暫定規制値200ベクレルを下回った。しかし厚労省は、保護者や消費者の関心が高いことから、市販の粉ミルクや乳児向け食品を定期的に検査することを決定。今後は、乳児・子ども向けの食品基準の策定なども進めていく見通しで、1つのNPOが「子どもを守りたい」という動機から始めた測定は、国を動かし始めた。
2週間の公表遅れ、なぜ?
粉ミルクから放射性セシウムが検出されたことは、いくつかの課題を浮き上がらせた。
まずは、市民団体などによる測定に対するメーカー側の対応の問題
共同通信は9日、「明治、セシウム情報を2週間放置」との見出しで、明治が連絡を受けていながら約2週間、詳しい検査に乗り出さなかったことを報じた。市民(消費者)と、食品メーカー(生産者)の間に、放射性物質の問題に対する温度差があることを浮き彫りにした。
TEAM二本松が最初に検出したのは11月初め。明治に連絡すると「原料は北海道産なので大丈夫」との返事がきたが、それきりだった。再度連絡すると、「検査もしているから大丈夫」などと言われただけだったという。
ここで、TEAM二本松のメンバーや、県外の活動支援者から「外部の専門検査機関に依頼しては」という声が挙がった。費用を払って測定を依頼すると、ここでも30から40ベクレルが検出された。「全国で粉ミルクを飲ませている保護者は、数値を知るべきではないか」という意見が出てきた。
そこで、この検査機関に取材に来ていた共同通信の記者に依頼して、明治に直接現物を持って行ってもらい、測定を依頼。すると間もなく、「明治ステップで放射性セシウムを検出」が公表されたという。
測定された放射性セシウムの数値は暫定規制値よりも低いものの、消費者から寄せられた情報に対して企業は適切に対応しなければ、問題をより深刻にする可能性がある。特に粉ミルクは乳児の“主食”。今回、無償交換となる850グラム缶は1週間から約10日で消費されるというが、放射性物質への感受性が高い乳幼児が飲むものだけに、明治側により丁寧な対応が求められる場面だった。
もう1つの課題として、加工食品を製造する過程での放射性物質の混入防止対策が浮き上がってきた
明治では、放射性物質が含まれていたのは原料ではなく、乾燥させるために使った外部の空気に放射性物質が混じっていたと見ている。震災直後は SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク)も公表されず、明治側で防げる可能性は低かったのかもしれないが、第三者機関に測定依頼するなど、さらなる対応も必要だったかもしれない。
放射性物質の問題は、今後も様々な課題を生む可能性がある。食品メーカーは消費者と対峙するのではなく、全国の市民放射能測定所と連携して、適宜お互いに情報交換し合うようなことがあってもいい。生産者と消費者の間の温度差をなくす工夫が必要だろう。
「微量で、健康被害を心配する必要なし」
検出された1キログラムあたり最大で30.8ベクレルという放射性セシウムの数値について、日本産科婦人科学会は8日、「たいへん微量であり、この粉ミルクから余分に受けた被ばくに関して健康被害について心配する必要はない」との見解を示した。6日に明治が公表、その翌々日の見解発表と、極めてスピーディーな対応だった。
この中では具体的な数値を示して「仮にこの汚染ミルクを毎日60グラム、4か月間飲み続けた児(乳児)であっても、粉ミルクから受けた被ばく量はたいへん微量」とし、さらに「お母さん方の安心のため、各メーカーで、製品中に含まれる放射性物質に関する調査結果を、適切に開示することが望ましい」とした。
だが、やはり母親の間では不安が残る。
二本松市の主婦で3児の母、遠藤文美代さんは「30ベクレルだろうが、1ベクレルだろうが粉ミルクに入っていたら、子育てしている親は不安でしょうがない。10年、20年先を考えて、『あのミルクを飲ませなければよかった』『あそこに行かなければよかった』と言うようなふうにはなりたくない。市民グループが測って指摘したことで、今後、東電や国の対応が変わってくれれば」と、涙ぐみながら話した。
福島県内のお母さんたちも参加して、母乳に含まれる放射性ヨウ素や放射性セシウムの測定を行ってきた「母乳調査・母子支援ネットワーク」代表の村上喜久子さんは、「粉ミルクを飲んだ乳児の早急な実態調査と健康測定が必要」と明治側の対応を求める。
「赤ちゃんはミルクしか飲まない。しかも体重は3〜5キログラムと小さく、放射性セシウムが含まれる母乳や粉ミルクの影響は大きい。お母さんたちにも、該当の粉ミルクをただ交換するのではなく、購入した時期や、いつから赤ちゃんに飲ませたかなどの記録を取ることをお勧めする」と、父母らに記録を取るようアドバイスしている。
チェルノブイリからの報告
TEAM二本松が粉ミルクへのセシウム混入を独自に測定して明らかにしたように、福島県内では父母らを中心として、子どもの内部被ばく予防への関心がますます高まっている。
チェルノブイリの小児科医、ウクライナ放射線医学研究センターのエフゲーニャ・ステパノワ教授による25年間の子どもの健康観察についての講演会が11日、福島市で開かれた。
25年間の子どもの健康観察の結果を報告するステパノワ博士 国際環境NGO (非政府組織)、グリーンピース・ジャパンの主催で、会場には120人を超す市民が来場した。
ステパノワ博士は、チェルノブイリ原発事故が大事故であるという認識が遅く、医療当局へのタイムリーな情報が不足し、ヨウ素配布の遅れて、子どもの健康に大きな被害をもたらしたことを説明。
被ばくした住民グループのなかで特にリスクが高いのは子どもで、チェルノブイリ事故が起きた1986年生まれの子どもに対する追加被ばく線量は年1ミリシーベルトで、全生涯で70ミリシーベルトを超えないことがウクライナの法律で定められたことも述べた。
また、ウクライナの汚染地域では、子どもの内部被ばくの原因で最も大きいのが牛乳、次いで肉、ジャガイモ、野菜などで、汚染されていない乳製品の入手が困難な地域が今もあるのだという。ちなみに、子どもの食品については、1キロあたり40ベクレルが上限基準で、日本の暫定規制値よりも低い数値になっている。粉ミルクに放射性セシウムが混入した問題については「30ベクレルなら、私たちの法律では範囲内」と話した。
だが、ステパノワ博士は、今後の内部被ばくの低減策を重視。放射性物質による低線量内部被ばくによる症状と、それ以外の原因による症状とでは、明確に原因を区別できるような診断方法は、まだ確立していないという。ただ、「子どもが複数の病気にかかりやすくなったり、以前には子どもには見られなかった病気が見られるようになった。チェルノブイリ事故後、子どもたちの健康状態は悪化した。主たる原因について断言できないが、放射能やストレス、親の経済状態などの要素が複合的に絡んでいるのかどうか、今後も議論し続けるだろう」。
そして最後に、放射性物質による被ばくのリスクが高い子どものケアが大切で、「毎年1回は甲状腺被ばく検査を受けてほしい。早期治療で病気に対処できる。汚染されていない地域に子どもたちを移して保養させることも大切」と話し、定期的な健康診断と観察、短期間でも汚染地域からの避難などを提言した。
市民放射能測定所の開設が相次ぐ
ちょうどこの日は、東日本大震災発生から9か月。
もう9か月だが、9か月経ってもまだ、子どもの内部被ばくや放射線問題についての市民の不安がやまない現状。福島県内では市民放射能測定所の開設が相次いでいる。この日の講演会に殺到した人々の熱いまなざしには、必死さもにじんでいた。
多くの子どもが甲状腺がんになったチェルノブイリ事故は、「汚染されていない食品を食べることで、内部被ばくを防ぐ」という大切な教訓を残した。この教訓を今後の測定や食品の安全確保に役立て、国民の安心感につなげることができるだろうか。
ステパノワ教授は最後に力強く言って講演を締めくくった。「チェルノブイリの悲劇は、全人類の悲劇です」。
藍原 寛子 (あいはら・ひろこ)
フリーランスの医療ジャーナリスト。福島県福島市生まれ。
福島民友新聞社で取材記者兼デスクをした後、国会議員公設秘書を経て、現在、取材活動をしている。
米国マイアミ大学メディカルスクール客員研究員として米国の移植医療を学んだ後、フィリピン大学哲学科客員研究員、アテネオ・デ・マニラ大学フィリピン文化研究所客員研究員として、フィリピンの臓器売買のブローケージシステムを調査した。
現在は福島を拠点に、東日本大震災を取材、報道している。フルブライター、東京大学医療政策人材養成講座4期生、日本医学ジャーナリスト協会員。
【フクシマの視点】 (このコラムについて)
東日本大震災は、多数の人命を奪い、社会資本、自然環境を破壊したが、同時に市民社会、環境、教育、経済、政治や行政など、各分野に巨大なパラダイム・シフトを起こしている。我が国はどのような社会を志向していこうとしているのか。また志向していくべきなのか。「原発震災」で、社会の姿が大きく変わりつつある福島、震災のフロントラインで生きる人々の姿から、私たちの社会のありようをグローカル(グローバル+ローカル)な視点で考える。
引用ここまで
原文は、ブログ『JUNSKYblog2011』の中の
【「粉ミルクから30ベクレル」後日譚 NPOが発見 最初明治は無視 【NBO】】
http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/2b967cbb93c459b610ff690604f01733
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「粉ミルクのセシウム」
の参考記事にさせていただきました。
「粉ミルクから30ベクレル」後日譚 NPOが発見 最初明治は無視 【NBO】
2011-12-14 12:10:17 | 政治
2011年12月14日(水)
明治の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムが
【30Bq/kg】 検出された『事件』では、『明治に罪はない、下手人は東京電力』
という論調が多く、当ブログでも、そのような論調で書いてきた・・・
しかし、今日の 【日経ビジネスオンライン】 (NBO)によると、
NPO 【TEAM二本松】 が11月はじめに検出して明治に連絡した時点では、
しばらく放置され(実際にはNPOのデータなど信用できないと放置した?)、
NPO 【TEAM二本松】 から外部の専門検査機関に依頼して、その取材に来た
共同通信の記者に、明治に直接現物を持って行ってもらい、再測定を依頼。
すると間もなく「明治ステップで放射性セシウムを検出」が公表されたという。
そういう意味ではマスコミの影響力は、今なお大きいといえるようだ。
もちろん、NPO 【TEAM二本松】 は、明治の粉ミルクだけを抜き打ちで
検査した訳ではなく、主なものは全て測定した結果、発見したものである。
****************
「NHKや日赤などに募金しても、迅速性が無いし、誰に亘ってどのように
使われたか解らないから不安だ!」 という方々は、
このような NPO に寄付されては如何だろうか?
粉ミルクなどの検査で、NPO 【TEAM二本松】 がどんな活動をしたかは、
この記事を御覧ください。
「粉ミルクから30ベクレル」の波紋
できたばかり、二本松市のNPOが最初に検出
日経ビジネスオンライン − 2011年12月14日(水)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111212/225113/?mlh1
「粉ミルクから30ベクレル」の波紋
できたばかり、二本松市のNPOが最初に検出
藍原 寛子
【日経ビジネスオンライン】 − 2011年12月14日(水)
乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から、1キログラム当たり最高で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出され、メーカーの明治(東京都)が、対象の40万缶の無償交換を始めたというニュース。福島県内にも衝撃が走った。
粉ミルクの検査は、厚労省が7月から8月にかけて、市販品25種類を対象に実施済みで、その検査では放射性セシウムは検出されなかったからだ。さらに今回、セシウムを最初に検出したのは、明治でもなく、国県など公的に検査を行っている行政側でもなく、震災以降活動を開始した、できたてほやほやの NPO(非営利団体)である「TEAM二本松」(佐々木道範理事長、福島県二本松市)だったからだ。福島県内をはじめ、全国各地で次々に市民放射能測定所が開所しており、市民の活動が注目を集めることになった。
明治が発表した翌日、TEAM二本松のメンバーや佐々木さんを訪ね、話を聞いた。
佐々木さんは二本松市の真行寺副住職で、1歳から大学生まで5人の子どもの父親だ。「測定を始めたきっかけは、本当に個人的なこと。子どもたちが食べているものが本当に安全なのか、それが知りたいと思って始めた。それに寺で幼稚園を経営しているので、安全なものを提供したいということだった」。
保護者の間で広がった不安
佐々木さんとともに、子どもの安全や内部被ばく予防に関心を持つ二本松市の30代から40代を中心とした保護者の有志によりグループが結成されたのが今年7月。
以後、放射性物質について理解を深め、取り組んでいこうと、地域の除染活動や放射線の測定、勉強会などの活動を開始した。やがて、仏教関係の友人らから支援金が寄せられ、それを活用して食品などの放射線が測定できる500万円相当のヨウ化ナトリウムシンチレーション測定器を注文。9月下旬には測定器が到着した。同市内では最も線量の低い岳(だけ)温泉地区を選び、空き店舗を借りて測定室を開設。会員や知人、地域の人たちが持ち込む食品、農作物の測定を始めた。
「とにかく最初は、子どもが食べるもの、飲むものを測ろうということになった」と佐々木さん。子どもが普段飲んでいる牛乳、乳児が毎日飲む粉ミルクから開始。粉ミルクは測った8検体のうち、「明治ステップ」からのみ、1キログラムあたり40ベクレル近い超える放射性セシウムが検出された。
「粉ミルクは大丈夫かと思ったけれど、数値が出ましたね」と、TEAM二本松で測定を担当し、一番最初に明治ステップの放射性セシウムが検出された際に立ち会った福田恒輝さんは話す。
TEAM二本松で行われている食品測定
「食品や野菜から放射性セシウムが出るのは、福島に住んでいない人からすればビックリするようなことかもしれない。でもこれまでの測定では、野菜やキノコ類でも放射性セシウムが出ているので、驚かなかった」。
今回の測定では、1キログラムあたり約30ベクレルと、国の暫定規制値200ベクレルを下回った。しかし厚労省は、保護者や消費者の関心が高いことから、市販の粉ミルクや乳児向け食品を定期的に検査することを決定。今後は、乳児・子ども向けの食品基準の策定なども進めていく見通しで、1つのNPOが「子どもを守りたい」という動機から始めた測定は、国を動かし始めた。
2週間の公表遅れ、なぜ?
粉ミルクから放射性セシウムが検出されたことは、いくつかの課題を浮き上がらせた。
まずは、市民団体などによる測定に対するメーカー側の対応の問題
共同通信は9日、「明治、セシウム情報を2週間放置」との見出しで、明治が連絡を受けていながら約2週間、詳しい検査に乗り出さなかったことを報じた。市民(消費者)と、食品メーカー(生産者)の間に、放射性物質の問題に対する温度差があることを浮き彫りにした。
TEAM二本松が最初に検出したのは11月初め。明治に連絡すると「原料は北海道産なので大丈夫」との返事がきたが、それきりだった。再度連絡すると、「検査もしているから大丈夫」などと言われただけだったという。
ここで、TEAM二本松のメンバーや、県外の活動支援者から「外部の専門検査機関に依頼しては」という声が挙がった。費用を払って測定を依頼すると、ここでも30から40ベクレルが検出された。「全国で粉ミルクを飲ませている保護者は、数値を知るべきではないか」という意見が出てきた。
そこで、この検査機関に取材に来ていた共同通信の記者に依頼して、明治に直接現物を持って行ってもらい、測定を依頼。すると間もなく、「明治ステップで放射性セシウムを検出」が公表されたという。
測定された放射性セシウムの数値は暫定規制値よりも低いものの、消費者から寄せられた情報に対して企業は適切に対応しなければ、問題をより深刻にする可能性がある。特に粉ミルクは乳児の“主食”。今回、無償交換となる850グラム缶は1週間から約10日で消費されるというが、放射性物質への感受性が高い乳幼児が飲むものだけに、明治側により丁寧な対応が求められる場面だった。
もう1つの課題として、加工食品を製造する過程での放射性物質の混入防止対策が浮き上がってきた
明治では、放射性物質が含まれていたのは原料ではなく、乾燥させるために使った外部の空気に放射性物質が混じっていたと見ている。震災直後は SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク)も公表されず、明治側で防げる可能性は低かったのかもしれないが、第三者機関に測定依頼するなど、さらなる対応も必要だったかもしれない。
放射性物質の問題は、今後も様々な課題を生む可能性がある。食品メーカーは消費者と対峙するのではなく、全国の市民放射能測定所と連携して、適宜お互いに情報交換し合うようなことがあってもいい。生産者と消費者の間の温度差をなくす工夫が必要だろう。
「微量で、健康被害を心配する必要なし」
検出された1キログラムあたり最大で30.8ベクレルという放射性セシウムの数値について、日本産科婦人科学会は8日、「たいへん微量であり、この粉ミルクから余分に受けた被ばくに関して健康被害について心配する必要はない」との見解を示した。6日に明治が公表、その翌々日の見解発表と、極めてスピーディーな対応だった。
この中では具体的な数値を示して「仮にこの汚染ミルクを毎日60グラム、4か月間飲み続けた児(乳児)であっても、粉ミルクから受けた被ばく量はたいへん微量」とし、さらに「お母さん方の安心のため、各メーカーで、製品中に含まれる放射性物質に関する調査結果を、適切に開示することが望ましい」とした。
だが、やはり母親の間では不安が残る。
二本松市の主婦で3児の母、遠藤文美代さんは「30ベクレルだろうが、1ベクレルだろうが粉ミルクに入っていたら、子育てしている親は不安でしょうがない。10年、20年先を考えて、『あのミルクを飲ませなければよかった』『あそこに行かなければよかった』と言うようなふうにはなりたくない。市民グループが測って指摘したことで、今後、東電や国の対応が変わってくれれば」と、涙ぐみながら話した。
福島県内のお母さんたちも参加して、母乳に含まれる放射性ヨウ素や放射性セシウムの測定を行ってきた「母乳調査・母子支援ネットワーク」代表の村上喜久子さんは、「粉ミルクを飲んだ乳児の早急な実態調査と健康測定が必要」と明治側の対応を求める。
「赤ちゃんはミルクしか飲まない。しかも体重は3〜5キログラムと小さく、放射性セシウムが含まれる母乳や粉ミルクの影響は大きい。お母さんたちにも、該当の粉ミルクをただ交換するのではなく、購入した時期や、いつから赤ちゃんに飲ませたかなどの記録を取ることをお勧めする」と、父母らに記録を取るようアドバイスしている。
チェルノブイリからの報告
TEAM二本松が粉ミルクへのセシウム混入を独自に測定して明らかにしたように、福島県内では父母らを中心として、子どもの内部被ばく予防への関心がますます高まっている。
チェルノブイリの小児科医、ウクライナ放射線医学研究センターのエフゲーニャ・ステパノワ教授による25年間の子どもの健康観察についての講演会が11日、福島市で開かれた。
25年間の子どもの健康観察の結果を報告するステパノワ博士 国際環境NGO (非政府組織)、グリーンピース・ジャパンの主催で、会場には120人を超す市民が来場した。
ステパノワ博士は、チェルノブイリ原発事故が大事故であるという認識が遅く、医療当局へのタイムリーな情報が不足し、ヨウ素配布の遅れて、子どもの健康に大きな被害をもたらしたことを説明。
被ばくした住民グループのなかで特にリスクが高いのは子どもで、チェルノブイリ事故が起きた1986年生まれの子どもに対する追加被ばく線量は年1ミリシーベルトで、全生涯で70ミリシーベルトを超えないことがウクライナの法律で定められたことも述べた。
また、ウクライナの汚染地域では、子どもの内部被ばくの原因で最も大きいのが牛乳、次いで肉、ジャガイモ、野菜などで、汚染されていない乳製品の入手が困難な地域が今もあるのだという。ちなみに、子どもの食品については、1キロあたり40ベクレルが上限基準で、日本の暫定規制値よりも低い数値になっている。粉ミルクに放射性セシウムが混入した問題については「30ベクレルなら、私たちの法律では範囲内」と話した。
だが、ステパノワ博士は、今後の内部被ばくの低減策を重視。放射性物質による低線量内部被ばくによる症状と、それ以外の原因による症状とでは、明確に原因を区別できるような診断方法は、まだ確立していないという。ただ、「子どもが複数の病気にかかりやすくなったり、以前には子どもには見られなかった病気が見られるようになった。チェルノブイリ事故後、子どもたちの健康状態は悪化した。主たる原因について断言できないが、放射能やストレス、親の経済状態などの要素が複合的に絡んでいるのかどうか、今後も議論し続けるだろう」。
そして最後に、放射性物質による被ばくのリスクが高い子どものケアが大切で、「毎年1回は甲状腺被ばく検査を受けてほしい。早期治療で病気に対処できる。汚染されていない地域に子どもたちを移して保養させることも大切」と話し、定期的な健康診断と観察、短期間でも汚染地域からの避難などを提言した。
市民放射能測定所の開設が相次ぐ
ちょうどこの日は、東日本大震災発生から9か月。
もう9か月だが、9か月経ってもまだ、子どもの内部被ばくや放射線問題についての市民の不安がやまない現状。福島県内では市民放射能測定所の開設が相次いでいる。この日の講演会に殺到した人々の熱いまなざしには、必死さもにじんでいた。
多くの子どもが甲状腺がんになったチェルノブイリ事故は、「汚染されていない食品を食べることで、内部被ばくを防ぐ」という大切な教訓を残した。この教訓を今後の測定や食品の安全確保に役立て、国民の安心感につなげることができるだろうか。
ステパノワ教授は最後に力強く言って講演を締めくくった。「チェルノブイリの悲劇は、全人類の悲劇です」。
藍原 寛子 (あいはら・ひろこ)
フリーランスの医療ジャーナリスト。福島県福島市生まれ。
福島民友新聞社で取材記者兼デスクをした後、国会議員公設秘書を経て、現在、取材活動をしている。
米国マイアミ大学メディカルスクール客員研究員として米国の移植医療を学んだ後、フィリピン大学哲学科客員研究員、アテネオ・デ・マニラ大学フィリピン文化研究所客員研究員として、フィリピンの臓器売買のブローケージシステムを調査した。
現在は福島を拠点に、東日本大震災を取材、報道している。フルブライター、東京大学医療政策人材養成講座4期生、日本医学ジャーナリスト協会員。
【フクシマの視点】 (このコラムについて)
東日本大震災は、多数の人命を奪い、社会資本、自然環境を破壊したが、同時に市民社会、環境、教育、経済、政治や行政など、各分野に巨大なパラダイム・シフトを起こしている。我が国はどのような社会を志向していこうとしているのか。また志向していくべきなのか。「原発震災」で、社会の姿が大きく変わりつつある福島、震災のフロントラインで生きる人々の姿から、私たちの社会のありようをグローカル(グローバル+ローカル)な視点で考える。
引用ここまで
原文は、ブログ『JUNSKYblog2011』の中の
【「粉ミルクから30ベクレル」後日譚 NPOが発見 最初明治は無視 【NBO】】
http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/2b967cbb93c459b610ff690604f01733
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「粉ミルクのセシウム」
の参考記事にさせていただきました。
2011年11月26日土曜日
【取材報告】東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都の瓦礫・焼却処理をする不思議な経緯。
引用ここから
2011年11月13日19:37
【取材報告】東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都の瓦礫・焼却処理をする不思議な経緯。
画像
東京臨海リサイクルパワーのホームページ
東京都が受け入れた汚染瓦礫の焼却処理は、東京電力グループ会社1社が単独で請け負っているという奇妙な事実。その東京電力グループ会社の名前は「東京臨海リサイクルパワー」http://www.tgn.or.jp/tokyorp/。
この事実をめぐって、東京電力の会見内で小さな事件が起こっていた。
そこで、ブログ主が電話で東京都を含む各方面に電話をして、疑問に思っていることを理解するために取材してみた。
結果は、疑問は解消されるどころか、大きくなるばかりだった。
■東電会見における、記者の出入り禁止事件。
11月6日の東京電力で行われた会見のことだ。
平等党の田中記者が、東電グループ企業1社単独で岩手県から東京都が受け入れた瓦礫の焼却処理をすることに関して、東電社員寺澤氏に食い下がって質問していたのだ。
東電・寺澤氏がいうには、東京都の要請があったから東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」が協力をした、のだそうだ。なぜ東京都がそんな要請をしたのだろうか。不思議に思うのが当たり前ではないだろうか。
結局、東電社員寺澤氏にとって不都合なことがあったのかどうか知らないが、田中記者は東電・寺澤氏から、東京電力の敷地内への出入り禁止の宣告を受けたのだ。
その事情はこのエントリーで。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65774209.html
この時、東電の寺澤氏は、一部始終をビデオカメラで撮影していることについて、勝手にどうぞ的な態度で応戦していたように見えた。少なくとも私には寺澤氏の態度は感情的に感じたし、不愉快に感じた。
ネットで東電の会見を一生懸命観ている名もない市民への挑戦なのではないか。少なくとも僕はそう感じた。
■東京都の瓦礫処理受け入れに詳しくなりたい。
そこで僕は、東京電力のグループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都が受け入れる被災地の瓦礫の焼却処理を行うことについて、詳しくなりたいと思って、各方面に電話をしてみることにした。
(1)東京都
(2)焼却処理業者「シンシア」
(3)粉砕処理業者
(4)公正取引委員会
■東京都に電話。その結果、東電・寺澤氏が事実誤認をしていたと判明。
まず東京都に電話。結果は「東京都が東電グループ企業に要請した事実はない」とのこと。どのようにして東電グループ企業に決まったのか、について聞いたところ「業者が選定した」とのことだ。
ここで、東京電力と、東京都の意見は、食い違いを見せた。
東電社員寺澤氏は、事実誤認の発表をし、さらに、それに食い下がって質問しようとした記者を出入り禁止にするという、2重の過ちを犯したことになる。
過ちはだれにでもある。感情的になったせいで、過ちの連鎖を防げないこともあるだろう。もし東電・寺澤氏が今後も会見で信頼を得たいと思ったら、事実誤認について謝罪をした上で、平等党田中記者の出入り禁止を取り消す必要がある。
ここまでは、東電の問題。広報部長寺澤氏の問題だ。
■なぜ焼却業者4社は、揃いもそろって東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」を選んだのかという疑問。
ここからは、また別の問題がある。
焼却処理が、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社に任されているという点だ。法的には問題はないのかもしれない。だが東電が事故を起こし、その事故がまだ収まっていない今、この結果は国民は納得するのだろうか。納得する必要はないかもしれないが、少なくとも僕は引っかかっている。
さて、ここで「焼却処理」について簡単に説明しておく。
瓦礫の処理には2段階の工程がある。「破砕処理」と「焼却処理」だ。「破砕処理」をした瓦礫を「焼却する」という工程になっている。
この「焼却処理」を東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が単独で請け負うことになっている。
実は、この「破砕処理」をする業者は、東京都のおこなった公募で4社に決まっている。この「破砕処理」を請け負う4社が、皆、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」を「焼却処理業者」として選定したというのだ。
公募で決まった「破砕処理」業者4社が、皆、東京臨海リサイクルパワーを選定したということになる。
そんな偶然があるのか?
他の焼却処理業者をなぜ選ばなかったのか。
もちろんそれを私は東京都に電話で聞いた。東京都がいうには、膨大な瓦礫処理を請け負える規模で、かつ、安全基準を満たしている焼却処理業者は、東京には2社しかないということだった。
そのうちの1社が、ここまでうるさく書いている「東京臨海リサイクルパワー」である。
そして、もう1社が「シンシア」だ。
■シンシアに電話。シンシアは何も知らされていないと答えた。
なぜ、「シンシア」ではなく「東京臨海リサイクルパワー」なのか。
誰もがそう思うに違いない。なぜ東電のグループ企業の方を、4社とも選んだのか。
この当然の疑問を抱いて、電話した。シンシアに。
=====
Q「東京都が被災地から瓦礫を受け入れることになりました。その焼却処理業者が、東京臨海リサイクルパワーに決まったと知ったのですが。シンシアさんはどう思いますか?」
A「一切何も知らされてないです」
=====
こんなやり取りをした。受け答えをしてくれた人は大変感じが良かった。瓦礫の受け入れに関して、何の話も東京都からなかったということだった。不思議ですねえ、と僕がいうと、相手も、そうなんですよ、なんにも知らないんですよ、といった対応だった。
東京臨海リサイクルパワーと同等の設備を持つ「シンシア」は何も知らされないまま、東京都の被災地瓦礫受け入れの焼却処理業務から締め出されていた形だ。
■東京臨海リサイクルパワーを選定した「破砕処理業者」4社に電話。足並みが揃わない4社。
次に僕は、東京臨海リサイクルパワーを選定した、「破砕処理」の業者4社に電話をした。
4社の担当者のうち、その日のうちに連絡がとれたのは3社。以下の質問をぶつけてみた。
Q「どうして東電のグループ企業を選んだんですか?」
3社のうち2社は「これまでもお付き合いがあるので」との答えだった。しかし、1社は「それは東京都に聞いてください」の1点張り。この会社の受け答えが引っかかって、続けて突っ込んで質問した。
=====
Q「どうして東電のグループ企業を選んだんですか?」
A「東京都が選んだんですよ」
Q「え? 東京都は業者が選定したって発表していますよ」
A「それについては東京都の環境局に聞いてください」
Q「おたくと東京都の意見が違っていることをどう思いますか?」
A「答えられません。東京都の環境局に聞いてください」
=====
と、東京都環境局に聞けの1点張りだった。これは奇妙だ。東京都の発表とも食い違う。
・東電と東京都の食い違い。
・東京都と、中間処理業者の食い違い
東京都環境局といえば、最初に東京都に電話した時の部署だ。再度、電話してもおそらく「業者が選定した」の1点張りだろう。
4社のうち2社が「これまでの付き合いで東京臨海リサイクルパワーを選んだ」との答え。1社が「東京都が決めた」という答え。1社からの答えはまだ聞いていない。という結果に終わった。
■公正取引委員会に電話して、色々聞いてみた。
ここでちょっと方向を変えて、公正取引委員会に電話をして、東電グループ企業1社に決まったことについて聞いてみた。
=====
Q「(※経緯を質問して)これって、どうなんですか?」
A「私も実は非常にこの件には興味があります。だけど、結論から言えば、箸にも棒にもかからないということになります。私どもが取り扱っているのは、独占禁止法と下請法の2法で、どれにも引っかからないということです」
Q「東電グループ企業1社に決まったことが、仮に東京都の意向だったとしてもですか?」
A「はい。仮にそうだったとしたらの話ですが。実質的には。随意契約として判断します。表向きに「業者が選定した」という表記に誤りがあったということで訂正すべき問題です。法的には取り上げられないということです。信義則などの問題は別問題です」
=====
という感じ。
対応してくれた人は、とんでもなく丁寧で、非の打ち所がなく親切だったことを記しておきます。ちょっと公正取引委員会ってところを見直しました(←ってそれ以前は特に何もイメージはなかったんだけど)。
■東京都環境局に再度電話。
その後、東京都に、再度電話をしてみました。これまでの経緯を説明して、東京都と処理業者1社の意見が食い違っている旨を伝えたところ、窓口の男性は次のように発言しました。
担当「処理業者が選定したという事実に変わりはありません。私どもは、このように答えろというペーパーに従って答えています。私は判断する権利がありませんのでこれ以上は答えられません」
なるほど。ということで僕は次のように述べました。
僕「あなたが判断する能力がない事はわかりました。あなたと話すことはありません。判断できるあなたの上司を出してください」
すると相手はこう言いました。
担当「上司の◯◯と相談した上で、ご連絡させていただきます」
そこで僕は電話を待ち、折り返しの電話が来ました。
上司を相談して電話をしてきた別の人も「処理業者が選定した」の1点張りでした。
そこで、焼却処理業者の発言の足並みが揃っていないことを指摘した上で、なぜ「破砕処理業者」は東京都の公募で決めたのに、「焼却処理」業者は、破砕処理業者に選定させたのかを聞きました。
担当「一般的にそういうルールになっているので」
一般的とはどういうことだ。狭い業界のルールを一般的だと都民に説明して納得するとでも思っているのかと指摘をした上で、公募した業者を4社に決定した経緯について不透明であることを質しました。
■「破砕処理業者」が4社に決まった経緯。
すると、担当が4社に決まった経緯について答えました。それを整理すると以下の通り。
(1)被災地から瓦礫を受け入れることが決まった
(2)破砕処理業者を公募した。
(3)破砕処理業者が、書面の申込書に記入して応募。この書面の段階で「焼却処理業者はどこに選定するか」を破砕処理業者は記入する必要があった。
(4)手をあげた破砕処理業者のうち、東京都がもうけた基準をクリアーしたのが4社だった。
(5)偶然、4社が選定した「焼却処理業者」が東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社だった。
という流れだ。
ここで注目しておきたいのは、
(3)破砕処理業者が、書面の申込書に記入して応募。この書面の段階で「焼却処理業者はどこに選定するか」を破砕処理業者は記入する必要があった。
という経緯だ。
■東京都は、選定する前から4社が「東京臨海リサイクルパワー」を焼却処理業者に指定していたことを知っていた立場。
東京都の公募に業者が手を挙げる段階で、焼却処理業者に「東京臨海リサイクルパワー」を指定していた。そしてそれを、東京都は把握した上で4社を選定したという流れになる。
東京都は、申込書に「東京臨海リサイクルパワー」の名前があるのを見た上で、破砕処理業者を選定できる立場にあった、ということになる。
もちろんこの疑問を東京都にぶつけたが、「私どもは安全基準に従って、4社にしぼった」の1点張りだった。
もちろん、東京都がいっているように、公明な基準に従って、破砕処理業者を4社に選んだ結果、なぜかその4社が偶然、東電グループ企業の「東京臨海リサイクルパワー」を選んでいた、という偶然が起きたことも十分考えられる。
だが、東京都は、東京電力の大株主であることは、全国民の知るところだ。この奇妙な結果に対して国民の疑いの目が向くことは、自然な流れなのではないか。
■私の暗い想像。
=====
以下は私の想像だ。
(1)東京都が、「東京臨海リサイクルパワー」を指定する4社に、恣意的にしぼった。
(2)基準を満たす大手の破砕処理業者4社が、予め談合を行い、焼却処理を「東京臨海リサイクルパワー」を指定した。
=====
ちなみに、被災地からの瓦礫受入処理の経費は、被災地が支払うことになっている(つまり国が支払うことになる)。東京都のお金は、一時の建て替えとして用いられる。
つまり、国民の税金が、東京都が受け入れた被災地の瓦礫の焼却処理を行う、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」に流れることになる。
■なぜ東京都は、「焼却処理業者」を2社、指定しなかったのか。
なぜ、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、被災地からの瓦礫の焼却処理を行うのか。「シンシア」との2社じゃだめなのか。なぜなら、もし1社が単独で請け負い、何かしらのトラブルが起きたときに処理が滞るのではないか、ということだ。
2社に競争させることで、安全面の信用は高まるはずだ。
これに対する東京都環境局の答えは「トラブルが起きたときに考える」とのことだ。この答えで多くの人を納得させるは難しいだろう。
処理業者の世界の一般的な常識では、破砕処理業者が焼却処理業者と契約するのが当たり前という閉鎖的なルール。その結果選ばれたのが東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」。不透明さもさることながら、1国民として感情的にもいやだ。
皆さんはどう思いますか?
引用ここまで
原文は、ブログ『ざまあみやがれい!』の中の
『【取材報告】東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都の瓦礫・焼却処理をする不思議な経緯。』
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775197.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「石原都知事の頭ん中」
の参考記事にさせていただきました。
2011年11月13日19:37
【取材報告】東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都の瓦礫・焼却処理をする不思議な経緯。
画像
東京臨海リサイクルパワーのホームページ
東京都が受け入れた汚染瓦礫の焼却処理は、東京電力グループ会社1社が単独で請け負っているという奇妙な事実。その東京電力グループ会社の名前は「東京臨海リサイクルパワー」http://www.tgn.or.jp/tokyorp/。
この事実をめぐって、東京電力の会見内で小さな事件が起こっていた。
そこで、ブログ主が電話で東京都を含む各方面に電話をして、疑問に思っていることを理解するために取材してみた。
結果は、疑問は解消されるどころか、大きくなるばかりだった。
■東電会見における、記者の出入り禁止事件。
11月6日の東京電力で行われた会見のことだ。
平等党の田中記者が、東電グループ企業1社単独で岩手県から東京都が受け入れた瓦礫の焼却処理をすることに関して、東電社員寺澤氏に食い下がって質問していたのだ。
東電・寺澤氏がいうには、東京都の要請があったから東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」が協力をした、のだそうだ。なぜ東京都がそんな要請をしたのだろうか。不思議に思うのが当たり前ではないだろうか。
結局、東電社員寺澤氏にとって不都合なことがあったのかどうか知らないが、田中記者は東電・寺澤氏から、東京電力の敷地内への出入り禁止の宣告を受けたのだ。
その事情はこのエントリーで。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65774209.html
この時、東電の寺澤氏は、一部始終をビデオカメラで撮影していることについて、勝手にどうぞ的な態度で応戦していたように見えた。少なくとも私には寺澤氏の態度は感情的に感じたし、不愉快に感じた。
ネットで東電の会見を一生懸命観ている名もない市民への挑戦なのではないか。少なくとも僕はそう感じた。
■東京都の瓦礫処理受け入れに詳しくなりたい。
そこで僕は、東京電力のグループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都が受け入れる被災地の瓦礫の焼却処理を行うことについて、詳しくなりたいと思って、各方面に電話をしてみることにした。
(1)東京都
(2)焼却処理業者「シンシア」
(3)粉砕処理業者
(4)公正取引委員会
■東京都に電話。その結果、東電・寺澤氏が事実誤認をしていたと判明。
まず東京都に電話。結果は「東京都が東電グループ企業に要請した事実はない」とのこと。どのようにして東電グループ企業に決まったのか、について聞いたところ「業者が選定した」とのことだ。
ここで、東京電力と、東京都の意見は、食い違いを見せた。
東電社員寺澤氏は、事実誤認の発表をし、さらに、それに食い下がって質問しようとした記者を出入り禁止にするという、2重の過ちを犯したことになる。
過ちはだれにでもある。感情的になったせいで、過ちの連鎖を防げないこともあるだろう。もし東電・寺澤氏が今後も会見で信頼を得たいと思ったら、事実誤認について謝罪をした上で、平等党田中記者の出入り禁止を取り消す必要がある。
ここまでは、東電の問題。広報部長寺澤氏の問題だ。
■なぜ焼却業者4社は、揃いもそろって東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」を選んだのかという疑問。
ここからは、また別の問題がある。
焼却処理が、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社に任されているという点だ。法的には問題はないのかもしれない。だが東電が事故を起こし、その事故がまだ収まっていない今、この結果は国民は納得するのだろうか。納得する必要はないかもしれないが、少なくとも僕は引っかかっている。
さて、ここで「焼却処理」について簡単に説明しておく。
瓦礫の処理には2段階の工程がある。「破砕処理」と「焼却処理」だ。「破砕処理」をした瓦礫を「焼却する」という工程になっている。
この「焼却処理」を東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が単独で請け負うことになっている。
実は、この「破砕処理」をする業者は、東京都のおこなった公募で4社に決まっている。この「破砕処理」を請け負う4社が、皆、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」を「焼却処理業者」として選定したというのだ。
公募で決まった「破砕処理」業者4社が、皆、東京臨海リサイクルパワーを選定したということになる。
そんな偶然があるのか?
他の焼却処理業者をなぜ選ばなかったのか。
もちろんそれを私は東京都に電話で聞いた。東京都がいうには、膨大な瓦礫処理を請け負える規模で、かつ、安全基準を満たしている焼却処理業者は、東京には2社しかないということだった。
そのうちの1社が、ここまでうるさく書いている「東京臨海リサイクルパワー」である。
そして、もう1社が「シンシア」だ。
■シンシアに電話。シンシアは何も知らされていないと答えた。
なぜ、「シンシア」ではなく「東京臨海リサイクルパワー」なのか。
誰もがそう思うに違いない。なぜ東電のグループ企業の方を、4社とも選んだのか。
この当然の疑問を抱いて、電話した。シンシアに。
=====
Q「東京都が被災地から瓦礫を受け入れることになりました。その焼却処理業者が、東京臨海リサイクルパワーに決まったと知ったのですが。シンシアさんはどう思いますか?」
A「一切何も知らされてないです」
=====
こんなやり取りをした。受け答えをしてくれた人は大変感じが良かった。瓦礫の受け入れに関して、何の話も東京都からなかったということだった。不思議ですねえ、と僕がいうと、相手も、そうなんですよ、なんにも知らないんですよ、といった対応だった。
東京臨海リサイクルパワーと同等の設備を持つ「シンシア」は何も知らされないまま、東京都の被災地瓦礫受け入れの焼却処理業務から締め出されていた形だ。
■東京臨海リサイクルパワーを選定した「破砕処理業者」4社に電話。足並みが揃わない4社。
次に僕は、東京臨海リサイクルパワーを選定した、「破砕処理」の業者4社に電話をした。
4社の担当者のうち、その日のうちに連絡がとれたのは3社。以下の質問をぶつけてみた。
Q「どうして東電のグループ企業を選んだんですか?」
3社のうち2社は「これまでもお付き合いがあるので」との答えだった。しかし、1社は「それは東京都に聞いてください」の1点張り。この会社の受け答えが引っかかって、続けて突っ込んで質問した。
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Q「どうして東電のグループ企業を選んだんですか?」
A「東京都が選んだんですよ」
Q「え? 東京都は業者が選定したって発表していますよ」
A「それについては東京都の環境局に聞いてください」
Q「おたくと東京都の意見が違っていることをどう思いますか?」
A「答えられません。東京都の環境局に聞いてください」
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と、東京都環境局に聞けの1点張りだった。これは奇妙だ。東京都の発表とも食い違う。
・東電と東京都の食い違い。
・東京都と、中間処理業者の食い違い
東京都環境局といえば、最初に東京都に電話した時の部署だ。再度、電話してもおそらく「業者が選定した」の1点張りだろう。
4社のうち2社が「これまでの付き合いで東京臨海リサイクルパワーを選んだ」との答え。1社が「東京都が決めた」という答え。1社からの答えはまだ聞いていない。という結果に終わった。
■公正取引委員会に電話して、色々聞いてみた。
ここでちょっと方向を変えて、公正取引委員会に電話をして、東電グループ企業1社に決まったことについて聞いてみた。
=====
Q「(※経緯を質問して)これって、どうなんですか?」
A「私も実は非常にこの件には興味があります。だけど、結論から言えば、箸にも棒にもかからないということになります。私どもが取り扱っているのは、独占禁止法と下請法の2法で、どれにも引っかからないということです」
Q「東電グループ企業1社に決まったことが、仮に東京都の意向だったとしてもですか?」
A「はい。仮にそうだったとしたらの話ですが。実質的には。随意契約として判断します。表向きに「業者が選定した」という表記に誤りがあったということで訂正すべき問題です。法的には取り上げられないということです。信義則などの問題は別問題です」
=====
という感じ。
対応してくれた人は、とんでもなく丁寧で、非の打ち所がなく親切だったことを記しておきます。ちょっと公正取引委員会ってところを見直しました(←ってそれ以前は特に何もイメージはなかったんだけど)。
■東京都環境局に再度電話。
その後、東京都に、再度電話をしてみました。これまでの経緯を説明して、東京都と処理業者1社の意見が食い違っている旨を伝えたところ、窓口の男性は次のように発言しました。
担当「処理業者が選定したという事実に変わりはありません。私どもは、このように答えろというペーパーに従って答えています。私は判断する権利がありませんのでこれ以上は答えられません」
なるほど。ということで僕は次のように述べました。
僕「あなたが判断する能力がない事はわかりました。あなたと話すことはありません。判断できるあなたの上司を出してください」
すると相手はこう言いました。
担当「上司の◯◯と相談した上で、ご連絡させていただきます」
そこで僕は電話を待ち、折り返しの電話が来ました。
上司を相談して電話をしてきた別の人も「処理業者が選定した」の1点張りでした。
そこで、焼却処理業者の発言の足並みが揃っていないことを指摘した上で、なぜ「破砕処理業者」は東京都の公募で決めたのに、「焼却処理」業者は、破砕処理業者に選定させたのかを聞きました。
担当「一般的にそういうルールになっているので」
一般的とはどういうことだ。狭い業界のルールを一般的だと都民に説明して納得するとでも思っているのかと指摘をした上で、公募した業者を4社に決定した経緯について不透明であることを質しました。
■「破砕処理業者」が4社に決まった経緯。
すると、担当が4社に決まった経緯について答えました。それを整理すると以下の通り。
(1)被災地から瓦礫を受け入れることが決まった
(2)破砕処理業者を公募した。
(3)破砕処理業者が、書面の申込書に記入して応募。この書面の段階で「焼却処理業者はどこに選定するか」を破砕処理業者は記入する必要があった。
(4)手をあげた破砕処理業者のうち、東京都がもうけた基準をクリアーしたのが4社だった。
(5)偶然、4社が選定した「焼却処理業者」が東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社だった。
という流れだ。
ここで注目しておきたいのは、
(3)破砕処理業者が、書面の申込書に記入して応募。この書面の段階で「焼却処理業者はどこに選定するか」を破砕処理業者は記入する必要があった。
という経緯だ。
■東京都は、選定する前から4社が「東京臨海リサイクルパワー」を焼却処理業者に指定していたことを知っていた立場。
東京都の公募に業者が手を挙げる段階で、焼却処理業者に「東京臨海リサイクルパワー」を指定していた。そしてそれを、東京都は把握した上で4社を選定したという流れになる。
東京都は、申込書に「東京臨海リサイクルパワー」の名前があるのを見た上で、破砕処理業者を選定できる立場にあった、ということになる。
もちろんこの疑問を東京都にぶつけたが、「私どもは安全基準に従って、4社にしぼった」の1点張りだった。
もちろん、東京都がいっているように、公明な基準に従って、破砕処理業者を4社に選んだ結果、なぜかその4社が偶然、東電グループ企業の「東京臨海リサイクルパワー」を選んでいた、という偶然が起きたことも十分考えられる。
だが、東京都は、東京電力の大株主であることは、全国民の知るところだ。この奇妙な結果に対して国民の疑いの目が向くことは、自然な流れなのではないか。
■私の暗い想像。
=====
以下は私の想像だ。
(1)東京都が、「東京臨海リサイクルパワー」を指定する4社に、恣意的にしぼった。
(2)基準を満たす大手の破砕処理業者4社が、予め談合を行い、焼却処理を「東京臨海リサイクルパワー」を指定した。
=====
ちなみに、被災地からの瓦礫受入処理の経費は、被災地が支払うことになっている(つまり国が支払うことになる)。東京都のお金は、一時の建て替えとして用いられる。
つまり、国民の税金が、東京都が受け入れた被災地の瓦礫の焼却処理を行う、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」に流れることになる。
■なぜ東京都は、「焼却処理業者」を2社、指定しなかったのか。
なぜ、東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、被災地からの瓦礫の焼却処理を行うのか。「シンシア」との2社じゃだめなのか。なぜなら、もし1社が単独で請け負い、何かしらのトラブルが起きたときに処理が滞るのではないか、ということだ。
2社に競争させることで、安全面の信用は高まるはずだ。
これに対する東京都環境局の答えは「トラブルが起きたときに考える」とのことだ。この答えで多くの人を納得させるは難しいだろう。
処理業者の世界の一般的な常識では、破砕処理業者が焼却処理業者と契約するのが当たり前という閉鎖的なルール。その結果選ばれたのが東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」。不透明さもさることながら、1国民として感情的にもいやだ。
皆さんはどう思いますか?
引用ここまで
原文は、ブログ『ざまあみやがれい!』の中の
『【取材報告】東電グループ企業「東京臨海リサイクルパワー」1社が、東京都の瓦礫・焼却処理をする不思議な経緯。』
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775197.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「石原都知事の頭ん中」
の参考記事にさせていただきました。
東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社
引用ここから
Saturday, October 1, 2011
東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社
(UPDATE 10/19/2011 めでたく東電子会社、東京臨海リサイクルパワーが、岩手の災害がれきの焼却を行うことに。10月19日付けポストhttp://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/10/blog-post_19.htmlご参照。)
------------------------------------------------------
東京都が岩手県とさっさと提携した災害がれき処理の協定についての新聞記事は前のポストhttp://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/10/blog-post.htmlでお出ししましたが、東京都環境局では、早速中間処理業者を公募http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/atomic-waste/processing_plant.htmlしています。
先行事業として3社から5社の民間処理業者を登録するための募集らしく、先行事業での処理がれきは「破砕処分」にする「建設混合廃棄物、廃機械・機器類」とのこと。つまり、これらの廃棄物を叩き潰して細かく砕き、おそらく砕いたものを更に選別し、燃えるものは燃やしそうでないものはリサイクルか埋め立てる、という処分方法のようです。(ご参考までに、神奈川県平塚市の粗大ごみ処理工程http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kankyo-c/planthas.htmをご参照。)
都の応募要綱を見ると、これら民間処理業者が備えていなければならない処理能力は次の通りhttp://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/haitai-kouji/docs/boshuyoryo.pdf:
(資料の4ページ目。クリックすると大きくなります。)
ここで、表の一番右端の欄にご注目。可燃部分の残滓物をどのように処理するかを規定したものですが、この欄と、下の注意書きをみると、可燃部分の残滓物は「バグフィルター及び活性炭吹込装置若しくはバグフィルター及び湿式排煙脱硫装置」を備え、1日100トン以上の処理能力を持つ都内の産業廃棄物処理施設で焼却すること、となっています。
そこで都内の産業廃棄物焼却処理業者http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/industrial_waste/processor/search/list.htmlを検索したところ、100トン以上の処理能力を持つのは唯一1社、江東区青海の東京臨海リサイクルパワー(株)http://www.tgn.or.jp/tokyorp/index.htmlのみ。都の東京湾埋め立て処分場の中央防波堤内側埋立地内にある、東京電力が出資、設立した会社http://www.tgn.or.jp/tokyorp/company/index.htmlです。
東京臨海リサイクルパワーのサイトを見ると、9年前の2002年に5社の共同出資で発足。共同出資者は
* 東京電力株式会社
* 東電環境エンジニアリング株式会社
* 清水建設株式会社
* 荏原環境プラント株式会社
* オリックス環境株式会社
2004年には東京都から中央防波堤内側の土地を購入し、プラントを建設。一日の産業廃棄物処理能力は550トン。
面白いのは「事業スキームhttp://www.tgn.or.jp/tokyorp/company/guide/scheme.html」、つまりどのように金を儲けるか、ということですが、中間処理業者である程度処理済の産業廃棄物を受け入れ、環境省、経済産業省からの補助金を受け、廃棄物を処理、リサイクルして儲ける、という形態。発電もあり、電気は東京電力に売却。
東電は原発事故の賠償制度のおかげで今後も会社は存続、そればかりか、東京都のがれき処理協定では都の指定する焼却処理の条件に唯一合致するような子会社を傘下に持っている。安泰ですね。現在の社長は2009年に東京電力から就任http://www.tepco.co.jp/cc/press/09031801-j.htmlした方です。
国敗れて東電あり、でしょうか。
引用ここまで
原文は、ブログ『ex-skf-jp がんばれ日本!負けるな日本!政府をあてにするな!』の中の
【東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社】
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/10/blog-post_01.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「石原都知事の頭ん中」
の参考記事にさせていただきました。
Saturday, October 1, 2011
東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社
(UPDATE 10/19/2011 めでたく東電子会社、東京臨海リサイクルパワーが、岩手の災害がれきの焼却を行うことに。10月19日付けポストhttp://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/10/blog-post_19.htmlご参照。)
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東京都が岩手県とさっさと提携した災害がれき処理の協定についての新聞記事は前のポストhttp://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/10/blog-post.htmlでお出ししましたが、東京都環境局では、早速中間処理業者を公募http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/atomic-waste/processing_plant.htmlしています。
先行事業として3社から5社の民間処理業者を登録するための募集らしく、先行事業での処理がれきは「破砕処分」にする「建設混合廃棄物、廃機械・機器類」とのこと。つまり、これらの廃棄物を叩き潰して細かく砕き、おそらく砕いたものを更に選別し、燃えるものは燃やしそうでないものはリサイクルか埋め立てる、という処分方法のようです。(ご参考までに、神奈川県平塚市の粗大ごみ処理工程http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kankyo-c/planthas.htmをご参照。)
都の応募要綱を見ると、これら民間処理業者が備えていなければならない処理能力は次の通りhttp://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/haitai-kouji/docs/boshuyoryo.pdf:
(資料の4ページ目。クリックすると大きくなります。)
画像
ここで、表の一番右端の欄にご注目。可燃部分の残滓物をどのように処理するかを規定したものですが、この欄と、下の注意書きをみると、可燃部分の残滓物は「バグフィルター及び活性炭吹込装置若しくはバグフィルター及び湿式排煙脱硫装置」を備え、1日100トン以上の処理能力を持つ都内の産業廃棄物処理施設で焼却すること、となっています。
そこで都内の産業廃棄物焼却処理業者http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/industrial_waste/processor/search/list.htmlを検索したところ、100トン以上の処理能力を持つのは唯一1社、江東区青海の東京臨海リサイクルパワー(株)http://www.tgn.or.jp/tokyorp/index.htmlのみ。都の東京湾埋め立て処分場の中央防波堤内側埋立地内にある、東京電力が出資、設立した会社http://www.tgn.or.jp/tokyorp/company/index.htmlです。
東京臨海リサイクルパワーのサイトを見ると、9年前の2002年に5社の共同出資で発足。共同出資者は
* 東京電力株式会社
* 東電環境エンジニアリング株式会社
* 清水建設株式会社
* 荏原環境プラント株式会社
* オリックス環境株式会社
2004年には東京都から中央防波堤内側の土地を購入し、プラントを建設。一日の産業廃棄物処理能力は550トン。
面白いのは「事業スキームhttp://www.tgn.or.jp/tokyorp/company/guide/scheme.html」、つまりどのように金を儲けるか、ということですが、中間処理業者である程度処理済の産業廃棄物を受け入れ、環境省、経済産業省からの補助金を受け、廃棄物を処理、リサイクルして儲ける、という形態。発電もあり、電気は東京電力に売却。
画像
東電は原発事故の賠償制度のおかげで今後も会社は存続、そればかりか、東京都のがれき処理協定では都の指定する焼却処理の条件に唯一合致するような子会社を傘下に持っている。安泰ですね。現在の社長は2009年に東京電力から就任http://www.tepco.co.jp/cc/press/09031801-j.htmlした方です。
国敗れて東電あり、でしょうか。
引用ここまで
原文は、ブログ『ex-skf-jp がんばれ日本!負けるな日本!政府をあてにするな!』の中の
【東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社】
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/10/blog-post_01.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「石原都知事の頭ん中」
の参考記事にさせていただきました。
環境汚染の可能性ある、アレバ社のシステム、なぜ追究がない
引用ここから
環境汚染の可能性ある、アレバ社のシステム、なぜ追究がない
2011-05-23 06:37:50
他の人の言及がないのでこちら(ブログ)にも(ツィートしたが他からの反応がなかった)。
東電がアレバ社と契約した原発汚染処理システムについて、細野補佐官や保安院は詳細について知らない様子。ツィッターでもそれに関するつぶやきは聞こえてくるが、4月25日付Forbes誌が指摘している環境汚染の可能性について言及している人があまり見られないようである。
French System For Cleaning Fukushima Water Blamed For Leukemia, Polluted Beaches In Europe(福島の原発汚染処理のフランスのシステム、ヨーロッパで白血病、海洋汚染)。
このような環境汚染、人体への影響に加えてこのシステムは高価である。ニュースが流れた頃から1トン2億円がかかるとか言われていた。現在汚染水が7万トンだとすれば14兆円、そして汚染水は現在も排出され続けている。水による冷却が続く限り永遠に費用が発生し続け、当然一私企業で負担できるはずもなく国(国民)の負担となって日本が潰れる可能性もある。
最近になってようやく日経でも記事になった(原発汚染水処理能力、アレバの20倍 金沢大が粉末毎時1000トン、東電に採用働き掛け 2011/5/22 23:47)が、この報はすでに4月22日付けのウォールストリート日本版に「化学者が『福島原発の汚染水を浄化できる粉末を開発』」として伝えられている。
詳細も知らない危険で、なおかつ日本の破産を招くようななシステムではなくこの金沢大が開発したシステムを採用するべきではないか。原子炉の安定的冷温停止に向けた作業を加速するためにもその方が適切である。そのためにもまずアレバ社のシステムの安全性の検証を優先するべきではないのか。
引用ここまで
原文は、ブログ『八国山だより』の中の
【環境汚染の可能性ある、アレバ社のシステム、なぜ追究がない】
http://blog.goo.ne.jp/pat521215/e/545d712690ec64c39b413f68ced49749
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「石原都知事の頭ん中」
の参考記事にさせていただきました。
環境汚染の可能性ある、アレバ社のシステム、なぜ追究がない
2011-05-23 06:37:50
他の人の言及がないのでこちら(ブログ)にも(ツィートしたが他からの反応がなかった)。
東電がアレバ社と契約した原発汚染処理システムについて、細野補佐官や保安院は詳細について知らない様子。ツィッターでもそれに関するつぶやきは聞こえてくるが、4月25日付Forbes誌が指摘している環境汚染の可能性について言及している人があまり見られないようである。
French System For Cleaning Fukushima Water Blamed For Leukemia, Polluted Beaches In Europe(福島の原発汚染処理のフランスのシステム、ヨーロッパで白血病、海洋汚染)。
このような環境汚染、人体への影響に加えてこのシステムは高価である。ニュースが流れた頃から1トン2億円がかかるとか言われていた。現在汚染水が7万トンだとすれば14兆円、そして汚染水は現在も排出され続けている。水による冷却が続く限り永遠に費用が発生し続け、当然一私企業で負担できるはずもなく国(国民)の負担となって日本が潰れる可能性もある。
最近になってようやく日経でも記事になった(原発汚染水処理能力、アレバの20倍 金沢大が粉末毎時1000トン、東電に採用働き掛け 2011/5/22 23:47)が、この報はすでに4月22日付けのウォールストリート日本版に「化学者が『福島原発の汚染水を浄化できる粉末を開発』」として伝えられている。
詳細も知らない危険で、なおかつ日本の破産を招くようななシステムではなくこの金沢大が開発したシステムを採用するべきではないか。原子炉の安定的冷温停止に向けた作業を加速するためにもその方が適切である。そのためにもまずアレバ社のシステムの安全性の検証を優先するべきではないのか。
引用ここまで
原文は、ブログ『八国山だより』の中の
【環境汚染の可能性ある、アレバ社のシステム、なぜ追究がない】
http://blog.goo.ne.jp/pat521215/e/545d712690ec64c39b413f68ced49749
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「石原都知事の頭ん中」
の参考記事にさせていただきました。
2011年11月17日木曜日
次々と引き上げられる汚染焼却灰埋立基準値
引用ここから
6月から文字通り毎月、放射性物質を含んだ汚染焼却灰の埋立基準が引き上げられていることがわかりました。
6月20日
福島のがれき、「8000ベクレル以下は埋め立て可」 環境省通知へ
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110620/mca1106200955011-n1.htm
7月14日
10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011071400930
8月27日
10万ベクレル以下は埋め立て=放射能汚染のごみ焼却灰-環境省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011082700333
8月31日
8,000Bq/kg を超え100,000Bq/kg 以下の焼却灰等の処分方法に関する方針について
http://www.env.go.jp/jishin/attach/no110831001.pdf
9月25日
10万ベクレル超も管理処分場に 埋め立て容認へ、環境省
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092501000717.html
具体的には、以下のように基準が変更されています。
6月:
警戒区域と計画的避難区域を除く県沿岸部や中央部では、排ガス処理用のフィルターのある処理施設での焼却を認める。
放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8千ベクレル以下の場合は、最終処分場での埋め立てが可能とした。8千ベクレルを超える場合は、放射線が遮蔽できる場所で保管する。
7月:
一般の最終処分場での埋め立てを認める放射性セシウム濃度の基準を、現在の1キロ当たり8000ベクレル以下から10万ベクレル以下まで引き上げる検討を始める。
8月:
一時保管するよう求めていた放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレルを超えるものについて、10万ベクレル以下の場合は一般の最終処分場での埋め立てを容認する方針を決める。
10万ベクレルを超える灰の扱いは、周囲をコンクリート壁で覆った産業廃棄物用の「遮断型最終処分場」への埋め立てを軸に検討する。
引用ここまで
原文は、ブログ『sorakumaそらくま。』の
2011-09-29【次々と引き上げられる汚染焼却灰埋立基準値】
http://sorakuma.com/2011/09/29/4261
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
6月から文字通り毎月、放射性物質を含んだ汚染焼却灰の埋立基準が引き上げられていることがわかりました。
6月20日
福島のがれき、「8000ベクレル以下は埋め立て可」 環境省通知へ
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110620/mca1106200955011-n1.htm
7月14日
10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011071400930
8月27日
10万ベクレル以下は埋め立て=放射能汚染のごみ焼却灰-環境省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011082700333
8月31日
8,000Bq/kg を超え100,000Bq/kg 以下の焼却灰等の処分方法に関する方針について
http://www.env.go.jp/jishin/attach/no110831001.pdf
9月25日
10万ベクレル超も管理処分場に 埋め立て容認へ、環境省
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092501000717.html
具体的には、以下のように基準が変更されています。
6月:
警戒区域と計画的避難区域を除く県沿岸部や中央部では、排ガス処理用のフィルターのある処理施設での焼却を認める。
放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8千ベクレル以下の場合は、最終処分場での埋め立てが可能とした。8千ベクレルを超える場合は、放射線が遮蔽できる場所で保管する。
7月:
一般の最終処分場での埋め立てを認める放射性セシウム濃度の基準を、現在の1キロ当たり8000ベクレル以下から10万ベクレル以下まで引き上げる検討を始める。
8月:
一時保管するよう求めていた放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレルを超えるものについて、10万ベクレル以下の場合は一般の最終処分場での埋め立てを容認する方針を決める。
10万ベクレルを超える灰の扱いは、周囲をコンクリート壁で覆った産業廃棄物用の「遮断型最終処分場」への埋め立てを軸に検討する。
引用ここまで
原文は、ブログ『sorakumaそらくま。』の
2011-09-29【次々と引き上げられる汚染焼却灰埋立基準値】
http://sorakuma.com/2011/09/29/4261
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ブログ最下段の表の データ元 一覧」の参考記事にさせていただきました。
2011年11月7日月曜日
放射能を無毒化する技術はまだできていない
引用ここから
男性「(中略)ではちょっともう1つ、放射性物質に対する対応っていうことでですね、ま、ある意味その周りにある放射性物質、まあ放射能がなくなればですね、ま僕ら安心出来るわけですけれども。えーっと千葉県の男性から来てる質問なんですが。
え……放射性物質を中和したり消滅させたりするための研究はなされているのでしょうか。えー莫大な予算を何百年とかければ時間をかければそのような技術が開発される可能性というものはあるのでしょうか、という質問です。」
小出「はい。えー。人間が原子炉を作ったというのは1942年なんです。先の戦争中ですけれども。えー米国という国が原爆を作りたくて。原爆を作るための材料……プルトニウムというものを作るために原子炉を作ったのが初めてなんですね。
それからすでに70年経っているのですが。その原子炉を作った時から学者はみんな知っていた。つまり原子炉を作ってしまえば核分裂生成物という放射能を作ってしまうと。それを無毒化できなければ大変なことになるってことは知っていた。だから研究は始まっているのです。えー、なんとか無毒化したいという研究が始まって70年きたのですが、できないのです。」
男性「研究はされてるけどまだできてない」
小出「そうです。原理的にはできるということが分かっているのです。
え…… 例えば中世という時代があって、いわゆる科学の場では中世というのは錬金術の時代だった、のですね。亜鉛を金に変えられないかとか、錫が銀にならないかとか、いうようなことをさんざん研究しました。酸で溶かしてみたり、アルカリで溶かしてみたり、沈殿を作ってみたり、合金を作ってみたり、もうあ……こんなことまでやるかというようにもういろんなことをやった。そのいろんなことをやった結果が、現在の化け学、化学、ケミストリーというのの、まあすべての基礎を作ったというほど立派な仕事をした、その中世の錬金術は。
しかし、錬金術は敗退したんですね。亜鉛は亜鉛で金にはならない。錫は錫で銀にはならない。結局元素の変換はできないということで敗退したんですけれども。
実は錬金術は出来た、のです。なぜかといえばウランという、元素を核分裂させてしまえばもう様々な何百種類もの元素が、まあ、核種、放射性物質が出来る。
え……量が少なくていいなら金だってできるし、白金だって出来るしって。錬金術できた、んですよね。
ですから、ある元素、ある原子核を別の原子核に変える、別の元素に変えるということは、原理的にはもう出来るということがわかった、のです。
ただしそれをやろうとすると、膨大なエネルギーが必要な、まあ産み出してしまった放射能を無毒化する、別のえ……無害ということではないけどまあ害の少ない放射……核種に変換するという核変換ということが原理的にはできるということが分かっているけれども。それをやろうとすると膨大なエネルギーがまず必要になってしまう。
元々原子力発電ってのはエネルギーが欲しいということでやっているのですけれども、原子力発電で出てきたエネルギーを全て投入しても、作ったものが消えないというんだったら意味が無いと、いうことになってしまうわけだし。
え……もう1つの問題は無毒化しようとして、えー作業をすると逆に新たな放射性物質が生み出されてしまうというそういう副次的な反応がどうしても避けられないということがあって。
え……実際上できないという壁を超えられないまま、こんにちまで来ているんです。その壁は、とってもその高い……高くて厚い壁なので、え……これから超えられるというふうに私は、断言できないのですね。でも超えたいと思うし、なんとかそういう……核変換、というような技術を手に入れて私たちの世代で作ってしまった毒物を少しでも……後世の人々に負担にならないようにしたいと思いますけれども。なかなか難しそうだと思います。」
男性「なるほど……、はい。わかりました。じゃあえっとですね。(以下略)
引用ここまで
原文は、ブログ『ざまあみやがれい!』の中の
2011年11月06日18:10
【小出裕章Q&A(5)「放射性物質を消滅させる研究はなされているのか。開発される可能性は?」(ニコ生)11/5】
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65773837.html
の抜粋です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「鼻血、出てませんか?」
の参考記事にさせていただきました。
男性「(中略)ではちょっともう1つ、放射性物質に対する対応っていうことでですね、ま、ある意味その周りにある放射性物質、まあ放射能がなくなればですね、ま僕ら安心出来るわけですけれども。えーっと千葉県の男性から来てる質問なんですが。
え……放射性物質を中和したり消滅させたりするための研究はなされているのでしょうか。えー莫大な予算を何百年とかければ時間をかければそのような技術が開発される可能性というものはあるのでしょうか、という質問です。」
小出「はい。えー。人間が原子炉を作ったというのは1942年なんです。先の戦争中ですけれども。えー米国という国が原爆を作りたくて。原爆を作るための材料……プルトニウムというものを作るために原子炉を作ったのが初めてなんですね。
それからすでに70年経っているのですが。その原子炉を作った時から学者はみんな知っていた。つまり原子炉を作ってしまえば核分裂生成物という放射能を作ってしまうと。それを無毒化できなければ大変なことになるってことは知っていた。だから研究は始まっているのです。えー、なんとか無毒化したいという研究が始まって70年きたのですが、できないのです。」
男性「研究はされてるけどまだできてない」
小出「そうです。原理的にはできるということが分かっているのです。
え…… 例えば中世という時代があって、いわゆる科学の場では中世というのは錬金術の時代だった、のですね。亜鉛を金に変えられないかとか、錫が銀にならないかとか、いうようなことをさんざん研究しました。酸で溶かしてみたり、アルカリで溶かしてみたり、沈殿を作ってみたり、合金を作ってみたり、もうあ……こんなことまでやるかというようにもういろんなことをやった。そのいろんなことをやった結果が、現在の化け学、化学、ケミストリーというのの、まあすべての基礎を作ったというほど立派な仕事をした、その中世の錬金術は。
しかし、錬金術は敗退したんですね。亜鉛は亜鉛で金にはならない。錫は錫で銀にはならない。結局元素の変換はできないということで敗退したんですけれども。
実は錬金術は出来た、のです。なぜかといえばウランという、元素を核分裂させてしまえばもう様々な何百種類もの元素が、まあ、核種、放射性物質が出来る。
え……量が少なくていいなら金だってできるし、白金だって出来るしって。錬金術できた、んですよね。
ですから、ある元素、ある原子核を別の原子核に変える、別の元素に変えるということは、原理的にはもう出来るということがわかった、のです。
ただしそれをやろうとすると、膨大なエネルギーが必要な、まあ産み出してしまった放射能を無毒化する、別のえ……無害ということではないけどまあ害の少ない放射……核種に変換するという核変換ということが原理的にはできるということが分かっているけれども。それをやろうとすると膨大なエネルギーがまず必要になってしまう。
元々原子力発電ってのはエネルギーが欲しいということでやっているのですけれども、原子力発電で出てきたエネルギーを全て投入しても、作ったものが消えないというんだったら意味が無いと、いうことになってしまうわけだし。
え……もう1つの問題は無毒化しようとして、えー作業をすると逆に新たな放射性物質が生み出されてしまうというそういう副次的な反応がどうしても避けられないということがあって。
え……実際上できないという壁を超えられないまま、こんにちまで来ているんです。その壁は、とってもその高い……高くて厚い壁なので、え……これから超えられるというふうに私は、断言できないのですね。でも超えたいと思うし、なんとかそういう……核変換、というような技術を手に入れて私たちの世代で作ってしまった毒物を少しでも……後世の人々に負担にならないようにしたいと思いますけれども。なかなか難しそうだと思います。」
男性「なるほど……、はい。わかりました。じゃあえっとですね。(以下略)
引用ここまで
原文は、ブログ『ざまあみやがれい!』の中の
2011年11月06日18:10
【小出裕章Q&A(5)「放射性物質を消滅させる研究はなされているのか。開発される可能性は?」(ニコ生)11/5】
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65773837.html
の抜粋です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「鼻血、出てませんか?」
の参考記事にさせていただきました。
2011年10月27日木曜日
10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった
引用ここから
2011年10月27日 (木)
10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった
今日のこの記事を公開するかどうか丸二日僕は悩んだ。多くの保護者の方や生徒から事実を伺った。僕に話して頂いた方々の気持ちは十分分かっている。しかしあまりのも衝撃的な事実に僕の筆は止まったままだった。
亡くなられたご両親のお気持ちを考えると、心痛極まりなく、おいそれと記事にできるようなことではなかった。
しかし事実だけは書かなければならないと、ここにしたためる事にする。全て固有名詞は伏せさせて頂く。
市内の某中学校の3年生が、先週校舎内で倒れ、意識が無いまま病院に搬送され亡くなった。クモ膜下出血による死亡だった。
その中学校は中庭が10マイクロシーベルトを超える高濃度汚染ポイントがあった。亡くなった生徒は運動部に所属しており、活動場所もその中庭での運動が多くあったという。
学校ではその高濃度の線量が新聞で報道されるまで、いっさい生徒たちや保護者らには伝えられていなかった。
ここまでが客観的な事実である。僕はこれ以上のコメントも詮索も控えさせて頂く。
生徒によるとそこの中学校の先生方も、僕のこのブログを読んでいるとのことだった。教室によっては空間線量が0.5マイクロシーベルトを超えているという。
僕は動揺を通り越して、この話を聞いたあと、塾からの帰り道、車内で泣いてしまった。悔し涙である。
にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ このブログが一人でも多くの皆様の心に届いていただければ幸いです。
応援のワンクリックをお願い致します。
2011年10月27日 (木)
コメント欄 中略
はじめて投稿させていただきます。daimongと申します。このような貴重な情報を発信してくださり、ありがとうございます。
以前ネット掲示板で以下のような情報を見ました。
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/641.html
この中でウラジミール氏というベラルーシの方が、
567jo ウラジミール氏:体内放射能が35~70bq/kだった子供のほとんどは高血圧だった。70~135bq/キロだった子供の多くに心臓循環器系統の異常が認められた。
567jo ウラジミール氏:子供の鼻血は高血圧が原因かもしれない。
ということを述べられています。クモ膜下出血とは脳内出血の一種でしょうか。ならば、運動時でもないのに鼻血が出るほど血圧が上昇すれば、クモ膜下出血に悪影響を及ぼすのは不思議ではないでしょう。大体心臓麻痺や脳内出血は、血圧の高い人の多い冬の東北などで多いですから。
(かねごん)
daimong様コメントを頂きありがとうございます。
未知の物質が東北にばら撒かれました。
どのような影響が出てくるのか未知数です。
それ故に、情報と、防御が必要だと考えています。
「関係ない」という言葉を多く耳にしますが、すべてが生きることに関係があると僕は思っています。
今後とも情報を頂ければ助かります。
投稿: daimong | 2011年10月28日 (金) 20時05分
中略
すいません。私のコメントの
1年=1時間×24×365日=8760時間
これを安全側で考えて1000時間とすると
は「10000時間」の誤りです。
年齢いってるのに未熟者は私もです。
ネットによる監視について補足すると、アラブの春やサウジアラビアでの女性の自動車運転問題など、オーウェルの「1984(年)」で示された国家による監視よりも国民が政府や社会的権力を監視する力が勝っています。
ただ、そもそもICRPにしろ放射線審議会にしろ、経済的要素を加味して線量基準を定めてよいと文書に明確に記載してあることをご存知ない方が多い。
このことがもっと知られれば「金か健康か」の価値判断だという本質的なテーマが明確になるのですが。
(かねごん)
めぐ様訂正のコメントありがとうございます。
今後も貴重な情報を頂ければ助かります。ありがとうございます。
投稿: めぐ | 2011年10月29日 (土) 05時41分
引用ここまで
原文は、ブログ『大験セミナー わくわく日記』の中の
【10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった】
http://daiken.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-6be7.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「---」の参考記事にさせていただきました。
2011年10月27日 (木)
10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった
今日のこの記事を公開するかどうか丸二日僕は悩んだ。多くの保護者の方や生徒から事実を伺った。僕に話して頂いた方々の気持ちは十分分かっている。しかしあまりのも衝撃的な事実に僕の筆は止まったままだった。
亡くなられたご両親のお気持ちを考えると、心痛極まりなく、おいそれと記事にできるようなことではなかった。
しかし事実だけは書かなければならないと、ここにしたためる事にする。全て固有名詞は伏せさせて頂く。
市内の某中学校の3年生が、先週校舎内で倒れ、意識が無いまま病院に搬送され亡くなった。クモ膜下出血による死亡だった。
その中学校は中庭が10マイクロシーベルトを超える高濃度汚染ポイントがあった。亡くなった生徒は運動部に所属しており、活動場所もその中庭での運動が多くあったという。
学校ではその高濃度の線量が新聞で報道されるまで、いっさい生徒たちや保護者らには伝えられていなかった。
ここまでが客観的な事実である。僕はこれ以上のコメントも詮索も控えさせて頂く。
生徒によるとそこの中学校の先生方も、僕のこのブログを読んでいるとのことだった。教室によっては空間線量が0.5マイクロシーベルトを超えているという。
僕は動揺を通り越して、この話を聞いたあと、塾からの帰り道、車内で泣いてしまった。悔し涙である。
にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ このブログが一人でも多くの皆様の心に届いていただければ幸いです。
応援のワンクリックをお願い致します。
2011年10月27日 (木)
コメント欄 中略
はじめて投稿させていただきます。daimongと申します。このような貴重な情報を発信してくださり、ありがとうございます。
以前ネット掲示板で以下のような情報を見ました。
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/641.html
この中でウラジミール氏というベラルーシの方が、
567jo ウラジミール氏:体内放射能が35~70bq/kだった子供のほとんどは高血圧だった。70~135bq/キロだった子供の多くに心臓循環器系統の異常が認められた。
567jo ウラジミール氏:子供の鼻血は高血圧が原因かもしれない。
ということを述べられています。クモ膜下出血とは脳内出血の一種でしょうか。ならば、運動時でもないのに鼻血が出るほど血圧が上昇すれば、クモ膜下出血に悪影響を及ぼすのは不思議ではないでしょう。大体心臓麻痺や脳内出血は、血圧の高い人の多い冬の東北などで多いですから。
(かねごん)
daimong様コメントを頂きありがとうございます。
未知の物質が東北にばら撒かれました。
どのような影響が出てくるのか未知数です。
それ故に、情報と、防御が必要だと考えています。
「関係ない」という言葉を多く耳にしますが、すべてが生きることに関係があると僕は思っています。
今後とも情報を頂ければ助かります。
投稿: daimong | 2011年10月28日 (金) 20時05分
中略
すいません。私のコメントの
1年=1時間×24×365日=8760時間
これを安全側で考えて1000時間とすると
は「10000時間」の誤りです。
年齢いってるのに未熟者は私もです。
ネットによる監視について補足すると、アラブの春やサウジアラビアでの女性の自動車運転問題など、オーウェルの「1984(年)」で示された国家による監視よりも国民が政府や社会的権力を監視する力が勝っています。
ただ、そもそもICRPにしろ放射線審議会にしろ、経済的要素を加味して線量基準を定めてよいと文書に明確に記載してあることをご存知ない方が多い。
このことがもっと知られれば「金か健康か」の価値判断だという本質的なテーマが明確になるのですが。
(かねごん)
めぐ様訂正のコメントありがとうございます。
今後も貴重な情報を頂ければ助かります。ありがとうございます。
投稿: めぐ | 2011年10月29日 (土) 05時41分
引用ここまで
原文は、ブログ『大験セミナー わくわく日記』の中の
【10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった】
http://daiken.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-6be7.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
2011年10月22日土曜日
世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?
引用ここから
世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?
2011-10-14 | 震災・原発 | By: sorakuma
画像
日テレ『news every.』「9割以上の確率で自然発生するラジウム226が存在する」
画像
日テレ『news every.』「セシウムでなく?」「そうです福島第一原発由来ではないということです」
世田谷区の3.35μSv/hの高放射線量の原因は、ラジウム226の含まれた瓶であるということになりました。
その放射線量は30μSv/hを振り切るレベルであるといいます。
画像
ラジウムの小びん
発生源?の瓶は4、5本 警視庁も現場に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111013/crm11101321420025-n1.htm
2008年9月のニュースでこんなものがありました。
敷地に放射性物質を放置 文科省、業者に保管命令
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008093001000789.html
今回見つかったラジウム226は、大きい瓶は高さ7~8センチで太さは5~6センチの4、5本の瓶であるといいます。ドラム缶サイズで5μSv/hのものが、瓶のレベルで30μSv/hを振り切るほどの放射線量を放出することがあるのでしょうか?
もうひとつ。
原子力資料情報室(CNIC)よると、ラジウム226の放射線量はこのように記載されています。
生体に対する影響
ラジウム-226・ラドン-222と崩壊生成物が放出するアルファ線による内部被曝が問題になる。10,000ベクレルを吸入した時の実効線量は22ミリシーベルト、経口摂取した時は2.8ミリシーベルトになる。また、1mの距離に100万ベクレルの小線源があると、ガンマ線によって1日に0.0054ミリシーベルトの外部被曝を受ける。
ラジウム-226(226Ra)|原子力資料情報室(CNIC)
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/17.html
100万Bqで1日に54μSvということは30μSv/h放出する量はいかばかりでしょうか?
100万Bqで1日に54μSv→0.225μSv/h
30μSv/hを放出するためには、少なくとも1億3333万Bq必要です。
果たして、どれだけ純度の高いラジウムがそこに存在していたのでしょうか。
追記—-
世田谷区で2.7μSv/hの放射線が検出された際、それは『除染後』の数値だったといいます。
この地域では、4.699μSv/hの放射線量を検出したため、歩道の高圧洗浄機で除染したため
2.7μSv/hに線量が下がったといいます。
【追記しました】東京・世田谷区で放射線量が2.7マイクロシーベルト/h超える高い数値を測定(除染前は4.699マイクロシーベルト?!)|SAVE CHILD
http://savechild.net/archives/10239.html
ラジウムが含まれた瓶が放射線を放出していたため付近の線量が高かったとするならば、高圧洗浄機による除染活動で線量が下がることはありえないのではないでしょうか。
追記—-
世田谷の高放射線量…民家床下にラジウムか
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111013-OYT1T01038.htm
追記—-
世田谷の高放射線量、瓶に夜光塗料会社?の表示
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111014-OYT1T00638.htm
追記—-
夜光塗料による放射線がんの発生 (09-03-01-10)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-01-10
今回数億ベクレル単位で存在していたことが事実であれば、計器にして数百~数千個分の夜光塗料が存在していたことになりますが、当時日本夜光は個人に対しそういった単位での販売を行なっていたのでしょうか?
追記—-
放射性物質の撤去作業の完了について|世田谷区
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/020/d00036337.html
まずは一安心というところですが、
・いつから『瓶』が存在していたか
・付近住民への高放射線量の影響がなかったか
・高線量の放射性物質が放置されることの問題について
それぞれ究明が必要かもしれません。
世田谷区長の保坂氏は、引き続き区内258か所の公園(砂場のある公園)の放射線量の測定について、予定どおり実施する方針を示しています。
追記—-
民家に「ラヂウム」の瓶 愛知、放射線測定で害なし
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/14/kiji/K20111014001823500.html
世田谷で見つかった『ラジウム』と今回愛知で見つかった『ラヂウム』では随分放射線量が違うようですね。
引用ここまで
原文は、ブログ『sorakuma』の
【世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?】
http://sorakuma.com/2011/10/14/4693
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「小瓶騒動」の参考記事にさせていただきました。
世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?
2011-10-14 | 震災・原発 | By: sorakuma
画像
日テレ『news every.』「9割以上の確率で自然発生するラジウム226が存在する」
画像
日テレ『news every.』「セシウムでなく?」「そうです福島第一原発由来ではないということです」
世田谷区の3.35μSv/hの高放射線量の原因は、ラジウム226の含まれた瓶であるということになりました。
その放射線量は30μSv/hを振り切るレベルであるといいます。
画像
ラジウムの小びん
発生源?の瓶は4、5本 警視庁も現場に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111013/crm11101321420025-n1.htm
* * * *ラジウム226とはそれだけの放射性物質を放出するものなのでしょうか?
区道から約1・5メートル離れた民家の壁からは最大毎時18・6マイクロシーベルトの放射線量が検出されたほか、床下に大小合わせて少なくとも4、5本の瓶を発見した。瓶は、木箱と紙箱で2重に梱包(こんぽう)されていた。大きい瓶は高さ7、8センチで太さは5、6センチ。業者が線量計を当てたところ、針が測定限界値を振り切った。限界値は毎時30マイクロシーベルトの放射線量だった。区によれば、民家の所有者は「(箱や瓶に)見覚えはない」としている。
* * * *
2008年9月のニュースでこんなものがありました。
敷地に放射性物質を放置 文科省、業者に保管命令
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008093001000789.html
* * * *ドラム缶サイズで5μSv/hであるといいます。
放射性物質のラジウム226などをドラム缶に入れたまま敷地に長年放置していたとして、放射線障害防止法に基づき、建物内で安全に保管するよう措置命令を出した。文科省放射線規制室は、放射線量は最大毎時5マイクロシーベルトで「健康被害は考えられない」としている。
* * * *
今回見つかったラジウム226は、大きい瓶は高さ7~8センチで太さは5~6センチの4、5本の瓶であるといいます。ドラム缶サイズで5μSv/hのものが、瓶のレベルで30μSv/hを振り切るほどの放射線量を放出することがあるのでしょうか?
もうひとつ。
原子力資料情報室(CNIC)よると、ラジウム226の放射線量はこのように記載されています。
生体に対する影響
ラジウム-226・ラドン-222と崩壊生成物が放出するアルファ線による内部被曝が問題になる。10,000ベクレルを吸入した時の実効線量は22ミリシーベルト、経口摂取した時は2.8ミリシーベルトになる。また、1mの距離に100万ベクレルの小線源があると、ガンマ線によって1日に0.0054ミリシーベルトの外部被曝を受ける。
ラジウム-226(226Ra)|原子力資料情報室(CNIC)
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/17.html
100万Bqで1日に54μSvということは30μSv/h放出する量はいかばかりでしょうか?
100万Bqで1日に54μSv→0.225μSv/h
30μSv/hを放出するためには、少なくとも1億3333万Bq必要です。
果たして、どれだけ純度の高いラジウムがそこに存在していたのでしょうか。
追記—-
世田谷区で2.7μSv/hの放射線が検出された際、それは『除染後』の数値だったといいます。
この地域では、4.699μSv/hの放射線量を検出したため、歩道の高圧洗浄機で除染したため
2.7μSv/hに線量が下がったといいます。
【追記しました】東京・世田谷区で放射線量が2.7マイクロシーベルト/h超える高い数値を測定(除染前は4.699マイクロシーベルト?!)|SAVE CHILD
http://savechild.net/archives/10239.html
ラジウムが含まれた瓶が放射線を放出していたため付近の線量が高かったとするならば、高圧洗浄機による除染活動で線量が下がることはありえないのではないでしょうか。
追記—-
世田谷の高放射線量…民家床下にラジウムか
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111013-OYT1T01038.htm
* * * *600μSv/hということは、全てラジウム226であったとして26億Bq以上になります。
同省や区によると、民家の床下から見つかったのは、木箱の中に入った数十本の試験管のような瓶など。茶色に変色しており、中に白い粉状の物質が見えたという。瓶の上で放射線量を調べると、胃のX線検診の1回分に相当する毎時600マイクロ・シーベルトだったという。
* * * *
追記—-
世田谷の高放射線量、瓶に夜光塗料会社?の表示
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111014-OYT1T00638.htm
* * * *夜光塗料に使われたラジウム226が数億Bq以上の高純度であった、ということになるのでしょうか?
一部の瓶に「日本夜光」と書かれていたことが、文部科学省の調べでわかった。日本夜光は、かつてあった夜光塗料の会社とみられる。ラジウム226は、時計の文字盤に塗る夜光塗料などに使われていたという。
* * * *
追記—-
夜光塗料による放射線がんの発生 (09-03-01-10)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-01-10
* * * *過去にアメリカで使用されていた夜光時計に用いられていたラジウムの量は、ラジウム226とラジウム228を合わせて1個あたり~100キロベクレル程度であったといいます。
放射性物質としてはラジウム(226Ra,228Ra)が1900年代の初めからアメリカで主として夜光時計用に用いられていた。使われていたラジウムの量は1個当たり3.7キロベクレル(kBq)から100キロベクレル程度と言われている。
* * * *
今回数億ベクレル単位で存在していたことが事実であれば、計器にして数百~数千個分の夜光塗料が存在していたことになりますが、当時日本夜光は個人に対しそういった単位での販売を行なっていたのでしょうか?
追記—-
放射性物質の撤去作業の完了について|世田谷区
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/020/d00036337.html
* * * *世田谷区より発表があり、撤去後の空間線量は0.062~0.118μSv/hへと下がったとのことです。
昨日(13日)に、区内の個人宅で発見され、文部科学省により安全確保措置が実施された放射性物質につきまして、本日午後1時頃より文部科学省により撤去作業が行われ、午後6時15分頃完了しました。
それを受けて、区ではただちに、個人宅に面する道路の放射線量の測定を行った結果、測定値が0.062~0.118マイクロシーベルト/時で、最高値においても、年換算で1ミリシーベルト以下となり、安全が確認されました。
(6日(木)の測定では、0.088~2.707マイクロシーベルト/時でした。)
* * * *
まずは一安心というところですが、
・いつから『瓶』が存在していたか
・付近住民への高放射線量の影響がなかったか
・高線量の放射性物質が放置されることの問題について
それぞれ究明が必要かもしれません。
世田谷区長の保坂氏は、引き続き区内258か所の公園(砂場のある公園)の放射線量の測定について、予定どおり実施する方針を示しています。
追記—-
民家に「ラヂウム」の瓶 愛知、放射線測定で害なし
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/14/kiji/K20111014001823500.html
* * * *こちらは瓶から1センチの距離で0.091μSv/h、1メートル距離で0.073μSv/hであるとのことです。
愛知県は14日、稲沢市の民家で、ラベルに「ラヂウム」と書かれ、白っぽいパウダー状の粉末が入った茶色い瓶が見つかったと発表した。
職員が周囲の放射線量を測定した結果、瓶から1センチの距離で毎時0・091マイクロシーベルト、1メートル離れた地点で毎時0・073マイクロシーベルト、家と道路の敷地境界で毎時0・064マイクロシーベルトを検出。県は「名古屋市の最近の空間放射線量が平均毎時0・066マイクロシーベルトであり、健康に害のない値」としている。粉末がラジウムかどうかの鑑定はしていない。
瓶は高さ20センチ、幅7センチ。中に粉末が3分の2程度入っていた。
* * * *
世田谷で見つかった『ラジウム』と今回愛知で見つかった『ラヂウム』では随分放射線量が違うようですね。
引用ここまで
原文は、ブログ『sorakuma』の
【世田谷区で見つかったのはラジウム226だった?】
http://sorakuma.com/2011/10/14/4693
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「小瓶騒動」の参考記事にさせていただきました。
2011年10月13日木曜日
世田谷区のホットスポットについて。私の知っていること。
引用ここから
世田谷区のホットスポットについて。私の知っていること。
2011.10.12
本日、10月12日の午後3時。
世田谷区長の記者会見の中で、「世田谷区内で放射線量が高いところがある」という旨の発表が行われました。
計測値は最大で2.707μSv/h。住所は弦巻5丁目。
との発表。
本件については、私は当初より関わっておりますので、ここで経緯などご報告します。
私は、10月2日(日)の夜、以前より親交のあった区民の方から、「弦巻5丁目の住宅地で放射線量が高いとの情報があります」とのメールを頂きました。
この方は、放射能問題に取り組む市民団体の方です。
団体の方が、該当箇所を手持ちの機器で計測したところ「普通では考えられない数値が計測された」というのです。
私は、ご連絡頂いた数値が、あまりにも高いものだったということもあり、翌3日(月)その方と共に、現地へ向かいました。
団体の皆さんは、メーリングリストで情報を共有し、同時に、世田谷区がHP上に設定している「区長へのメール」にもメールを送り、フェイスブックでも情報を発信するなどし、注意喚起なども行っていました。
区民の方にも、フェイスブック、発信されたメールなどで、この件を知られた方がいらっしゃるかもしれません。
私が3日の朝、使用した機器はHPRIBAのradi、PA-1000。
世田谷区が使用している機器と同じものです。
現地に行き、公道から、隣接する民有地(現在、人が住まわれているお家です)に機器を向けて、計測したところ、最大で4.973μSv/hとの数値が計測されました。
4.973μSv/hは画面が反射して見づらいので、こちらを。
↓
画像
4.699μSv/hを表示している測定器
すぐに、区役所に連絡をし、急ぎ区の職員が自ら測定して対応をしてほしいと要望しました。
具体的には、隣接するお家の方とも連絡をとり、放射線量が高い原因をつきとめるべき、除染なら除染、原因を撤去なら、撤去、迅速に対応するべきという内容です。
又、地域の方や、周囲の学校、幼稚園に通う保護者の方にも情報提供をすべきと話をしました。
その後、区役所は、3日の夕刻、翌4日と現地に向かい放射線量を計測。
5日には、公道上を、高圧洗浄機で洗い流すという対応をしました。
その間、私のもとには、ご近所の方の「何も知らされないまま、役所が水を撒いている」「放射性物質が拡散したのではないか」との声も寄せられました。
私は役所の担当所管に連絡をとり、そういった声を伝えるとともに、少なくとも、地域の方、通学路として使用しているお子さんや親御さんへは一刻も早い情報公開をすべきと訴え続けておりました。
我々の会派、「みんなの党・行革110番」は、この問題を、4日(火)の決算特別委員会でいち早く取り上げています。
現在、該当する現場にはカラーコーンが設けられ、立ち入りを制限する形になっておりますが、民有地に対しては、具体的に「放射線量を下げる作業」はされておりません。
本日、朝の時点で担当所管に「一刻も早く専門家とともに、現地調査をするべき」「対応することによって発生する廃棄物等についても慎重な扱いが必要」と対応を促した際には、「お住まいの方の、ご家族と連絡をとっているところ」との返答でした。
これが、本件に関する、今日までの流れです。
本日、対外的に発表がなされるまで、何度も、世田谷区の対応については、迅速性を求めてきました。
しかし、まだ民有地への対応は、具体的に出てきておりません。
引き続き、担当所管には、話をし続けます。
■本日のNHK、9時のニュースの取材に立ち会いました
お子さんを持つ親御さんたちの不安の声を、多くの方に聞いてもらいたい!
画像
NHK取材の様子(?)
関連記事:
* 弦巻の放射能。民家の床下から、30μSv/h超!?
* 世田谷区の放射線量
* 弦巻の放射能の続報。床下の瓶が原因との発表。
* 放射線量の測定。世田谷区以外の場合
* 世田谷区の放射線量測定(シンチレーションサーベイメータ)
引用ここまで
原文は、桃野よしふみ さん(世田谷区議会議員)のブログの
【世田谷区のホットスポットについて。私の知っていること。】
http://www.momono-yoshifumi.net/?p=761
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「東京は希望者移住地域?」の参考記事にさせていただきました。
世田谷区のホットスポットについて。私の知っていること。
2011.10.12
本日、10月12日の午後3時。
世田谷区長の記者会見の中で、「世田谷区内で放射線量が高いところがある」という旨の発表が行われました。
計測値は最大で2.707μSv/h。住所は弦巻5丁目。
との発表。
本件については、私は当初より関わっておりますので、ここで経緯などご報告します。
私は、10月2日(日)の夜、以前より親交のあった区民の方から、「弦巻5丁目の住宅地で放射線量が高いとの情報があります」とのメールを頂きました。
この方は、放射能問題に取り組む市民団体の方です。
団体の方が、該当箇所を手持ちの機器で計測したところ「普通では考えられない数値が計測された」というのです。
私は、ご連絡頂いた数値が、あまりにも高いものだったということもあり、翌3日(月)その方と共に、現地へ向かいました。
団体の皆さんは、メーリングリストで情報を共有し、同時に、世田谷区がHP上に設定している「区長へのメール」にもメールを送り、フェイスブックでも情報を発信するなどし、注意喚起なども行っていました。
区民の方にも、フェイスブック、発信されたメールなどで、この件を知られた方がいらっしゃるかもしれません。
私が3日の朝、使用した機器はHPRIBAのradi、PA-1000。
世田谷区が使用している機器と同じものです。
現地に行き、公道から、隣接する民有地(現在、人が住まわれているお家です)に機器を向けて、計測したところ、最大で4.973μSv/hとの数値が計測されました。
4.973μSv/hは画面が反射して見づらいので、こちらを。
↓
画像
4.699μSv/hを表示している測定器
すぐに、区役所に連絡をし、急ぎ区の職員が自ら測定して対応をしてほしいと要望しました。
具体的には、隣接するお家の方とも連絡をとり、放射線量が高い原因をつきとめるべき、除染なら除染、原因を撤去なら、撤去、迅速に対応するべきという内容です。
又、地域の方や、周囲の学校、幼稚園に通う保護者の方にも情報提供をすべきと話をしました。
その後、区役所は、3日の夕刻、翌4日と現地に向かい放射線量を計測。
5日には、公道上を、高圧洗浄機で洗い流すという対応をしました。
その間、私のもとには、ご近所の方の「何も知らされないまま、役所が水を撒いている」「放射性物質が拡散したのではないか」との声も寄せられました。
私は役所の担当所管に連絡をとり、そういった声を伝えるとともに、少なくとも、地域の方、通学路として使用しているお子さんや親御さんへは一刻も早い情報公開をすべきと訴え続けておりました。
我々の会派、「みんなの党・行革110番」は、この問題を、4日(火)の決算特別委員会でいち早く取り上げています。
現在、該当する現場にはカラーコーンが設けられ、立ち入りを制限する形になっておりますが、民有地に対しては、具体的に「放射線量を下げる作業」はされておりません。
本日、朝の時点で担当所管に「一刻も早く専門家とともに、現地調査をするべき」「対応することによって発生する廃棄物等についても慎重な扱いが必要」と対応を促した際には、「お住まいの方の、ご家族と連絡をとっているところ」との返答でした。
これが、本件に関する、今日までの流れです。
本日、対外的に発表がなされるまで、何度も、世田谷区の対応については、迅速性を求めてきました。
しかし、まだ民有地への対応は、具体的に出てきておりません。
引き続き、担当所管には、話をし続けます。
■本日のNHK、9時のニュースの取材に立ち会いました
お子さんを持つ親御さんたちの不安の声を、多くの方に聞いてもらいたい!
画像
NHK取材の様子(?)
関連記事:
* 弦巻の放射能。民家の床下から、30μSv/h超!?
* 世田谷区の放射線量
* 弦巻の放射能の続報。床下の瓶が原因との発表。
* 放射線量の測定。世田谷区以外の場合
* 世田谷区の放射線量測定(シンチレーションサーベイメータ)
引用ここまで
原文は、桃野よしふみ さん(世田谷区議会議員)のブログの
【世田谷区のホットスポットについて。私の知っていること。】
http://www.momono-yoshifumi.net/?p=761
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「東京は希望者移住地域?」の参考記事にさせていただきました。
2011年10月7日金曜日
油には移行しない放射性物
引用ここから
2011年05月26日13:19
油には移行しない放射性物
日本エゴマの会 2011年ニュースレター第4号
◎ 油には移行しない放射性物
今、放射性物質として問題になっているセシウムとストロンチウムは油に溶けない性質があるため、植物体や子実に吸収されても、その子実から搾油した油には移行しないことが判明しています。
25年前ロシア・チェルノブイリの原発事故により周辺は半径 250 kmにおよぶ広い範囲にわたって放射性物質に汚染され、住民は被曝し、人が住めなくなり、作物も作られなくなりました。このチェルノブイリの救援活動を長年続けているNPO団体「チェルノブイリ救援・中部」(事務局、名古屋市)は2006年から地域再生のための「菜の花プロジェクト」を地元の大学と提携して始めました。菜の花によって土壌中のセシウムやストロンチウムを吸収し、土地を浄化し、再び人が住み、作物が作れる環境を取り戻そうという試みです。
研究の結果、菜の花は枝・葉よりも子実に多くの放射性物質が集積します。その割合は土壌中の放射性物質の濃度と同じでした。しかし、その子実から搾った油から放射性物質は検出されませんでした。セシウムやストロンチウムといった無機物は水には溶けても、油には溶け出ない性質があるからです。ですから、たとえ放射性物質が子実に存在していても、そこから搾った油は食べても、燃料として空気中に排出しても、人体や環境を汚染する心配のないことが分ってきました。「チェルノブイリ救援・中部」では菜の花の油を自動車の燃料(バイオディーゼル)として使っています。
エゴマは菜の花(ナタネ)と同じ油脂作物です。チェルノブイリでのナタネの研究成果は、エゴマの種子においても、その実から搾った油からセシウムやストロンチウムが検出されないことを推測させます。そこで日本エゴマの会は今年、福島の大地で栽培したエゴマの植物体、子実、そしてそれから搾った油の放射性物質の測定を行います。そしてエゴマにおいても菜の花と同じ結果が得られるのであれば、来年度から本格的にエゴマ栽培を再開したいと考えています。
日本エゴマの会 代表責任者 村上守行
引用ここまで
原文は、ブログ『エゴマ・ベンガルの風にのって』の中の
【油には移行しない放射性物】
http://blog.livedoor.jp/egomanokai/archives/1473804.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「---」の参考記事にさせていただきました。
2011年05月26日13:19
油には移行しない放射性物
日本エゴマの会 2011年ニュースレター第4号
放射能汚染 特集
◎ 油には移行しない放射性物
今、放射性物質として問題になっているセシウムとストロンチウムは油に溶けない性質があるため、植物体や子実に吸収されても、その子実から搾油した油には移行しないことが判明しています。
25年前ロシア・チェルノブイリの原発事故により周辺は半径 250 kmにおよぶ広い範囲にわたって放射性物質に汚染され、住民は被曝し、人が住めなくなり、作物も作られなくなりました。このチェルノブイリの救援活動を長年続けているNPO団体「チェルノブイリ救援・中部」(事務局、名古屋市)は2006年から地域再生のための「菜の花プロジェクト」を地元の大学と提携して始めました。菜の花によって土壌中のセシウムやストロンチウムを吸収し、土地を浄化し、再び人が住み、作物が作れる環境を取り戻そうという試みです。
研究の結果、菜の花は枝・葉よりも子実に多くの放射性物質が集積します。その割合は土壌中の放射性物質の濃度と同じでした。しかし、その子実から搾った油から放射性物質は検出されませんでした。セシウムやストロンチウムといった無機物は水には溶けても、油には溶け出ない性質があるからです。ですから、たとえ放射性物質が子実に存在していても、そこから搾った油は食べても、燃料として空気中に排出しても、人体や環境を汚染する心配のないことが分ってきました。「チェルノブイリ救援・中部」では菜の花の油を自動車の燃料(バイオディーゼル)として使っています。
エゴマは菜の花(ナタネ)と同じ油脂作物です。チェルノブイリでのナタネの研究成果は、エゴマの種子においても、その実から搾った油からセシウムやストロンチウムが検出されないことを推測させます。そこで日本エゴマの会は今年、福島の大地で栽培したエゴマの植物体、子実、そしてそれから搾った油の放射性物質の測定を行います。そしてエゴマにおいても菜の花と同じ結果が得られるのであれば、来年度から本格的にエゴマ栽培を再開したいと考えています。
日本エゴマの会 代表責任者 村上守行
引用ここまで
原文は、ブログ『エゴマ・ベンガルの風にのって』の中の
【油には移行しない放射性物】
http://blog.livedoor.jp/egomanokai/archives/1473804.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の
2011年10月4日火曜日
先天性の異常
引用ここから
先天性の異常
2011-07-31 | 放射能関連情報
5月14日付の記事「低レベルの放射能でも危険があります」でも少し触れましたが、先天性の異常についてです。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/2ac51efe091604740fad16a57e40b92f
チェルノブイリ原発事故が起きた後、先天性の異常を持った子どもが放射能汚染地域でたくさん生まれたらしいが、これから日本で出産してもいいのかどうか悩む方々からのメールが届いています。
1996年に原子力資料情報室が発行した「チェルノブイリ10年」という本にベラルーシ遺伝疾患研究所、広島大学原爆放射能医学研究所による「事故後のベラルーシにおける先天性胎児障害」という報告が載っています。
1986年の事故後、この年は確かにべラルーシで中絶する人が増えました。しかしもともとベラルーシは中絶の件数が多い国です。(理由の多くは、経済的に育てられない、望まない妊娠だった、中絶手術費用が無料か、あるいはとても安いことが多い・・・などです。)
放射能の影響を恐れて、中絶したという人も1986年にはもちろんいました。
そのため、本来なら異常を持って生まれてきたはずの子どもが、生まれないことになったので、誕生した子どもだけを対象にして、先天性異常の発生の割合を計算すると、それはあまり正しくないのではないか、という指摘があります。
ベラルーシの遺伝疾患研究所はそういうことを踏まえ、中絶された胎児をサンプルとして集め、顕微鏡で観察し、異常があるかどうか調べました。
その結果、事故前のミンスク市の調査結果を基準にすると、放射能汚染地域では胎児の異常が、1986年後半から1992年までの調査結果の場合、有意に5%増加していました。
多く見られたのは口唇裂、口蓋裂、腎臓異常、尿管異常、多指症だそうです。
事故後生まれた新生児については高汚染地域(セシウム137が1平方キロあたり15キュリー以上)で先天性の異常が増えました。事故前と比べ79%増えています。
また高汚染地域では1987年と88年に発生のピークがありましたが、他の地域ではピークはなかったそうです。
特に増加したのは多指症、複合的形成不全症だそうです。
1986年12月から1987年2月に生まれた子どもは、事故発生時は胎児だったはずです。しかし他の時期に生まれた子どもと比べて先天性障害はほとんど増えていません。つまり原発事故が起きたとしても、胎児には放射能はあまり影響を与えない、ということです。
(ただ妊娠期間のごくごく初期だった場合は放射能により胎児が影響を受ける可能性があります。)
胎児のときに母親の体内で被曝するよりも、事故が起こってしばらくしてから、被曝した親の生殖細胞が突然変異を起こすと、より遺伝的影響として先天性の異常が子どもに現れるのではないか? とも言われています。しかしはっきりしないことも多いです。
私の意見ですが、以上のベラルーシでのデータがそのまま日本のケースとして当てはまると仮定すると、今妊娠されている方が、放射能を心配するあまり「障害児を生みたくないから。」とあわてて中絶されるのは、やめておいたほうがいいと思います。
それよりも、これから妊娠される方(特にここ1、2年の間)のほうが、妊娠中の経過を注視するほうがいいと思います。
同じく原子力資料情報室が2006年に発行した「チェルノブイリを見つめなおす・20年後のメッセージ」という本には「遺伝的影響と胎内被曝影響」という記事があります。
ベラルーシ先天性疾患研究所によると、1987年1月にダウン症の子どもが急激に増え、その後またピークが1990年5月に起きた、とあります。
つまり1987年1月生まれの新生児ということは(早産の可能性もありますが)1986年4月の事故当時、母親はごく初期の妊娠時期だったと思われます。
その後急に起きた1990年5月のピークですが、これは事故発生からほぼ4年目です。どうして急にこの時期だけ増えたのか説明はありませんでした。
(事故当時ハイティーンだった年齢の子どもが成人して、出産した結果ではないか、という意見もありますが、このデータだけでは出産したときの年齢が分からないので、何とも言えません。)
また先天性の障害は放射能に関係なくても起こり、その頻度は6%、とあります。つまりもし、日本で今後
「放射能被曝のせいでうちの子が異常を持って生まれた。賠償してほしい。」
と訴えるケースが出てきても、放射能との関連性は不確定であるとされ、賠償など受けられない可能性のほうが高いと思われます。
1996年に読売新聞の記者と同行してベラルーシ遺伝疾患研究所の所長さんとお話したときには、
新生児1000人当たりの先天性異常の発生頻度を平均し、グループを「1982年から85年生まれ」と「1987年から1995年生まれ」に分けて推移を調べると、
放射能汚染度が1平方キロメートルあたり「15キュリー以上」の地域だと、3.87から7.07に増えていました。
「1−5キュリー」の地域では4.57から6.90に、「非汚染地域」とされている地域でも3.90から5.84に増えていました。
つまりだいたい1.5倍から1.8倍ぐらいに増えていることになるのですが、気になるのは「非汚染地域」でも1.5倍ほど増えている点です。
これは汚染地域に住んでいなくても、汚染された食品を食べていてはいけない(自分から生まれる子どもに影響が出るかもしれない)ということだと思います。
以上のようなことを読まれると、心配になってしまう人もいると思います。
しかし、、障害によってはもともとの発生頻度が少ないものもありますから、それがあなたのお子さんに発生する可能性が放射能のせいで発生頻度が2倍になるとしても、確率で言うとかなり少ないほうだと思います。
つまり今まで1000人に1人の割合で生まれていた先天性の異常が、1000人に2人の割合になったとします。数字だけ見ると倍増していることになります。倍増、と聞くと何だか深刻な感じがしますが、1000人中999人が健康に生まれてきたのが、998人になるだけの話です。
こうして見方を変えると、そんなに違いはないな、と感じます。そして心配して、子どもを生むのはやめよう、と思うのはやめておいたほうがいいと、私は思います。
また以上のデータはベラルーシの場合であって、日本にそのまま当てはまるとは限りません。
チェルノブイリ原発事故が起きたとき、ロシア人の間では
「ベラルーシ人はこれからどんどん死んでいく。ベラルーシ民族は滅亡する。」
と言われました。
実際には事故が起きて5年後には独立国家をつくり、今も滅亡することなくちゃんと国も民族も存続しています。
私も日本民族が原発のせいで滅亡するとは思いません。
さらに日本のほうが医学が進んでいますから、もし障害のあるお子さんが生まれても、障害の種類によってはきれいに整形手術(多指症の場合、余分な指を切除したりする)して、治ったりする場合もあるわけです。
ですので、「将来子どもを生んでいいものかどうか。」と若いご夫婦が悩んでいたりしますが、あまり深刻に考えすぎないほうが(精神的にも)いいかと思います。
しかしながら、障害児より健康な子どもを生みたい、と思う人の気持ちもよく分かります。
とにかく今は親になる世代が被曝しないように注意し、対策をとっておくほうがいいと思います。
それからベラルーシの場合、先天性の異常だけが問題になっているわけではありませんから、とにかく被曝を最小限にするように気をつけてください。
引用ここまで
原文は、ブログ『ベラルーシの部屋ブログ』の中の
【先天性の異常】
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/7607788714646a17704380e7b288626f
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ホットスポット 」
の参考記事にさせていただきました。
先天性の異常
2011-07-31 | 放射能関連情報
5月14日付の記事「低レベルの放射能でも危険があります」でも少し触れましたが、先天性の異常についてです。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/2ac51efe091604740fad16a57e40b92f
チェルノブイリ原発事故が起きた後、先天性の異常を持った子どもが放射能汚染地域でたくさん生まれたらしいが、これから日本で出産してもいいのかどうか悩む方々からのメールが届いています。
1996年に原子力資料情報室が発行した「チェルノブイリ10年」という本にベラルーシ遺伝疾患研究所、広島大学原爆放射能医学研究所による「事故後のベラルーシにおける先天性胎児障害」という報告が載っています。
1986年の事故後、この年は確かにべラルーシで中絶する人が増えました。しかしもともとベラルーシは中絶の件数が多い国です。(理由の多くは、経済的に育てられない、望まない妊娠だった、中絶手術費用が無料か、あるいはとても安いことが多い・・・などです。)
放射能の影響を恐れて、中絶したという人も1986年にはもちろんいました。
そのため、本来なら異常を持って生まれてきたはずの子どもが、生まれないことになったので、誕生した子どもだけを対象にして、先天性異常の発生の割合を計算すると、それはあまり正しくないのではないか、という指摘があります。
ベラルーシの遺伝疾患研究所はそういうことを踏まえ、中絶された胎児をサンプルとして集め、顕微鏡で観察し、異常があるかどうか調べました。
その結果、事故前のミンスク市の調査結果を基準にすると、放射能汚染地域では胎児の異常が、1986年後半から1992年までの調査結果の場合、有意に5%増加していました。
多く見られたのは口唇裂、口蓋裂、腎臓異常、尿管異常、多指症だそうです。
事故後生まれた新生児については高汚染地域(セシウム137が1平方キロあたり15キュリー以上)で先天性の異常が増えました。事故前と比べ79%増えています。
また高汚染地域では1987年と88年に発生のピークがありましたが、他の地域ではピークはなかったそうです。
特に増加したのは多指症、複合的形成不全症だそうです。
1986年12月から1987年2月に生まれた子どもは、事故発生時は胎児だったはずです。しかし他の時期に生まれた子どもと比べて先天性障害はほとんど増えていません。つまり原発事故が起きたとしても、胎児には放射能はあまり影響を与えない、ということです。
(ただ妊娠期間のごくごく初期だった場合は放射能により胎児が影響を受ける可能性があります。)
胎児のときに母親の体内で被曝するよりも、事故が起こってしばらくしてから、被曝した親の生殖細胞が突然変異を起こすと、より遺伝的影響として先天性の異常が子どもに現れるのではないか? とも言われています。しかしはっきりしないことも多いです。
私の意見ですが、以上のベラルーシでのデータがそのまま日本のケースとして当てはまると仮定すると、今妊娠されている方が、放射能を心配するあまり「障害児を生みたくないから。」とあわてて中絶されるのは、やめておいたほうがいいと思います。
それよりも、これから妊娠される方(特にここ1、2年の間)のほうが、妊娠中の経過を注視するほうがいいと思います。
同じく原子力資料情報室が2006年に発行した「チェルノブイリを見つめなおす・20年後のメッセージ」という本には「遺伝的影響と胎内被曝影響」という記事があります。
ベラルーシ先天性疾患研究所によると、1987年1月にダウン症の子どもが急激に増え、その後またピークが1990年5月に起きた、とあります。
つまり1987年1月生まれの新生児ということは(早産の可能性もありますが)1986年4月の事故当時、母親はごく初期の妊娠時期だったと思われます。
その後急に起きた1990年5月のピークですが、これは事故発生からほぼ4年目です。どうして急にこの時期だけ増えたのか説明はありませんでした。
(事故当時ハイティーンだった年齢の子どもが成人して、出産した結果ではないか、という意見もありますが、このデータだけでは出産したときの年齢が分からないので、何とも言えません。)
また先天性の障害は放射能に関係なくても起こり、その頻度は6%、とあります。つまりもし、日本で今後
「放射能被曝のせいでうちの子が異常を持って生まれた。賠償してほしい。」
と訴えるケースが出てきても、放射能との関連性は不確定であるとされ、賠償など受けられない可能性のほうが高いと思われます。
1996年に読売新聞の記者と同行してベラルーシ遺伝疾患研究所の所長さんとお話したときには、
新生児1000人当たりの先天性異常の発生頻度を平均し、グループを「1982年から85年生まれ」と「1987年から1995年生まれ」に分けて推移を調べると、
放射能汚染度が1平方キロメートルあたり「15キュリー以上」の地域だと、3.87から7.07に増えていました。
「1−5キュリー」の地域では4.57から6.90に、「非汚染地域」とされている地域でも3.90から5.84に増えていました。
つまりだいたい1.5倍から1.8倍ぐらいに増えていることになるのですが、気になるのは「非汚染地域」でも1.5倍ほど増えている点です。
これは汚染地域に住んでいなくても、汚染された食品を食べていてはいけない(自分から生まれる子どもに影響が出るかもしれない)ということだと思います。
以上のようなことを読まれると、心配になってしまう人もいると思います。
しかし、、障害によってはもともとの発生頻度が少ないものもありますから、それがあなたのお子さんに発生する可能性が放射能のせいで発生頻度が2倍になるとしても、確率で言うとかなり少ないほうだと思います。
つまり今まで1000人に1人の割合で生まれていた先天性の異常が、1000人に2人の割合になったとします。数字だけ見ると倍増していることになります。倍増、と聞くと何だか深刻な感じがしますが、1000人中999人が健康に生まれてきたのが、998人になるだけの話です。
こうして見方を変えると、そんなに違いはないな、と感じます。そして心配して、子どもを生むのはやめよう、と思うのはやめておいたほうがいいと、私は思います。
また以上のデータはベラルーシの場合であって、日本にそのまま当てはまるとは限りません。
チェルノブイリ原発事故が起きたとき、ロシア人の間では
「ベラルーシ人はこれからどんどん死んでいく。ベラルーシ民族は滅亡する。」
と言われました。
実際には事故が起きて5年後には独立国家をつくり、今も滅亡することなくちゃんと国も民族も存続しています。
私も日本民族が原発のせいで滅亡するとは思いません。
さらに日本のほうが医学が進んでいますから、もし障害のあるお子さんが生まれても、障害の種類によってはきれいに整形手術(多指症の場合、余分な指を切除したりする)して、治ったりする場合もあるわけです。
ですので、「将来子どもを生んでいいものかどうか。」と若いご夫婦が悩んでいたりしますが、あまり深刻に考えすぎないほうが(精神的にも)いいかと思います。
しかしながら、障害児より健康な子どもを生みたい、と思う人の気持ちもよく分かります。
とにかく今は親になる世代が被曝しないように注意し、対策をとっておくほうがいいと思います。
それからベラルーシの場合、先天性の異常だけが問題になっているわけではありませんから、とにかく被曝を最小限にするように気をつけてください。
引用ここまで
原文は、ブログ『ベラルーシの部屋ブログ』の中の
【先天性の異常】
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/7607788714646a17704380e7b288626f
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ホットスポット 」
の参考記事にさせていただきました。
ベルラド研究所について
引用ここから
ベルラド研究所について
2011-07-13 | 放射能関連情報
先ほどの投稿記事でご紹介した松永さんの記事内で、ベルラド研究所のことを民間組織でビタペクトを販売している、と紹介しています。
つまり、ベルラド研究所は民間組織でビタペクトを販売し、売上金を得るためにビタペクトを販売し、売り上げを上げるためにペクチンが放射能排出に効くという論文を発表しているのだ・・・とも読み取れます。
私はこれに反論したいです。民間組織イコール利益を求める企業で、その商品を誇大広告する、とは限りません。さらに国立国営の研究所イコール利益を求めていないから、真実だけを話している、とも言えません。
ベルラド研究所は非国立の研究所です。これはベラルーシでは非常に珍しいです。ベラルーシは研究所に限らず、国立国営がほとんどです。公務員率も高いです。(アイドル歌手すら公務員扱いですよ。)
ベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらなのですが、英語版はあっても日本語版はありませんので、私から簡単にご紹介します。
http://www.belrad.nsys.by/
1990年に非国立系の研究所として西ヨーロッパからの支援を受けながら、ワシーリイ・ネステレンコ教授によって設立されました。
ネステレンコ教授はチェルノブイリ原発事故が起きた当時はベラルーシ科学アカデミー核エネルギー研究所の所長をしていました。
事故当時の自分の体験を「チェルノブイリの祈り」という証言集の中で話しています。(スベトラーナ・アレクシエービッチ著。この本は日本語訳され、岩波書店から出版されています。ネステレンコ教授はこの中で何度も「事実をお話したい。事実のみです。」「事実が必要になるのです。」と繰り返しています。)
この本の中でも証言しているように、核エネルギー研究所が事故の実態調査をしようとすると、圧力がかけられ脅迫を受け、研究所の放射線モニタリング装置が没収された・・・そうです。
現在でもそうですが、国立の研究所だと、どうしても政府の意向が無理やり通されてしまいます。これについては後で書きますが、結局自由な研究をするには国立の研究所では無理があると感じて、自分たちの手で研究所を設立したと思われます。
ちなみにベルラドとはBELRADで、BELはベラルーシのこと、RADは放射能のことをさします。名称は国立っぽいですが、国立の研究所ではありません。
研究テーマは、土壌・水質汚染の測定、食品の測定、人体の測定ですが、その後2000年からは測定と平行してペクチン剤であるビタペクトを開発・製造・販売しています。
私が代表を勤めるチロ基金は2002年から、日本人協力者の方々からの寄付金でビタペクトを購入し、体内被曝が体重1キロあたり20ベクレル以上だったベラルーシの子どもに無償で配る活動をしています。
子どもたちの測定費用はSOS子ども村といういわゆる孤児施設(本部はオーストリア)が出しており、そのSOS子ども村内にある保養施設で滞在している、多子家庭の子供が対象になっています。
このようなベルラド研究所、SOS子ども村、チロ基金という協力関係の中で支援活動をしているのですが、他の日本の団体(ボランティアや大学の研究機関)もベルラド研究所と関係があります。
チロ基金だけではなく日本の他のボランティア団体もビタペクトを購入し、チェルノブイリの子どもたちにあげています。
ベルラド研究所は非国立なので国から予算が下りず、経営的には大変だと思います。しかし、日本以外にもアイルランド、イギリス、オーストリア、ドイツ、ベルギー、スイス、イタリア、ノルウェー、アメリカなどの団体から支援を受けています。
また、ビタペクトを販売して現金収入を得て、研究資金を継続している状態です。
しかしベルラド研究所がビタペクトを販売して、大もうけをしているとはとても思えません。
ベラルーシ政府が測定をちゃんとしてくれないので、マイクロバスにホールボディカウンタを載せて、汚染地域の学校へ測定の巡回に行っています。
それはベルラドが「研究所」であって、「測定代行企業」とか「健康食品販売会社」ではないからです。
子どもたちを測定するのは研究データを集めるためです。研究所だから当然です。データ提供協力のお礼として、体内放射能値が多かった子どもにはビタペクトをベルラド研究所から無料で渡しています。
さらにパンフレット「自分と子どもを放射能から守るには」を保護者に無料で渡しています。
もしベルラド研究所が利益のみ追求している企業なら、ただで子どもにビタペクトを配ったりしないでしょう。購入している数より、子どもにただであげている数のほうがずっと多いからです。
大体汚染地域に住む子どもや保護者に「ビタペクト代払え。」と言うのも、酷でしょう。もちろん測定代もベルラド研究所側が負担しています。
一方で製造したビタペクトの一部は、汚染地域で測定対象になっていないけれど、飲みたいと言う希望者もいるわけですから、そういう人向けに、有料で販売している、ということです。
それにしても1個300円程度に価格を抑えていますから、良心的です。
チロ基金もごくごくわずかながら、ビタペクトを購入しベルラド研究所を支えています。この研究所がもしなくなると、ベラルーシでのチェルノブイリ研究は大きく衰退してしまうでしょう。福島の原発で大事故が起きてしまった日本人としてはとても困ります。ベルラド研究所に教えてほしいことが、これからたくさん出てくると思います。
それと間違われるのですが、ペクチンに放射能排出作用があると最初に発表したのはベルラド研究所でも、ベラルーシ人でもありません。ウクライナ研究者からの研究発表によるものです。
ウクライナはビタペクトより先にヤブロペクトというペクチン剤を作りましたが、ベルラド研究所はドイツの研究機関と共同開発して、ペクチンにビタミン剤を加えたビタペクトを開発しました。
しかもできるだけ安く、多くの人に飲んでほしい(富裕層だけが飲めるサプリになってほしくなかった)という希望もあって、ベラルーシでたくさん取れるリンゴをペクチンの材料に使っているのです。
それからペクチンが放射能の排出に有効であることはベルラド研究所だけが言っているのではなく、ベラルーシ保健省、国立の放射線医療・内分泌学学術診療研究所なども、放射能汚染地域の住民に勧めています。(これについてはまた別の記事で、ご紹介します。)
そんなにペクチンに効き目がないのなら、どうして多くの外国の団体がベルラド研究所を支援しているのでしょうか?
それは今では非国立のベルラド研究所の存在が貴重なものになっているからです。
ベラルーシの国立の研究所はどうなったかというと、瀕死状態です。
何と言ってもベラルーシ政府は経済状況がよくありませんから、チェルノブイリ被災者への福祉政策を縮小したいし、研究所への予算も減らしたいわけです。事故後何十年と経っても国立研究所が
「事故の影響は続いています。深刻です。」
とデータを発表すると政府としては無視できません。なので、国立の研究所への予算をどんどん削っていきました。
チェルノブイリ問題を環境問題と言う枠組みで扱う学問領域もありますが、国立大学の中の環境学としてのチェルノブイリ関係の研究テーマとする学科は、どんどん人員を減らされています。(募集学生数も、教員数も。)
こうして研究者たちは予算が削られて、思うように研究ができなくなっていきました。
ですから最近は詳しいデータが国立の研究所から発表されなくなってきています。 (このブログでご紹介した汚染地図も2004年度版で止まったままです。)
数年前ベラルーシ政府は「国内にあるチェルノブイリ関係の国立研究所は全てゴメリ市に移転すること。移転しない場合は閉鎖する。」という命令を出しました。
つまり研究機関を汚染地域にある都市、ゴメリ一箇所に集めて効率化を図ろう、という考えです。ところが研究所はミンスクに多くあり、その職員は全員ゴメリに引越ししないといけなくなりました。
その際の職員の住居は政府が用意するのではなく、個人で準備すること、あるいは研究所が探すこと! になりましたら大混乱となりました。
例えば国立の放射線生物学研究所はミンスク市内にあったのですが、職員200人の多くがゴメリへの引越しを拒否。(住むところがないんですから。日本のような単身赴任という考え方もベラルーシにはあまりありません。)
研究所は結局ゴメリに移転し、今も継続していますが、移転したときゴメリへ引っ越していったのは職員のうち30人だけでした。
このような状態ではちゃんとした研究が以前と同じようにはできないでしょう。
実際には政府の狙いは、一極化して便利にすることではなく、このあたりにあったと思われます。
ベルラド研究所は国立ではありませんから、このような政府の命令を聞く必要はなく、研究を自分たちのペースで進めています。
国立の研究所がどこも縮小していっているので、チェルノブイリ事故から20年目のときには日本のトヨタ財団が研究費を出し、京大原子炉実験所が直接ベラルーシの研究者に資金援助して、研究してもらっているような状態です。
そしてその研究成果は当然ベラルーシではなく、日本で発表されているわけです。
ベラルーシの状況を日本の研究施設のほうが把握している部分もあるのです。
このような現状です。チェルノブイリ研究に関してはベラルーシはますます減速していくと思われます。
ウクライナの研究機関に期待したいところです。しかしチェルノブイリ原発事故当時、ベラルーシは風下だったので、汚染地域の面積はベラルーシのほうが広く、被害になった人の数も多いのです。ベラルーシの研究機関がしっかりしてほしいところです。
そんな中、孤軍奮闘状態のベルラド研究所です。
ネステレンコ教授が個人的に作って、ビタペクトを売って儲けている企業だか研究所だかよく分からない団体・・・などではありません。
ベラルーシ国内では最後の頼みの綱のような機関です。
そうでなかったら、
「日本人のために翻訳してください。」
と研究所が出版した本「自分と子どもを放射能から守るには」を震災後すぐの時期に私にくれませんよ。もちろん無料でくれました。
引用ここまで
原文は、ブログ『ベラルーシの部屋ブログ』の中の
【ベルラド研究所について】
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ホットスポット 」
の参考記事にさせていただきました。
ベルラド研究所について
2011-07-13 | 放射能関連情報
先ほどの投稿記事でご紹介した松永さんの記事内で、ベルラド研究所のことを民間組織でビタペクトを販売している、と紹介しています。
つまり、ベルラド研究所は民間組織でビタペクトを販売し、売上金を得るためにビタペクトを販売し、売り上げを上げるためにペクチンが放射能排出に効くという論文を発表しているのだ・・・とも読み取れます。
私はこれに反論したいです。民間組織イコール利益を求める企業で、その商品を誇大広告する、とは限りません。さらに国立国営の研究所イコール利益を求めていないから、真実だけを話している、とも言えません。
ベルラド研究所は非国立の研究所です。これはベラルーシでは非常に珍しいです。ベラルーシは研究所に限らず、国立国営がほとんどです。公務員率も高いです。(アイドル歌手すら公務員扱いですよ。)
ベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらなのですが、英語版はあっても日本語版はありませんので、私から簡単にご紹介します。
http://www.belrad.nsys.by/
1990年に非国立系の研究所として西ヨーロッパからの支援を受けながら、ワシーリイ・ネステレンコ教授によって設立されました。
ネステレンコ教授はチェルノブイリ原発事故が起きた当時はベラルーシ科学アカデミー核エネルギー研究所の所長をしていました。
事故当時の自分の体験を「チェルノブイリの祈り」という証言集の中で話しています。(スベトラーナ・アレクシエービッチ著。この本は日本語訳され、岩波書店から出版されています。ネステレンコ教授はこの中で何度も「事実をお話したい。事実のみです。」「事実が必要になるのです。」と繰り返しています。)
この本の中でも証言しているように、核エネルギー研究所が事故の実態調査をしようとすると、圧力がかけられ脅迫を受け、研究所の放射線モニタリング装置が没収された・・・そうです。
現在でもそうですが、国立の研究所だと、どうしても政府の意向が無理やり通されてしまいます。これについては後で書きますが、結局自由な研究をするには国立の研究所では無理があると感じて、自分たちの手で研究所を設立したと思われます。
ちなみにベルラドとはBELRADで、BELはベラルーシのこと、RADは放射能のことをさします。名称は国立っぽいですが、国立の研究所ではありません。
研究テーマは、土壌・水質汚染の測定、食品の測定、人体の測定ですが、その後2000年からは測定と平行してペクチン剤であるビタペクトを開発・製造・販売しています。
私が代表を勤めるチロ基金は2002年から、日本人協力者の方々からの寄付金でビタペクトを購入し、体内被曝が体重1キロあたり20ベクレル以上だったベラルーシの子どもに無償で配る活動をしています。
子どもたちの測定費用はSOS子ども村といういわゆる孤児施設(本部はオーストリア)が出しており、そのSOS子ども村内にある保養施設で滞在している、多子家庭の子供が対象になっています。
このようなベルラド研究所、SOS子ども村、チロ基金という協力関係の中で支援活動をしているのですが、他の日本の団体(ボランティアや大学の研究機関)もベルラド研究所と関係があります。
チロ基金だけではなく日本の他のボランティア団体もビタペクトを購入し、チェルノブイリの子どもたちにあげています。
ベルラド研究所は非国立なので国から予算が下りず、経営的には大変だと思います。しかし、日本以外にもアイルランド、イギリス、オーストリア、ドイツ、ベルギー、スイス、イタリア、ノルウェー、アメリカなどの団体から支援を受けています。
また、ビタペクトを販売して現金収入を得て、研究資金を継続している状態です。
しかしベルラド研究所がビタペクトを販売して、大もうけをしているとはとても思えません。
ベラルーシ政府が測定をちゃんとしてくれないので、マイクロバスにホールボディカウンタを載せて、汚染地域の学校へ測定の巡回に行っています。
それはベルラドが「研究所」であって、「測定代行企業」とか「健康食品販売会社」ではないからです。
子どもたちを測定するのは研究データを集めるためです。研究所だから当然です。データ提供協力のお礼として、体内放射能値が多かった子どもにはビタペクトをベルラド研究所から無料で渡しています。
さらにパンフレット「自分と子どもを放射能から守るには」を保護者に無料で渡しています。
もしベルラド研究所が利益のみ追求している企業なら、ただで子どもにビタペクトを配ったりしないでしょう。購入している数より、子どもにただであげている数のほうがずっと多いからです。
大体汚染地域に住む子どもや保護者に「ビタペクト代払え。」と言うのも、酷でしょう。もちろん測定代もベルラド研究所側が負担しています。
一方で製造したビタペクトの一部は、汚染地域で測定対象になっていないけれど、飲みたいと言う希望者もいるわけですから、そういう人向けに、有料で販売している、ということです。
それにしても1個300円程度に価格を抑えていますから、良心的です。
チロ基金もごくごくわずかながら、ビタペクトを購入しベルラド研究所を支えています。この研究所がもしなくなると、ベラルーシでのチェルノブイリ研究は大きく衰退してしまうでしょう。福島の原発で大事故が起きてしまった日本人としてはとても困ります。ベルラド研究所に教えてほしいことが、これからたくさん出てくると思います。
それと間違われるのですが、ペクチンに放射能排出作用があると最初に発表したのはベルラド研究所でも、ベラルーシ人でもありません。ウクライナ研究者からの研究発表によるものです。
ウクライナはビタペクトより先にヤブロペクトというペクチン剤を作りましたが、ベルラド研究所はドイツの研究機関と共同開発して、ペクチンにビタミン剤を加えたビタペクトを開発しました。
しかもできるだけ安く、多くの人に飲んでほしい(富裕層だけが飲めるサプリになってほしくなかった)という希望もあって、ベラルーシでたくさん取れるリンゴをペクチンの材料に使っているのです。
それからペクチンが放射能の排出に有効であることはベルラド研究所だけが言っているのではなく、ベラルーシ保健省、国立の放射線医療・内分泌学学術診療研究所なども、放射能汚染地域の住民に勧めています。(これについてはまた別の記事で、ご紹介します。)
そんなにペクチンに効き目がないのなら、どうして多くの外国の団体がベルラド研究所を支援しているのでしょうか?
それは今では非国立のベルラド研究所の存在が貴重なものになっているからです。
ベラルーシの国立の研究所はどうなったかというと、瀕死状態です。
何と言ってもベラルーシ政府は経済状況がよくありませんから、チェルノブイリ被災者への福祉政策を縮小したいし、研究所への予算も減らしたいわけです。事故後何十年と経っても国立研究所が
「事故の影響は続いています。深刻です。」
とデータを発表すると政府としては無視できません。なので、国立の研究所への予算をどんどん削っていきました。
チェルノブイリ問題を環境問題と言う枠組みで扱う学問領域もありますが、国立大学の中の環境学としてのチェルノブイリ関係の研究テーマとする学科は、どんどん人員を減らされています。(募集学生数も、教員数も。)
こうして研究者たちは予算が削られて、思うように研究ができなくなっていきました。
ですから最近は詳しいデータが国立の研究所から発表されなくなってきています。 (このブログでご紹介した汚染地図も2004年度版で止まったままです。)
数年前ベラルーシ政府は「国内にあるチェルノブイリ関係の国立研究所は全てゴメリ市に移転すること。移転しない場合は閉鎖する。」という命令を出しました。
つまり研究機関を汚染地域にある都市、ゴメリ一箇所に集めて効率化を図ろう、という考えです。ところが研究所はミンスクに多くあり、その職員は全員ゴメリに引越ししないといけなくなりました。
その際の職員の住居は政府が用意するのではなく、個人で準備すること、あるいは研究所が探すこと! になりましたら大混乱となりました。
例えば国立の放射線生物学研究所はミンスク市内にあったのですが、職員200人の多くがゴメリへの引越しを拒否。(住むところがないんですから。日本のような単身赴任という考え方もベラルーシにはあまりありません。)
研究所は結局ゴメリに移転し、今も継続していますが、移転したときゴメリへ引っ越していったのは職員のうち30人だけでした。
このような状態ではちゃんとした研究が以前と同じようにはできないでしょう。
実際には政府の狙いは、一極化して便利にすることではなく、このあたりにあったと思われます。
ベルラド研究所は国立ではありませんから、このような政府の命令を聞く必要はなく、研究を自分たちのペースで進めています。
国立の研究所がどこも縮小していっているので、チェルノブイリ事故から20年目のときには日本のトヨタ財団が研究費を出し、京大原子炉実験所が直接ベラルーシの研究者に資金援助して、研究してもらっているような状態です。
そしてその研究成果は当然ベラルーシではなく、日本で発表されているわけです。
ベラルーシの状況を日本の研究施設のほうが把握している部分もあるのです。
このような現状です。チェルノブイリ研究に関してはベラルーシはますます減速していくと思われます。
ウクライナの研究機関に期待したいところです。しかしチェルノブイリ原発事故当時、ベラルーシは風下だったので、汚染地域の面積はベラルーシのほうが広く、被害になった人の数も多いのです。ベラルーシの研究機関がしっかりしてほしいところです。
そんな中、孤軍奮闘状態のベルラド研究所です。
ネステレンコ教授が個人的に作って、ビタペクトを売って儲けている企業だか研究所だかよく分からない団体・・・などではありません。
ベラルーシ国内では最後の頼みの綱のような機関です。
そうでなかったら、
「日本人のために翻訳してください。」
と研究所が出版した本「自分と子どもを放射能から守るには」を震災後すぐの時期に私にくれませんよ。もちろん無料でくれました。
引用ここまで
原文は、ブログ『ベラルーシの部屋ブログ』の中の
【ベルラド研究所について】
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「ホットスポット 」
の参考記事にさせていただきました。
首都圏の土壌汚染深刻 35地点でチェルノブイリと同レベル
引用ここから
首都圏の土壌汚染深刻 35地点でチェルノブイリと同レベル
2011年8月8日 22:46
写真
プールのたまり水を採取する川根眞也さん。(埼玉県内の中学校で。写真:川根氏提供)
「放射能雲が関東地方を襲った3月15日夕方以降、さいたま市、川口市では(外の)空気さえ吸ってはいけなかった」。こう語るのは埼玉県の中学校で理科教師をつとめる川根眞也さんだ。風が福島から関東方面に吹いたこの日、川根さんは放射能測定器で両市の放射線量を計った。
「安全だ、心配ない」を繰り返す行政の発表やテレビの報道とは裏腹に関東地方は、やはり高濃度の放射性物質で汚染されていた。市民有志からなる「放射能防護プロジェクト」が首都圏150か所の土壌を測定したところ、35地点でチェルノブイリ原発事故の「一時移住区域」「希望移住区域」「放射線管理区域」と同じレベルのセシウム(合算値)が検出された。
調査方法は表面から5cm、砂場は15cmを採取した。期間は6月初旬から7月中旬。市民150人が1人1カ所ずつ身近な場所の土壌を採取し、すべての検体を横浜市内の民間調査機関に持ち込んだ。
調査地点のうちセシウム汚染が最高値を記録したのは埼玉県三郷市早稲田植え込みで91万9,100Bq/㎡。チェルノブイリ事故の「一時移住区域」(移住・立ち退きの義務がある)と同じレベルだ。
次に高かったのが千葉県松戸市紙敷の園庭で45万5,845Bq/㎡。チェルノブイリ事故の「希望移住区域」(移住の権利が認められる)に匹敵する。松戸市はじめ首都圏の5ヵ所でこの「希望移住区域」と同レベルのセシウム(合算値)が検出された。
チェルノブイリ事故の際設けられた「放射線管理区域」に相当するのは東京文京区小石川4丁目の植え込みをはじめ29ヵ所。
チェルノブイリ事故では行政が住民を大量に避難させたが、それでも後にガンや白血病が多発した。首都圏では行政が「避難」の二文字を発する様子はない。事故を起こした福島第一原発間近の福島市においてさえ、政府の現地対策本部は「国が安全と認めた所には強制はしないが留まっていただく」と冷淡なのである。
調査に加わった横浜市内のある母親は嘆息しながら語る。「私たちが暮らす場所にこんなに放射能が降り積もっていたのかと驚く。子供は泥んこになって遊ぶので心配です」。
「放射能防護プロジェクト」のメンバーである内科医の土井里紗さんは、被害の拡大を警戒する。「チェルノブイリは地産地消だったが、日本は流通が発達しているので(汚染食品が)一気に広がる。チェルノブイリ以上に体内被曝が広がる可能性がある」。
防護プロジェクトでは菅直人首相と関東1都6県の知事宛てに、行政が「土壌調査」を行うことなどを要望した。
ところが行政が調査をすると低い数値しか出ない。前出の川根眞也氏は中学校校庭の土壌を毎日のように調査している。だが行政は川根氏が校庭から離れた時にこっそりやって来て調査をする。発表される数値は最低値だ。川根氏は「行政の調査には必ず市民が立ち合う必要がある」と強調する。
行政とマスコミの「安全情報」を鵜呑みにしたら取り返しのつかない被曝をする。飯舘村の悲劇はあらためて言うまでもない。「放射能防護プロジェクト」の今後の活動について川根氏は「先ず情報公開」と力を込めた。
◇
全データは http://www.radiationdefense.jp/
引用ここまで
原文は、『田中龍作ジャーナル』の中の
【首都圏の土壌汚染深刻 35地点でチェルノブイリと同レベル】
http://tanakaryusaku.jp/2011/08/0002744
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 2」
の参考記事にさせていただきました。
首都圏の土壌汚染深刻 35地点でチェルノブイリと同レベル
2011年8月8日 22:46
写真
プールのたまり水を採取する川根眞也さん。(埼玉県内の中学校で。写真:川根氏提供)
「放射能雲が関東地方を襲った3月15日夕方以降、さいたま市、川口市では(外の)空気さえ吸ってはいけなかった」。こう語るのは埼玉県の中学校で理科教師をつとめる川根眞也さんだ。風が福島から関東方面に吹いたこの日、川根さんは放射能測定器で両市の放射線量を計った。
「安全だ、心配ない」を繰り返す行政の発表やテレビの報道とは裏腹に関東地方は、やはり高濃度の放射性物質で汚染されていた。市民有志からなる「放射能防護プロジェクト」が首都圏150か所の土壌を測定したところ、35地点でチェルノブイリ原発事故の「一時移住区域」「希望移住区域」「放射線管理区域」と同じレベルのセシウム(合算値)が検出された。
調査方法は表面から5cm、砂場は15cmを採取した。期間は6月初旬から7月中旬。市民150人が1人1カ所ずつ身近な場所の土壌を採取し、すべての検体を横浜市内の民間調査機関に持ち込んだ。
調査地点のうちセシウム汚染が最高値を記録したのは埼玉県三郷市早稲田植え込みで91万9,100Bq/㎡。チェルノブイリ事故の「一時移住区域」(移住・立ち退きの義務がある)と同じレベルだ。
次に高かったのが千葉県松戸市紙敷の園庭で45万5,845Bq/㎡。チェルノブイリ事故の「希望移住区域」(移住の権利が認められる)に匹敵する。松戸市はじめ首都圏の5ヵ所でこの「希望移住区域」と同レベルのセシウム(合算値)が検出された。
チェルノブイリ事故の際設けられた「放射線管理区域」に相当するのは東京文京区小石川4丁目の植え込みをはじめ29ヵ所。
チェルノブイリ事故では行政が住民を大量に避難させたが、それでも後にガンや白血病が多発した。首都圏では行政が「避難」の二文字を発する様子はない。事故を起こした福島第一原発間近の福島市においてさえ、政府の現地対策本部は「国が安全と認めた所には強制はしないが留まっていただく」と冷淡なのである。
調査に加わった横浜市内のある母親は嘆息しながら語る。「私たちが暮らす場所にこんなに放射能が降り積もっていたのかと驚く。子供は泥んこになって遊ぶので心配です」。
「放射能防護プロジェクト」のメンバーである内科医の土井里紗さんは、被害の拡大を警戒する。「チェルノブイリは地産地消だったが、日本は流通が発達しているので(汚染食品が)一気に広がる。チェルノブイリ以上に体内被曝が広がる可能性がある」。
防護プロジェクトでは菅直人首相と関東1都6県の知事宛てに、行政が「土壌調査」を行うことなどを要望した。
ところが行政が調査をすると低い数値しか出ない。前出の川根眞也氏は中学校校庭の土壌を毎日のように調査している。だが行政は川根氏が校庭から離れた時にこっそりやって来て調査をする。発表される数値は最低値だ。川根氏は「行政の調査には必ず市民が立ち合う必要がある」と強調する。
行政とマスコミの「安全情報」を鵜呑みにしたら取り返しのつかない被曝をする。飯舘村の悲劇はあらためて言うまでもない。「放射能防護プロジェクト」の今後の活動について川根氏は「先ず情報公開」と力を込めた。
◇
全データは http://www.radiationdefense.jp/
引用ここまで
原文は、『田中龍作ジャーナル』の中の
【首都圏の土壌汚染深刻 35地点でチェルノブイリと同レベル】
http://tanakaryusaku.jp/2011/08/0002744
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 2」
の参考記事にさせていただきました。
福島市内でもチェルノブイリ「強制移住」レベルの汚染度!
引用ここから
2011-07-26
福島市内でチェルノブイリ「強制移住」300万ベクレルの放射能汚染度!
原発被害
原子力安全委員会の話だと、ベクレル/ kgに65を掛けるとベクレル/m2になりますね
つまり、46560Bq/kg×65=3026400ベクレル/ 平方メートル
あちこち、放射能だらけです!
引用ここまで
原文は、ブログ『気になるメモメモφ(.. )』の中の
【福島市内でもチェルノブイリ「強制移住」レベルの汚染度!】
http://d.hatena.ne.jp/chamuchamu/20110726/1311676261
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 2」
の参考記事にさせていただきました。
2011-07-26
福島市内でチェルノブイリ「強制移住」300万ベクレルの放射能汚染度!
原発被害
福島市内でもチェルノブイリ「強制移住」レベルの汚染度!
日刊SPA! - 2011.07.19
原発事故の避難区域外であり、人口約29万人の福島市で、放射性物質が局所的に濃縮している。このことが、神戸大学大学院の山内知也教授の6月下旬の分析で明らかとなった。
「原発周辺は、多くのポイントで土壌の測定がなされていますが、福島市内で継続的に検査が実施されているのは、県庁だけなんです」
こう語るのは、調査に同行した、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)の阪上武代表。
「とはいえ、行政の調査でも県庁の土壌から1kgあたり(/kg)3万2000ベクレル(Bq)という、チェルノブイリでは『避難の義務』区域にあたる高い数値のセシウムが検出されていますが、何の対応もとられていません」
11μSv(1時間あたり)を超える線量が確認された小倉寺福泉寺側溝付近
最も放射能が高かったのは、小倉寺稲荷山中腹にある福泉寺下の側溝だ。土砂や枯れ葉が堆積した場所で、山内教授が線量計(ガンマ線計測タイプ)を近づけると、1時間あたり(/h)11マイクロシーベルト(μSv)を超える線量が確認された。
その側溝の土砂からは、4万6560Bq/kgを計測。これもチェルノブイリ原発事故でいえば「避難の義務」区域、つまり強制移住の対象となるレベルの汚染度だ。SPA!記者も側溝の枯れ葉に近づけて計測してみたところ、12μSv/hを示した。
「原発事故から3か月以上が経ち、場所に寄ってセシウムの分布に大きな差があることがわかりました。セシウムは細かい土の粒に付着して雨に流され、土砂が堆積しやすい場所で濃縮されます。町中に、セシウムの集積ポイントができてしまったのです」(山内教授)
7/19発売の週刊SPA!7/26号「仕組まれた[放射能地獄]に子ども殺される」では、山内教授らともに、土壌汚染、内部被曝、自主避難に関する諸問題を徹底的に取材。「安全です」と言われながら、行政の対応は野放し状態。しかし、放射線の感受性が強い子どもたちの被曝環境は悪化しているという現状をレポートしている。
http://nikkan-spa.jp/30268
原子力安全委員会の話だと、ベクレル/ kgに65を掛けるとベクレル/m2になりますね
つまり、46560Bq/kg×65=3026400ベクレル/ 平方メートル
あちこち、放射能だらけです!
引用ここまで
原文は、ブログ『気になるメモメモφ(.. )』の中の
【福島市内でもチェルノブイリ「強制移住」レベルの汚染度!】
http://d.hatena.ne.jp/chamuchamu/20110726/1311676261
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「やっぱり出し惜しみの汚染マップ 2」
の参考記事にさせていただきました。
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