加納時男氏へのインタビュー
(かのう ときお、1935年1月5日 - )
元参議院議員(通算2期)自由民主党・宏池会(古賀派)
元東京電力副社長
現東京電力顧問
公式ホームページは2011年3月末に閉鎖
引用ここから
原子力の選択肢を放棄するな
地元が要望 雇用に貢献
—福島の現状をどう感じていますか。
「東電出身、元国会議員として二重の責任を感じている。インターネット上で『お前は絞首刑だ』『A級戦犯だ』と書かれてつらいが、原子力を選択したことは間違っていなかった。地元の強い要望で原発ができ、地域の雇用や所得が上がったのも事実だ」
—原発推進のため国会議員になったのですか。
「そうではない。当時財界と自民党との間に溝があり、経団連は財界の声を反映させたかった。特定の業界のために仕事をしてきたわけではない」
—電力会社役員から個人献金を受け、自民党が原子力政策が甘くなったことは。
「お金をもらったから規制をゆるくしたとか、そんなことはない」
—河野太郎氏は「核燃料サイクル」政策は破綻していると主張しています。
「反原発の集会に出ている人の意見だ。自民党の意見になったことはない。反原発の政党で活躍すればいい。社民党に推薦しますよ。福島瑞穂党首は私の大学の後輩だから」
—今後も原発を新設するべきでしょうか
「太陽光や風力というお言葉はとってもロマンがある。しかし、新増設なしでエネルギーの安定的確保ができるのか。二酸化炭素排出抑制の対策ができるのか。天然ガスや石油を海外から購入する際も、原発があることで有利に交渉できる。原子力の選択肢を放棄すべきではない。福島第一原発第5、6号機も捨てずに生かす選択肢はある」
低線量放射線 体にいい
—東電の責任をどう考えますか。
「東電をつぶせと言う意見があるが、株主の資産が減ってしまう。金融市場や株式市場に大混乱をもたらすような乱暴な議論があるのは残念だ。原子力損害賠償法には『損害が異常に巨大な天災地変によって生じたときはこの限りではない』という免責条項もある。今回の災害があたらないとすると、一体何があたるのか。全部免責しろとは言わないが、具体的な負担を考えて欲しい」
「低線量の放射線は『むしろ健康にいい』と主張する研究者もいる。説得力があると思う。私の同僚も低線量の放射線治療で病気が治った。過剰反応になっているのでは。むしろ低線量は体にいい、ということすら世の中では言えない。これだけでも申し上げたくて取材に応じた」
引用ここまで
原文は、2011年5月5日の朝日新聞に掲載された 加納時男氏へのインタビュー記事
「原子力の選択肢を放棄するな」
です。
覚書がわりに、ここに保存しています。
『ひなげし陽気』の中の「うんこに例える放射能」に参考記事として採用させていただきました。