2011年5月21日土曜日

参議院予算委員会(3月22日)議事録

引用ここから


参議院予算委員会(3月22日)での班目・原子力安全委員会委員長の発言など
2011/4/2(土)

先日から話題となっている、班目春樹・原子力安全委員会委員長だが、3月22日に参議院予算委員会に参考人として呼ばれていた。

原発反対派の社民党・福島みずほ議員から厳しい質問が浴びせられた。

議事録が公開されたので、ここにメモとして残しておこう。
www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0114/main.html


【○福島みずほ君
班目原子力安全委員会委員長にお聞きいたします。
十二日の朝、総理と一緒にヘリコプターで行き、大丈夫だと、水素爆発はないというふうにおっしゃったというのは事実でしょうか

○政府参考人(班目春樹君) 総理と現地視察に参りました間、総理に対して原子炉の仕組みがどのようになっているかを説明させていただきました。その段階において、水素が発生しているおそれがあるが、格納容器まで出てもそこは窒素しかないので爆発のおそれはないというふうに申し上げました

○福島 水素爆発、起きたじゃないですか。大丈夫だ、大丈夫だ、水素爆発はないと十二日の朝、総理にあなたが言ったことで楽観的な見通しになったんではないですか。責任があると考えますが、いかがですか。

○班目 私が申し上げたのは、あくまでも格納容器の中の話でございまして、建屋での爆発については言及してございません

○福島 水素が出るというのは、格納容器から出ているわけじゃないんですか。
班目さん、二〇〇七年、平成十九年二月十六日、浜岡原子力発電所の裁判の証言で、非常用ディーゼル発電機が二個とも起動しない場合に大変なことになるのではないかと質問を受け、そのような事態は想定しない、そのような想定をしたのでは原発は造れない、だから割り切らなければ設計なんてできませんねと言っていますね。割り切った結果が今回の事故ではないですか。

○班目 確かに割り切らなければ設計ができないというのは事実でございます。その割り切った割り切り方が正しくなかったということも、我々十分反省してございます。

○福島 反省とはどういうことですか。

○班目 今後の原子力安全規制行政においては、原子力安全委員会というところはいろいろと意見を申し上げるところでございますけれども、抜本的な見直しがなされなければならないというふうに我々感じております。

○福島 裁判でいつも、非常用電気ディーゼルが作動しない、地震のときに、これ争われてきたんですよ。あなたは、そんなこと想定していたら原発はできないと言っているんですね。その責任はどうなるんですか。

○班目 責任という意味がよく分からないんですが、今回の事象というのが、決して言ってはいけないことなんですけれども、想定を超えたものであった。想定を超えた、想定をどれぐらいしたかというと、ある意味では……(発言する者あり)そのとおりでございます。想定が悪かった……(発言する者あり)その想定について世界的な見直しがなされなければならないものと考えております

○福島 裁判でこういうことが想定されると言われ、あなたは原子力安全委員会委員長としてそんなこと想定されたら造れないよと言ってきたわけです。その責任はどうなんですか。

○班目 私としても、また私だけでなく私と意見を交換している原子力の専門家の大多数の意見を総合して申し上げたわけでございますので、私個人の責任ということでしたらまた別の取りようはあるかもしれませんが、これはある意味では原子力をやってきた者全体として考え直さなきゃいけない問題だというふうに考えているということでございます。

○福島 驚きです。裁判でこれは争点だったんですよ。指摘されているんですよ。想定されていたんですよ。それに対して、そんなことはないってあなたは言って、原子力安全委員会委員長としてやってきたんですよ。その責任があるじゃないですか。あなたが言っていたことが、あなたが大丈夫だって言ったことが起きたんですよ。

○班目 私個人としてもそう申し上げましたし、私は当然、ある意味では原子力をやっている者全体の専門家の意見を代表して申し上げたというつもりでございますので、その点御理解いただけたらと思います。

○福島 委員長は責任を取るべきです。また、そう言ってきた人たちがきちっとこのことについて反省あるいは謝罪をすべきです。班目さん、謝罪をする気はありますか。

○班目 原子力を推進してきた者の一人として、私個人的にはもちろん謝罪する気持ちはございます。

○福島 十二日の朝、あなたが総理に楽観的な見通し、水素爆発はない、大丈夫だと言ったことは見通しを狂わせたんじゃないですか。

○班目 この説明は、あくまでも水素は発生しますとまず申し上げました。それがもう既に圧力逃し弁というので格納容器に出ておりますという説明をしました。しかしながら、格納容器まで出ても大丈夫でございます、なぜならばそこには酸素はございませんという形で御説明を申し上げたわけでございまして、総理の判断がそれで甘くなったとか、そのようなことはないというふうに私は理解してございます。

○福島 原子力安全委員会がミスリードをしたんですよ。事態は深刻じゃないですか。だって、あなたの立場からいっても想定外のことが起きているんですよ。前人未到のことが起きているから、そこで助けてくれって言うべきじゃないですか、世界中に対して。】


追記(4月3日):
日本経済新聞4月3日朝刊8面の 「(中外時評)いま科学者の役割は何か」 では、最初のところに班目委員長の話が出てくる。

【「安全委はそれだけの知識を持ち合わせていない」。福島第1原子力発電所で見つかった放射能混じりの水への対応を問われて、班目春樹・原子力安全委員長はこう答えたという。

気さくな人柄と聞くので率直に話したのかもしれないし、首相に怒鳴られて開き直ったのかもしれない。いずれにしてもこの物言いは国民をがっかりさせ、科学者と呼ばれる人たちへの不信を強めたのではないか

今回の原発事故で、原子力にかかわる科学者や技術者はそれぞれ責任や使命感に駆られていることと思う。政府や東京電力に近しい人は助言したり対策づくりに加わったりしている。班目氏もその一人のはずで、安全委員長としての職務を責任をもって果たされたい。】

(最終チェック・修正日 2011年05月21日)


引用ここまで

原文は、他ブログ『ドイツ語好きの化学者のメモ』の
参議院予算委員会(3月22日)での班目・原子力安全委員会委員長の発言など です。
アクセスが急増したり万一記事削除されて読めなくなったときのため、ここにコピペ保存しています。

ひなげし陽気』の中の「菅さん、かわいそうかもしれない」の参考記事にさせていただきました。