ラベル 2011/09/20-台風12号タラス・台風15号ロウキー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 2011/09/20-台風12号タラス・台風15号ロウキー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年10月28日金曜日

1号機のカバー完成、放射性物質が100分の1に

引用ここから


地方

【放射能漏れ】
1号機のカバー完成、放射性物質が100分の1に
2011.10.28 20:21

写真
福島第1原発1号機カバーの付帯設備フィルターユニット(平成23年9月5日、東京電力撮影)


 東京電力は28日、福島第1原発1号機の原子炉建屋を覆うカバーが完成したと発表した。同日、排気設備などの工事が終わり、経済産業省原子力安全・保安院の確認を受けた。14日からの試運転では、放射性物質を100分の1に低減できており、放射性物質の抑制・管理を主要課題とする工程表ステップ2の年内達成に向け、一歩近づいたことになる。工事には延べ約4万人が従事した。

 一方、東電は28日、同原発の使用済み燃料を貯蔵する共用プール建屋で、燃料取り出しに使うクレーン部品にひび割れが見つかったと発表した。地震の揺れが原因とみられる。

 2号機格納容器内の放射性物質を除去する「ガス管理システム」は同日、本格稼働した。


引用ここまで

原文は、MSN産経 ニュースサイトの中の
【1号機のカバー完成、放射性物質が100分の1に】
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111028/fks11102819530004-n1.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の
台風12号タラス・台風15号ロウキー
などの参考記事にさせていただきました。

2011年10月14日金曜日

1号機建屋カバー設置完了 福島第1原発

引用ここから


科学

【放射能漏れ】
1号機建屋カバー設置完了 福島第1原発
2011.10.14 13:15 [放射能漏れ]

写真
福島第1原発で、1号機原子炉建屋カバーの設置が完了した=10月14日(東京電力提供)

 東京電力は14日、福島第1原発1号機の原子炉建屋を覆うカバーの壁パネルの設置作業が完了したと発表した。今後、カバーに取り付けた換気装置や監視カメラなどの整備を行い、月内の運用開始を目指す。

 建屋カバーは放射性物質の拡散防止や、建屋内への雨水の流入を防ぐためのもの。鉄骨と樹脂加工したポリエステル製パネルの約60個のパーツからなり、8月から組み立てが始まった。

 東電は事故収束の工程表ステップ2の期間内での完成を目指しており、14日朝、最後の屋根パネルの設置が完了した。

 3、4号機についても、建屋上部のがれき撤去作業が来夏に終了する見込みで、その後、カバーの設置が検討されている。


引用ここまで

原文は、MSN産経 ニュースサイトの中の
【1号機建屋カバー設置完了 福島第1原発】
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111014/scn11101413170002-n1.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー

の参考記事にさせていただきました。

2011年9月21日水曜日

東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、建屋カバー完成間近 側面にパネル

引用ここから


東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、建屋カバー完成間近 側面にパネル

写真
1号機原子炉建屋カバーの設置作業=2011年9月15日、東京電力撮影

 東京電力は17日、福島第1原発1号機の原子炉建屋で進めている「建屋カバー」の工事の写真を公開した。建屋カバーは放射性物質の拡散や雨水の流入を防ぐのが目的で、8月から作業を始めていた。10月にも完成させる予定。

 写真は15日に撮影され、クレーンでつり上げられたパネルが骨組みの側面に取り付けられようとしている。これまでに8枚のパネルが設置され、建屋が次第に覆われていく様子がうかがえる。すべて完成すれば高さ約55メートルになるという。建屋は3月の水素爆発で壊れた。政府・東電の工程表では、3、4号機でも今後3年以内に設置することになっている。【大野友嘉子】

毎日新聞 2011年9月18日 東京朝刊

* 福島原発事故:田村市、3月下旬に住民帰宅…復旧計画策定
* 福島第1原発:1号機「建屋カバー」工事の写真公開
* 福島原発:南相馬の自治会が自力で詳細な放射線量地図
* 放射性物質:年積算推計 最高485ミリシーベルトに微減
* 福島第1原発:東電黒塗り開示「事前了解得た」 幹部反論


引用ここまで

原文は、毎日新聞ニュースサイトの中の
【東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、建屋カバー完成間近 側面にパネル】
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110918ddm001040078000c.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー
の参考記事にさせていただきました。

福島第一原発 台風接近を警戒

引用ここから


福島第一原発 台風接近を警戒
9月21日 15時51分

東京電力福島第一原子力発電所では、一部の作業を中止するとともに、屋外にあるポンプや配管をロープで固定するなどして、台風の接近に備えています。

福島第一原発では、高潮に備えて取水口に鉄製の板を設置する作業や海水を浄化する装置の運転など、21日に予定されていた海の近くでの作業を中止しました。また、風も強まってきているため、クレーンを使って1号機の原子炉建屋にカバーを設置する工事も見合わせています。さらに、屋外にある原子炉への注水用のポンプや配管が、強風で倒れたり外れたりしないようにロープで縛って固定するなどして台風の接近に備えています。原発の周辺では、22日昼前までの24時間の雨量が多いところで250ミリに達することが予想されています。東京電力はタービン建屋の地下にたまっている高濃度の汚染水の水位が20センチ近く上昇するとみていますが、地上までは1メートル程余裕があるため、大雨によって汚染水が漏れ出すおそれはないとしています。


引用ここまで

原文は、NHKニュースサイトの中の
【福島第一原発 台風接近を警戒】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110921/t10015742461000.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー
の参考記事にさせていただきました。

福島第1原発で台風対策 屋外設備をロープで固定

引用ここから


福島第1原発で台風対策 屋外設備をロープで固定

 東京電力は21日、台風15号の接近に伴い、福島第1原発の炉心への注水システムなど、屋外にある設備をロープで固定するなどの対策を終えた。

 東電は1〜4号機の建屋の扉やシャッターなど開口部で土のうを積むなどしてふさぎ浸水を防ぐ措置を完了、海水の浄化装置やサンプリング作業は中断した。1号機原子炉建屋のカバー設置などに使用するクレーンは使用に際し風向きや風速を考慮するという。

 タービン建屋地下にたまった汚染水の水位は、浄化システムでの処理が進んだことで一定の余裕があるといい、東電は「(雨水流入の)大きな影響はない」としている。

[ 2011年9月21日 13:36 ]


引用ここまで

原文は、スポーツニッポン ニュースサイトの中の
【福島第1原発で台風対策 屋外設備をロープで固定】
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/21/kiji/K20110921001667920.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー
の参考記事にさせていただきました。

【福島第1原発の現状】(9月17日)1号機のカバー工事進む 東電、10月中に完成へ

引用ここから


【福島第1原発の現状】(9月17日)1号機のカバー工事進む 東電、10月中に完成へ

 東京電力は17日、放射性物質の拡散や雨水の流入を防ぐため、福島第1原発1号機で8月から設置を進めている「建屋カバー」工事の写真を公開した。10月中に完成させる予定。

 カバーは鉄骨の外枠にパネルを張る構造で、完成すると高さ約54メートル。写真では、クレーンでつり上げられたパネルが骨組みの側面に取り付けられ、1号機の建屋が覆われつつある様子が分かる。

 東電はこれまでに、壁となるパネル計8枚を側面に設置。9月下旬までには設置を終えた後、内部の照明などを整える。

 東電は3号機と4号機の建屋周辺で進めているがれきの撤去作業の様子などの写真も合わせて公開した。

 2、3号機では、原子炉冷却の効果が高いとみられる「炉心スプレー系」からの注水量を16日から増やした。17日午前11時の圧力容器下部の温度は3号機で97・4度と前日から6度下がったが、2号機では113・6度で、前日から0・6度の低下にとどまった。

 (共同通信)
2011/09/17 22:05


引用ここまで

原文は、47NEWS サイトの中の
「【福島第1原発の現状】(9月17日)1号機のカバー工事進む 東電、10月中に完成へ】」
http://www.47news.jp/47topics/e/220106.php
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー
の参考記事にさせていただきました。

2011年9月20日火曜日

A.ガンダーソンへのインタビュー

引用ここから


全和訳:A.ガンダーソンへのインタビュー(グローバルポスト紙)

原発は20世紀のパラダイムに過ぎない


訳者より:
 この翻訳は、次の2011年4月15日にグローバルコスト紙に掲載されたインタビュー記事によるものです。
Three Mile Island expert: Fukushima could kill 200,000
http://www.globalpost.com/dispatch/news/regions/asia-pacific/japan/110415/fukushima-death-toll-meltdown-chernobyl?page=full

 この翻訳は私(童子丸開)による試訳であり、不明な部分を本文で確認していただけるように、段落ごとの対訳としています。また注釈は基本的に段落ごとに 付けています。また原文の見出しは『スリーマイル島事故調査の専門家が語る:フクシマで20万人が死ぬかもしれない』ですが、私インタビューを受けるアー ノルド(アーニー)・ガンダーソンの現在を乗り越えて未来を見つめる目を大切にしたいと思い、この翻訳の表題を『原発は20世紀のパラダイムに過ぎない』 としました。

 私としてはこのインタビューでガンダーソンが語っている内容について説明や解釈は避けておきますが、見出しのややセンセーショナルな書き方にばかりとら われないようにしてもらいたいと思います。事故の規模が「チェルノブイリを越える」というような表現についても、あらゆる可能性を踏まえたものであり、現 状での断定ではないといえます。

 また単に現在のフクシマの状況に関することばかりではなく、ガンダーソンがインタビューの途中ではさんでいるインターネットを使ったネットワークによる より正確な情報の発信と拡散について、また最後に述べている21世紀にとって必要な「パラダイム・シフト」についても注目してもらいたいと思います。ガン ダーソンは、20世紀のエネルギー供給を支配してきた大規模集中型のシステムを変えていく必要があることを語っています。これへの関連事項をいくつか、こ のページの最後に書き加えておきます。

*************************************
【引用、訳出、開始】

Three Mile Island expert: could kill 200,000
スリーマイル島事故調査の専門家が語る:フクシマで20万人が死ぬかもしれない

Interview: The worst is "probably" past, but there’s a one-in-four chance Fukushima could deteriorate. Here’s how.
インタビュー:最悪の事態は“たぶん”去っただろうが、フクシマの状況が悪化する可能性が4分の1ある。それはこのようにだ。
David Case April 15, 2011 13:57

 Fukushima nuclear accident began, GlobalPost turned to Arnold Gundersen for an independent view of whether the reactors might melt down. A 39-year veteran of the nuclear industry, Gundersen has worked as a nuclear plant operator and served as an expert witness on the Three Mile Island accident. He is now chief engineer at Fairwinds Associates
 福島原子力発電所事故が始まった何日か後で、ゴールデンポスト紙は、原子炉のメルトダウンが起こっているのかどうかについての独自の視点を知るために、アーノルド・ガンダーソンに会った【注1】。原子力産業で39年間の経歴のあるガンダーソンは、原子炉のオペレーターとして働き、さらにスリーマイル島事故調査の専門家を務めた。彼は現在フェアウインズ・アソシエイツ社【注2】の主任技師である。
    注1:2001年3月14日付、グローバルポスト紙記事
      Nuclear expert: “50-50 chance of a catastrophic radiation” from Japan
http://www.globalpost.com/dispatch/news/regions/asia-pacific/japan/110314/japan-nuclear-meltdown-disaster
    注2:Fairwinds Associates社ホームページ
http://www.fairewinds.com/
 Back then, Gundersen said that the evidence suggested the accident was worse than authorities were revealing. This week, his assessment was shown to be accurate when upgraded Fukushima to a 7, the worst possible rating for a nuclear accident.
 そのときにガンダーソンは、この事故が、当事者たち【注】が語っているよりももっと悪いものである証拠があると語った。今週になって日本がフクシマの状況をレベル7、原発事故で最悪の評価に引き上げたときに、彼の査定の正確さがはっきりした。
    注:「authorities」を「当事者」と訳したのは、それが、福島原発の状況についての様々な発表に責任を負うべき者たち、つまり東京電力、
      原子力安全委員会や保安委員会などの日本の担当当局、日本国政府首脳などのすべてを意味するものだからである。

So we contacted Gundersen again to get an update on Fukushima, and how Fukushima will affect health and the environment. In the following edited and condensed interview, Gundersen gives his expert view of what might happen, how authorities are handling the accident
 そこで我々は、フクシマの新しい状況について知るために、再びガンダーソ ンと会った。次にある編集され凝縮されたインタビューの中で、ガンダーソンは、何が起こっているのか、当事者たちがこの事故をどのように取り扱っているの か、そしてフクシマが健康と環境にどのような影響を与えるのかについて、専門家としての視点を示してくれる。

GlobalPost: Last month, officials said that the possibility of a large scale radiation release from Fukushima was “small.” You disagreed. You told GlobalPost that there was a “50-50 chance of a catastrophic release.” Now, nearly every day we hear about new releases. Has this added up to a catastrophic release?
グローバルポスト:先 月に(日本の)高官たちはフクシマからの大規模な放射性物質放出の可能性は「小さい」と言いました。あなたはそれを否定し、グローバルポスト紙に 「50−50の可能性で破滅的な放出がある」とおっしゃいました。いま、ほぼ毎日のように新たな放出のニュースを聞いています。これは破滅的な放出を意味 しているものでしょうか。
Arnold Gundersen: Yes, Fukushima has released catastrophic levels of radiation. There hasn’t been a single Chernobyl size blast, but there have been three explosions, as well as radioactive venting that will continue into the future. And there are still potential bumps in the road. It’s not over yet.
アーノルド・ガンダーソンは い、フクシマは破滅的なレベルの放射能を放出させてきています。チェルノブイリ規模の1回の爆発は起こっていませんが、3つの爆発が起こり、同時にまた将 来にわたって放射性物質の漏洩が続くことでしょう。そしてその過程ではいまだに爆発の可能性が残っています。過ぎ去ったわけではありません。

 This week the Japanese authorities elevated the crisis from 5 to 7. That suggests it’s on a par with Chernobyl. Is this accident as bad as Chernobyl?
 今週、日本の当局者はこの危機をレベル5からレベル7に引き上げました。これは、それがチェルノブイリに匹敵することを示しています。この事故はチェルノブイリと同じくらいに悪いものなのですか。
 It’s worse than Chernobyl. That accident involved a single reactor. Fukushima involves three reactors. Additionally, there are several years worth of fuel in the spent fuel pools of units 1 through 4. Added together, that’s roughly the equivalent of eight reactor cores.
 それはチェルノブイリより悪い ものです。チェルノブイリはたった一つの原子炉で起こったものです。フクシマでは3つで起こっているのです。そのうえ、1号機から4号機までの使用済み燃 料プールの中に膨大な量の核燃料があります。加えて言いますと、それは8個の原子炉炉心に匹敵する量です。
 Right now, I don’t think any single reactor is as bad as Chernobyl, but they have essentially eight different problems.
 今のところ、一つずつをとってみればチェルノブイリと同じくらいに悪いとは考えません。しかしそれらは基本的に8種類の異なった問題を抱えています。

 The Japanese government has said that has released about 10 percent as much radiation as Chernobyl>. Do you think that’s accurate?
 日本政府は、フクシマがチェルノブイリの10パーセントを放出したと言っています。これは正確だとお考えですか。
 I’d say that’s the minimum that’s been released. It’s possible that the accident has released as much as Chernobyl already. If not, we’re heading in that direction. I think the Japanese have wanted to avoid instilling fear. So as a result they are more likely to downplay than exaggerate the releases.
 それは放出されたものの最小値 だと言いたい。もうすでにチェルノブイリと同じくらいの量が放出された可能性があります。たとえそうでなくてもその方向に向かっています。私は、日本人た ちが恐怖感を与えることを避けたいと思っているのだと考えます。その結果、彼らは放出を大げさに言うよりもむしろ控えめにしようとするのです。
 Estimating radiation releases is never easy. I’ve studied both Chernobyl and Three Mile Island. The statistics on how much radiation was released were made after the accidents were over, by scientists who have skin in the game. During a nuclear accident, all of the radiation detectors are blown to smithereens, so you’re not actually measuring the contamination, you’re calculating them based on sampling. When you do that you can introduce bias.
 放出された放射線量の推定は決して容易では ありません。私はチェルノブイリとスリーマイル島を研究してきました。どれくらいの放射能が放出されたのかについての統計は、事故が終結してから、危険覚 悟の学者たちによって作られました。原発事故の最中では、放射線検出器がすべて粉みじんになっていますので、実際には汚染を計っているのではなく、サンプ リングに基づいて計算しているのです。その作業をするときにバイアスをつけることができます。

 So if it’s worse than Chernobyl, is this the worst industrial accident ever?
 では、もしそれがチェルノブイリよりも悪いとすれば、今までで最悪の産業事故でしょうか。
 I think this and the Bhopal accident in India [where hundreds of thousands of people were exposed to the toxic gas methyl isocyanate, killing thousands] are going to be neck and neck for that category. So it’s worse than Chernobyl but in the same category as Bhopal. But certainly from a cost standpoint, this is the most expensive one ever.
 私は、それはインドのボパール化学工場事故(何十万人もの人がイソシアン酸メチルの毒ガスにさらされ、万を超える人が死んだ【注】)と肩を並べる部類に入ると思います。ですからチェルノブイリよりも悪いのですがボパールと同じ部類に入ります。でも当然ですが、コストの面でいえば今までで最も高くつくものです。
    注:ボパール化学工場事故については
こちらhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E4%BA%8B%E6%95%85
を参照のこと。(Wikipedia)
 I absolutely disagree with the scientists who say that Fukushima’s not going to hurt anyone. The numbers I’ve seen, from reputable scientists, are that Fukushima is going to kill 200,000 from increased cancers over the next 50 years.
 私は、フクシマが誰をも傷つけないだろうと言う科学者には全く賛同できません。信頼の置ける科学者たちによる数値を見れば、フクシマによって、今からの50年の間に、増え続ける癌によって20万人が死ぬことになるでしょう。

 Is the evacuation zone big enough?
 避難地域は十分に大きいですか。
 It's not a question of size, but of timing. I was saying that it should be 19 miles (30 kilometers) a month ago. They're now extending it to 19 miles, but they're giving people a month to leave.
 それは大きさの問題ではなくタイミングの問題です。私は1ヶ月前に30kmにすべきだと言っていました。いま日本政府はそれを30kmに広げていますが、人々がそこを離れるのに1ヶ月の時間を与えています【注】
    注:これはやや不正確であり、ご存知の通り「計画的避難区域」に指定された場所には30kmを超えたところがある。
 If there's any good news from Fukushima it's that the wind was blowing offshore most of the time. If the wind was blowing onshore, Japan would be cut in half. There would be an uninhabitable zone going right across the island if the wind was blowing the other way.
 フクシマ発の良いニュースが何かあるとすれ ば、その間のほとんどの時に海に向かって風が吹いていたことでしょう。もし海の方から風が吹いていたならば、日本は半分の地域に分けられていたかも知れま せん。風が逆方向だったのなら、本州を横切る居住不可能地域ができていたかもしれません。

 Are international organizations effectively keeping an eye on this?
 国際的な諸機関がそれを効果的に監視しているのでしょうか。
 The International Atomic Energy Agency has been behind in its analysis since the very first week. They were saying that 5 percent of the fuel was damaged when I was saying 70 percent. I don't have any faith that the IAEA data is accurate.
 国際原子力機関(IAEA)がまさに最初の週から続く分析の背後にいます。私が70%の燃料が破壊を受けていると言っていたときに、彼らはそれを5%だと言っていました。私はIAEAのデータが正しいなどとはとうてい信じることができません。

 How does an independent expert such as yourself get data?
 あなたのような独自の専門家がどのようにしてデータを得るのですか。
 I'm working with an informal network of independent university professors around the world. I'm actually hoping to get more people providing information through this network. My experience with Chernobyl and Three Mile Island is that the government and industry will circle the wagons and try to prevent information from accumulating in private hands. The same happened with France, which gets much of its electricity from nuclear. The government there downplayed Chernobyl releases.
 私は世界中にいる個々の大学教 授の非公式ネットワークで作業をしています。もっと多くの人々がこのネットワークを通して情報を提供してくれることを本当に望んでいます。チェルノブイリ とスリーマイル島での私の経験で分かるのは、政府と産業界が結託して個人の手に情報が集まらないようにしようとすることです。同じことはフランスでも起 こっています。そこでは多くの電力を原子力でまかなっています。その国の政府はチェルノブイリの放射線放出を低めに見積もりました。
 The difference now is that we have the internet. Independent scientists can more readily share information quickly, and bureaucracies don't know how to respond to that. So I'm hoping that this will prevent governments from distorting information. Yet I do believe that they are getting away with downplaying the crisis right now.
 我々がインターネットを持っていることが当 時との違いです。個々の科学者たちは情報をすばやく共有することがより簡単にできます。そして官僚たちはそれにどう対応すればよいのか知りません。ですか ら私は、このことが政府による情報のねじ曲げを防ぐだろうと期待しているのです。しかしながら私は、この連中がまさにいま、この危機の過小評価を上手にや りのけていると思っています。

 This crisis is now labeled a 7, the most severe possible nuclear accident. Does this accurately represent how bad the accident is, or if there were an 8 or 9, would you rate it worse?
 この危機はいまやレベル7になっています。核施設事故で起こる最も厳しい事態です。これはこの事故がどれほどひどいのかを正確に表しているでしょうか、あるいはもし8とか9とかがあったら、あなたはもっとひどいものと考えるのでしょうか。
 It's a 7 now. If you're asking, does it have the potential to get worse? The answer is yes. Let me explain the biggest risks for the future.
 いまそれはレベル7です。あなたがお聞きしているのはもっと悪くなる可能性があるのかということですね。答はイエスです。未来にとっての最大のリスクについて説明しましょう。
 In unit 1, there's so much mud in the reactor that they can't get water into the core, which they would normally need to do to prevent it from overheating and melting down. Instead, it appears that they are flooding it from the outside, and cooling it that way.
 1号機ですが、炉心に水を入れ ることができない原子炉の中に泥状のものがとても多くたまっているため、炉心の中に水を送ることができません。通常なら過熱とメルトダウンを防ぐために炉 心に水を入れなければなりません。でもそうではなく、外側から水をどんどんかけて、そうやって原子炉を冷やしているように思えます。
 That's working, except that the containment structure on unit 1 was not designed to handle all the excess weight from the water. If there's an earthquake - not a magnitude 9 on the Richter scale, like the one that kicked off the accident, but one just over 7 - the containment could fail.
 それはうまくいっています。た だし、1号機の格納容器が水による過大な重量に耐えるように設計されていないという場合を除いて、です。もし次の地震が起こったら、それが事故を起こした マグニチュード9のものでなくても、ほんの7程度のものでも、格納容器は壊れるかもしれません。
 If that happens, unit 1 could become a Chernobyl on its own.
 そうなれば、1号機はおのずと新たなチェルノブイリになるのでしょう。
 But my biggest fear right now is the unit 4 spent fuel pool - the area outside the containment where they store the degraded but still-radioactive fuel that they're no longer using to power the reactor. That worries me a lot.
 しかし、いま私が最も恐れるのは4号機の使用済み燃料プールです。それは格納容器の外にあって、もう原子炉を動かす力が無いくらいに劣化していてもまだ十分に放射性のある核燃料がそこに蓄えられています。私はこれを非常に心配します。
 There was a report this week that they found iodine-131 in that fuel pool. Iodine-131 can only come from nuclear fission, and because it has a short life, it disappears after about 80 days.
 今週、ヨウ素131が使用済み燃料プールから発見されたという報告が出ました。ヨウ素131は核分裂反応からのみ出てきます。そしてその短い半減期のために、80日間ほどで姿を消します。
 In other words, the presence of iodine-131 suggests that the spent fuel has started its own chain reaction without any human intervention.
 言い換えると、ヨウ素131の存在が、使用済み燃料が人間の手を借りずに自らの連鎖反応を始めたことを示しています。
 That tells me that the racks that have been distorted - by the earthquake, or by the crane that fell in, or by the heat that caused the first explosion.
 ここから、燃料の収納棚が変形していることが分かります。地震によってか、落ちてきたクレーンによってか、あるいは最初の爆発の熱によってか。

 You're talking about the racks in the fuel pool that keep the spent fuel apart, preventing the chain reaction that normally goes on in the reactor. And you're saying that these racks were apparently damaged, enabling the fuel to reach critical mass and re-start the chain reaction on their own, without controls?
 あなたはいま使用済み燃料プールの中で燃料を分けている収納棚についてお 話ですが、これは原子炉内で普通に進行する連鎖反応を防ぐためのものです。そして、それらの収納棚が明らかに破損しており、核燃料が臨界量に達することを 可能にし、制御不能な状態で自身の核分裂連鎖反応を再開した、このようにおっしゃっているわけですね。
 Yes. As workers pour water into unit 4 - which they need to do to keep it cool - they might essentially be creating a nuclear reactor, without control rods used to shut down the reaction, and without a containment building to keep the radiation in.
 そうです。作業員たちが4号機の(使用済み燃料プールの)中に注水する、それは冷やさなければならないのですが、そうしながら彼らは基本的に、反応を止める制御棒も放射能を閉じ込める建屋も無いのに、原子炉を働かせているようなものかもしれません。
 So unit 4 is still a significant risk. The fuel could get hot enough from the chain reaction that it will boil the water out again. So we could still get a fuel pool fire. That would volatilize some really heavy elements, sending some highly carcinogenic materials into the atmosphere. This should be a very big concern.
 だから4号機がまだはっきりと危険なのです。核燃料は連鎖反応で非常に熱くなり水は再び沸騰するでしょう。するとプールで火災が発生するのかもしれず、重い元素の一部を揮発させ非常に発がん性の高い物質を大気中に放り出すのかもしれません。きわめて憂慮すべきことです
 And that's not the only problem. Another concern is that as a result of the accident, the building housing unit 4 is very weak structurally. They're going to have to shore it up somehow from below so it can handle all the extra weight. Right now there's little or no water in the fuel pool. They need to add water to keep the fuel cool. The pool has a crack in it, so it's not clear that they can fill it with water. If they do, they will add so much weight that if there's another seismic event it could cause the building to break, which would not be good.
 問題はそればかりではありません。もう一つの心配は、この事故の結果として4号機の建屋が構造的に弱っていることです。あらゆる過剰な加重に耐えるように下から補強しなければならなくなるでしょう。今はプールに水がほとんど入っていないか空っぽになっています【注1】。プールにはひびが入り水で満たすことができるかどうか明らかではありません。もし満たしたとしても重量が大きく、もう一度地震が起こればビルが壊れるかもしれませんし、そうなるとまずいことになるでしょう【注2】
    注1:実際には4月12日の段階で4号機プールには水が入っている。
産経新聞記事
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110413/dst11041320180051-n1.htm
こちらhttp://www.youtube.com/watch?v=ymzJ0lIumN4

こちら
http://www.youtube.com/watch?v=y-ej41WaJcUのビデオ映像を参照のこと。
       このインタビューがこの情報の発表される前に行われたか、あるいはガンダーソンがこの情報を知っていなかったのだろう。
       ただし東電も「燃料の損傷」は認めている。また
こちらのNHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20110427/t10015573951000.html
によれば「水漏れのおそれ」があるそうだ。
    注2:訳文の後に関連事項を脚注として付けておく。

 How likely is it that the accident will get worse?
 この事故はどんなふうにもっと悪くなるかもしれないのでしょうか。
 My read is that the accident could get worse if an earthquake impacts unit 1, or if unit 4's spent fuel starts a nuclear reaction without any human intervention. Both of those are maybe a 10 or 20 percent probability.
 私は、もし新たな地震が1号機を襲ったならば、あるいは4号機の使用済み燃料プールが人の手の付けられない状態で核分裂連鎖反応を始めたら、事故は悪化すると思います。どちらも10%から20%の確率で起こるかもしれません。
 So there's about a 70 percent chance that the worst is behind us, and a 30 percent chance that things could still get worse.
 ですから、70%の可能性で最悪の事態が過ぎ去り、30%の可能性でもっと悪い事態になるのでしょう。
 There are a lot of balls in the air. As Dave Lochbaum from the Union of Concerned Scientists says, "Even the best juggler in the world can have too many balls in the air. They have a lot of critical things in the air, and one wrong move could make the situation much, much worse."
 空中に多くのボールが飛んでいます。憂慮する科学者の会(憂慮する科学者同盟【注】のデイブ・ロックバウムの言うとおりです。「世界一の奇術師がボールを空中に投げるにしてもその数が多すぎる。それらは空中で多くの危機的な状態になっている。そして一つのまずい動きが事態をずっとずっと悪いものにしてしまうかもしれない。」
    注:「憂慮する科学者同盟」については

こちら
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AB%CE%B8%A4%B9%A4%EB%B2%CA%B3%D8%BC%D4%C6%B1%CC%C1

を参照のこと(はてなキーワード)

 What about the risks to units 2 and 3?
 2号機と3号機の危険についてはいかがでしょうか。
 In unit 2, they're pouring water in the top to cool the fuel. Nuclear reactors are usually cooled using a closed system, in which cooling water circulates through the fuel rods. When the water gets hot, it is cooled via a heat exchanger and re-used in the reactor. Because it never leaves the reactor the radiation stays inside.
 2号機では燃料を冷やすための注水が行われて います。原子炉は常に閉ざされたシステムを使って冷やしているのですが、そこでは燃料棒の間を冷却水が循環しているのです。水が熱くなれば熱交換器で冷や され再び炉に送られます。それが原子炉外に出ないので放射能は内に閉じ込められます。
 But the water they're pouring into the top of unit 2 is flowing out the bottom because the containment is leaking. So unit 2 is the biggest polluter of the Pacific. It's going to constantly pour out water at a terrible level but it's stable. I don't think it's going to get worse.
 しかし2号機の上から注水される水は、容器で漏れがおこって底から流れ出ています。ですからこの2号機が太平洋最大の汚染源なのです。莫大な量の水が常に流れ出ていくことでしょうが、安定しています。私はこれがより悪くなるとは考えません。

 What about unit 3?
 3号機はどうですか。
 Unit 3 is the one that looks the worst, with the most rubble. But the reactor is actually the closest to being cool. It's almost at boiling, 200 degrees Fahrenheit cooler than any of the other units.
 3号機は最も多くの残骸があり最悪であるように見えます。でも原子炉は実際には最も冷えている状態です。沸点に近い華氏200度(約93℃)で、他の機よりも冷えています。
【注】
    注:それぞれの原子炉の温度については
こちらhttp://atmc.jp/plant/temperature/

を参照のこと。(原子力安全委員会資料によるグラフ)
 That said, the spent fuel pool on unit 3 looks from all the pictures to be partially obliterated. And it's the most highly contaminated because of the explosion. The damage to this facility tells me that the fuel has been scattered, and will be hard to reconstitute.
 ただ、3号機の使用済み燃料プールが部分的に破壊されていることはあらゆる写真から分かります。そしてそれは爆発のために最もひどく汚染されています。この設備の損害を見ると、燃料がまき散らされており元に戻すことは困難だろうと思います。

 Do you think TEPCO and the Japanese authorities are doing a good job handling the crisis, and communicating the risks?
 東京電力と日本の当局者たちはこの危機を処理する、そしてこの危機を伝えるのに、良い仕事をやっていると思いますか。
 No. I think they're doing a better job now than they were at first. But I don't think they're doing a good job. Part of the problem for at least the first three weeks was that the data was so poor. You can't make good decisions based on bad data. I think that affected some decisions that were made poorly.
 いいえ。彼らは最初のうちに比 べるとましな仕事をしていると思います。しかし、私は彼らが良い仕事をしているとは思いません。少なくとも最初の3週間で起きた問題の一部は、データが実 に貧弱だったことです。まずいデータに基づいて良い決定をすることは不可能です。このことが、貧弱な決定がなされたことに影響したと思います。
 Things are better now as far as getting control, but I don't think they're really conveying the risks to the public.
 いまコントロールすることに限っていえば、よりましな状態になっています。しかし私は、彼らがこの危機を人々に本当に伝えているとは思いません。

 Let's talk about the impact on people. What does this mean for Japan? When will people be able to go back to their homes?
 人々に与える衝撃について語ることにしましょう。この事故は日本にとってどんな意味を持っているでしょうか。人々はいつ自分の家に戻ることができるのでしょうか。
 Within six miles, I don't think they're going back within a generation. There will be so much contamination and it will take too long to clean. They've already found plutonium in the form of fuel rods off of the nuclear plant site.
 6マイル(約10km)内では、1世代のうちに戻れることはないでしょう。あまりに汚染が激しく、浄化するのに時間がかかりすぎます。燃料棒の形に収めていたプルトニウムが原発敷地の外ですでに発見されています。
 There are also indications that some areas 25 miles away have cesium concentrations higher than Chernobyl. You're going to be monitoring dairy and beef cattle for years.
 また25マイル(約40km)も離れた一部地域でチェルノブイリよりも高濃度のセシウムが見つかっています。日常のそして家畜のモニタリングが何年間も行われるでしょう。

 How will this affect the ocean? And how will it affect fish?
 海への影響はどうでしょうか。魚にはどんな影響がありますか。
 Here's how it works: The cesium settles on the seafloor. That gets absorbed by aquatic plants, seaweed and other life. The bottom feeders eat that, and other animals eat them, and it works its way up the food chain. Eventually, it will make it into the larger fish that we and the Japanese eat - the tuna and the salmon, for example.
 次のようにです。セシウムは海底に沈殿しま す。そして水生植物、海藻や他の生物によって吸収されます。底をはう動物たちはそれを食べ、他の動物がそれらを食べます。そしてそれは食物連鎖の段階を 上っていきます。結果としてセシウムは、我々と日本人が食べる、たとえばマグロやサケのような大きな魚の中に入るでしょう【注】
    注:次の資料を参照のこと。
      
海産生物と放射能 — 特に海産魚中の137Cs濃度に影響を与える要因について
http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=radioisotopes1952&cdvol=48&noissue=4&startpage=266&lang=ja&from=jnlabstract
 You'll be monitoring fish, I think, for decades.
 魚のモニタリングは何十年間も続くと思います。

 Will that be limited to Japan?
 日本にとって何が制限されるでしょうか。
 I think most of the contamination will be localized to within 100 miles of the plant. The problem is that fish swim. The bigger fish swim longer distances, and now of course they're flown around the world for eating. It's too early for that contamination to show up in these predators. It has to work its way up the food chain. You're probably safe to eat fish in Tokyo now. I'd worry about it more in three or four months than I do now. They'll have to monitor fish markets by sampling the meat and putting it in a detector to see if it's contaminated.
 汚染地域の大部分が原発から 100マイル(約161km)の範囲内に位置づけられるでしょう。問題は泳ぐ魚です。大型魚は長距離を泳ぎます。そしてもちろんですが、それらは世界中で 食べるために釣り上げられます。これらの肉食性のものに汚染が見られるには時期尚早です。それは食物連鎖の中で上っていかねばなりません。いま東京で魚を 食べてもたぶん大丈夫です。3ヶ月か4ヶ月を過ぎると今よりもっと心配になります。魚肉のサンプルをモニタリングして汚染があるかどうかを調べる探知機に 入れなければならないでしょう。
 That said, they've already found contamination in small fish 35 miles south of the plant.
 すでに発電所から南に35マイル(約56km)で小魚に汚染が発見された【注】と言われます。
    注:次の朝日新聞報道を参照のこと
      茨城沖コウナゴに放射性ヨウ素 野菜の基準の2倍
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY201104040370.html
      
福島沖コウナゴ、基準大幅に上回る放射性物質
http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY201104130618.html

 Is it likely that the levels of contamination will be harmful for human consumption?
 汚染は人間の消費には有害なレベルなのでしょうか。
 Yes. Here's an example: Chernobyl wafted cesium 137 into Germany. We're talking about more than 300 miles. Even now, 25 years later, the wild boar that eat the mushrooms on the soil that's absorbed the cesium 137, can't be eaten.
 はい。例を挙げますと、チェルノブイリのセシウム137はドイツ内に漂いました。300マイル(約480km)も離れた場所について言っているのです。25年後の今になってさえ、セシウム137を吸収した土に生えるキノコを食べている野生のイノシシは食べられません。
 When hunters capture a wild boar, they give it to a state lab to determine whether it's clean. One-third of the wild boars are contaminated. So with that as an example on an airborne release, I can't imagine that a waterborne release will be any different.
 ハンターが野生イノシシを捕らえた場合、彼 らは州の研究所にそれを持っていってきれいかどうかを調べてもらいます。野生イノシシの3分の1が汚染されています。これは空気中に放出された放射能につ いての例なのですが、水中への放出がそれと何か異なるとは想像できません。

 What about the many products that are manufactured in Japan and transported around the world? Are they safe?
 日本で製造され世界中に運ばれる多くの製品についてはどうですか。安全ですか。
 Aside from food, I wouldn't worry about Toyotas or silicon chips for computers or other industrial products. They'll be fine.
 食べ物を除けば、私はトヨタやコンピューター用のシリコンチップや他の工業製品については心配していません。それらはきれいでしょう。

 Will there be health impacts in North America? What are you doing to protect yourself?
 北米大陸で健康への被害があるでしょうか。あなたは身を守るために何をしますか。
 I bought Iodine pills, but I'm not using them. I don't think the radioactive iodine releases in New England, where I live, are going to be significant enough to worry about. I haven't looked at California or Alaska or other West Coast data.
 私はヨウ素の錠剤を買いましたが、使っていません。私はニューイングランドに住んでいますが、そこで放射性のヨウ素が心配するほど多くは検出されないでしょう。私はまだカリフォルニアやアラスカや他の西海岸でのデータは見ていません。

 After our last interview, you were criticized as an alarmist by people ranging from a Vermont state senator to Rush Limbaugh. Now that the crisis has been elevated to a 7, the maximum level, how would you respond to them?
 前回のインタビューの後で、あなたはヴァーモント州上院議員からラッシュ・リンボー【注】にいたるまでの幅広い人々から、人騒がせなやつだと非難されました。いまこの危機はレベル7に達しています。最高レベルですが、あなたは彼らにどう返答しますか。
    注:ラッシュ・リンボーについては
こちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC

を参照のこと(Wikipedia)

 I was really being objective. I think that rather than me being an alarmist, they were being apologists. The record has shown that the alarmists were right and the apologists were wrong.
 私は本当に客観的でした。私が人騒がせというよりは、彼らが弁解者だったのです。事実の記録は人騒がせが正しく弁解者が間違っていたことを明らかにしています。

 Some commentators are saying that even with the Fukushima accident, nuclear power is far safer than coal, which kills thousands of people each year from mining accidents, pollution-related lung cancers and the like. Do you agree with this?
 解説者の一部は、フクシマ事故があったとしても、原子力は石炭よりもはるかに安全だと言っています。石炭は毎年何千人もの人々を、炭鉱事故と汚染によって起こる肺がんなんかで殺していると言うのです。この意見に賛同しますか。
 Coal kills a lot of people, there's no doubt about it. But it's a false alternative to say we need more nukes because coal kills more people.
 石炭は多くの人を殺しており、それに疑いはありません。しかし石炭がより多くの人々を殺すからもっと原発が必要だと言うのは話のすり替えです。
 I think we need to reconsider the central power station paradigm - where big power plants provide electricity to a large area. Whether it's coal or nuclear, that was right for the 20th century. It's wrong for the 21st century.
 我々は集中型の発電というパラダイムを考え直す必要があると思います。それは、巨大な発電所が広大な地域に電気を供給するというものです。それが石炭であろうが核であろうが、それは20世紀にとっては正しいものでした。21世紀にとっては間違ったものです。
 My thought is that we shouldn't shut nuclear reactors down immediately because they're killing people in Japan. You simply can't do that. Instead, Fukushima forces us to look at this paradigm of putting enormous amounts of money into one plant. The Votgle plants in Georgia - two of them will be pushing $20 billion. I think our money would be better spent distributing the grid.
 日本で原発によって人が死のうとしているか らといって、我々は直ちに原子炉を止めてしまうべきではない、というのが私の考えです。それは単に不可能なだけです。そうではなく、フクシマによって、我 々は一つの発電所に巨大な量の資金を投入するというパラダイムを点検せざるを得ないでしょう。ジョージア州のVotgle発電所では、二つの炉に200億 ドルがつぎ込まれることでしょう。私は、我々のお金が電気を配るのにもっと上手に使えるはずだと思います。
 With the advent of smart grids and distributed transmission of electricity and power sources like a 2 megawatt windmill or a gas-powered "bloom box" fuel cell that generates electricity very efficiently, I think that by 2040 we'll be a distributed energy network. New nukes are like the Maginot line of electricity. By building them, we'll be trying to solve a problem that technology has already surpassed, the way the French built the Maginot line tried to prevent the Germans from invading. Instead, they just went around.
 スマートグリッド【注1】、送電の融通、そして2メガワットの風力発電やガスによって動く「ブルーム・ボックス【注2】」 のような電源の登場に伴って、私は2040年までにはエネルギー配給ネットワークができるだろうと思います。新たな原発は電気のマジノラインのようなもの です。それらを作ることによって、我々は問題点の解決を試みることになるでしょう。テクノロジーはすでに克服しているのです。フランスが作ったマジノライ ンはドイツの侵攻を止めようとしたものですが、ドイツはそれを迂回しただけだったのです。
    注1:スマートグリッドについては
こちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89

を参照のこと(Wikipedia)
    注2:"bloom box"については
こちらhttp://en.wikipedia.org/wiki/Bloom_Energy_Server
を参照のこと(Wikipedia英語)

【引用、訳出、ここまで】


脚注
インタビュー中でガンダーソンが述べている福島4号機の使用済み燃料プールについて、2011年4月22日付の
NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20110422/t10015498971000.html
には次のように書かれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(前略)福島第一原発の4号機は、地震発生当時は定期検査中だったため、5階部分にある使用済み燃料プールには、第一原発の中で最も多い核燃料を束ねた燃 料集合体1535体が入っていましたが、震災のため、海水を使った本来の冷却機能が失われました。今月12日に水温を調べたところ、およそ90度と通常の 2倍以上の温度になっていることが分かり、東京電力は、熱で水が蒸発して燃料が露出しないよう、1日70トンのペースで水を入れています。しかし、4号機 は先月の爆発でプールを支える建屋の壁が損傷しており、水を入れすぎると重さで建屋そのものの健全性が失われるおそれがあるとして、東京電力はどのくらい の量の水を入れていくのが適当か、22日から調査をはじめました。方法としては、水を注入している特殊な車両のアームの先端に、水位と温度を測ることがで きる装置を付け、水を入れた量と水位などを比べて、蒸発した量を推測するということです。東京電力によりますと、22日の調査で、水温は91度、水位は燃 料からおよそ2メートル上になっていたことが分かったということです。4号機は、事故の収束に向けた工程表の中で、プールの底を支える柱を設置する対策を 取ることになっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*************************************

 なお、このインタビューでガンダーソンが最後に語っている「パラダイム・シフト」に関連して、三つの日本語情報を取り上げておきたいと思います。

 最初は、ビデオニュース・ドットコムのビデオ「ニュース・コメンタリー (2011年04月23日) 今週の福島原発 基本情報の公開なき楽観論には注意が必要http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001845.php」で、司会の神保哲生氏と対談する萱野稔人津田塾大学准教授が述べていることです。おおよそガンダーソンの視点に近い立場からもう少し詳しく語られており、さらにそれを日本社会で実現させる際の困難さについても触れられています。
 次に、同じくビデオニュース・ドットコムのビデオ「マル激トーク・オン・ディマンド 第523回(2011年04月23日) 「原発は安い」は本当か ゲスト:大島堅一氏(立命館大学国際関係学部教授)http://www.videonews.com/on-demand/521530/001844.php」で、環境経済学の専門家による原発による発電コストの本当の姿を明らかにするものです。
 最後に、ソフトバンク社長の孫正義氏によるアイデアです。こちらの民主党の復興ビジョン検討チームの会合における講演「震災復興に向けて」http://www.ustream.tv/recorded/14153702と、自由報道協会主催の記者会見http://www.ustream.tv/recorded/14195781#utm_campaigne=synclickback&source=httpでの話の二つがありますが、脱原発のビジョンに関してはどちらも基本的に同じ内容です。
 こういった議論が、タブーとされることなく、何の妨害も受けずに、日本中に広まるかどうかが、いまからの日本人の運命を決定的にすることでしょう。

引用ここまで

原文は、『フクシマからの警告』サイトの中の
【A.ガンダーソンへのインタビュー】
http://doujibar.ganriki.net/fukushima/Gunderson_interview-0413.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー
粉ミルクのセシウム
などの参考記事にさせていただきました。

放射性物質、海底に沈殿の恐れ 仏研究所が影響予測

引用ここから


放射性物質、海底に沈殿の恐れ 仏研究所が影響予測

図説
福島第1原発(丸印)から流出した汚染水の拡散シミュレーション図(左)と、大気中の放射性物質の海上降下による、海水の汚染シミュレーション図。4日、IRSNが発表した

 【パリ共同】フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は6日までに、福島第1原発から流出する高濃度の放射性物質を含む水などが海洋に与える影響予測を発表した。微粒子の形で海底に沈殿する放射性物質の危険性を指摘し、長期の監視が必要と警告。放射性物質が魚介類の体内で濃縮される可能性も指摘した。

 IRSNは、海流のデータなどを基にしたコンピューターシミュレーションの結果から、放射性物質のうち海水に溶け込んだものについては水中で拡散し、海流で遠方に運ばれるため危険性が少ないと示唆。一方で、微粒子の形で海中にとどまる物質は海底に沈み、長期間汚染が続く可能性があるとした。

 特にセシウム134は数年、セシウム137は約30年にわたって海中にとどまるとして「沈殿が疑われる日本の海岸地域では、長期にわたる調査が必要だ」と指摘した。

 放射性物質が魚介類の体内に蓄積され濃縮される可能性については、セシウムの場合、軟体動物や海藻の濃縮率が50倍であるのに対し、魚類は400倍と危険性が高まることを指摘。放射性ヨウ素の場合は逆に、魚類で15倍だが、海藻で1万倍になるなど、物質と生物種の組み合わせで、汚染の状況が多様になるとの見解を示した。

 コンブなどの褐藻類は放射性ヨウ素131に汚染されるリスクを抱えているが、この物質は半減期が短いため、重大な危険があるのは数カ月間にとどまるだろうとしている。

2011/04/06 11:16 【共同通信】


引用ここまで

原文は、47NEWSサイトの中の
(共同通信)【放射性物質、海底に沈殿の恐れ 仏研究所が影響予測】
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040601000151.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

台風通過に伴う 海底の変化についての考察

引用ここから


台風通過に伴う 海底の変化についての考察

 台風による湧昇:気象庁
   台風のように反時計回りの風が吹くときには、中心付近から外向きに海水が移動します。すると、移動した海水を補うように、深いところから海面よりも冷たい水が湧き上がります(これを湧昇といいます)。台風による湧昇の大きさは台風の大きさや台風の移動の速さによって変化します。台風の移動の速さが遅いほど、湧昇ははっきりと現れます。

水深が深い場所なら問題は無いと思いますが、福島原発の近くを台風が通る時に海底のセシウムなどが舞い上がって拡散し、表層、中層の魚類に影響はないのでしょうか? 

台風の速度が遅いと この現象は顕著に現れるそうです。


まぁ、政府に言わせれば これこそが拡散して希釈される ってことなんでしょうけどね。
でもそれでいいのか? ってなると話は別だと思うのですが。。。



引用ここまで

サムネイル画像はクリックするとgifアニメ化します。

原文は、きのこのこさんの『ほったらかし農園へようこそ!』ブログの中の
【台風通過に伴う 海底の変化についての考察】
http://blogs.yahoo.co.jp/norinori833/38435474.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

台風がもたらすもの

引用ここから


台風がもたらすもの

 年間降水量は多いが水源に乏しい沖縄では、昔から各家々いろいろな方法で水を集めてきた。屋敷の木に藁を巻き雨水を抱かせて桶に誘い込み、これを水瓶(とぅーじ)に保存した。後には屋根から流れる雨水を樋に集め、水瓶(とぅーじ)に誘導して溜めたりした。
 台風は人災をはじめ、農作物への被害など多くの被害をもたらすが、恩恵としては、大量の雨をもたらすので水資源が確保できるいうこと。沖縄は今でこそ、貯水タンクの普及やダムの建設により幾分水事情が緩和された感があるが昔は断水も多かった。
 自然環境の循環という観点から言えば、台風はその強風によって海水をかきまぜ海を浄化し自然の生態系を維持するのに一役かっているとも言われる。今沖縄のサンゴの白化現象が話題になっている。これは温暖化による海温の上昇によるものだが、台風が海底の冷たい海水と海面近くの暖かい海水とを混ぜてくれるおかげでサンゴが生息する適温をつくりだす。台風も自然の一部と考えれば、これにより自然のバランスが保たれていると言えるかもしれない。

 沖縄では大気中の塩分濃度が本土の約10倍、これが台風ともなれば数十倍から百数十倍にもなるといわれる。よって金属類は腐食しやすい。台風の後は大切な車は洗車し、住宅もサッシ窓など簡単でよいから水で洗うとよい。


引用ここまで

原文は、『台風と沖縄』サイトの中の
【台風がもたらすもの】
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sun_3/
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

海底の大掃除をしてくれる台風

引用ここから


海底の大掃除をしてくれる台風
投稿日時:2010年09月08日 20:20
木村乃です。

与論島の民宿のおやじさん。「台風は海底の大掃除をしてくれる」と教えてくれた。同じくおかみさん。「今回は3年ぶりの台風でちょっと楽しみにしてたのに、意外と小さかったね。残念」。現地の人と話をしてみたいとわからないことは本当に多い。台風に対する価値観。目からうろこの会話でした。(写真は左が台風接近時にわきたつ白波を撮ったもの。水平線が白くなっているでしょ?拡大してみてください。わかるかな?)


引用ここまで

原文は、『世遊綽々』ブログの中の
【海底の大掃除をしてくれる台風】
http://www.biz-design.co.jp/blog/20100908/%E6%B5%B7%E5%BA%95%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%8E%83%E9%99%A4%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8F%B0%E9%A2%A8/
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

五輪開会式を晴天に…北京市気象局が人工消雨リハーサルへ

引用ここから


五輪開会式を晴天に…北京市気象局が人工消雨リハーサルへ

 【北京=竹内誠一郎】8月8日の北京五輪開会式に向け、北京市気象局は10日、科学的な方法で強制的に雨を降らせ、本番の日に晴天を確保する「人工消雨」のリハーサルを、6、7月の2か月間で行うと発表した。

 同局が過去30年間のデータを分析したところ、8月8日の降水確率は約47%。五輪開会式は、半屋根式の国家体育場で大がかりな仕掛けが予定されるが、総合監督の張芸謀氏は「一番心配なのは雨」という。

 人工消雨は、ロケット砲や飛行機で、液体窒素などの物質を積んだロケット弾を近づく雨雲に撃ち込み、事前に雨を降らせる仕組み。五輪開会式の数日前に、人工消雨を行い、開会式本番を晴天にする計画だ。昨年、長春で開催した冬季アジア大会では、この手法の応用で雪を降らせて、雪不足を解消している。

 人権団体などの抗議行動を受ける聖火リレーに続いて、欧州の首脳らが出席を見合わせている五輪開会式。果たして晴天で迎えられるだろうか。

(2008年4月10日23時48分 読売新聞)


引用ここまで

原文は、読売新聞ニュースサイトの中の
【五輪開会式を晴天に…北京市気象局が人工消雨リハーサルへ】
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/sports/news/20080410-OYT1T00568.htm
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

天にも号令、人工消雨 北京五輪「開会式晴れ」へ威信かけた挑戦

引用ここから


天にも号令、人工消雨 北京五輪「開会式晴れ」へ威信かけた挑戦
産経新聞 2007/05/08 20:17

 北京市気象局が2008年北京五輪に向け、大自然に戦いを挑んでいる。年間降水量の75%が夏に集中し、8月には3日に1度雨が降るといわれる北京で、人工降雨技術を用いて雨雲に細工を施し、式典や競技に対する雨の影響を防ごうという計画。冬季アジア大会で人工降雪に乗り出すなどチャイナは気象に関しては自信をもっており、威信をかけ、特に開会式には「雨は降らせない」と意気込んでいる。

 北京市気象局は4月下旬、過去30年の気象統計の分析結果を公表した。チャイナ国営通信新華社などによると、五輪期間中、1日の降水量が25ミリをエえる確率は6・5%。ただ開会式が行われる8月8日の降水確率となると50%に跳ね上がる。土砂降りになる可能性は低いもようだが、夏の北京には雨に加え雹(ひょう)も頻繁に降る。英字紙チャイナ・デーリーによると、北京市の王岐山市長は以前「最大の頭痛の種は開会式当日に雨が降ること」と吐露している。

 そこで登場するのが「人工消雨」だ。計画では雨雲が近づいてきた場合、北京から約90キロ離れた地点で人工的に雨を降らせ北京での降水量を減らす。国家体育場(愛称・鳥の巣)上空に雨雲がかかっている場合は、開会式前に雨を降らせてしまう手も想定している。

 詳細な仕組みは明らかになっていないが、チャイナではロケット弾や飛行機を使ってヨウ化銀などの化学物質を散布し、雲を刺激して降雨を促す技術が実用化されている。

 今年1、2月にチャイナ東北部の吉林省長春などで冬季アジア大会が行われた際には、雪不足を解消するためロケット弾を使って人工的に雪を降らせたとされている。予定外の場所に降ったり予定よりも大量の雪が降ったりと、自然を完全に操るまでには至っていないものの、チャイナメディアは4月にもチベットの山岳地帯で人工降雪に成功したと報じている。干魃(かんばつ)や氷河融解の防止策として期待が高まっているようだ。

 この2年、気象情報収集のため新型レーダーの設置や気象衛星の打ち上げも進めてきた。その上で今年は、さらにテストを重ねて実用の可能性を探る。新華社などによると、市気象局の王玉彬・副技師長は「計画の主目的は競技場を中心に防御線を巡らすこと。早めに雨を降らせることで“消雨”の目的を達成する。狭い地域で効果的に降雨を減少させることができると確信している」と自信をみせている。


引用ここまで

原文は、iza!ニュースサイトの中の
(産経)【天にも号令、人工消雨 北京五輪「開会式晴れ」へ威信かけた挑戦】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/other/50899/
です。
(すでに削除されている記事ですが、いろんなブログに掲載され残っていました。
個人的な便宜上、ここにもコピペ保存しています。)

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

台風をあやつる 夢ではない天気の制御

引用ここから


台風をあやつる 夢ではない天気の制御
R.N. ホフマン

 毎年,大きな被害をもたらす台風やハリケーン。その勢力を弱めたり,進路を変えたりすることができるだろうか?近年の研究から実現のシナリオが浮かび上がってきた。
 高度な気象予報モデルに基づいて,ハリケーンの発達のカギとなる複雑な過程が精密に再現された。その結果,ハリケーンや台風などの巨大なカオス的システムは初期条件の微小な変化に非常に影響されやすいことがはっきりした。例えば周辺や中心部の気温や湿度がわずかに変わるだけで大きな影響が出る。
 ハリケーンの何を変化させれば勢力を弱めたり進路を人口密集地域からそらせるか,複雑な数学的最適化手法を利用した研究が進んでいる。著者ら大気環境研究所(AER,全米規模の研究開発コンサルティング企業の1つ)のチームはハリケーンの精緻な数値モデルに基づいて過去のハリケーンの動きを模擬し,さまざまな介入が及ぼす変化を観察することで,その影響を評価している。
 1992年に発生した2つのハリケーン「イニキ」と「アンドリュー」についてシミュレーション実験を行った。この結果,温度や風の初期値をわずかに変えることでハリケーンの進路を誘導したり,暴風の及ぶ範囲を縮小できることがわかった。
 将来は,太陽光発電衛星から送り出すマイクロ波ビームによって大気を加熱し,ハリケーンの温度を変更できるだろう。ハリケーンの進路に当たる海洋上に生分解性の油をまき,海面からの蒸発を抑えてハリケーンの発達をコントロールすることも考えられる。このように,いずれはハリケーンの発達に人為的に介入する具体的な道が開かれ,人命や財産を守ることが可能になるだろう。

著者
Ross N. Hoffman
マサチューセッツ州レキシントンにある大気環境研究所(AER)の首席研究員兼研究開発担当副社長。専門はデータ同化手法,大気力学,気候理論,大気放射。米航空宇宙局(NASA)の複数の科学チームのメンバーを務めており,米国学術研究会議の「気象変更研究の現状と将来性に関する委員会」に参加した。 NASA先端構想研究所(NIAC)による支援や,ヘンダーソン(JohnHenderson)をはじめとするAERの同僚の協力に感謝している。


引用ここまで

原文は、『日経サイエンス』サイトの
【台風をあやつる 夢ではない天気の制御】
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0411/typhoon.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

ChemBlog-ケムログ

引用ここから


# Weather War? -気象戦争

2005.10.19 Wednesday

さて、今回はケムトレイル肯定派の出番となる訳ですが、ここで英国の新聞記事に面白いものを見つけましたので、そちらをご紹介します。ケムトレイル問題において必ず登場する、環境、気象兵器に関する、ザ・デイリー・エクスプレス紙の記事です。ホームページは、http://www.express.co.uk/で、そこには「世界中で最も素晴らしい新聞」とのコピーがありますが、英国といえばタイムズ紙しか知らない私には、ここがどんな性格の新聞社なのか分かりません。ゴシップネタを扱う新聞社が英国には多数あるようなので、そういった類のところなのかもしれません。少々長いですが、まずはお読み下さい。ケムトレイルも、気象改造の一環であるという説もあるくらいなので、これに関しては引き続きソースを探してみます。



http://www.globalresearch.ca/index.php?context=viewArticle&code=THE20051008&articleId=1061 の訳

それは気象戦争なのか?
合衆国とロシアが、ハリケーンや地震の力を利用するための、非合法な競争に巻き込まれていることを、新たな証拠は示唆する。

ザ・デイリー・エクスプレス

2005年10月8日
ザ・デイリー・エクスプレス(英国)2005年7月16日付け記事

巨大なキノコ雲が上空にそびえ立っているのを見て、機長は恐怖に捕らわれた。そして、彼は自機が今まさに、核爆発で発生した放射性降下物(死の灰?)に、囲まれようとしていると確信した。救難信号を発し、乗組員に酸素マスクの着用を命じ、老練な操縦士は、雲の直径を320Kmと推定し、さらにこれまで見たこともないような、不気味な光によって傾けられていたと冷静に記録した。最終的に、その大気中にそびえ立っている雲は無害であるとされ、旅客機は、アラスカ州アンカレッジから東京までの航路を、安全に飛行を続けた。

しかし、その遙か下方では、日本とソ連の間の海域で操業を行っていた漁船団が、突然天候が回復する前の一時的な激しい豪雨に見舞われ、水浸しになるという出来事が発生していた。後に、科学者達は、核実験及び火山活動は認められないが、これは自然現象ではないとの結論を下した。さらに20年以上が経過した今も、1973年に航空機の乗組員と漁師達が目の当たりにし、そして唖然となった、雲や降雨の生成を目的として、日本海の海水が大気中で爆発させられたという、この冷戦構造下の不吉な実験に対する嫌疑は未だに存在している。

国立公文書館により、ようやく公開された英国政府の文書は、1970年代全体に渡り、環境戦争において、深い不信の念が2つの大国に横たわっていた事を明らかにする。文書は、その分野で優勢にあった合衆国と、世界の天候を制御することを目標とした、極秘の軍事計画を有していたソ連、双方の側面を浮き彫りにする。「2025年までに、合衆国は天候をもその手に収めるだろう。」とある科学者は、自慢げに語る。

その後、地震、極地の氷の溶融や天候の改造を引き起こす、環境戦争禁止の国連協定が調印された。しかし、一部の専門家達は、究極の大量破壊兵器開発のための作業が、人知れず継続されていると信じている。

これら主張は、狂気じみた陰謀説として懐疑論者や、ジェームス・ボンドの007シリーズのスタッフにより退けられている。しかし、サイエンスフィクションと現実の境界が、ますますぼやけている現状で、増大する証拠もある。現在、アメリカ政府は、ベトナム戦争中の5年間に、敵側の農作物を洗い流し、ホーチミンルート上の補給路を破壊することを目的とした、豪雨を故意に生成するための作戦、プロジェクトポパイにおいて、1200万リットルもの「雲の種まき」のための、物質を投入したことを認めている。

気象操作兵器の開発に成功し、目標とされた地域の降雨量が、1/3増加したと断言される。その時、政府高官は、当該地域は豪雨の傾向があると語っている。

しかしながら、この種の降雨を造り出す実験は、何ら目新しいものではない。英国では、1952年、デボンに壊滅的被害をもたらせたリンマス洪水の前に、英空軍が、秘密裏に降雨実験を行っていたと主張されている。水滴を形成するよう、航空機がヨウ化銀を雲に散布する。水滴は次第に重くなり、最終的には雨として地表に落下する。続く、12時間に8月の通常降水量の250倍にあたる、228㎜もの降雨があり、犠牲者は35名を数えた。

救助活動に助力した、前ノースデボン陸軍憲兵のトニー・スペラー(当時22歳)は、英国国防省の記録から答えを模索している。

「彼らが、雲の種まきを当該地域で行っていた事に疑いの余地はない。何故なら、英国空軍の航空日誌がそれを立証しているからだ。」と、現在彼は語る。「もちろん、英国国防省は全ての認識を否定している。しかし、火のない所に煙は立たないものだ。」

と同時に、現在76歳のスペラーはこうも付け加える。「真実が我々に漏れてくることは、なさそうだと思っている。」

天候の制御における初期の作業は、粗野で予断を許さない。しかし、それはアメリカ及びロシアの両政府が、80年代半ばの国連の停止条約締結後においても、密室の奥深くで実験を継続していると主張されている。そして両国は、壊滅的な被害をもたらせる可能性をも秘めた、気象を制御する能力を有する、極めて高度なシステムを所有している。

合衆国において、そのテクノロジーは、物議を醸したロナルド・レーガン元大統領の、スターウォーズ防衛システムの一部に由来する、高周波活性オーロラ調査プログラム(HAARP)の下で展開されている。アラスカ州ゴコマを拠点とするその兵器は、気象の形態を改造するため、強力な電磁波を上空の大気中に照射することで動作している。一部の専門家は、他ではシステムの稼働準備が完了するまで、さらに20年を要すると言われている中、システムは既に稼働していると主張している。

HAARPについて軍の公式文書を調査している、カナダオタワ大学のマイケル・コスドフスキー【読み方不明】経済学教授は、兵器の稼働準備が整っていることに疑いの余地は無いとしている。

「気象改造テクノロジーが利用可能であることの、影響について合衆国空軍による、非常に明確な記述が見られる。HAARPは、来年には本格的に作動を始め、そして実戦に投入されるはずである。」と彼は言う。

(http://www.globalresearch.ca/index.php?context=viewArticle&code=CHO20040927&articleId=319 を参照)

「このシステムが、非軍事目的であると主張することは、事実をねじ曲げる結果となる。

私は、そのテクノロジーが、平和的に応用された例など全くないと考えている。それは大量破壊兵器であり、重大な気候上の混乱をもたらすものである。その利点とは、敵は自身に兵器が使用されていることを、知る由もないということである。私は、国連の合意は確実に犯されていると信じて疑わない。」

彼は、少なくとも1つの英国企業がこの開発に関係していると主張する。

「人々が、単に地球温暖化の緩和について力を注ぐばかりではなく、これら兵器について議論を始める時である。」コソドフスキーは付け加える。「どちらも、深刻な脅威なのだから。」

ロシア政府は、密かに独自の「気象誘導」システムを所有している。それは、環境を崩壊させ、ジェット気流の流れを変える能力を持つ、ウッドペッカーと呼ばれている、低周波発信システムに関係している。1980年代に発生した、カリフォルニアの長期に渡る干ばつの原因は、ウッドペッカーが、暖かい湿った空気を数週間に及び、遮断したことによると主張されている。

英国気象庁の自然科学者、ダミアン・ウイルソンによれば、天候の制御は、現実のものとなっている。しかし、それは正確な技術ではないようである。「ドライアイスを、雲の中に降下させることによって、霧を晴れさせる手法は、既に数十年の経験を有しており、証明されている。」と彼は語る。

「降雨を生成し、水不足の国々に投入することを目的とした、雲の種まきに関する膨大な数の研究に、資金がつぎ込まれている。結果にばらつきがあり、さらに開始するにあたり、雲を必要とすることが課題である。そのテクノロジーは、青く澄み渡った空では、降雨を作り出し、そしてそれを持続させることは出来ない。従って、砂漠地帯の干ばつや飢饉に終焉をもたらすための手段たり得ない。」

ウイルソンは、その結果、莫大な数の人命を救う可能性を持つに等しい、ハリケーンの進路変更が可能であると考えている。現在の、カリブ海そして、アメリカの東部海岸線のハリケーンによる騒乱は、しっかりと捕捉された嵐が、破壊的な兵器の存在をも、証明することができたことを示している。

アメリカ政府は、1947年にハリケーンを制御するために、雲の種まきを試行している。しかしその戦術は、ハリケーンの勢力を拡大させるという逆効果をもたらし、ジョージア州サバナを襲った。

単独のハリケーンが、世界中のパワープラントが生成する、エネルギー量と同程度のエネルギーを持っている、と予測されたのを受け、合衆国が、続く1962年から1983年の間、さらなるハリケーンの操作実験を、コードネーム・ストームフューリーにおいて、実施していたことが知られている。比較的最近のプロジェクトでは、数万から数十万リットルという植物性油脂を海に注ぎ込むことが、必要とされている。

「ハリケーンは、暖かい海面からエネルギーを得て、自らの勢力を増強している」と、ウイルソンは語る。「巨大な油膜を海上に塗布すれば、海面温度が低下し、勢力を弱められるだろう。理論上は、この方法でハリケーンの進路を、変更することが可能である。例え、軍が気象を制御するための研究を、継続していたとしても、驚くほどのことではない。イギリス南東部でより強い夏の日照りに悩まされた事で、私は、この国において、雲の種まきが導入されるよう、圧力がかかることを期待している。」

軍の注意を惹きつけたのは、単なる気象ではない。

科学者達は、また地震が引き起こされるメカニズムをも研究している。小規模の地震を発生させることで、岩盤にかかる圧力が解放され、災害を防ぐことができる。しかし軍の科学者達は、大地震を発生させることを目的とした、地球のプレートの移動を引き起こすための、強力なエネルギービームを、脆弱な断層帯に誘導することが可能であると考えている。海底の断層の線に沿って、同様のテクノロジーが破壊的な津波を起こさせる目的で、使用されているのかもしれない。

実験の禁止における課題の一部は、何が環境戦争なのかという、定義の一致が必要であることだ。それは、第二次世界大戦中に実施された、ドイツの工業の中心地に洪水を引き起こすことを目的とした、有名なダムバスター特別任務【1943年5月16日夜〜翌17日未明にかけて行われた、ダム破壊作戦】で、跳躍爆弾が使用された時、既に環境戦争の形態について議論が為されている。

半世紀を経てもなお、その脅威は未だ十分に深刻な見方をされている。

「テロリストは、環境型のテロリズムに手を染めつつある。そうすることで、彼らは、離れた場所から電磁波を用いて、天候を改造し、地震を引き起こし、そして火山を噴火させることができる。それは実在する。そしてそれこそが、我々がこれまでに行ってきた仕事の度を増さなければならない理由である。」とウイリアム・コーエン前国防長官【クリントン政権時】は注意を促す。

ブラッドフォード大学平和研究学科、オーウェン・グリーン研究委員長は、秘密裏にその自然を利用する兵器の開発は、継続されていると考える。

「ペンタゴンに、非常に潤沢な資金があるにも関わらず、彼らが調査をしなかったなら、私は驚きを隠し得ないだろう。」と彼は語る。「私は、それが合衆国とロシア双方で、進行中なのではないかと推測する。人々が気象を研究するのを止めることは出来ない。しかし、地震に関する限り、軍の積極的な計画にあなた自身の資金を費やす必要はない。何故なら、そこではそれらのテクノロジーを、容易く適合させるための非常に多くの作業が、進行中だからだ。アイデアの幾つかは、全く信用するに値する。」

「我々は、回復不能なダメージを与え、地球全体の大気の状態を変化させる、鎖を解こうとしているのかもしれない。それが、自然をあれこれいじくりまわすことのリスクである。」と、他の国防関係者は語る。

そしてこのように巨大な自然の力が、これらはっきりとした警告にも関わらず、人が神を演じ続けることを、避けられないものとしていると思われる。

引用ここまで

原文は、『ChemBlog-ケムログ』ブログの中の
【# Weather War? -気象戦争】
http://blog.chemblog.oops.jp/?day=20051019
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

ハヤカワSFマガジン1971年12月号(154号)

引用ここから


写真
ハヤカワSFマガジン154号表紙
(C) 早川書房
1971年12月号(154号)

「サイエンス・ジャーナル」によると、『今年(昭和46年)は台風の当たり年』とのことで、『既に例年より5〜6個多い30号』まで発生したとここと。確かに12月号のの原稿執筆時点(10月頃?)で30号というのは、多いのかもしれません。

記事によれば、こうした台風による被害を防ぐために、ストームフューリー計画という台風破壊計画が、海洋環境庁とアメリカ海軍の合同計画が進められているそうです。

ちょっと長いですが『ジェット攻撃機が台風の中心に208個のヨウ化銀爆弾を投下し、台風を破壊。ヨウ化銀によって微少な氷ができることで固化熱が放出され、台風の中心に上昇気流が発生し、台風構造が破壊される。』のだそうです。

何だかTDSのストームライダーのような計画ですねー!

ちなみに、『この種の研究は古くから行われており、1947年にはアメリカ空軍が台風の中心にドライアイスを投下するという実験を行ったこともある。1969年には、海洋環境庁とアメリカ海軍の合同で、デビー台風に2080個のヨウ化銀爆弾を投下し、台風が急速に衰えるという結果を得た。』そうです。

ただし、台風の衰えが爆弾の効果によるものか、爆弾は関係なく別の原因によるものかは議論が割れている、ということで、現在こういう計画の話を聞かないのも、効果の程が証明できないせいかもしれません。

計画の推進科学者は、「今後5〜8年の間に、発生直後の台風がどの程度発達するか予測し、危険な物は破壊するという技術が実用化する」と言っているようですが、現実にそうならなかったのはご存じの通りです。

最後に、このコラムの作者は、台風破壊プロジェクトを進める前にむしろ『だぶついた外貨を利用して、現在アメリカに頼り切っている、太平洋の気象観測を自力で行えるようにすべきだ』と訴えています。「ひまわり」の後継衛星確保も進まない現在。日本の体質と状況は31年前とさほど変わっていないのかもしれません。



以下略 引用ここまで

原文は、トップページ不明(個人サイトでしょうか)の
【1971年12月号(154号)】
http://kfactory.shonan-seashore.net/SFhtmls/SFM_197112.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

「悪魔の怪物」コントロール計画(掲示板より)

引用ここから


【「悪魔の怪物」コントロール計画
1997/09/21  報告 報告者:伊達 徹、マイケル高田、松沢 明

1997年に日本に上陸した台風は、9月の時点で、6月20日の台風7号、6月28日の台風8号、7月26日の台風9号と、すでに3つに達し、各地に大きな被害をもたらした。気象庁気候情報課によれば、台風の上陸数の多さにはエルニーニョ現象が関係しているという。エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面水温が平年よりも高くなる現象で、太平洋高気圧の発達に大きく関係すると考えられている。通常ならば6月から8月にかけて太平洋高気圧が日本を覆うため、台風は日本海側を北上する。ところが今年はエルニーニョ現象の影響で太平洋高気圧の発達が弱く、日本列島がちょうど台風の通り道になってしまったと考えられるのだ。

台風の発生は、太陽光線により大量の海水が蒸発し、上昇気流が発生、そして積乱雲が発生し豪雨・突風・雷を発生し熱帯低気圧をつくる、この熱帯低気圧が発達し、最大風速が17.2mを超えたものが台風である。マサチューセッツ工科大学の試算によれば、今後、地球温暖化に伴う海面水温の上昇により、台風の勢力が強くなる恐れがあるという。

1947年、アメリカで台風による被害を未然に防ぐことを目的として、台風制御の実験が行われた。台風の積乱雲の上層部、高度1万m付近では、気温はマイナス40度にもなるが、水分が凍結しないまま過冷却水、つまり0度でも凍らない水になって存在している。水分が凍結するには、核と呼ばれるチリや微細なホコリが必要になるが、台風の上部の水蒸気には核がないため凍結しないのだ。そこで過冷却水にドライアイスを投入し、水蒸気を凍結させる事が出来れば、台風を形作る積乱雲が減少し、勢力を弱めることが出来るのではないかと考えられたのである。 1947年10月にアメリカで行われた実験では、台風の勢力を弱めることに成功。だが、台風の進路が変わり、豪雨による大きな被害を出してしまった。実験と被害の因果関係は確認されなかったが、多くの批判によって実験は中止された。

1962年、再びアメリカで、プロジェクト・ストーム・フューリーという台風制御計画が進行した。これは、最も強い風が吹いている、台風のアイ・ウォール、つまり台風の目の外側の壁にある雲の、外側に人工的に積乱雲を作り台風の目を拡大させることによって勢力を弱めようというものである。最初の実験はアメリカ・フロリダ沖のハリケーンで行われた。その結果、最大風速が50m/sから35m/sへと減少したのだ。そして新たな実験の場所として太平洋西部のフィリピン沖が選ばれた。だが、1971年第4回「台風委員会」という国連アジア太平洋経済社会委員会と世界気象機関(WMO)が共同運営する会議で日本は実験に反対した。

実験による安全性が確認されていないこと、そして日本の年間降水量のおよそ4分の1は台風によるもので水不足の影響を考えた末の判断であった。1992 年、WMOは、気象制御は国と国、地域と地域間の利害対立を起こす危険性があり、台風は軍事兵器にもなりうるとして警告。そのため台風制御計画は国際的に凍結されたままである。 】http://www.ntv.co.jp/FERC/research/19970921/f1222.html


引用ここまで

原文は、SF乱学講座 話題掲示板【台風制御の悪影響 From:大宮信光】
http://otd9.jbbs.livedoor.jp/sfrangaku/bbs_plain?base=24370&range=1
(http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:KG2UpjNWtC0J:otd9.jbbs.livedoor.jp/sfrangaku/bbs_plain%3Fbase%3D24370%26range%3D1+%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%80%80%E5%9B%BD%E9%80%A3&cd=15&hl=ja&ct=clnk&gl=jp)
…『特命リサーチ200X』の覚書と思われます。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
※類似ログ 「悪魔の怪物」コントロール計画(個人サイトより)

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

「悪魔の怪物」コントロール計画(個人サイトより)

引用ここから


「悪魔の怪物」コントロール計画
1997/09/21  報告 報告者:伊達 徹、マイケル高田、松沢 明

今年日本に上陸した台風は、この放映日時点でも、6月20日台風7号、6月28日台風8号、7月26日台風9号と、すでに3つの台風が上陸し、たいへんな被害を被った。気象庁気候情報課 湯田氏によれば台風のコースは太平洋高気圧の動向に左右される。今年は太平洋高気圧が発達しなかったため、多くの被害を受けたと考えられる。この一つの要因としてエルニーニョ現象が関係していると思われる。エルニーニョ現象とは、ペルー沖の海面水温が平年より高くなる現象をいう。日本は2つの高気圧に挟まれ、台風の通り道に存在しているため、台風の被害をもっとも受けやすい。この台風を制御しようという実験が1947年のアメリカで行われた。この方法とは、台風のメカニズムを利用したものである。台風の発生は、太陽光線により大量の海水が蒸発し、上昇気流が発生、そして積乱雲が発生し豪雨・突風・雷を発生し熱帯低気圧をつくる、地球の自転の影響で渦を巻き最大風速が17.2mを超えるとできるのだ。台風の積乱雲は高度 10000mに達し、上部の気温はー40度にもなるが、しかし、雨の元となる水蒸気は不純物を含まないため、過冷却水(0度でも凍らない水)となり凍らない。この純水を凍らせる方法としてドライアイスの空中散布が考えられた。過冷却水である純水はドライアイスが核となり、氷の粒となるのである。そして重力に耐え切れなくなり落下した氷は、途中で溶け雨となるのである。 1947年10月に実験は行われたが、その効果は表われたものの台風の進路が変わり、豪雨による大きな被害を出し、この計画は中止された。 1962年プロジェクト・ストーム・フューリーという計画が進行した。これは、最も強い風が吹いているアイ・ウォール(目の壁雲)に人工的に雲の壁を作り、台風の目を拡大させる。台風の目の外側には小さな積乱雲があり、その中の過冷却水を凍らし、熱を発生させ上昇気流をつくる。上昇気流が強まると巨大な積乱雲へと成長、次第に台風の目が拡大し、台風の勢力が弱まっていくという計画である。台風制御実験の場所として太平洋西部が選ばれた。1971年第4回台風委員会(国連アジア太平洋経済社会委員会と世界気象機関が共同運営する会議)が行われ、日本は外務省・気象庁・建設省などが参加し、水不足の影響を考えた結果反対した。そして1992年世界気象機関(WHO )は、気象制御は国と国、地域と地域間の利害対立を起こす危険性があると警告。また、軍事兵器にもなりうる台風は、現在、その制御を凍結したままである。


引用ここまで

原文は、goodsmind通信【「悪魔の怪物」コントロール計画】
http://www.oct-net.ne.jp/~gmind/tayhoon.htm
…『特命リサーチ200X』の覚書と思われます。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。
※類似ログ 「悪魔の怪物」コントロール計画(掲示板より)

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

和歌山・田辺の面川地区、全住民避難へ 土砂ダム警戒

引用ここから


2011年9月20日9時3分
和歌山・田辺の面川地区、全住民避難へ 土砂ダム警戒

 和歌山県田辺市は20日、土砂ダムがある熊野(いや)地区の南に隣接する面川(めんがわ)地区に残っている住民全員を避難させると発表した。同地区には避難指示が出ていたが、一部の住民が高台の施設などに残っており、土砂ダムから南西に約7キロの市の施設に避難させるという。

 同日朝の災害対策本部会議で市は「住民が川沿いの道を通る際に危険」として避難させることを決めた。市職員が車で地区内を巡回し、一緒に乗って避難するよう住民に呼びかけ始めた。

 熊野地区は市が16日に警戒区域に設定し、立ち入りを禁じている。


引用ここまで

原文は、朝日新聞ニュースサイトの中の
【和歌山・田辺の面川地区、全住民避難へ 土砂ダム警戒】
http://www.asahi.com/national/update/0920/OSK201109200007.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。

紀伊半島雨上がる 避難住民が一時帰宅

引用ここから


紀伊半島雨上がる 避難住民が一時帰宅

 台風12号に伴う豪雨で被災した紀伊半島の各地は18日、高気圧に覆われ、雨も上がった。土砂ダムは水位の上昇がほぼ止まり、下流域では行方不明者の捜索活動が再開された。避難していた住民の一時帰宅も認められた。

 12号では全国で67人が死亡。被災から約2週間たった今も、奈良、和歌山、三重、鹿児島4県で計26人が行方不明だ。

 まだ3人の所在がわからない和歌山県那智勝浦町では、陸上自衛隊や県警、海上保安庁、地元消防が計550人態勢で川沿いや海中を一斉に捜索した。寺本真一町長は「不明者の家族に最後まで希望を失わないでいてもらいたい」と語った。奈良県五條市や十津川村でも2日ぶりに捜索活動が実施された。

 十津川村は、土砂ダムの下流域で警戒区域に設定された3地区の住民らに、2時間に限って立ち入りを許した。上野地地区で雑貨店を営む平岡富美枝さん(54)は、別の地区でひとり暮らしの父(77)の様子を見に行くために許可証を取った。「早く自由に行き来できるようにしてほしい」。孤立していた3地区への県道も復旧した。

 和歌山県新宮市は、浸水した住宅の被害状況調査を始めた。同市熊野川町では職員8人が4班に分かれ、住民に被災時の状況や浸水の程度を聞き取った。同町日足(ひたり)で寝装品店を営む中村八十八(やそはち)さん(60)の店舗兼住宅は、2階の天井まで水につかった。「ご近所と一緒にここで再建したい」

 国土交通省によると、奈良、和歌山両県の5カ所の土砂ダム周辺では降り始めから18日午前までに80〜176ミリの雨を観測。和歌山県田辺市熊野(いや)のダムは19日午前1時現在、満水まで60センチとなったが、18日夜以降、水位は落ち着いている。他のダムは満水まで5〜31メートルと余裕がある。

 気象庁によると、被災地では19日午後から1時間に30ミリ程度の激しい雨が予想されている。沖縄近海で停滞する台風15号の影響で、20日午後6時までの24時間で最大100〜200ミリの雨が予想され、土砂ダムの水位が再び上昇する恐れもある。

*関連リンク
* 台風15号、依然沖縄付近に 勢力衰えず(9/19)
* 台風被害、激甚災害前倒し指定へ 土砂ダムなお警戒(9/16)
* 台風情報
* 交通・地震・災害情報は携帯でも。「朝日ライフラインNEWS」



引用ここまで

原文は、朝日新聞ニュースサイトの中の
【紀伊半島雨上がる 避難住民が一時帰宅】
http://www.asahi.com/national/update/0918/OSK201109180041.html
です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「台風12号タラス・台風15号ロウキー」の参考記事にさせていただきました。